1. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
《ネタバレ》 「問題作」とも言われているこの旧劇場版、新劇場版の内容とも微妙に関っているとの噂を聞いて、覚悟を決めて見てみました。 見る前までの印象は、とにかく「庵野監督が無責任に作品完成を投げ出してしまっている」というものでした。しかしこうしてきっちりと見てみた結果、そういう印象とは別の感想を抱きました。 作品のみを元に(その制作にかかわった中心的な)人物を評する事の無謀さや傲慢さは百も承知なのですが、あえて個人的な感想としてそれを書かせてもらうと、庵野監督はこの旧劇場版の中で、その制作当時の自分自身というのを(悪いところは悪いところとはっきり認めたうえで)非常に率直にさらけ出しているという風に感じたのです。 大いなる自己欺瞞のもとに病的な活力を得るアスカ、グロテスクに成長し続ける綾波レイ、そして何よりひたすら状況に流されてすっかり弱い子供となってしまったシンジ君・・・追いつめられた人物たちの状況を暴きだす庵野監督の手腕(と言っていいものかわからないのですが)は、間違いなく容赦のないものです。 しかしそれらの、非常に尖った、ある場合にはとてつもなくグロテスクな描写は、(少なくとも庵野監督自身の中では)ごまかしの一切ないものであると僕は感じました。良くも悪くも単純に映像表現として衝撃的であるという点も僕にとって印象的だったのですが、僕自身は、それらの映像の背後にある、自分の醜さを「醜さ」と認めて一切の自己弁護をしない、潔いくらいに率直なその心情表現に、決して悪い印象を持たなかったのです。 つまり僕自身は(これまた傲慢と言われても仕方ないのを承知で僕の感想を書かせてもらうと)、劇中人物たちが追いつめられているのと同じくらいに(もしかしたらそれ以上に)、監督自身の状況も非常に追いつめられたものだったのではないかと思うのです。 こんなのんきな事を言えるのも、もしかしたら、登場人物たちが大きな変化を遂げつつある新劇場版を見た後だから言えることなのかもしれません。しかし僕が個人的に感じた上記のような「率直さ」は、仮に新劇場版を経ずにこの作品を見たとしても、同じように感じたのではないかと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2009-08-13 01:59:31) |
2. 17歳のカルテ
登場人物たちの年齢が比較的近かったせいか、共感できる部分も多かったです。個人的にはアンジェリーナ・ジョリーよりも、精神的に不安定な少女(と呼ぶべきでしょうか、17歳という年齢はこういう場合でもやはり微妙ですね・・・)を演じているウィノナ・ライダーの方が印象的でした(もちろんA・ジョリーも、オスカーに値する熱演だと思います)。 8点(2003-10-24 01:05:37) |
3. シックス・センス
《ネタバレ》 これは本当にやられました。お見事!という感じです。ネタバレはしていないはずですが、何だかレビューの雰囲気だけで未見の方を構えさせてしまいそうなので、一応<ネタバレ>チェック入れさせてもらいます(笑)。 8点(2003-10-18 11:42:14) |
4. ジェイコブス・ラダー(1990)
<ネタバレあります>本当に面白かったです。最後まで目が離せませんでした。個人的に突っ込みたいところはあるにはあるのですが(例えばなぜあの「ラダー」の開発者が真っ先に消されなかったのかとか)、あのラストを見てしまってはそんな疑問も吹き飛びました。マコーレー・カルキンの愛らしさとティム・ロビンスの表情が哀しすぎる・・・ 8点(2002-03-14 22:25:51) |
5. ジュラシック・パーク
公開当時に映画館で見たらえらい迫力で感動した覚えがあります。その後テレビ放送で見てみて、その迫力がかなり減退していました・・・まぁ余りにも勧善懲悪的に過ぎるし、突っ込みどころも多々あるのかもしれませんが、エンターテインメント作品としては、少なくとももうしばらく命が続くのではないかと思います。 6点(2002-04-03 13:30:08) |
6. ショーシャンクの空に
う~ん申し訳ありません、個人的にはそこまで感動しませんでした・・・確かに面白いし、印象的なセリフも、濃厚な雰囲気もあるのですが、その雰囲気が余りにも予定調和的に流れている様に感じました(実際僕はどんなラストか見当が付きました)。ただこの映画ではそんな事は問題では無いのかもしれませんが。 5点(2002-03-09 18:27:54)(良:1票) |