1. カメラを止めるな!
周りで話題になり勧められてはいたが、また周りがいい人ばかりで、ゾンビ映画ということも、どんでん返し等の予備知識すらなく全く何の期待も予想もせずに鑑賞したのが功を奏したか普通に楽しく見れた作品。内田けんじ的な伏線回収コメディで、こういう作品がどんどん出てきて欲しいと思っている人間としてはうれしい。製作費もキャスティングも一気に上がる続編は試練だと思うが、内田けんじのように良作を続けてほしい [インターネット(邦画)] 8点(2020-06-13 14:10:39) |
2. 鍵泥棒のメソッド
この監督、観客に興味を持たせる伏線の張り方と、「どこまで観客に読ませるか」っていう部分のストーリーテリングが抜群に上手い。ワイルダーのように現実にはそうそう見かけないような奇妙な人物や出来事を冒頭からかまして客の興味を引っ張りつつ、その後はわざとわかりやすい伏線を張ったりしてある程度読ませておいてオトすっていうのがこの人の定番のコメディなのだが、「期待通り」の部分と「期待を裏切る」部分と「若干ズラす」部分の巧みな組み合わせが見事。下手したらウディ・アレンより上手いんじゃないか。三谷幸喜にも見習ってほしい。ある意味リアルで、ある意味ではブっとんでもいる奇想天外な登場人物とストーリーといい優れた脚本家にして映画監督がやっと出てきたなという感じです。 [DVD(邦画)] 9点(2013-06-02 15:29:34)(良:1票) |
3. 風の谷のナウシカ
コミック版はさらに混沌としたハードボイルド作品だが映画化にあたって簡潔にカオス部分を削ぎ落としメッセージ性よりもファンタジー性を全面に押し出している。クシャナの扱いなどコミックのほうが魅力的な部分も多いが、映画としては明らかに正解で、圧倒的なオリジナリティの世界観をもって20年以上経った今なお終末映画の無二の傑作として君臨している。 [地上波(邦画)] 9点(2012-05-16 22:20:25)(良:1票) |
4. 完全なる飼育
本来心理サスペンスであるべきだが多くがはしょられてしまった怒涛の展開に若干拍子抜け。ただし脚本よりキャスティングの妙、、、これがAVコーナーにあったのだとすれば満点に近い [DVD(邦画)] 6点(2012-04-21 06:41:56) |
5. ガールフレンズ<OV>
イケてたらIN、ダサかったらOUT。年頃の女の子の「グループ化」を題材とした学園コメディ。いや、学園コメディと言っても経験した人たちは知ってるのかもしれないがもはやホラー映画。AGE35とかあの辺に通じる怖さがあるなぁ。B級としてはかなり良い。仲良くしたくなかったら仲良くしなけりゃいいだけのに女の子はそうもいかないんだよねえ。男に生まれて良かった [DVD(字幕)] 6点(2011-06-01 04:13:17) |
6. ガタカ
SFなのに説明臭かったり難解ではないのは、未来社会の「妄想」ではなく現代社会の差別意識の単なる写し替えだからか。シニカルながらもスッキリとしたストーリーにスリラー要素が絡む優れた脚本。心理描写もクドくなく目からも感情を読み取れという深さ。感動とかではない、久々に素直に見れて、考えさせられ、心打たれる映画を見た。 [DVD(字幕)] 10点(2009-07-17 15:33:46) |
7. カリートの道 暗黒街の抗争
アルパチーノ不在と監督交代で前作と作風が全く変わっているので続編と考えてはいけない。もはや見所の無い並のギャング映画 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-04 14:22:56) |
8. ガン・ホー
ただおちょくった映画ではなくこれは風刺。プレゼンに全く反応が無くガックリ帰国したが実は成功していた所や、酒を飲むと突如性格そのものが変わる日本人、鋭すぎる。また忘れちゃいけないのはアメリカ人に対する日本人のステロタイプも同時に描いているということ。遅刻を常習したりロックをかけながら仕事するアメリカ人、これも明らかに極端な例である。当時絶頂期であり最大の攻勢をかけていた「侵略者」に対し何も日本的経営を非難するだけでなく相互理解も模索している。民族間の気質の違いやステロタイプを見る上で非常に有用な映画でもあり、これを単に日本文化をおちょくった映画で片付けてしまうのは惜しい映画である。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-08 02:05:34)(良:1票) |
