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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  65 シックスティ・ファイブ 《ネタバレ》 
 見ていて「なんだかネトフリオリジナルにいっぱいある終末の大状況をごく少人数で描く、アサイラムあたりのB級未満映画に比べたら有名な役者さん出てるしそこそこ予算もかかってるけどスクリーンで見るほどではないカンジの映画」みたいねぇ、って。何しろクレジットに登場する役者さんは4人、そのうち2人は回想シーンに登場するだけだし。   この映画、文字でババーン!と時代と場所を説明してくれるのだけれど、それ、むしろ無かった方が良かったんじゃない?って思ったのね。6500万年前の地球ですよ、って説明されちゃうと不時着した宇宙船は6500万年前の宇宙人のものです、ってコトがハッキリしちゃって(映画見る前はタイムスリップものだと思ってたわ)、でもあまりにまんま人間だし英語話してるし。英語に吹替えられてると好意的に解釈するとして、ならば意味不明な言語を話す女の子だってフランス語とか中国語とかで表現したって良かったんじゃない?  で、実は今の人間と変わらないところに秘密があってとか、その時に地球に残されたモノが後世に、とかいう物語上のヒネリは全く無しで逆にちょっとビックリね。隕石落下のタイムリミットが設定されて恐竜(かしら?アレ)とバタバタしながらいかに脱出するかってサバイバル部分がほぼ全てって感じ。   そんな中、主人公の果たせなかった目的、届かなかった願いは切ないエピソードで、だからそれを少女に反映させてドラマとして昇華できていたとしたら、もう少し良かったと思うのだけど、とにかく一発芸的でドタバタしちゃってたからねぇ。残念ね。   むしろ家でゴロゴロしながらテレビで見たい映画だったわね。
[映画館(字幕)] 5点(2023-06-19 19:48:45)
2.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
 庵野監督作品だもの、思ってた通り、昔のオタクがその懐古趣味に走った状態で、誰が見ても楽しめる『仮面ライダー』ではないのよね。とりあえず血みどろなので注意だわ。お子様連れて(PG12なので一応子供が見られないワケじゃないものね)家族でほのぼの、とはならない内容よ。   さてと。アタシは監督と同じような歳なので『ウルトラマン』同様『仮面ライダー』もリアルタイム世代なワケだけど当時全くハマらなかったのね。周囲は仮面ライダースナックを買ってはカードだけ取ってスナックは棄てるっていうよろしくないコトしてたけれどアタシは全然興味なくて不憫に思われたんだか友達から当たりカード1枚貰ってアルバム1冊入手したもののカードなんて全然持ってないままにブームは過ぎていったわ。  『仮面ライダー』自体見てはいたけれど暗いし野暮ったいしチープだし、なんか全然魅力的には思えなかったのよ。   で、今回の映画はその暗く野暮ったくチープな『仮面ライダー』のイメージをちゃんと再現してるカンジなのが逆にちょっと面白かったのね。ロボット刑事やキカイダーのような他の石森章太郎作品の要素も摂りこみつつダウナーでショボいの。その空気感は良かったわ。   でも映画として広く楽しませようって意識は薄いみたいでエピソード羅列の繰り返しパターン、ダラダラしててこれっていつ終わるのかしら?って感じで体感3時間以上って状態。アジトに行っては戦う、同じようなこと繰り返す(独りで乗りこんじゃピンチ、とりあえずひとまず逃げる)、間延びしたクライマックス。もうね、池松壮亮さん、浜辺美波さん、柄本佑さん、3人の演技の魅力でなんとか見られたようなモノで(怪人たちはみんなシンドいわ)。それぞれのドラマ自体はどうなのよ?みたいなレベルなのだけど、それを役者としてきっちり自分のモノにしてた感じがしたわ。少なくとも30分過ぎたら飽きた『シン・ウルトラマン』よりは多少マシだったかしらね。   でも庵野監督ってアクションこんなに撮れない人だったかしら? 暗かったりごちゃごちゃしたカット割で何やってるのか判らないとか、ちゃかちゃかと動くCGが見苦しいとか、『仮面ライダー』だったらそこはちゃんとしてないとダメなんじゃないかしら?   昭和な『仮面ライダー』の感覚が再現されてたのは個人的には楽しかったのだけど、でも狭い狭い映画なのよね。まるで同世代のマニア相手にノスタルジーに浸ってるような感じで、でもそれってアタシは正しいとは思わないの。シンのシリーズみんなそうだけど。ウルトラマンにしろ仮面ライダーにしろ、シリーズ重ねて進化していってるじゃない、どんどん新しい世代に受け継いでいってるワケじゃない。その歴史を蔑ろにして後ろ向きノスタルジーって先祖がえりしちゃうの、どうなのかしら?  そろそろその懐古主義を止めて未来を向いた映画を作れないかしら? 無理?
