1. アイアンマン
《ネタバレ》 アイアンマンってヒーローは、マーベルの中でもスパイディやウルヴァリンと違って、なんだか地味な印象だったんだけど、映像化されるとド派手で驚かされた。またダウニー・Jr.やグウィネス、テレンス・ハワードなどアメコミのコテコテ娯楽映画などには絶対に出そうにない顔ぶれが出演しているのも面白い。正直な感想としては自分の期待が異常に高かったためか、「普通」といった感じだった。テロリストに捕まってのアイアンマン開発のプロセスは原作をなぞっているのであの設備での「リアクター小型化成功」などにつっこんではいけないだろう。残念に感じたのはアクションの少なさだ。最初のアイアンマンが手作り感あふれる鉄の塊みたいなヤツなので、Mk.Ⅲのフォルムは相当スタイリッシュに見えるのではないか。故に最後の一騎打ちはもっともっと激しく戦ってほしかった。いい点としてはやはり俳優陣だろうか。彼じゃないと誰もが羨むトニー・スタークをあれほどコミカルにセクシーに演じられないだろう。またトニーとペッパーの関係は、ピーターとMJのストレートな関係にはない魅力が感じられ、「実は分かり合っている」という距離感は演技派の二人があってのことだ。物足りないと感じる部分もあるが、アイアンマンというヒーローをクールでカッコよく描写できており、娯楽作として、アイアンマンの第一作としては及第点ではないか。続編にも大いに期待できるし、アヴェンジャーズも楽しみだ。 [映画館(字幕)] 6点(2008-10-11 21:20:49) |
2. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 ヒューがはまり役でおもしろかった。演出もおもしろく飽きることなくと楽しめた。雰囲気も音楽もいい。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-30 14:23:55) |
3. アニマトリックス
《ネタバレ》 下らん。ストーリーは皆無、世界観を説明しただけ。まだ面白くできたのだろうが個々の(製作者が別々の)ストーリーに対して上映時間が短いためどの製作者もインパクトを与えようと「画」ばかり強調している。短い作品なのに「画」にかかるウェイトが多すぎる。話は陳腐(観たことあるようなもの)で内容はゼロ。ただみせられるだけのエロスと残虐描写にはウンザリだ。これはもはや自分達が持ってる最新のアニメ技術をひけらかしただけに過ぎない。気が滅入る。 [DVD(吹替)] 1点(2008-03-11 09:36:52) |
4. アメリ
《ネタバレ》 思い切って飛び込んでみれば人生はきっと楽しくなる、もし失敗してもやり直すことはできる。独特の世界観と映像、音楽に彩られた「アメリ」は人生の素晴らしさを教えてくれて同時に心を幸福感で満たしてくれる。誰が何と言おうと胸を張って「大好き。」といえる映画。大好き。 [ビデオ(字幕)] 10点(2008-03-11 09:19:32) |
5. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 何回もリメイクされている事もあり、完全に一人ではないという事は事前に知っていた。それでいて監督はコンスタンティンのフランシス・ローレンスなのでウィル・スミス版バイオハザードと思っていたがその予想はいい感じに裏切られたと思う。冒頭から荒廃したNYで黙々と規則的に生活するロバート。しかし夜になると何かを恐れ鉄壁の守りで固めた家に非難する。この見せ方が非常にうまく、「いったい何故?」と思わせスクリーンから目が離せない。しかし中盤、終盤ではこれまでうまく盛り上げていったわりにストーリーが安易に進んでいくので見応えには欠ける。それとCGの多用も評価するのは難しい。荒廃した町並みを描くのはいいが、ダークシーカーズとかライオンとかその他の動物にCGをつかうとやはりリアリティに欠けると思う。そういった中でこの映画の良い点はウィル・スミスと犬だろう。抜群のコンビネーションでこの究極の状況を演じている。サマンサが暗闇に入った時のロバートの脅え様からクリーチャーの恐ろしさが伝わってくるし、サマンサが彼の精神的支柱であることもわかる。故に支柱を失ってしまったロバートの行動も理解できた。自分の言葉を分かってくれる最後の存在を失い、マネキンに「僕にもハローって言ってくれ」というシーンは印象的である。ウィル・スミスの演技がよい。それだけに安直な展開が残念な惜しい作品。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 12:52:00)(良:3票) |
6. アメリカン・ギャングスター
《ネタバレ》 期待していた通りの重厚な犯罪ドラマで見応えは十分だ。主演二人は渾身の演技をみせ、美術や音楽は申し分なく脇を固める俳優も渋い。ただ演出的なトコロでフランクについてはもう少し残酷な面を強調してもよかったと思う。フランクが商売を始めてからは彼のスマートさの方が強く印象に残ったように感じた。それでもフランクの言葉に滲む狂気や恐ろしさまで感じさせるデンゼル・ワシントンの演技力は凄まじい。特に終盤、リッチーとフランクが渡り合うシーンは二人の演技が素晴らしく、息詰まる緊張感を醸し出している。リッチーが他の警官のように汚職にまみれておらず正義というルールに厳しい「男」だということに気付き始めたフランクの苛立ちや焦り、コーヒーを叩き落として激情するも、自分のコーヒーを静かに差し出してきたリッチー。この瞬間にフランクは「男」としてリッチーに完敗したと悟ったのではないか。静寂の中に一触即発の危険さを持つ、「男」と「男」の闘いはあの部屋の中で決着した。ドラマティックで鮮烈すぎる「男の世界」が体感できる緊迫の一幕だ。 実話物なので出来事をただ見せ続けられる展開はやや単調ではあるが、ラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンという二人の巨人の圧倒的な存在感とリドリー・スコット監督の演出の力業には最後まで魅せられる。必見の一作。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-02 00:20:48) |
7. アース
《ネタバレ》 この映画の映像は美しいしすごい価値があると思うが、映画の観点から観れば少々見応えに欠ける。動物の描写が多すぎるわりには、残酷な場面はとばしていたり。物語も切り張りに感じた。でも見終わった後は地球ってすごいな、環境を大切にしないとな、と思った。 [映画館(字幕)] 4点(2008-01-19 21:29:16) |