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Oliasさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  家族(1970) 《ネタバレ》 
ただ順番に日本列島の南から北まで順々に撮っていったといえばいえるのだが、しかし、無用な情緒的描写を排することによって、それぞれの光景を鮮烈に浮かび上がらせることに成功している。いろいろなロケ地の映像も今となっては貴重といえるが、実は、一番強烈だったのは、東京の公園で笠智衆が孫を叱るシーン。いつも飄々としているイメージの笠さんがこれほど重圧感に満ちた存在を見せつけたのって、ほかには記憶がない。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-03-23 00:16:55)
22.  帰らざる日々 《ネタバレ》 
終盤の入口くらいまで、描写に工夫のないありがち青春ものと思いながら見ていたのです。ところが、すべてを裏返す最後の現代パートが秀逸で、主人公がそもそも帰省することになった裏事情のオチを含め、一気に全体をもう戻らないセピア色の過去に封じ込めています。特に、根岸季衣の「何でこんなところ走るのよお」の一言とともに、あのときの道を走り続ける主人公にクレジットがかぶさってくるエンディングが実に格好良い。こんな締め方は反則です。
[DVD(邦画)] 7点(2009-07-10 04:44:48)
23.  風と共に去りぬ
これだけ重厚で華麗な作風でありながら、同時にスピード感とテンポの良さをも備えているのが素晴らしい。とても70年前の作品とは思えません。4時間ほとんど出ずっぱりながら最初から最後までテンションを維持し続けているヴィヴィアン・リーのパワーとオーラも凄い。また、ゲーブルもそうなのですが、台詞は割と仰々しい言い回しのものも多いのに、それを自然にするっと言ってのけて、しかもそれを時間をかけて応酬してくれるものだから、見ていてとても心地いいのです。ただし、この2人+オリヴィア・デ・ハヴィランド以外の俳優陣には、もう少し個性が欲しいところでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-04-10 00:42:16)
24.  カナディアン・エクスプレス 《ネタバレ》 
静かな迫力を漂わせる導入部から、一気に主舞台の列車内へとなだれこみ、その後もドライブ感とスピード感を溢れさせながら最後まで走りきるサスペンスの好作品。主人公が非力な検事補で、知恵と機転で危地を乗り切るのがよい(ま、最後は肉弾戦だが・・・)。ロッキーの雄大な光景も演出に大いに貢献している。ただし、ラストの敵女の登場には一ひねり欲しかったし、駅に着いてからももう一幕あってしかるべき。それまでのスリルの割に、えらくあっけない着地だった。アン・アーチャーの自然な美しさに+1点。
[DVD(字幕)] 7点(2007-02-21 02:56:37)
25.  ガンジー
伝記ものの場合、その人生を忠実に追おうとするあまり、あれもこれも盛り込みすぎて散漫になってしまうことが多いのだが、本作がそのようになっていないのは、現実に主人公が強い理念に即して一生を送っており、それを伝えることによって映画そのものにも理念が宿っているからだろうと思う。ガンジーの提示した自主独立の理念、無抵抗・不服従という手法は、今でもその普遍的な重要性を失ってはいない。ただし、映画としては、イギリスのもともとのインド統治政策の具体的な問題点が示されず、いきなりガンジーが運動に突入しているような印象を受けるので、その点で説得力が弱くなっている部分はある。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-13 14:37:50)
26.  カラーパープル(1985) 《ネタバレ》 
ほとんどが暗く悲しいシーンであり、また長い作品であるが、人間の持ついろいろな面を見せてくれて、また見終わった後もいろいろと考えさせてくれて、簡単に結論が出ないところが良い。●再見してどきっとしたのは、序盤、妻ソフィアへの対応に悩むハーポに対し、セリーがさらっと「殴れば?」と言ってしまうシーンです。彼女は父からも夫からも常に殴られてきたので、「言うことを聞かせる」=「殴る」だと思い込んでいる、というかそれ以外知らない。だから、ほかの人に対しても、その概念以外のことを伝えることができない。こういった連鎖の問題は現在でも着実に存在しますし、85年の時点でそれをするりと映画の中で表現してしまった手腕が素晴らしい。
[DVD(字幕)] 7点(2005-01-06 23:56:02)
