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パセリセージさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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1.  荒野の七人 《ネタバレ》 
七人の侍をベースにした西部劇、と言えばかなり好印象の傑作になるのだが、いかんせん、かなりの人が黒澤のオリジナルを見て比較しながら鑑賞しているのではないだろうか。かく言う私も、いちいち比較しまくっていて。どうも、これは意識しなくても条件反射みたいなものだからご容赦を。三船の役は誰だ、とかロバート・ボーンはどの侍がモデルか、とかいちいち細かい所が気になって、挙句は、農民が裏切る所はオリジナルには無い、農民を訓練している場面が無いなどと思う始末。と言うわけで、結構出来は良いのだが、印象が良く無いというのが率直な感想です。しかし、まあ、偉大な黒澤をリスペクトしている姿勢は印象が良い。(どっちなんだ)
[DVD(字幕)] 8点(2016-10-21 18:36:31)
2.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
前半はサスペンス風の心理劇が展開される。この夫婦に何があったのか、主人公の夫も行方不明の妻も、そして妻の両親さえも何かを隠しているがそれは何なのか。それに加え、マスコミの過熱報道に歪められていく真実と、悲劇のヒーローが一夜にして悪役になるような気まぐれな視聴者の暴走が描かれる。そして、真実が徐々に明かされてからの後半は、うって変わって夫対妻の心理戦が描かれていく。マスコミを通じて、いかに視聴者を味方に付けるかの戦いである。正攻法の夫に反則を繰り返す妻、そういう展開で結局は引き分けか。いや、妻の完勝かも知れない。いやはや恐ろしい映画である。が、しかし、我々はこういう世界に住んでいるのである。警察の捜査も影響をうけるのであれば、真実がどうであるかなど、あまり意味を持たないのかも知れない。世間がどう思うかが重要になってくる。実際、ちょっとしたことでネットで炎上する芸能人や袋叩きにあう有名人が後を絶たないではないか。この原作もアメリカで起こった実際の事件に基づいている。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-12-31 16:04:53)
3.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
クモンガが良かった。蜘蛛に見えないところもあったが、間違ってもギャオスには見えない。羽?そうか、飛んでいたから、ギャオスにも見えるか。でも、二匹のうち、羽が無いのはクモンガにしか見えない。クモンガがムトーと言われると、世間の武藤さんは混乱するだろうな。何の落ち度もない武藤さんなんか怒るぞ。そんでもって、主役のゴジラがなかなか出てこない、のが良い。のかどうか。もっと見たい気もする。エメリッヒ版も良かったが、これは別の意味で良い。第一作の放射能の化身となった恐怖の怪獣であり、二作目以降の正義の味方であり、憎っくき人類の敵を倒すヒーローであるゴジラを全て見せている。口から火炎放射で武藤さんをやっつけるところなんか涙ものだ。正体が不明で不気味な雰囲気が、どっちつかず、つまり悪役なのかヒーローなのかいまいちわからず、良い。良いというのか、それによって次作への期待と本作の余韻が高まっている。とにかくゴジラ復活がうれしい。
[映画館(字幕)] 10点(2014-08-24 22:41:59)
4.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
この作品で描かれ、また、批判の対象となるのは国家的な陰謀である。陰謀というと聞こえが悪いが、要するに国家の利益を守るための活動である。成功する必要があり、反対するものにはそれなりの対応が必要になる。そこに、正義とか法令遵守などの甘い感情の入る余地はない。巨匠ポランスキーにとって、自身がこれまで、国家的な迫害や危険にさらされてきているだけに、こういう描写は、真に迫るものがある。夜や雨の場面がほとんどであり、ダークな雰囲気をかもし出している。ストーリーやしかけは単純であるが、見せ方がすばらしい。最初は乗り気でない主人公が、徐々にのめり込み、気がつけば、危険を顧みず深入りしている。最後には、真相を解明したかに思われるが、こうした組織が、簡単に見逃してくれるはずはない。監督自身が、体験上身にしみているという事を暗に示している、衝撃の結末となっている。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-21 00:59:35)(良:1票)
