141. 新・刑事コロンボ/かみさんよ、安らかに<TVM>
《ネタバレ》 確かに展開も警部の仕掛けたトリックも分かりやすすぎましたね。警部が犯人を追い詰めたラスト、警部が犯人に平手打ちを食らったのは初めて見ました。犯人の悲しき復讐心が印象に残る一話でした。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2009-05-10 01:09:07) |
142. 新・猿の惑星
《ネタバレ》 ここは突っ込んではならないと思いつつもお猿さんがどうやって宇宙船の操縦をマスターしたんだ?とか、一体教官は誰なんだ?とか、お猿さんが宇宙船に乗って現代の地球にやって来るという展開はかなりゴリ押し感が強いです。しかし現代にやって来てからのコーネリアスとジーラ夫妻の物語は地底人を登場させて地球を消滅させて大失敗だった第2作と比べると良質のドラマになっているのではないでしょうか。第1作目から観ている人はこの第3作目まで来るとコーネリアスとジーラ夫妻にかなり感情移入しているはずですしね。二人の子供が誕生する展開に「まだまだやめまへんで!」という関係者の強い意思がビンビン伝わってきます。そしてシリーズは更にあと2作続く。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-24 21:32:55) |
143. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 ラッセ・ハルストレム監督の映画には小さな町や村がよく似合う。良質のおとぎ話か昔話のようでゆったりとした気分で楽しめる映画です。出番は多くないですが、ジョニー・デップはこういう台詞の少ない役がよく似合いますね。最後のアンリ神父の説教「人間の価値は何を禁じるか、排除するかでは決まらない。むしろ何を受け入れるか、誰を歓迎するかで決まるのでは?」がこの映画の全てを現しているようで感動しました。その後、眉間のしわの取れた伯爵がヴィアンヌと目が合った時に見せた穏やかな表情がカロリーヌの笑顔や祭りを楽しむ村の人々の表情と共に印象に残りました。ジョゼフィーヌの店の名前も良かったですね。親子の旅が終わり、彼が村に戻ってくる。みんなが幸せになるこんなラストの映画がとても好きです。 [映画館(字幕)] 8点(2009-03-18 22:37:09)(良:1票) |
144. 紳士は金髪がお好き(1953)
《ネタバレ》 楽しいですね~。音楽に歌にダンスにこの頃の映画の持つ楽しい雰囲気に、マリリンのコメディエンヌとしての魅力が満開。もうそれだけで十分です。本作でも見せてくれる彼女の陽気でどこか子供っぽさを残した可愛らしさが大好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-15 14:52:38) |
145. 新・男はつらいよ
《ネタバレ》 「笑える」という要素を考えた場合、この第4作はシリーズ屈指のとても面白い作品になっていると思います。それだけでも本作に十分高得点を付けられると思うのです。お馴染み、寅さんが帰ってきた時に起こるとらや騒動。本作のハワイ旅行騒動は何度見ても本当に面白い。また、後半に栗原小巻演じる春子先生に恋をする寅さんが「は~るが来た!は~るが来た!」ととらやに入ってくる場面や、婦系図を語るおいちゃんとそれを聞く寅さんの2人の見せる至芸にも何度観ても大爆笑です。大笑いさせてくれる場面やエピソードが一杯詰まった第4作。とっても貴重なおばちゃんのスカート姿も素敵な第4作。8点とさせていただきます。 [地上波(邦画)] 8点(2009-03-05 14:41:25) |
146. シャレード(1963)
《ネタバレ》 初見は随分前ですが初めて観た時の楽しさは今でも忘れません。オードリーが親しみを感じさせる魅力に溢れ、何が嘘で何が本当なのか、誰が敵で誰が味方なのか、25万ドルの行方は?殺人の犯人は誰?と観る者を飽きさせない見事なテンポの良さ、オードリーとグラントのオシャレでウィットに富んだ会話が実に楽しく、コバーン・マッソー・ケネディの胡散臭さ怪しさ全開トリオも存在感たっぷりの見事なキャスティング、マンシーニの音楽も完璧、コミカルでロマンティックで、地下鉄からラストにかけてはハラハラもさせてくれて、え!そうだったの?と鑑賞後の爽快感も格別。大好きな映画です。 [DVD(字幕)] 10点(2009-02-22 02:01:18)(良:2票) |
147. JAWS/ジョーズ2
《ネタバレ》 評価が高い作品の「2」というと大体評価を落とすものですが、この作品はまずまずの出来だったのではないでしょうか。ただ、前作がロイ・シャイダー署長と共にロバート・ショウやリチャード・ドレイファスが登場人物として実に魅力的だったこともあって作品全体の魅力もやはり「1」には敵わなかったなあという印象です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-08 20:29:34)(良:1票) |
148. 死刑台のエレベーター(1958)
《ネタバレ》 マイルス・デイビスのトランペットやモノクロ映像の乾いた雰囲気が絶妙でした。カップルの行動を追う時間がちょっと長すぎる感がありましたが、完璧であったはずの計画の歯車が狂い、狂い始めた歯車はやがて暴走し始める。しかしエレベーターに閉じ込められた犯人にはそれを知る由も止める術も無い・・・という話の展開が実によく練られていてスリリングで面白かったです。社長夫人にとっては2人の愛の証であり、警察にとっては結びつかなかった2人の関係を決定付ける証拠が浮かび上がるラストも秀逸! [DVD(字幕)] 8点(2009-01-24 21:27:40) |
149. ショート・サーキット
《ネタバレ》 雷が直撃して不良品となってしまったロボットが人間のように意志や感情を持つようになるという設定が面白いですね。ナンバー5の声や動きや風貌の愛らしさが本作の最大の魅力な訳ですが、アリー・シーディーとの恋の物語でもあり、ハートウォーミングなコメディとしても楽しく、ジョン・バダム監督の映画職人ぶりが存分に発揮されていて誰とでも気軽に楽しめる佳作に仕上がっていると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-01-24 01:15:18) |
