1. PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰
《ネタバレ》 正義の味方は、自分たちのことを正義の味方とは言いません。踊る大捜査線で和久さんがおっしゃってたでしょう「正義なんて言葉は口にするな、心に留めておけ」 それに、正義の味方を自称するなら、その場で射殺せず、せめて裁判くらい受けさせてあげなさい。全然だめ。やり直し。 [映画館(邦画)] 1点(2020-03-30 15:17:03) |
2. サイコ(1960)
《ネタバレ》 ワンスアポンアタイムインハリウッドで、とても魅力的にノスタルジックに描かれた、60年代のアメリカの光景が、この映画にはそのまんま収められている。何気なく道を走る車とか、衣装とか、街並、こういうのは今後一層価値を増すだろう。 映画の内容も、2020年にもなりゃ、目新しく感じるのはない(いやいや、これが一番新しいんじゃ)。ただ、ラストのラスト、車のドアップは、虫唾が走るほどグロかった。 [DVD(字幕)] 9点(2020-03-23 22:34:32) |
3. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 心神喪失者は(たとえ明らかに罪を犯していても)罰しないとする刑法39条に翻弄された人々の、主に法廷での心理サスペンス。東十条の団地で凄惨な殺人事件が起きたが、被疑者は事件当時の記憶がない。弁護士は「心神喪失だから無罪」を主張。被告を精神鑑定する女は、詐病つまり心神喪失は芝居であると直感。裁判の行方は?事件の真相は?罪とは、罰とは何か⁈ 「刑法39条は理不尽である」と言いたい映画だと感じた。クライマックス、鈴木京香演じる精神鑑定士小川香深(カフカと読む)が裁判官に訴えるのが以下のようなこと 「精神鑑定は、診断結果と鑑定士の主観でしかない。その程度のもので裁判所は心神喪失を認定する。これって被告の人権を守るどころか、奪うことになるんじゃないか。」 そしてラストの手書き字幕でも、39条は間違いだと言ってるような感じがした。 完全無欠で無矛盾で社会正義が完成してる法体系なんか、ほんとは存在しないだろう。どこかにバグがあるかもしれないと常に点検するのは民主主義の基本であろう。刑法39条についてもそうだろう。 ただ僕は、39条の言ってることは社会正義に適っているとかねてから思っている。 そんな僕に「そうかなるほど、確かに39条はバグだ、正義ではない。考えを改めよう!」と思わせる映画だったかというと、そうではなかった。 映画全体を覆う光加減、やけに目を合わせないでボソボソ喋る演技、めまいのようなグワングワン、法廷で響く論理的なセリフなどなど、雰囲気は大好き。 若い堤真一演じる被告は、職業は舞台役者で、どうやら奥さんから詐病を稽古されている。多重人格を演技するというメタ構造がとても演劇的。 一瞬ハダカになる裁判官たちは、堤真一の目か?それとも鈴木京香の目か?うーんしばらく楽しめそう。 [インターネット(邦画)] 7点(2020-03-23 15:38:33) |
4. 貞子vs伽椰子
料理で例えるならば、最高級のタイの刺身と、A5ランクの和牛を、フードプロセッサーにほおり込み、ギュイーンとやって、インスタ映えを狙ったタピオカを作ったような、映画。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-03-23 15:35:27) |
5. 三度目の殺人
《ネタバレ》 隠しメッセージを見つけて読み解くパズル的な面白がり方もいいと思う。 アンバーの明かりを浴びて頬を拭うしぐさ 十字 裁判とは、真実を明らかにする場ではなく、互いの利害調整の場であるとは、監督がインタビューでも話していた。だから、真実を明らかにするなどという神のみぞなしうることは端から求められていない。だから我々観客は、真実を知ることは出来ないだろう。 斉藤由貴の、娘の後頭部をスーッと嗅ぐところ、超エロい。 死刑といえど、殺人であるということは、死刑を備える国に住む僕たちはきちんと逃げずに受け止めなければいけない。 [映画館(邦画)] 8点(2017-12-29 22:42:57) |
6. サベイランス(2008)
《ネタバレ》 不条理であるのだけど、あのFBI二人組がところどころ気持ち悪いそぶりを見せるので、「殺人チョー気持いいー!」っていう動機が見えてしまい冷める。なぜFBIはあんな残虐なことをするのか、それがわからないからこそ面白い映画になるんだと思うが。 そもそもあんな悪い警官は死ねばいいわけで、そんなあいつらが殺される様子は観てるほうとしてカタルシスを得てしまう、だからFBIが正義の味方みたいに写ってしまう面もある。それは監督の意図なのか? ラスト、少女を生かすのはFBIの善意なのかと思ったが、今考えると、あの少女はこれから身寄りのない人生をすごさなければならないわけで、しかも壮絶なトラウマと秘密を背負わなければならないわけで、それはそれで真綿で首を絞めてるみたいだ。 中途半端な映画。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-11 00:03:33)(良:1票) |
7. サンセット大通り
いい映画だけど、あえてこう言い捨てよう。 老害 [DVD(字幕)] 8点(2010-02-04 23:15:25) |
8. サロゲート
《ネタバレ》 ああいうかんじでアバターをこしらえて代理生活させる「利点」をもっと序盤に提示してくれれば、ラストのYesかNoかの選択に躊躇できた。たとえば金髪美女をあやつっていたデブ男、ぜったい普段あのアバターの電源切ってもてあそんで遊んだはず。そんな感じで、「人間」と「その人が愛用しているアバター」との有機的絆ってのもあると思う。あんだけリアルに作られているのだから。ブルースウィルスのアバターがああやって虐殺されさらされたその姿を見たときになんにも感じなかったのは映画が下手だったといえる。 [映画館(字幕)] 7点(2010-01-22 23:12:04) |
