1. 凶悪
《ネタバレ》 濃厚で見応えありました。 最後までの釘付け感がハンパなかった。 最初は極悪非道な須藤(ピエール瀧)と先生(リリー・フランキー)2人の悪行にどぎまぎし怖かったが、徐々に家庭を顧みず取り憑かれたように取材にのめり込む藤井(山田孝之)も怖かった。 人間の怖さが良く描かれている。 まともだと思った藤井の妻(池脇千鶴)も介護疲れで義母に暴力を振るうようになってしまっていたし・・・ 被害者の多くが老人なのを考えると、義母を疎ましく思うようになった記者の妻でさえ、状況は違えど一歩間違えれば善からぬ事が起こり得ると・・・ 実話を基にしたフィクションらしいが、編集室の藤井の女上司がとびきりの美人じゃないところが妙に一番リアリティがあった(女優さん、ゴメンナサイ)。 ラスト、先生に指差された場面(劇中では静かに指差されたが)・・・ 私を死刑にしたいのは、どこのどいつだぁ~い? お前だよっ!!って感じでドキッとした。 [インターネット(字幕)] 7点(2014-07-21 13:02:49) |
2. 危険な情事
《ネタバレ》 今でこそ“ストーカー”って言葉は当たり前に知られてるけど、公開当時はまだその言葉すら無かったんじゃないかな・・・ んで、皆さん怖い怖い言いますけど、あんな綺麗な奥さんが居るのに浮気するのがいけない訳で、全くもって自業自得でしょ? そもそも火遊びしなきゃ、そんな目にあってないんだから・・・ これ観て、怖いと言っている人は実際に浮気した事ある後ろめたい人か、場合によっては浮気してしまうかもと妄想抱いている人なんじゃないの? 私なんか全く浮気なんかした事ないし、しようとも思わないので、怖いどころか寧ろ中出しされて孕まされ、遊ばれた女性が至極可哀相に思えて仕方なかったです・・・ ウソです。 めちゃ怖かったです、ビビりまくりです、御免なさい・・・ 正直、何回観ても怖い。 改めて観ると結末知ってるもんだから、アンタお茶だけ飲んで帰りなさいよ・・・と忠告したくなる。 終盤のバスルームの鏡越し辺りからの怒涛の演出が秀逸で必見!!(DVD特典にある別バージョンのエンディングより断然こっち)。 男性諸君の結婚する前の必須鑑賞映画にしたらどうだろう・・・ [DVD(字幕)] 8点(2013-11-15 17:44:20) |
3. 禁じられた抱擁
《ネタバレ》 どんだけ振り回されるんだよ・・・と思いつつ、ちょっと位なら私も振り回されてもいいかもと思わせる位、カトリーヌ・スパークの小悪魔っぷりが炸裂。 ちょうどブリジット・バルドーの映画の直後に鑑賞し、すぐさまBB嬢からカトリーヌちゃんに心変わりした私です。 内容的には、どうしようもない恋物語だけど、ぼんぼんバカ息子がカトリーヌ嬢の裸体にお札を並べるシーンとラストが印象的。 あと母親がいいお母さんだったなぁ~。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-07-31 14:34:21) |
4. ギターを持った渡り鳥
《ネタバレ》 オープニング、西部劇かと思われたなか、颯爽と登場するギターを持った小林旭・・・赤い~♪夕陽が~♪燃えおちて~♪ ここでタイトルバック、もう掴みはオッケイ!! 正直すっちゃかめっちゃかな展開だが憎めない映画。 浅丘ルリ子が可愛い、白木マリは相変わらずアレな踊りしてる、 殺し屋・宍戸錠も忘れちゃならない・・・等 どうか、この怒涛の77分を皆様もご堪能あれ~。 [インターネット(字幕)] 6点(2013-07-27 22:20:17)(良:1票) |
5. Kids Return キッズ・リターン
《ネタバレ》 日本人の平均寿命の半分以上を生きて来て、 結構ダメダメな人生を送っている私ですが、 まだ始まっちゃいないですかね? 『バカヤロ~、まだ始まっちゃいねぇ~よ』って心から言ってくれる同年代の人を求めている今日この頃です。 [インターネット(字幕)] 8点(2013-05-30 14:52:42)(良:1票) |
6. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 前作は2度目の鑑賞にて、やっとノリについていけた勢いのまま今作を観たら普通過ぎて拍子抜け・・・ 昔、ヤンキーだった奴が家庭を持ったら、すっかり落ち着いて良きパパになってしまったような感じ。 でも、あのハチャメチャな前作を上手い事纏めたなぁ~という印象。 今まで復讐の鬼だったブライトが母親の顔になった娘との再会のシーンが好き。 何はともあれ、“タランティーノ劇場”めでたし、めでたし・・・ [インターネット(字幕)] 6点(2013-05-17 16:01:14) |
7. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 初めて観た時は、なんじゃコレ~と思ったものです(この初見の時の採点なら3点位)。 んで、今回改めて柿ピーつまみに一杯やりながら、ほろ酔い気分で鑑賞したら・・・ これ面白いし凄いよ。何が凄いって?兎に角、目の前で起こる理不尽なシーンの連続に酒が進む進む・・・ でも、シーンごとの間や音楽の使い方などが絶妙で飽きさせないので、終わる頃にはスッカリ酔っ払いの私。 これはもう酔って思考能力が劣っている位の時に楽しむべき名作(迷作)で、いっそR素面(しらふ)にでもすればいいのにと思った次第です。 [インターネット(字幕)] 7点(2013-05-16 15:31:25) |
8. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 リアリティというか高校あるあるに思えました。 振り返れば誰しも、登場人物の誰かしらに近いところがあったりするんじゃないでしょうか・・・ 今も昔も、この時期そう変わらないんですかね? 私自身も、夏休み明けに女子に『そのパーマ失敗だよね?』なんて言われた経験もあるし・・・ 帰宅部だった私は、ある時それこそブラスバンド部の同級生に『お前に真剣にこれだって打ち込めるモノがあるのかよ?』って面と向かって言われ、終盤に涙した宏樹と同じような気持ちになったこともある。 この映画では一番底辺の扱い?の映画部が自分らしさを持ちつつ闘っている。 私は中島みゆきの“ファイト”の一節『闘う君の唄を 闘わない奴等が笑うだろう』のフレーズが思い浮び、宏樹の涙はそれに気づいたからでは・・・と。 難しいことは解らないけど、とどのつまり『戦おう、ここがオレたちの世界だ』『オレたちはこの世界で生きて行かなければならないのだから』に集約されていると思う。 桐島が部活やめたって、みんなファイトだ!! [DVD(邦画)] 6点(2013-03-13 15:51:26)(良:1票) |
9. キッド(1921)
《ネタバレ》 チャップリンが素晴らしいのは周知の事だが、この作品に関しては子役がチャップリンをも凌駕している。 夢の国のシーンは、誰にでも罪を犯し得る(我が子を捨ててしまったり等)、羽のある天使でさえもそうなんだからと。 逆に実の子でなくても優しさや愛情は注げるもの、誰でも天使のようになり得るというメッセージに受け取りました。 ラストは若干あっさりしている感もありますが、名作であることに間違いはない。 [DVD(字幕)] 9点(2012-11-23 14:12:10) |
10. キャリー(1976)
《ネタバレ》 ホラーというより一人の少女の物悲しい物語。 初見の時は、キレて火の海にしたラストの印象だけ残っていたけど、観返すと現代でも通じるイジメや虐待、胡散臭い宗教などが盛り込まれている作品。 地味な少女が一転、プロム当日に美しく可愛く変貌していただけに、豚の血入りのバケツをひっくり返す時の舌舐めずりする憎たらしいクリス(ナンシー・アレン)の唇のアップとキャリー(シシー・スペイセク)の豹変、死してやっと優しい顔になった母親が印象的でした。 何はともあれ、何気に豪華な俳優陣とキャリー演じるシシー・スペイセクの熱演が、やっぱり素晴らしい。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 05:03:26)(良:1票) |
11. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 善悪の区別のつかない子供の無邪気さが良く出ていたと思います(それよりも悪行なのは、戦争をしてしまう大人ということか・・・) 子役の演技も素晴らしいし、音楽も秀逸。 ただ皆様の評価ほど感銘は受けませんでした。 個人的には、フクロウの演技?と長い遊びが終わって、独りぼっちになったポレットが我に返って『ママ~』と叫んだラストシーンが印象に残りました。 [DVD(字幕)] 5点(2011-10-31 14:39:52) |
12. キトキト!