150. シッピング・ニュース
《ネタバレ》 ハルストレム監督作品の風景はいつも本当に美しい。本作でもニューファンドランド島の寒々しくも美しい風景が印象に残りました。ケビン・スペイシーは相変わらずの芸達者ぶりを見せてくれているし、ジュリアン・ムーアも魅力的でした。断片的にはすごく印象に残る部分があるのですが、物語全体としてはあまり印象に残らなかったです。ハルストレム監督は大好きなので、期待しすぎる面があるのかもしれないですけどね。 [映画館(字幕)] 5点(2009-01-21 21:52:16) |
151. JSA
《ネタバレ》 実際には敵対する南北が対峙する最前線であるあの場所で南北の兵士が交流するなんて無理なんだろうけど、映画としては楽しめました。ただ、残念ながらイ・ヨンエがちょっと浮いてましたね。この作品は男ばかりの映画になっても良かったんじゃないでしょうか。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-21 11:17:38)(良:1票) |
152. 女囚701号 さそり
《ネタバレ》 風呂場のシーンでのその謎のメイクは何だ、とか脱獄中でお金も無いはずなのにそのすごい戦闘服はどこに発注したんだとか、その他にも今観るとツッコミどころ満載の作品で、映画としての点数は4点という所ですが、梶芽衣子さんを見るだけでも十分見る価値のある作品だと思います。綺麗です。すごい存在感です。 [DVD(字幕)] 4点(2009-01-11 21:16:37) |
153. ジンジャーとフレッド
《ネタバレ》 意外な事に、マルチェロ・マストロヤンニとジュリエッタ・マシーナの2人、お互いに60歳を過ぎてこれが初競演なんですね。相変わらずのちょっぴりダメ男ぶりが見事なマストロヤンニと若かりし頃の面影をこんなに残して久しぶりにスクリーンに帰ってきてくれたマシーナ。これはもう夢のような競演です。TVの特番の為一夜限りの再結成をした芸人コンビを描きながら、そこには失礼極まる態度を見せ付け、あるいは烏合の衆のような業界人やホテルの従業員、コマーシャルの洪水に汚染されたテレビや大都会・ローマがこれでもかと批判的に描かれています。そこにはフェリーニのTV界や大都会に対する思いが垣間見えます。そんな中で老いた芸人コンビが見せる誇りや素朴な人間らしさが実に美しいです。この2人の競演のどのシーンも素敵で、初競演なのに懐かしい。そんな不思議な感覚で観ていました。作品としてはちょっと中だるみする部分もありましたが、そんな事よりも役者人生も晩年にさしかかった2人の名優の本当に貴重な競演を心から楽しませてもらいました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-01-02 00:29:34)(良:1票) |
154. シンデレラマン
《ネタバレ》 実話、苦労人のボクサーのサクセスストーリー、そして魅力的な彼の支えとなっている家族・・・気持ち良く感動できる要素が揃っているとてもいい映画だと思います。主人公が活躍した当時の時代もよく描かれていたと思います。ロン・ハワード監督は実話や実在する人物の描き方がとても上手な監督さんだと思います。最後の試合終了後、判定に時間がかかっている間、実話モノだけにひょっとしたら疑惑の判定で夢までもう一歩の所まで行ったのに・・・!というオチもあるのかなと不安になりましたが最後はほっとしたし、やはり感動しましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-29 12:59:27)(良:1票) |
155. 白いドレスの女(1981)
《ネタバレ》 フロリダ南部の熱帯夜の夜。そのじっとりとした暑さが画面から伝わってくるようでした。そこに現れるキャスリーン・ターナー。悪女の香りをプンプン漂わせる妖しさには参りました。それにしてもこの邦題はいかがなものか。この雰囲気にはやはり原題のBody Heatがバッチリはまっていると思いませんか? [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-28 23:11:08) |
156. 知りすぎていた男
《ネタバレ》 前半のモロッコでの後半にロンドンで起こる出来事の伏線の張り方がさすがヒッチコックだと感じます。そしてこの作品に関してはドリス・デイの存在と彼女の歌う「ケ・セラ・セラ」の貢献度がとても高いですね。Jスチュワートとドリス・デイの夫婦が本当にお似合いだったと思います。ヒッチ映画に花を添えた美人女優たち、イングリッド・バーグマンでもなく、グレース・ケリーでもなく、キム・ノヴァクでもなく。やっぱりこの作品にはドリス・デイが似合っている。ドリスがケ・セラ・セラを歌うシーン、母親が子供を愛する気持ちが痛いほど伝わってくるシーンです。これは彼女の持つ雰囲気もとても大きいと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-18 20:42:44) |
157. JFK
《ネタバレ》 アメリカでは真相を追究することに非常に勇気がいるテーマだと思いますが、オリバー・ストーン監督の「絶対妥協しない」という強い意思と心意気が感じられる。気合の入った真相追究ものを見たという感じです。勿論今も真相は明らかになっていないし、真相は暗殺実行者や、その黒幕にしか分からない訳ですが。時間が長い映画は苦手ですが、ケネディ暗殺には以前から興味があったので長さを感じることなく最後まで興味深く見ることができました。事件から何年も経っていない当時に真相を究明しようとしたジム・ギャリソンに敬意を表したい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-22 01:22:17) |