1. グランド・マスター
《ネタバレ》 ウォン・カーワァイ監督のまさかのカンフー映画。出来は良い^ ^ 中国の北部と南部のカンフーの交流と興亡を伝記映画として描く。カンフーの交流といってもメンツとメンツの争いとも言える。そして復讐、そしてカンフーの伝承とは。 とってもキレイな映像。戦いも本気度マックスのジェットリー映画とは違い、姿勢の整った美しいカンフー描写。ワイヤーアクションもあるが、個人的に、本当に個人的にだが、リベリオンを思い出した。様式美って感じ。でも迫力十分。 そんな映画だが、伝記映画ということもあってか登場人物像が出来上がっていて、どの人の魅力も成長しない。そこそこみんないいじゃ映画の魅力は半減。 トニーレオンがラストのラストでタンカ切ってるのはかっこいいが、映画としてドラマをあまり感じなかった。いろんな人がイップマン(トニーレオン)に技を託すシーンや、やはり復讐シーンはそれなりなんだが。 キレイでさらっとしたカンフー映画ってどうよ、と書いておこう。 最大の疑問は…、なんでウォン・カーワァイはここにきてカンフー映画撮ったんだろう??? 普通にいい映画だけど。 [DVD(字幕)] 7点(2015-09-13 23:14:48) |
2. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 サイエンティストの流してしまった毒薬で突然変異してしまった怪獣が、韓国漢江中心に暴れまくる。娘を怪獣にさらわれたさえない父親中心に家族が結束して怪獣に立ち向かう。 ソンガンホ、愛してます。ペデュナ、最高。オダルス、声だけ(≧∇≦) 日本では興行的に失敗とのことですが本国韓国ではウルトラヒットの怪獣モノ。観る価値アリ!怪獣モノで、実際に怪獣が出てきて面白い映画は私の中ではエイリアンと遊星からの物体Xと本作ぐらいしか思い出せません(ゴジラとウルトラマンはちょっと別でσ(^_^;))。 久しぶりの鑑賞、かなり良い映画ですm(_ _)m [DVD(吹替)] 8点(2015-08-28 21:56:53) |
3. 蜘蛛女のキス
《ネタバレ》 モリーナを愛することができればこの映画を愛することができる。ウィリアムハート渾身の演技。本当に女性的に見えた。モリーナとヴァレンティンの愛は確認できないくらいかすかなものだったが、モリーナはその愛にかける。 二人の囚人がいる。一人は性犯罪者でゲイのモリーナ。一人は政治犯で革命を考えるヴァレンティン。相いれない二人が、古い、たぶんナチスのプロパガンダ映画についてを話題にし、モリーナには秘密があって…。 戯曲がはまる。でもこの映画は、戯曲からのはみ出し度がイケる。 絶望ってやつはいろんな表現があると思うが、ヴァレンティンのラストは幸せそうで良かった。あくまで幸せそうというだけだが。 [DVD(字幕)] 8点(2015-07-08 10:54:28) |
4. 空気人形
《ネタバレ》 傑作。死を学ぶことの恐ろしさ。生を学ぶよりも厳しい。セックスなんて、はなっから相手にしていない本編はまれにみる鮮烈さで死を際立たせる。生きていることには心は気づくけど、死の概念は誰も教えてくれない。白痴的な美しさのペデュナの殺人がとても美しい。 [DVD(邦画)] 8点(2015-06-22 15:03:39)(良:1票) |
5. クラウド アトラス
《ネタバレ》 ぺ・ドゥナ目的で鑑賞。しかしそんなもんじゃ収まらない大作具合に圧倒される。 映画の描き方に感心。六つの時代の物語が同時進行。航海・名曲誕生・陰謀・脱走・クローン少女・崩壊した地球。かつ、手塚治虫師匠のスターシステムのように1人の役者さんが時代を超えて何作も演じていたり(うん、誰もが火の鳥を思い出すのは間違いない)、でも互いのエピソードが干渉したり収束する感じは少なくて。よくもまあ長めではあるがこの上映時間に収めたものだと。壮大さとコンパクトさが共存する稀有なケースだなと。 でも一つの物語として成立しているのはわかる。実を言うと私は主題は何かよくわからなかった。ただ、主題はマイナスなものではないと確信できる。六つの物語をバラして主題を探してもダメかなと。これは最後のトムハンクスとハルベリーが抱き合いながら家に入って行くシーンまでつながるように主題を考えねば。何もないとは思えない。 ヒントは彗星型の痣なんだろうか? 私的には同じ人が数キャラを演じていたことに気付かずに観ていたのでそれはそれでよかったが、でもそこがヒントなのかもしれない。 [DVD(吹替)] 6点(2015-06-17 15:57:02) |
6. クロニクル
《ネタバレ》 青春SFアクション。この手のジャンルでは最高峰。ぬるさも目立つが、TEENが力を手に入れたら、というもしもボックスてきな部分を存分に味わえた。ラストを含めて、これでいいんだと素直に鑑賞。青春SFアクション。いい言葉だ。 [DVD(吹替)] 8点(2014-10-20 13:26:53) |
7. グラン・トリノ
《ネタバレ》 (グッドウィルハンティングでも書いたが…) 男が男に車を贈る。これがこの映画の全てだと思う。車を贈られる側は贈られるだけにふさわしい男になり。車を贈る側も願いを込める。グラントリノという車がかっこいいのかどうかではなく、グラントリノに乗る男のかっこよさを成長と喪失を含めて描く。 [DVD(吹替)] 8点(2014-08-28 14:45:30) |
8. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 男が男に車を贈る。これがこの映画。21歳のウィル。認めた男だからこそへ精一杯の贈り物。手作りに近いしょぼい車は、初めて作った手編みのマフラーぐらい見た目にはよくなくても心に響くものではないか。 もしウィルがランボーやショーンに出会っていなくても、チャッキーらはウィルに車を贈ったかもしれない。でもウィルはその車を生かすことなく映画が終了したはず。エンディングは旅立ちそのものだが、男の旅立ちは車で、というロマンが心をつかむ。 [DVD(吹替)] 8点(2014-08-28 13:40:29)(良:1票) |
9. 狂い咲きサンダーロード
《ネタバレ》 未来のためにではなく、自分の存在のために突っ走る。ラストシーンについては事前に知っていたものの、それでも心を貫くものを感じた。たまらんムービー。 [DVD(邦画)] 6点(2014-07-22 16:39:11) |