21. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 じわ~っと沁みてきますねー。こんなリアルな映画、初めてかもしれません。特に樹木希林演じる母親の醜さや底意地の悪さが見え隠れするところや、夏川結衣のヨメの本音など、血のつながりのある家族とそうでない人との人間関係など、表現の仕方が素晴らしいです!そして「ちょっとだけ間に合わない」というセリフのリアリティ、すごい!としか言いようがないですね。家族、個人的には両親のことを考える、いいきっかけななったかも・・・。こういうテイストの映画を邦画で観たの初めてです。この監督の作品、以前「空気人形」を観て、そのセンスと力量に驚かされましたが、この作品はそれ以上です。 [DVD(邦画)] 9点(2013-03-18 21:42:54)(良:1票) |
22. アマデウス ディレクターズカット
《ネタバレ》 サリエリの視点から描くモーツァルトの人生、とても面白かったです。モーツァルトをはじめ、天才と呼ばれる人、いつの世もあまり幸福とは言えない人生を送った人がなぜか多いですね。また、その才能に憧れ、時には妬み、そして挫折していく凡人たち・・・。現代では、サリエリのように思いつめるまで悩む人、あまりいなくて、みんな上手にスルーしてしまう術を知ってます。でもそれが果たして幸せなのか、悲劇を回避することが幸せなのか・・・。そういうことを考えさせられてしまう内容でした。ひとつだけ、コンスタンツェの母親がモーツァルトを罵り、それがそのまま夜の女王のアリアにつながるシーンはかなり笑えました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-17 17:06:23) |
23. アフロ田中
原作の大ファンです。う~ん・・・これならコミックを読んで2時間過ごした方がよかった・・・というのが正直な感想です。映像にするメリットがほとんど感じられませんでした。残念・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2013-03-16 15:40:56) |
24. アデル/ファラオと復活の秘薬
話が進むにつれて、どんどんバカバカしくなり、でも最後まで観ちゃいました。一歩間違えると、見るに堪えないB級ドタバタ映画になりそうでしたが、紙一重で「娯楽作品」の域にとどまっていましたね。これって、大して映画好きでもないカップルがデートで、他に行くところもないから「とりあえずこれでも観る?」っていうノリで観るような映画かな?と思いました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-03-08 18:55:30) |
25. 悪人
見ごたえのある、いい映画でした。加害者、被害者、加害者の家族、被害者の家族、それに関わる人達・・・人物像をしっかりと描けていたし、役者さんがみんないい演技をしていたと思います。特に柄本明と樹木希林は抜群でした。登場人物はみんな「実際、こういう人たち、いるよなあ・・・」と、やけにリアルでしたが、ただ、犯行に及んだ犯人、一緒に逃避行を続ける女の心情にはいまひとつ感情移入できませんでした。「映画のためにつくられたキャラ」としか思えず、他の人物のリアル感と比べて、やや浮いていた気も・・・。また「悪とは何か」というメッセージ、ちょっと押し過ぎ?でも一見の価値はあると思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-03-01 20:38:45) |
26. アフタースクール
《ネタバレ》 とても面白かったです。一度見てすぐに2回目を見ました。最初はよくわからなかったところが「あー、なるほど!」とスッキリ。よくできた話ですねー。堺雅人、かなり笑えました。本当にホットケーキを食べていたところとか、刑事に握手を求めて無視されたり、特にうどん屋の店員に扮した女性捜査員に「オレ、カッコよくないですか?」「・・・いえ、特に。」のシーンは大爆笑!南極料理人の堺雅人を見て興味を持ち、この作品で彼のファンになりました。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-10-15 12:28:24) |
27. 阿弥陀堂だより
この映画の空気感を作り出していた北林谷栄はすごいですね。映画全体がのんびりまったりムードでありながら飽きないのはすごいと思います。ただ、主人公の上田夫婦、田村・香川演じる幸田夫婦は、夫婦の理想像なのでしょうが、あまりにも毒がなさすぎて、逆に現実感がなかったです。秋の夜長にひとりで静かな気分に浸りたい時にはいい映画だと思いますが、自分が観た時の気分は真逆だったため、作品の真意にふれることができず残念でした。こってりソースのステーキを食べたい時に精進料理を食べたような気分です。映画に罪はありません。映画を楽しむなら、その時の自分の気分に合った作品を選ぶこと。この作品を観て、つくづくそう思いました。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-07 18:56:44) |
28. 赤い鳥逃げた?
公開当時に観ていたら、共感できたり入り込める部分もあったんでしょうね。さすがにいま観ると、ちょっとキビシイです。でもこの時代の雰囲気がぷんぷんと匂ってきて、懐かしく感じました。桃井かおりが、裸も含めて意外ときれいでした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-08-20 19:25:40) |
29. 新しい人生のはじめかた
ハーヴェイには、共感できる部分や、素敵だと思えるシーンもたくさんありましたが、全体的に内容が薄い印象を受けました。あの年代になると、この映画の良さもわかるのでしょうか・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-30 21:33:17) |
30. 愛を乞うひと
《ネタバレ》 目をそむけたくなるシーンが多く、そこだけが印象に残ってしまい、観終わったあとはどんよりした気分でした。美容院での再会シーンだけは見入ってしまいました。映画としての評価は高いのはわかりますが、う~ん、やはりあまり好きになれない作品です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-07-10 02:38:36) |
31. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 原作を読む前に、映画を観てしまいました。きっと、文字でならすんなり表現できる部分も、映像だと無理がある、そう思える箇所が多くあり、よくできた話だとは思いましたが、映画の中には入り込めませんでした。でもラストシーンはとても良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-07-09 00:22:46) |
32. 悪魔の手毬唄(1977)
《ネタバレ》 映画化された金田一耕助シリーズの中では、この作品がダントツの1位です。その理由はやはり岸恵子の素晴らしい演技力。でも殺人の動機が・・・。気持ちはわからないではありませんが、ああいう理由で次々と人を殺しますかねぇ・・・? [ビデオ(邦画)] 8点(2011-07-08 23:03:41) |
33. 愛の新世界
《ネタバレ》 おそらく、「これは自分には合わない」という人も多いと思いますが、ハマる人にとっては最高の作品です。観終わったあと、すごく元気な気分になれます。アラーキーの写真がいいですね。それまで自分は写真とは無縁でしたが、「写真ってこうやって鑑賞するんだ」と教えられました。あの写真の強烈なメッセージを伝えるためにこの映画は撮られたのかと思えるほどです。夏の深夜からこの映画を観始めて、観終わって外を見たら空が明るくなり始めた、そのまま繁華街まで走って行き、パブでビールを飲みたい、そんな思いにさせてくれます。 [DVD(邦画)] 10点(2011-07-04 23:54:28) |