[映画館(邦画)] 6点(2023-04-29 15:49:51)(良:1票)
3.  ジュラシック・ワールド/新たなる支配者 《ネタバレ》 
【注:超ネタバレ】   「ドジスンってあのドジスン? もう全然イメージ繋がんないんですけど? アレ、そういうキャラじゃなかったわよね? 単に偶然の一致?・・・ってシェービングクリームの缶、やっぱりあのドジスンなのね!ドジスン、ネドリーと同じ死に方、ここも1作目に繋いだってコトなのね」  って映画の興味が持続したとこそこだけね。あとはもう何やってんのかしら・・・って感じの映画だったわ。ガッカリもいいところよ。   前作ラストでもう地球大変、一大カタストロフ?みたいなカンジだったワケじゃない。それが今回なんやそれ、『怪獣総進撃』の怪獣ランドかいな、みたいな状況でちっちゃくまとめたところから始まって恐竜そっちのけで007の出来損ないみたいな人間同士の追っかけっこ、世界を股にかけて陰謀を追います!ってジャンル変わってるし。前作では恐竜にぐーっとキモチ寄せてたのに今回は恐竜が障害物みたいになっちゃって前作より扱いが退化しちゃったわ。  さらわれたメイジーとブルーちゃんの子を追うオーウェンとクレア、巨大イナゴの出所を追うグラント博士とサトラー博士との二元状態で進行してゆくのだけど、どちらもキャラがどんどん出てきて入り乱れドタバタして散漫もいいところ。ドジスンはボスとしてはあまりにキャラが弱くてありきたりで抜けていて。シリーズ最弱ボスよ。まああのドジスンだからねぇ。  問題は全キャラ薄いのよ。あちこち立てようとして結果的に全員薄くなっちゃってるの。オーウェンはこれまでのシリーズほど活躍しないし、せっかくの再登場のグラント博士、サトラー博士、そしてマルコム博士もドタバタ要員でしかなくて。ちっともこれまで確立したキャラを活かせてないの。  エピソードの数々は見せ場作りのための『ジュラシック・パーク』らしからぬ画が刹那的に連なるばかり。もっと恐竜見せてよ、恐竜を。  ジアッキーノ先生の音楽すらもジョン・ウィリアムズ御大のテーマ曲を盛り上げるでもなく、自身が前2作で提示したテーマを活かすでもなく、なんかハンパに鳴らしちゃったカンジでジアッキーノ先生のファンとしてこちらも肩透かしだわ。  そりゃ『ジュラシック・パーク』から全作初日に見てるくらいにはリアルタイムで触れてきたがゆえの感動ポイントがないワケじゃないわ。だけどそういうファンの気持ちすらも上手に作品創りに利用できてないのよね。何やってるのかしら?   シリーズ完結、今までのシリーズの総括になると期待したのだけど、こんなドタバタが見たかったワケじゃないわ。唯一の萌えポイント、ブルーちゃんも今回出番が少なくて「あーもー!」ってストレス溜まっちゃったわね。
[映画館(字幕)] 4点(2022-07-29 19:44:57)(良:3票)
4.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
 初代マンのリアルタイム世代なのだけどウルトラシリーズは『帰ってきた~』途中でリタイア状態で(ランドセルにガムのシールべたべたに貼りまくってたのにスノーゴンの回を見てから恐くて見れなくなっちゃった)、以降殆ど縁のない状態ね(『80』の前半部分だけは楽しんだ記憶があるのだけど)。  初代は大好きで、だから今回の映画は庵野&樋口コンビの毎度のセンスで作品を壊しちゃうんじゃないかって不安と、トラウマの再現を見せられるんじゃないかって不安とがあったのだけれど、後者は無かったものの、前者はそれなりにやらかしてくれたカンジね。   