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wunderlichさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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1.  クライマーズ・ハイ(2008)
堺雅人が、墜落事故現場から記事をおくる野心的な新聞記者を演じる。汗だくで泥まみれな堺雅人を見れる珍しい作品であり、それだけで価値がある。アシスタントとして出演している尾野真千子というキャスティングもうれしい。
[DVD(邦画)] 7点(2009-12-28 23:27:31)
2.  空中庭園 《ネタバレ》 
ソニンという女優の演技かどうか定かではないポイントのずれっぷりに驚嘆するための映画といってもいいかもしれない。全編通して重苦しく、見るのがつらい作品ではあるが、唯一の救いは、永作博美が演じる変な浮気相手が、あやしいユーモアを見せつけてくれるシーンにある。ビバ!永作博美!!
[DVD(邦画)] 6点(2009-12-28 23:22:17)
3.  ぐるりのこと。
愛を「お互いが分かりあうこと」だと思っている人にとっては、この映画の描く絆の形ほど分かりづらいことはないだろう。この作品は、「お互いが分かりあえる」という幻想によって愛を捏造するのではなく、「人間はお互いに分かりあうことなどできない」というありのままの事実にしっかりと気付いていながら、それでもなお、お互いを大切にするためにはどうするかというテーマを描いている。この着眼点の鋭さによって、この作品は、2008年の邦画の中ではぶっちぎりの傑作であるように僕には思えた。お互いを大切にするということは、二人でしかできないことをするのではなく、一人でもできることを二人でやることから開けてくるのではないか。この映画はそのように問いかける。そして僕はこの問いかけを出した精神に最大級の敬意を表する。ひょうひょうと、あるいは淡々と生きたいと願う人にとってこの作品は一つの答えを見せてくれるだろう。
[映画館(邦画)] 10点(2009-12-28 23:11:03)
4.  クワイエットルームにようこそ
内田有紀と蒼井優の存在感はものすごい。内容も深い。逆説的ではあるが、この映画のもっとも深い洞察は主人公の友人、栗田が閉鎖病棟を評したセリフに現れる。「こんなに人がいるのに、こんなに孤独な場所ってほかにないもの」実は、この台詞を発した時点で、栗田の精神の脆さが表れている。本当は、「閉鎖病棟よりも現実の世界のほうが孤独である」と感じる精神のほうが強いからだ。現実を生き抜くということは、ある種の人にとっては、それだけ大変なことなのだとこの映画は教えてくれる。たぶん、それを軽いテイストで描いているところが映画としては焦点ぼけな感も否めないが、あまりに重大なことは深刻な口調で語ることすらできないという感覚は分からなくもない。とてもいい作品だと思う。
[映画館(邦画)] 8点(2008-05-06 19:54:07)
5.  クローサー(2004) 《ネタバレ》 
ジュード・ロウから別れを告げられたときのナタリー・ポートマンの演技が素晴らしかった。そのシーンが一番好き。ひたすらそれしか目に入らなかった。しかし、こんなすてきな女優さんと音楽があるにもかかわらず、この映画はあんまりすくわれない。それはなぜか。結局、根本的な拠り所がないからだ。アリスがイギリスへ来たのはなにか変えたかったからだろう。ロンドンで出会った恋人には偽りの名前で接し、写真家に撮られた自分の写真を見て「全部嘘よ」といい、最後には愛という感情までもがふと燃え尽きて、アメリカに戻ることになる。結局、彼女は違う自分をつかの間演技することはできたけれど、それを本当の自分として引き受けることはできなかったのだ。自分の今やっていることへのコミットができるかどうかは、実は自分の意志で操れることではない。だとすればそもそも"自分”なんて概念は必要だろうか。題名のcloserからは、相手だけでなく、本当の自分に近づこうとしてるけど、到達することができない、そういうもどかしさが伝わってくる。でも、そういうもどかしさは僕自身がいつも一緒にいる感情だから、わざわざ映画を見て改めて思い知らされる必要はない。
[DVD(字幕)] 5点(2007-04-01 02:20:23)(良:1票)