27.  カーリー・スー
特に期待せずに見たのですが、笑いと涙と人情がうまくブレンドされていて、予想外に楽しく見ることができました。子役の演技の上手さは驚異的ですし、ケリー・リンチも頑張っています。タイトルを日本語表記するとちょっとマヌケなのが難点ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2004-07-06 22:08:58)
28.  カサブランカ
今更ながらなんだけど、この作品って、舞台を北アフリカにしたのが思いっきり成功しているんですね。全体に常に漂っている、妙なフワフワ感。支配側のドイツ将校も、そんなに殺気立ったものまでは感じない。だから、寓話性を帯びつつも、人々に単純に理解できるラブロマンスとして後世に名を残したのでしょう。同じ亡命の過程でも、パリやマルセイユが舞台だったら、こうはならなかったはず。
[DVD(字幕)] 7点(2003-01-30 00:18:07)
29.  雁(1953) 《ネタバレ》 
ある娘が、金貸しの妾になりました、というそれだけの設定。突飛な大事件が起こるわけでもないし、世界は自宅周辺と実家と店いくつか、というくらいの狭さ。その中にどこまでも、陽炎のように情念がゆらめいています。蛇と小鳥のくだりはもはや隠喩ではないくらいのストレートな描写になっていて、そこで主人公は、自分が籠の鳥であることを実感し、蛇(金貸し)を排除してくれる救世主の到来を期待するわけです。一方で浦辺粂子さんの、ただ路上に立っているだけで吹き荒れる怖さも忘れてはいけません。●そうした中で展開される傘返しからの一連のシーン、主人公は色気作戦で窮地を脱するという初めての戦法を編み出すも、金貸しは、「これをお父さんに」の一言でそれを容赦なく吹き飛ばす。「お前も父親も、結局はこれがないとどうしようもないんだろ」というスーパー俗物根性が勝利してしまうわけです。そのぶつかり合いの中に、さらにデコちゃんの両肩出し&胸の谷間(!!!!)をぶち込んでくる(しかも結構長い)という、まさに驚愕の演出。●ただ、着地部分はややゴタゴタしていて、夕食を準備した後はすれ違い(会わない)が一番良かったと思いますし、対面しても男が立ち去ったところで終わらせるべきでしたし、百歩譲って本返却のところで終わらせるべきでした。終幕付近の主人公と金貸しのやりとりは、単なる衝突か説明になっていて、それまでの面白みがありません。結局主人公は男とは何も起こらず(起こすことができず)、そして元通りになった主人公を金貸しが当然のように受け入れる(そうなるのは分かっていたから)、とかだったら良かったのになあ。
[映画館(邦画)] 6点(2024-04-17 22:44:47)(良:1票)
30.  可愛い悪魔(1982)<TVM> 《ネタバレ》 
これは「火曜サスペンス劇場」なのですが、当時のテレビでは「月曜ワイド劇場」「水曜ドラマスペシャル」「木曜ゴールデンドラマ」「金曜ドラマスペシャル」そして「土曜ワイド劇場」と、連日連夜、単発の二時間ドラマが見られたのです。その中には優秀な作品も数多くありますが、ほとんどは本放送一発きりで後は再放送頼み、もちろんソフト化すらされておらず、今では見ることができません。今だったらウェブアーカイブとかもできるはずなので、何とかしてほしいなあ。●そんな中でこの作品ですが、きちんとDVDにもなっているのは、やはり大林監督だからかな。内容的にも、テレビの枠内とはいえ気合が入っています。というか、よくぞゴールデンタイムに堂々と放映できたというような内容です(オチも含めて)。導入部はほんのり「オーメン」ですが、むしろベースは「悪い種子」ですね。いくつか、思いっきり下敷にしている場面もあります。脚本は突っ込みどころはいろいろありますが、まあ許容範囲内でしょうか。ただ、主人公が反撃らしい反撃をせず、ひたすらやられっぱなしなので(それがラストにつながるともいえますが)、見ていてストレスはたまります。わざわざ最初に、主人公もかつては異能力者だったという設定をしているのですから、そこが後で何か出てくると思ったのですが(それともまさか、あれは本当に単なる事故だったってこと?)。●というわけで、高い点かといえばそうではないのですが、火曜サスペンス劇場というフォーマットを物的な形として後の世に残した功績は大なので、この点数。
[DVD(邦画)] 6点(2023-12-01 02:19:51)
31.  顔(1999) 《ネタバレ》 