5.  コングの復讐 《ネタバレ》 
幼少の折、テレビに釘付けになったような記憶があって、えらい期待して再見したんだけど、どうもねえ。愛嬌があり可愛らしいぐらいこじんまりした息子が、事もあろうに、人間に助けられたり、人間を助けたり。あの容赦のないぐらい暴虐な親父が天国で泣いているよ。その親父が息子に対して、強くなるために繰り返しのトレーニングの重要性を諭すという点では、この邦題も解らなくない。「コングの復習」
[DVD(字幕)] 6点(2007-05-02 17:23:38)(笑:1票)
6.  獄門島(1977) 《ネタバレ》 
第3作目ともなると致し方ない気もするが、謎解きへの致命的ネタバレが最初にわかってしまう。有名女優の使い方にパターンが出てしまっている。この、何気ない大人しい訳有の役を演じる大女優が、重要な役でない訳がない。と、まあ犯人探しは若干読めているが、何故?という点では確かに、良く練られたストーリーです。日本独特の文化と風習の性は、今となっては理解できない部分が多くなっているのだろうが、懐かしくも悲しい歴史が自分の周りにもあるような気にさせる作品である。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-01 23:26:23)
7.  交渉人 真下正義
犯人のヒントや行動を基に、昔の映画や音楽などを即座に調べ、それを証拠として昔の事件や物事を説明したり解釈したりすることについてはプロフェッショナル的に仕事をしていた。さすが考証人。「勘」が大事なのか。
[地上波(邦画)] 6点(2006-10-15 15:26:24)
8.  コブラ
スタローンの気持ちがよくわかった。たしかに良い。しかし、にやけて演技は良くない。微笑みとにやけは違う。え?そういう目で映画は観るなって?はい、すみません。
[地上波(吹替)] 6点(2005-12-23 08:39:54)
9.  心の旅路
ポーラの待ち続けた女心に10点。
[DVD(字幕)] 10点(2005-03-05 02:01:50)(良:1票)
10.  ゴジラ(1954)
記憶に新しい戦争の記憶、癒されぬヒロシマ・ナガサキの傷あと、ビキニ環礁水爆実験の現実、核兵器が世界に広がっていく言い知れぬ恐怖。当時、日本人だけが持ちえたであろうこれらの不安と怒りのメッセージを、ひとつの映画に込めようとしたスタッフの情熱と、天才特撮監督円谷によって生み出された傑作。ゴジラが永遠にゴジラであり続けるのは、この作品によって誕生したからである。末裔がプロレス界入りしようが、アメリカに渡ってジュラシックパークでアルバイトしようが、腐ってもゴジラなのだ。
10点(2004-09-28 19:51:51)(良:1票)
11.  荒野の決闘
西部劇の名作は、決闘シーンは当然ながら、決闘に到るストーリーが良く描かれています。インテリで病気持ちの医者と田舎者の真面目保安官、あばずれのチワワに育ちの良いお嬢様クレメンタイン。この4角関係が、物語に深みを加えております。女は、バーテンダーに恋を打ち明けるような、おくてな真面目男より、優しくない不良っぽいワルに惹かれるのか。柱に足ついて椅子を後ろに倒す有名なシーン、あの足の長さにはあこがれます。今度、誰もいない時にやってみよう。最後にクレメンタインの頬にキスする時の、主人公のぎこちなさがほほえましい。
9点(2004-08-15 16:57:51)(良:2票)
12.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 
良い作品であればあるほど、後の作品に多くの影響を与えるもので、パクリもリメイクも影響の一形態と思ってます。むしろ、オリジナルの素晴らしさを引き立たせてくれるので、個人的には非難する理由がありません。対立する両陣営の欲にまみれた悪と主人公のクールなワルぶりの対比や、主人公のぼこぼこにヤラレル時と無敵の強さの対比が光ってます。殺される悪人達、助けられる親子、手に汗握る決闘、何事も無かったように去っていくニヒルな風来坊。娯楽作品としては一級品です。
