1. 鑑定士と顔のない依頼人
《ネタバレ》 予備知識ゼロ。ジェフリー・ラッシュ、ドナルド・サザーランド、トルナトーレ、モリコーネに「へぇ」連発。 依頼人登場以降それまでのテンションが下がってゆく。胡散臭い女の予感は当たっていましたが、寄ってたかってには驚くと共に、胸糞さ極まれるものがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2023-09-27 00:34:26) |
2. 崖っぷちの男
捻った脚本に面白くしようとする意図が見えますが、無理筋が過ぎるかと。ただのアンポンタンだったエド・ハリスがイタくて残念。交渉人のお姉さんの空回りぶりもイタかった。 [DVD(字幕)] 5点(2023-07-27 00:08:00) |
3. ガーディアン24
強盗グループが使う道具は結構ハイテクなのに全員揃いも揃ってアホばかり。全編に亘ってギャアギャアわめき散らかすのにウンザリ。地獄の門番のような警備員がチャッチャと解決するのに1ミリの見応え無く。 [インターネット(字幕)] 3点(2023-06-06 12:43:04) |
4. 紙の月
《ネタバレ》 「使い込み」という言葉が流行った昭和48年滋賀銀行9億円横領事件が思い浮かぶ内容。 本作の梅澤は少女時代から「施してやっている(アタシって偉い)」自己承認欲求が強く尚且つ手癖が悪い。 アラサー? アラフォー? になってそこそこの暮らしを送りながら、欲求不満で大学生に手を出して転落してしまう。 普通が一番という事が分からない年頃なのでしょうか。 裕福なお年寄りから巻き上げる手口が胸糞の極みでコソ泥・かっぱらい行為を紙の月とかなんとか飾り立てているのには白けます。 本作MIP小林聡美が梅澤を演じるとふてぶてしさが前面に出てしまうので宮沢りえのキャスティングはナイスであり、彼女が高揚感に包まれてどんどん綺麗になってゆく姿は印象深いものがあります。 ブタ箱で臭いメシを食べる(死語ですか?)姿を敢えて見せなかったのでしょうか。モヤモヤが残ります。 [DVD(邦画)] 4点(2021-09-27 15:39:45) |
5. 帰ってきたヒトラー
《ネタバレ》 現代に蘇ったヒトラーが巻き起こすドタバタコメディかと思いきや。彼がその昔国民の支持をどうやって得たのか、並びに、「ジャーマン・シェパードとダックスフントを交配させたらジャーマン・シェパードじゃなくなる」に見る純血思想を窺い知る事が出来ます。彼を後押しするゲッペルスのようなテレビ局長と併せて移民問題に揺れる自国に警鐘を鳴らす作品で、セミドキュメンタリーの手法で街に繰り出し市民と語らい挙げ句に極右政党本部に乗り込み幹部に説教する製作陣の気概に驚きます。例のパロディシーンは不要に思えましたが、恐ろしさを笑いにまぶした秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-24 10:37:44)(良:2票) |
6. カーライル ニューヨークが恋したホテル
1930年創業5つ星 ザ・カーライル ア ローズウッドホテルの存在を初めて知りました。超高級セレブ御用達で、「宿泊者の秘密は必ず守る。だから安心して宿泊できる」という評判があると言います。至極当たり前の事を言われても白けてしまい、ジャック・ニコルソンのエピソード以外は利用客のコメントにも雲の上のオハナシで「さようでございますか」淡々と眺めていました。ただ、勤続30年40年50年のスタッフの皆さんは、5つ星ホテルの風格を支えている財産なのだと感じ入りました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-21 21:39:24) |
7. ガーンジー島の読書会の秘密
《ネタバレ》 ナチスに向ける敵意、ドイツ人男性とのロマンス、命を落としたのはアカの他人を救おうとしたため。エリザベスの自分に正直な(過ぎる)生き方は真似の出来ない頭が下がるもの。読書会は抵抗運動のシンボルなのかとの予感は大ハズレで、その時代にその場所で生きた人々の姿が淡々と描かれています。地味だけど会のメンバーの心情が浮かび上がる落ち着いた良作です。リリー・ジェームズのロマンス模様はステレオタイプで可も無く不可も無く。往年の神経質なキャラが印象深いトム・コートネイ(81歳)は、地味な役柄であっても年季を感じさせるお姿で本作の収穫です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-07-27 13:21:21) |
8. 風をつかまえた少年
《ネタバレ》 最貧国を襲った大干魃。武装による殺し合いが無いのが救いと言えば救いですが、追い詰められてゆく様子は怖いものがありました。無い無いづくしの中で風力発電で井戸水を畑に供給する事を実現させたというのが僅か20年前の実話だというのが信じられません。水が出た瞬間のキウェテル・イジョフォーに泣かされました。 比べてというのではなく、自分の置かれた状況を嘆くだけ、拗ねるだけ、では状況は同じままですよ。というのを実感させられた秀作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-03-03 01:45:38) |
9. 間奏曲はパリで
どう見ても60歳には見えないイザベル・ユペールに魅入ります。一時の火遊びがバレた時の修羅場を見るのが嫌だなあ(フランス人の罵り合いは苦手)と思っていたら、使用人さんのアシストもあって洒落た結末になってホッとしました。数年前に首に謎の湿疹が出た身にとって何だか身につまされる作品でありました。死海の映像は映画でもテレビでも初めてで、へぇ、でした。 [DVD(字幕)] 7点(2020-04-27 02:45:43)(良:1票) |
10. 怪怪怪怪物!
《ネタバレ》 開始数分で浮浪者を貪り食う描写は、先日の肉牛解体シーンとは異なり只々気色悪い。しかし、集団でイジメを働く腐れ糞ガキどもは、怪物がマトモに見えてくる胸糞悪さ。英語教師の性根も糞ガキと同じ類。立ち位置の良く分からない主人公にもイライラさせられ通し。外道どもがざまあみろ!と思う結末も、時間が経つと、こんな終わり方じゃアカンわな。とモヤモヤが。生理的心理的にムカムカで埋め尽くされた「腐腐腐腐腐腐れ!」がしっくりくる作品。 [DVD(字幕)] 6点(2019-11-08 16:29:57)(良:1票) |
11. カリフォルニア・ダウン
映像に2点。無茶苦茶なお話については語る気力も無い。 [DVD(字幕)] 2点(2016-04-30 00:28:32) |
12. 鍵泥棒のメソッド
良く練られた脚本を体現する香川、広末、堺のアンサンブルが見事。記憶を失くしても気質は失くしていないコンドウがアパートの一室をごみ溜めから整理整頓された居住空間として、購入した本をしっかり読み込む。ノートに記された文字に「自力で着実に生きる」強烈な意志を感じました。健康で努力家な彼と仕事熱心の彼女の顛末に心地良さを味わえました。二人の引き立て役であった桜井演じる堺雅人特有の腑抜け感もいい塩梅でした。 [DVD(邦画)] 8点(2013-06-30 15:07:40)(良:2票) |