最初の家にしても、ラブホテルにしても、スナックとその2階にしても、ごちゃごちゃした生活感が的確に表されている。また、プチ長回しの連打をはじめとするカメラワークの数々にも工夫が見えます(2階と路上で上下会話する藤山と大楠を離れて撮るショットの美しさ!)。●喫茶店の女性が何なのかが不思議だったのですが、そういうことだったんですね。●難点は、生活の中での主人公の「逃げてる感」があまり感じられず、むしろ堂々としているように見えていること。また、年月の経過が今ひとつ不明確なこと。●そしてそして、早乙女愛様登場には秘かに大期待していたのですが、1シーンだけ、ものの1分足らずでした・・・。しかし、きちんと全身ショットも入れてくれて、その麗しのお姿は画面に刻まれています。この時期はすでに引退寸前だったんですよね。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-10-11 00:50:03)
32.  角砂糖 《ネタバレ》 
競馬の女性騎手が主人公です。全体としては、やっていることが「競馬一直線」なのが良い。人と馬との心温まる交流が、などというごまかしの方向には流れていません。その上で、競馬の撮り方自体も、いろんなレースをあらゆる角度からふんだんに切り取っています。またそれ以外でも、「大通りでタクシーを追いかける馬」というシュールな光景をぶち込んでくる豪快さもあります。●で、途中で馬の鼻血という伏線っぽいものが出てくるのですが・・・それに何か医学的な理由があって、それによって新たなドラマの展開が、と思っていたら、何のことはない。よくメロドラマとかである、「いきなり不自然な吐血」→「実はその人物には生命の危機が迫っていた」という、アレです。また、突然馬がフィールドに立って動かないのも、「俺は死んでもこのレースには出てやるぜ!」という、スポ根モノによくある、アレです。つまりこの作品は、終盤から、50年くらい前のメロドラマまたは青春ドラマに突入してしまうのです。よってラストも、もちろんアレです。もっともらしく出てきた登場人物の大半はほっぽり出されている、というようなことはまったく気にしていません。そして一番凄いのは、馬であってもそのフォーマットというか様式美の一員として平然と扱っている、という点です。この潔さには、何ともあっぱれと言わざるをえませんでした。
[DVD(字幕)] 6点(2023-08-15 01:21:17)
33.  家族を想うとき 《ネタバレ》 
目の付け所の鋭さ、そして誠実な進行ぶりは、やはりこの監督ならでは。ただ、描写自体は、ほとんど家族の方面に特化したような感じで(長男のステレオタイプな造形も気になる)、この問題の背後にある「社会」を捕捉するまでには至っていなかった。同僚関係なんかはもうちょっといろいろ出てくると思っていたのですが・・・。●ラストは「えっそこ?」という感じだったのですが、後から考えると、その後どうなるのか、自分ならどうするのかということをどこまでも見る側に考えさせる、そして食いついて離さない、実はこれ以外にはないラストだったのですね。
[DVD(字幕)] 6点(2023-07-12 00:04:23)(良:1票)
34.  ガーンジー島の読書会の秘密 《ネタバレ》 
タイトルに読書会と入っているくらいだから、さぞやあれこれ本ネタが提供されたり読書談義が交わされたりとか、はたまたドイツ軍の目をかいくぐるために工夫をこらしてとか想像したのですが、その辺はほとんどありませんでした。また、いわくありげに過去の経緯があれこれ示唆されるのですが、思ったほどひねりはありません。一方で、主人公のロマンスもどきには変にウェイトが置かれています。と、普通ならアラが目につくはずなのですが、リリー・ジェームズのまっすぐな存在感と、周辺人物の奇妙な存在感のぶつかりによって作品がまとまりを確保しているという、何か不思議な作品。メインディッシュは印象に残らないんだけど、それ以外がやたら美味しいというか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-21 01:00:55)
35.  カラミティ・ジェーン 《ネタバレ》 
前半は、「大スターをどうやってこの田舎町に連れてくるか」というワンイシューコメディの雰囲気で進んでいくのですが、中盤で上手くそれをこなしてからは、今度は反転して2×2ラブコメの方に展開していく。この構築力はなかなかでした。それでもちょっと何かアンバランスなものを感じてしまったのは、この構成だったら、「美しいレディーに主人公が生まれ変わってみんなが驚嘆する」の部分をもうちょっと引っ張るべきだったのではないかな、と思ったからです。そうでないと、その後の惚れた腫れたのパワーが落ちてしまうのです。歌の中では、可愛いアクションを職人的に詰め込んで、しかも映像で変化まで表現した"A Woman's Touch"が一番でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-10 00:51:07)(良:1票)