7点(2004-04-26 18:16:28)
13.  ゴースト/ニューヨークの幻
涙もろい私は、家族と一緒に泣ける映画を観るのが苦手だ。その場面になるとみんな私の顔をちらちら見るからだ。そんなわけで、泣けると評判のこの映画は一人で観ようと思い、こっそりレンタルした。休日の午後、部屋にこもって観始めたまでは良かったが、そのうち、時々妻と娘が入ってきて話かけるわ猫が走り回るわ、ラブシーンの時娘が来ないかハラハラするわで、涙を流す間もなくエンドロール。こんな状態で観たことに泣けてしまった。
8点(2004-02-19 00:06:20)
14.  恋におちたシェイクスピア
誰でも、歴史上の人物の実際の生活がどのようなものであったかは、興味がわくことです。シェークスピアの作品の創作過程と、実際の生活を織り交ぜ、ラブコメディに仕上げたセンスは抜群です。ロミオとジュリエットがこのようにして出来上がったのなら、あの何世紀にもわたり世界の人に読まれている魅力も納得できます。ラストは余韻を残した後味の良い終わり方となっていますが、個人的には、盛り上がりを期待したので、点数低めになってしまいました。いい作品ですが、オスカー取りすぎという感もします。
8点(2004-02-07 16:41:19)
15.  ゴッドファーザー PART Ⅲ
このパートⅢを「地獄の黙示録」の前に撮っていたらなあと思います。残念です。たしかに、前の2作より評価が落ちてしまいますね。時代背景も違いますし、みんな歳とっているし、新しい世代は当然考え方も変わってくるでしょうし、そういった点を考慮すればなかなか良い出来でしょうか。アンディ・ガルシアは第1作から出ていたような感じで違和感なく作品に溶け込んでいるのはさすがです。関心しました。
8点(2004-01-11 01:29:57)
16.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
映画史上初の第1作を超えた第2作となった傑作続編。マーロン・ブランドが出なかったハンデを、逆に過去と現在を絡ませる構成にして、違和感をなすことで、深みのある作品に仕上げています。シチリア島から移民としてアメリカに渡って、苦労しながら家族を養い、次第にマフィアの実力者にのし上がっていくビトー。ドンになったものの、次々と襲い掛かる難問から孤立し苦悩するマイケル。貧しさから抜け出すため、復讐のため、そしてファミリーを守り生きていくために、後には引けない男の悲しさが胸に迫ります。幼いビトーが窓から自由の女神をみるシーン。汽車の窓からビトーが幼いマイケルを抱っこして手をふるシーン。哀愁感あふれる最高のカットが涙をさそいます。コッポラ会心の一作。
10点(2004-01-11 01:13:42)
17.  ゴッドファーザー
ベスト1の作品です。完璧な映画というものがあるのならば、これと「市民ケーン」。誰もリメイクする気さえおこらない恐るべき傑作です。暗黒街の権力抗争とファミリーを守ろうとする男たちの生き方が、殺らなければ殺られる緊張感の中で、他に生き方を知らない悲しい性として描かれていきます。強い者が生き残るため、ルールも仁義もなく、相手を叩きのめす容赦ない暴力の世界が観る者を圧倒します。彼らも血のかよった人間であり、肉親や仲間の死に涙も流し、人も愛します。しかし、安息や平穏の日は決して訪れることはありません。ラストは、新たなゴッド・ファーザーの誕生を描いた映画史上最高のシーンが締めくくります。
10点(2004-01-11 00:55:10)
18.  GODZILLA ゴジラ(1998)
ガッヅィーラはゴジラのいとこぐらいに思えば腹も立たないのでは。いや、姪っ子か。メスだし。モスラ対ゴジラ(64)ぐらいまでの作品ならともかく、最近の日本のゴジラ映画と比べるまでもなく上出来です。むしろ感謝すべきです。よくぞゴジラを蘇らせてくれました。大人の鑑賞に堪えられる作品を作ってくれました(涙)。できれば、続編にはぜひ水野久美さんを出演させていただきたい。
8点(2003-12-24 22:38:57)
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