9. カサブランカ
臭すぎるセリフの数々といい署長との友情といいラストシーンといい古い時代のアメリカの「粋」を集めたような作品で、冷静に「つまり不倫だよなあ」とか「それって殺人じゃん」とか思ってしまうと駄目。 これはもう、、時代ですな [インターネット(字幕)] 6点(2006-01-11 11:18:23) |
10. カッコーの巣の上で
主人公を含め社会から除外されてしまった者の現実を深々と描いたハードボイルド物。刑務所の強制労働を逃れてきた主人公が自分本位的な自由を求めて精神病院内をかき回し社会によって排除されるまでを描いたいかにもなアメリカンニューシネマモノで、公開時はブームに乗って支持を得たものの、他のアメリカンニューシネマの例に漏れず今となっては何とも虚しいだけの話。むしろ当時以上にマジョリティーが絶対的となりこの映画と同じようにマイノリティーが排除され続ける今こそ価値のあるジャンルではあるだろうが、この映画に関してはマイノリティー側も力に訴えすぎていて支持されようがないだろう。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-25 13:16:38) |
11. カジノ
《ネタバレ》 マフィア映画といえばファミリー全体を捉えた映画、一人ののし上がり話にしてもマフィア全体の中での位置づけを描いた(つまり周りの人物も深く描いた)映画が多いのだが、これはデニーロとシャロン二人の関係がほとんど中心として作用している。名作グッドフェローズのスコセッシ・デニーロ・ジョーペシトリオが再び見られたのは良かったが、前者のようなマフィア映画が好きな自分にはどうも消化不良の映画であった。主人公の語りで進むスタイルも食傷気味。今回目に付いたのはシャロン・ストーンの狂気の演技。マフィア映画にはこのような女がよく登場するが、その中でも彼女の演技は飛び抜けている。それにしてもマフィア映画といえば(アメリカ映画には珍しく)バッドエンドが定番だが、この映画は珍しい(一般には定番の)エンディングを迎えたため、なぜか安っぽく感じてしまった。 [DVD(字幕)] 7点(2005-11-29 01:17:17) |
12. カリートの道
デパルマとアルパチーノといえばマフィア映画の傑作リメイク「スカーフェイス」のコンビだが、それから10年後に再び組んだ作品。デパルマはアンタッチャブル、パチーノはゴッドファーザーパートIIIなどを間に挟んだのだが、正直今更この手の映画を再び撮ってもメッセージ性は薄い。スカーフェイスやグッドフェローズを見て、この手の作品をもっと見たいと思った人のための映画だろう。のし上がりを描いたこれまでと違い足を洗おうとしている主人公だが、結局途中から裏切りなどこれまでと同じパターンで同じ末路を辿ることになるため内容は似通ってくる。さすがに名作を撮ったコンビ、スリルのある映像を取らせたら定評のあるデパルマだけあって下手なアクション映画乱発の現状に見ると最高に面白い映画だが、最後発であることと今更感のある内容(他のマフィア映画のいいとこ取り)のためその二作よりは低い評価にしておいた。 スカーフェイスとアンタッチャブルを足して割ったような映画 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-22 16:40:34) |
13. ガール・ネクスト・ドア
どこにでもあるような美人が登場するメリーに首ったけ系ロマンティックコメディ。安定して面白いがストーリーからオチまであっさり読めすぎた [DVD(字幕)] 6点(2005-08-24 21:08:29) |
14. 華氏911
出してくる資料を本物であると証明する根拠(例えば全体画像で撮る)も意思もなく信憑性が薄い上に、映画の中に自己矛盾が多発していたり、後に捏造であったことが証明されたシーンがあったりと、低俗なプロパガンダ映画であると言わざるを得ない。単なるギャグ映画として見てもThe Awful Truthのような面白さはなく、何の価値もない映画。 [DVD(字幕)] 0点(2005-07-31 13:50:04) |