36.  蟹工船(1953) 《ネタバレ》 
原作が原作なので、ひたすら労働者が理不尽な扱いを受ける光景が延々と展開されるわけです。そこは覚悟の上なので良いのですが、肝心のラストが、原作とはむしろ正反対になってるなー。まあ、あれを映像化しようとしたら二度手間になるのは分かりますが、字幕だけでも何とかならなかったのか?でないと、多喜二がそもそも伝えようとした、労働運動の明日への希望という主題も消えてしまうでしょうに。●ただ、原作発表からまだ25年も経ってないという、まだその空気感が残っていたであろう時代に、それを封じ込めて作品化した歴史的意義は、やはり大きい。
[DVD(邦画)] 6点(2021-05-06 00:11:41)
37.  家族はつらいよ 《ネタバレ》 
平松恵美子が脚本に加わっている時点で、あーこれは駄目作品かなー、と覚悟していたのですが、意外に良い内容でした。手クセのような説明台詞も一部ありますが、それほど目立たない程度に抑えられています。そして、イヤミにならない程度にいろんな登場人物を配置して、それを一気に集合させ衝突させる中盤の手際はかなりのものです。あの大駄作「東京家族」と同一キャストというのがにわかに信じがたいほどです。終盤は、優ちゃんが美味しいところを持っていきすぎな気もして、もうちょっとバランスを考えてほしかったという気もしますが、まあこんなもんでしょ。●コメディという点で一番のツボだったのは、一騒動終えたところでやってくる「鰻重7丁」。そう、まず前フリがあって、右手の方に注意を持っていって、左手で落とす、これがコメディの様式です。数が微妙に合ってないところも、もしかして「メロン騒動」への隠れオマージュだったりして。●寅さんシリーズのポスターやらDVDが何回も登場するのは、さすがにしつこすぎでしょ。これはやるとしても1回にしてください。見る側を信用していないと判断してしまいます。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-04-04 22:54:08)
38.  ガンヒルの決斗 《ネタバレ》 
導入部では手際よくサクサク前置きを片付け、さて町に乗り込んで一大対決、かと思いきや、そのままホテルの一室に籠城という意表を突く展開。しかも、9時に列車が出発という前提条件をフル活用して、ここからはラストまでじっくり心理戦が繰り広げられるという楽しみな予想もさせてくれる。また、町の雰囲気は真昼の決闘のバージョンアップ版みたいで、住民のヘタレな対応がいい感じに課題解決意欲を奮い立たせてくれる。と、この辺までは高度なスリルを提供してくれていたのですが、籠城開始後の心理的なやりとりは周辺キャラも含めてもうちょっと何かあったんじゃないかと思うし、ラストのあっけなさにはややコケてしまいました。あと、振り返ってみれば、アンソニー・クインの役も結局息子が息子がとおろおろしていただけで、キャラの深みがなかったような。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-25 00:25:17)
39.  ガスパール/君と過ごした季節 《ネタバレ》 
各キャラクターの存在はなかなか強烈なものの、結局はキャラクター頼みになってしまって、ドラマの動きはそんなにないかな・・・と思っていた前半。しかし、母娘が絡んでくるあたりからだんだんとバランスが崩れだし、そして次のバランスに向かって収束していく過程は巧妙です。ここぞというところでガスパールが、何も語らず、何も説明せずにさっと行動するのが、映画の描写として実に切れ味鋭い。
[DVD(字幕)] 6点(2018-10-17 23:23:42)
40.  家族の四季 -愛すれど遠く離れて- 《ネタバレ》 
親が反対する相手と結婚しようとした息子が、親から勘当され、そして和解する。いや、本当にたったそれだけです。よくもこのベタでシンプルな内容で3時間半も引っ張れるものです。話がさっぱり前に進まないのはインド映画の美徳ですが、さすがにこれは水増し感が漂っています。しかも後半はそれぞれの弟妹の方に完全に焦点が移っていて、本来のカップルは添え物状態だし・・・。●それにしても、あの大スター、シャー・ルクも、バッチャンの前に立てばまるで子供なのが凄い(いや、もちろん子という設定なのですが)。「この人とサシで芝居ができて嬉しい」というミーハー的雰囲気すら漂っています。
[DVD(字幕)] 6点(2018-09-08 01:56:10)
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