《ネタバレ》 キトキト(イキがいいって意味?)っていう割には、結構普通なオカンだし(もっとハチャメチャでも良かったのでは?)、ストーリーもありがちで平凡だし・・・ ただ、亡くならせれば感動するだろう・・・みたいな流れにはダマされません。 [インターネット(字幕)] 4点(2011-03-02 06:20:44) |
13. キャノンボール
《ネタバレ》 スーパーカー世代?に育った私には、オープニングのランボルギーニ・カウンタックが滑走する場面だけでも満足です。 公開当時のオールスターキャストのお祭り映画なんで、ストーリー云々は言いっこなし。 実写版チキチキマシン猛レースみたいな、おバカ映画だけど最高です。 [映画館(字幕)] 8点(2011-02-21 16:07:03) |
14. 菊次郎の夏
《ネタバレ》 私が幼少の頃に住んでいた町には、菊次郎のようなヤクザなオジサンがよく居たので懐かしく思いました(ぼうず、飯食い行くぞ!と町食堂に連れて行かれたり、風呂行くべ!と銭湯に連れて行かれ、背中の紋々を見せつけられたり等(笑)) 菊次郎と、ひょんな事から出会った大人達がバカやって子供を楽しませる。 子供にとっては、ひと夏の良い思い出になっている筈・・・きっと。 ラストシーンが好きです。 最後の最後に子供に名前を聞かれ『菊次郎だよ、バカヤロー』と。 このバカヤローが最高に優しいバカヤローに聞こえました。 久石譲さんの曲『summer』も最高ですね。 着メロに使っています。 [DVD(邦画)] 7点(2011-02-21 12:31:16) |
15. キサラギ
《ネタバレ》 最初どうなのかな?と思いましたが・・・ 5人揃ってからは、次から次と話が展開していき凄い面白かったです。 終盤、ひとり疎外感を感じていた家元(小栗旬)の手紙のくだりは泣きました。 最後、如月ミキの映像を出してしまうのは、どうかと思いましたが(どんなアイドルなのか自分の中で想像し形作っていただけに・・・) ただ、その映像を観て踊ってハッチャけてる5人は微笑ましかったです。 宍戸錠は完全にいらないシーンに思えました。 [DVD(邦画)] 7点(2011-02-16 15:07:31) |
16. CUBE
《ネタバレ》 謎の部屋に閉じ込められるサスペンス。 設定は素晴らしいと思いますが・・・ この状況、私なら先走って真っ先に死んで死んでしまうでしょう(笑) あと私は数学が苦手なので、素数やら何やらの時点で頭パニクります。 こういう閉ざされた状況だと普通の人間も狂気染みてくるのが、色々な罠より怖かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2011-01-10 12:20:44) |
17. 嫌われ松子の一生
《ネタバレ》 松子の人生は壮絶で普通に描いたら、とてつもなく暗い映画になりそうなところを、笑いを散りばめたミュージカル風にして見せたのは良かったと思います。 結構、良かれと思ってやったことが裏目に出る人って実社会にもいるから、こんな風にミュージカル仕立てにでもしないと逆に観れないというのもある。 それでも一言、切ない・・・ 何はともあれ、中谷美紀は大熱演です。アッパレ!! [DVD(邦画)] 7点(2011-01-08 13:47:56) |