最初の3分の1くらいは楽しんだの。例のバカくさい短いカットの積み重ねと(文字読み切れないわよ、っていうか読ます気もないでしょ?)ヘンなアングルの連続ながらも『シン・ゴジラ』よりもあくまで『ウルトラマン』寄りな世界で、『ウルトラマン』見てる、って実感できて。怪獣が出てきてウルトラマンが倒す、その当たり前なウルトラマンのカタチね。  だけど中盤以降、世界情勢がどうだこうだ武力としてのウルトラマンがどうだこうだと語り始めてからはグダグダ。未熟で愚かな人類を利用しようとする者、抹殺しようとする者、それに抗うウルトラマン、それを大量のセリフで語ってドラマはエピソードの羅列、お団子状態。ウルトラマンは神ではなくて自我を持った一宇宙人ですよ、と。ウルトラマンの個が見え過ぎちゃってて神秘性ひっぺがしちゃってるわ。  今回それを描くエピソードや映像が凡庸なオタク臭いシロモノに見えて、ちょっと退化してる?とも思えたし。ごく一部の人間のセリフばかりで実態見せない大状況とか(『大怪獣のあとしまつ』みもあるわ)オタク肯定とか使徒みたいなゼットンとか。全体的になんか音痴なカンジがするのよね。   それに役者さんをローアングルと大アップで撮りまくってるのだけど、映り方に対して無頓着な気がするのね。女優さんは綺麗に撮ろうよ・・・ってもう気になっちゃって仕方ないの。  更に更に長澤まさみさんに対する数々の描写が無神経過ぎてもう。自分のお尻叩く描写の繰り返しとか巨大化時のローアングルとか執拗に体のニオイ嗅がれるとか、昭和オヤジのイヤ~な嗜好をそのまま映像化してるみたいな感じで(そこに意味があるとしてエロティックやフェティッシュに描く必要は一切無いわよね? 擁護派はアレコレ理屈こねるけれど実際ツイッターには長澤まさみさんの太ももがどうのパンツがどうの体臭がどうのってツイートが溢れてるのが現実でしょ?そういう人には何も言わないワケ?ウンザリ。違和感抱いてる特オタさんたちもいっぱいいるのが救いだけれど。っていうか、コレ、仮にも『ウルトラマン』なのよ?)、この人達ってそういうのアップデートできないままに朽ちていくのかしら?って思ったわ。   やっぱりね、ウルトラマンは子供を楽しませて、子供に夢を見せてこそだと思うのね。懐古じじいのオモチャにしちゃダメだと思うわ。『仮面ライダー』も不安だわね・・・
[映画館(邦画)] 5点(2022-05-20 14:21:12)(良:3票)
5.  SING/シング:ネクストステージ 《ネタバレ》 
 吹替版、字幕版の両方見てからのレビュー。   前作の方が物語としては面白かったのね。前作はどん底なひとびと(全員、人じゃないけど)が這い上がって自分の居場所を勝ち取るサクセスストーリーだったのだけれど、今回は前作で既に成功してそれなりの地位、それなりの立場から始まる物語なワケで。その苦悩やジレンマも多くはもう一段上へ、というもの。田舎芝居から一流のブロードウェイミュージカルへ、という状態、プロフェッショナリズムについてのハナシになっていて、ちょっと遠い存在へと昇っていっちゃったねぇ、って感はあるのね。相変わらず山師なコアラはヤバいヤツだけど。   だけど今回は1つの大きな舞台を創り上げるという流れで物語が組み立てられていて、そこに向ってゆく様々な力、完成された舞台の魅力で前作以上に盛り上がりを見せてくれるわ。裏方のひとびとの仕事にもスポットライトが当たっていてスケールの大きな群像劇になっているの。  