6.  クラッシュ(2004)
非常に良く出来たこの映画の画像と脚本はとても暖かく、やわらかくアメリカを描く。でも、この映画に登場する人物たちは、いろいろ問題を含んだ行動や考え方を持っているのではないだろうか。人種への偏見や、ヒステリーとか、虚栄心とか。けっしてそのまま見過ごしてはいけないことのような気がする。結論としては一つ。この映画は群像劇、それもとてもよく出来た群像劇として完成度が高い。その完成度の高さのおかげで、様々な人間の織り成す世界が美しく見えてくる。でも、それはある意味で神の視点から見たときに初めて生じる美しさだ。それにごまかされてはいけない。確かに人間はたまに愚かで、たまにいとおしい。でもできるだけ愚かさを減らしていくべきだろう。確かに人間が弱い生き物だっつうのは分かる。でもゆずっちゃいかんこともあると思うのだ。この映画が評価されるなら、ただ映画としてのみ評価されてほしい。決して描かれている内実までも肯定してしまわないように。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-05 21:14:41)
7.  クロエ(2001)
この映画が僕にものすごく訴えかけてくるのは、僕が英助のような少しニヒルで青臭い精神を持っていたことがあったからであり、その精神を持っていたときにものすごく惹かれたのは、クロエのもっていた「純粋に遊ぶ心」だったからだ。英助のようなやつが救いようがないとしたら、それはニヒルさを突き詰めていくと最後には「純粋に遊ぶ心」に反転せざるを得ないと分かっていながら、分かっているがためにその反転に身をゆだねられないからである。この映画の瞬間瞬間がことごとく僕の琴線に触れるのは確かだが、何といってもクロエとコウタロウの出会いとか、ラストのコウタロウとか、「コウタロウがもっと鈍感だったらいいのに」という台詞とか、冒頭の平面に関するお断りとか、現時点であまりにもノックアウトされているのでこう前のめりにしか語れないけど、すばらしいと思った。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-08-21 15:24:32)
8.  黒い雨
日本に起きた出来事を描いているから完全な他人事ではないとはいえ、原爆被害者と、被害を受けていない人の間には決定的な体験の差(断絶)があり、安易に共感することが許されない映画だと思った。この映画を、北村和夫や田中好子に自分を重ねて鑑賞する人はほとんどいないだろう。それだけに、この映画は「第三者」としてどのように鑑賞するかが問題になる。ひとつ興味深かったのは、「正義の戦争」をするのが当り前なアメリカと、「不正義の平和」を当り前と考える「おじさん」のちがい。そして、原爆反対運動を少し遠くから見つめている原爆被害者。原爆反対運動は、結局の所、両者の「正義」の押し付け合いだという点では、世界大戦と構造上まったく一緒だったのではないか? そのようなジレンマを避けるには、「おじさん」のように、そっとアメリカを「わかってねぇな」と馬鹿にする以外にはないのではないか? 「おじさん」にとっての最大の関心事が、朝鮮戦争での原爆使用問題ではなく、姪の奇跡的な快復を願うことなのが、一個人の精一杯の態度のように思えて涙が出た。大滝秀治が全然変わってないのと、市原節子の声が「日本昔話」を連想させるところが少し笑える。 
8点(2004-06-23 06:21:05)(良:1票)
9.  グリーンマイル
残酷なシーンが最大の山場なんて…。コフィーの姿に感動したい所だが、彼があまりにも人間を超えた存在として描かれているので共感できない。返って、「人間って残酷だ」=「見ている君たちも残酷になりうるんだ」と言われている気がして、お金払ってまで自分の弱さを指摘される筋合はないのではと言い返したくなる。「究極の弱者が実は強者だ」、そんなことは言われなくても「負けるが勝ち」って諺で小学生の頃から知ってるわい!
4点(2004-06-06 08:47:51)(笑:1票)
10.  クルーシブル 《ネタバレ》 
あまりにも理不尽な理由で殺されるダニエル・デイ・ルイスの姿に、不覚にも号泣。おれだったら、こんな死に方耐えられない。こんな世の中でいいのか…。
8点(2004-06-04 21:48:06)
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