9. ザ・中学教師
デフォルメされてはいるが、中学生のリアルというのをとらえていると感じる。藤田朋子のような、無責任な先生はやっぱりだめっすね。 [DVD(邦画)] 8点(2009-09-23 14:41:17) |
10. サマーウォーズ
《ネタバレ》 何度も泣いた。おまわりさんになったちゃらい親戚が、ばあちゃんのそばに氷を運んで、今日は暑くなるぞと話しかけたやさしさ。ばあちゃんの人柄がとてもうかがえる。主人公の女の子があまり活躍しなかったのが心残りである。泣き女に徹していた。数学オリンピックの予選に漏れるくらいの高校生ごときに、暗算と手計算で解かれるようなセキュリティーってのも素敵である。 OZって、小津のことなのだろうか? [映画館(邦画)] 8点(2009-08-12 22:30:07) |
11. ザ・マジックアワー
もうちょいエロさがあれば10点! [DVD(邦画)] 9点(2009-05-30 16:23:32) |
12. 叫
《ネタバレ》 もうすこしわかりやすくてもよかったかなあー。 [DVD(邦画)] 7点(2009-04-20 21:42:27) |
13. ザ・セル
《ネタバレ》 映像のセンスはなかなかのものがある。ただ、いわゆるブラクラといわれるくらいショッキングな映像を使ってもいいんじゃないか。あんな異常犯罪者の脳内の表現には、それくらい必要であろう。アンダルシアの犬を流してもいいんだと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2008-05-31 00:30:55) |
14. サイレン FORBIDDEN SIREN
《ネタバレ》 怖いのは島民たちの陰謀の存在であり、それがちらついていないので、怖くない。 目から涙のように流れる血は笑っちゃう。 [DVD(邦画)] 4点(2008-03-15 22:41:29) |
15. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 大声出してめいっぱい演技すれば、へたでも面白く見えてしまう典型例。大根役者。でもそののりが良く似合う。 [DVD(邦画)] 8点(2008-01-04 00:05:20) |
16. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 いろんなエピソードが点在し、それらが影響を及ぼしあっているが、まだまだ『偶然』のレベルであって、『必然』を感じない。 映画になるうえでは『必然』を描いてこそなのではないかと思う。 それにはやはりラストのカタルシスが不足していたのか。 [DVD(邦画)] 8点(2007-08-30 11:18:11) |
17. 西遊記(2007)
《ネタバレ》 無難に面白かったと誉めようと思う。ただ、大倉孝二をもっと見たかった。 [映画館(邦画)] 7点(2007-08-03 01:46:08) |
18. サスペリア(1977)
怖いには怖いですが、極彩色の照明とかはなんか高校演劇でよく使ってるへたな感じだし、死体近くで撮影するからイメージの恐怖がわかないしリアリティないし。主役の女の子、体つきはとてもホラー向きだけど声が低くて雰囲気にずれる。飽きる間延びした手際の悪い編集とか、大してたいしたことはないです。 [DVD(字幕)] 7点(2005-08-06 20:30:59) |
19. サハラに舞う羽根
友情ですか。戦闘シーンは凄かった。飢えてる人々を見てたら楽しいが、まったりするとおもしくない 7点(2004-04-11 22:04:11) |
20. さよなら、クロ
《ネタバレ》 まず題名から、「この映画に出てくるであろうクロという生き物は死ぬんだろう」ということがわかる。次に、映画の予告編やTVCMで「クロが犬である、田舎の高校の話、卒業生が獣医になって帰省する、犬の葬式がある」ということがわかる。次に、TSUTAYAでパッケージを見て「けっこう泣ける映画である」気がする。∴「この映画はクロという犬が学校に居付いて皆から愛されて何年かあと帰省した獣医OBによって手術され、でも死ぬ。悲しい。ありがとうクロ。さよならクロ!」という映画だと予想が付く。それに期待し、想像を膨らまし、勝手に「青春の影」で涙し、それを確認するための鑑賞だった。しかし、違った。獣医OBの見ごたえの薄いラブストーリーが加わっていた。あらかじめ用意していた(メディアによって埋め込まれた)『想像と期待の中での切ない犬物語「さよなら、クロ。」』に、このてのラブストーリーはどうもマッチしなかった。犬のために葬式を挙げ、しかもその葬式に多くの人が詰め掛けたというのが、実際の出来事というデータも手伝って、泣けるファクターだと思うのだが、校長の退屈な弔辞でとっととかたづけられてしまった。そして最後はある男女の幸せと希望に満ちた再出発の長い~一本道のスタートで映画が終わる(ものすごくネタばれごめんなさい)。クロの余韻はかき消されてしまった。クロはこいつらの恋路のきっかけだったのですか。あの歩いていく二人の背中の演技を見るに、あいつら10年後クロのことを忘れていく感じがした。はー。こうして想像の中のさよならクロは敢え無く破綻しました。でも、ふと気づいたらスタッフロールの中にクロのスナップがまぎれていた。が、もう映画は終わってるの、もう遅い。教頭の涙の芝居と後ろからの撮影に味があった。手術の成功はすなおに嬉しかった。募金箱を率先して作ったあの男の子が、照れててカッコいい。いいとこは結構あるから4点 4点(2004-04-03 22:47:55)(良:1票) |