キャラが増えた分、ひとりひとりの扱いは小さくなった感があるわ。キャラの振れ幅が小さくなった分、ドラマチックな要素は薄まったし、新キャラで重要なポジションなハズのクレイ・キャロウェイですらそのくらいで心変わりしちゃうんだって程度のドラマの量だし。  そうしてまで描かれる群像と、同時進行してゆく多数のエピソードで形作られてゆく大きな流れ、そしてたっぷりと時間を取って魅せるクライマックスのステージが圧巻なのね。一流のショウを見ている気分になれるの。その背後で展開する、舞台を阻止しようとするジミー・クリスタルとの攻防のサスペンスがジャマなくらいには。  個人的に特に良かったのは新キャラでジミーの娘のポーシャのステージね。お金持ちのワガママ娘から一転、父親の呪縛から離れて飛び立つ舞台、しなやかなデザインと動きも伴って、とてもキモチいい、爽快な歌と映像だったわ。   前作はそれなりに字幕版と吹替版とにデキの差があった、吹替版はそこまででは・・・って印象だったのだけれども、今回はプロ意識の物語に合わせるような感じで吹替がグレードアップしていてとても成長したものになった、字幕版との差をあまり感じないものになったと思うの。歌唱シーンが前作よりもテクニカルな、難度の高いものを要求されてる状態なのだけどみんな見事にこなしていて。それに初参加のアイナ・ジ・エンドさんはキャラにぴたっとハマってまるでポーシャは彼女のために作られたキャラみたいにすら思えるし。稲葉さんは声優としてはアレだけど歌はさすがだし。   前作からのキャラも今回登場の新キャラもみんな好きで、そんなキャラたちが織り成す世界が大好きで。でも今回最大の功労者はイグアナのミス・クローリーかしらね。
[映画館(吹替)] 8点(2022-04-10 18:44:23)(良:1票)
6.  シャドウ・イン・クラウド 《ネタバレ》 
 予告編を見た時には「大戦時に活躍した女性パイロットの話?・・・ってそっちかーい!」って心の中でツッコミを入れたのだけど(いきなりグレムリン襲撃だものね)、本編を見たらもっとずっとツッコミの量は沢山だったし、そしてもっとずっと色々な意味で複雑な映画だったわ。   予想していた映画と違って始まってわりとすぐにワンシチュエーション映画のようになるのね。狭い空間に閉じ込められたクロエの一人芝居がずっと続くの。そこは無線から流れてくる男達のホモソーシャルとセクハラと男尊女卑の世界。クロエが大量に浴びるハラスメントのストレスはハッキリ言ってとてもシンドいのね。その上、グレムリンと日本軍の戦闘機が登場して、だけど誰も信じない。頭のおかしなバカな女の戯言など誰が信じるか、って。見ているこちらはクロエがひた隠しにしている秘密まで加わってストレスたっぷりになってゆくわ。  そして「秘密の任務」で運んでいるモノの中身が判明した瞬間から映画はガラリとカラーを変えるの。ここから別のジャンルに突入しました、くらいに。『未来少年コナン』の巨大機ギガントみたいな世界よ。逆さだからもっと大変かしら。もうツッコミの嵐みたいな世界に突入するのだけれど、ここからクロエの逆襲大暴走とばかりにこれまでクロエを抑圧してきたモノたちへの反撃が繰り広げられるのね。役立たずな男たちを越え、脅威や災難を越えてゆくの。  ラストは人間パワーローダーね。『エイリアン2』のリプリーとパワーローダーが生身のクロエひとりに集約されて、周囲は畏怖の念におののくという。映画はエンドクレジットの写真と共に高らかにフェミニズムを謳いあげ、見終ってなんだか凄いモノを見ちゃったわ、って。   危機的状況下で男と女は共闘しなければならない、とかじゃないのね。とりあえず男なんてどうでもいいの、女は女で生きる意志と力を持ってる、って感じでホモソーシャルを仕方なしに許容したりとかしない。それがいっそ痛快で清々しいわ。  83分と短いけれど(エンドロールを除いたら75分ちょっとくらいかしら?)ほぼ出ずっぱり、繊細な演技から大々的なアクションまでこなすクロエの奮闘っぷりをたっぷり堪能できる映画。あくまでB級感覚のバケモノが出てくるツッコミだらけのヘンな映画、だけどね。
[映画館(字幕)] 7点(2022-04-10 12:56:01)
7.  シャン・チー/テン・リングスの伝説 《ネタバレ》 
 主人公が魅力に欠けてしまうのよね。華がないというか同じアジア人の目から見たら冴えない普通の平凡なおっちゃんみたいというか。それはどうにもこうにも、なのだけれど、でも楽しめたわ。   ワイヤーアクションとCGを駆使した武侠映画的優美さや、ジャッキー映画みたいに高低差を立体的に活かしたアクション、ファンネルか波動拳かかめはめ波か、みたいなテンリングス、それに怪獣映画的なスペクタクル。東洋趣味ごった煮なマーベル映画と言った風情ね。『ヒックとドラゴン』な展開になってからはCG感が出過ぎてアニメーション映画っぽくなってたケド。  ベテランのトニー・レオンとミシェル・ヨーと売れっ子オークワフィナの競演もスター映画らしいワクワク感で。特にご贔屓オークワフィナは意外なくらいスクリーンに映ってる時間が長かったし、活躍してたしで嬉しかったわ。オークワフィナ、お肌つるつるでキレイ。   ただちょっと長かったかしらねぇ。もう少し削れたと思うのよね。過去の回想シーンなんか全部ご丁寧に映像化して見せてくれるけれど、それ全部語る必要ないかも、みたいな。そのせいで中盤ダレ気味になってたカンジ。  あと出てくるのが世界中に暗躍する闇組織みたいな設定だけど『ブラック・ウィドウ』も別にそういう組織が存在してたワケで、どっちもお互いの存在を認識してたのかしらねぇ? 色んな悪がいっぱいあってアベンジャーズは結構放置気味だった?   東洋的なるモノで『ドクター・ストレンジ』とのリンクを見せてくれるのだけど『ブラックパンサー』や『ミズ・マーベル』などと共にマーベル・シネマティック・ユニバースが多国籍っぷり、多様性っぷりを示してゆく、その足がかりのひとつとして、これからの展開に期待したいわね。シャン・チーおじさん(というのは可哀想?な32歳のお兄さん?)、どうも冴えないケドね。
[映画館(字幕)] 7点(2021-09-06 21:03:02)(良:1票)
8.  シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 《ネタバレ》 
 『惑星大戦争』?『惑星大戦争』なの?と思ったそばから『さよならジュピター』で「やりやがったな」みたいな。   それはともかく、期待したほどではなく、でも危惧したほどでもなくて、まあこんなモンでしょう、みたいなカンジで。『Q』であそこまで違った道を進んだのだから、そこから続く今作はもっともっと違ったモノを見せてくれると思ったのだけど、『THE END~』のクライマックスの存在がやっぱり影を落としてるし、だけどアレほどにはポカーンって状態ではなくて、それなりの結末を見せてくれて。前作ほどには突き放してなくて、もっとずっと人に寄っていて。  でもまあ『まどマギ』みたいな『エヴァ』よね・・・   ゲンドウのクライマックスの自分語りがまー超ウザくってさ、だけどアレがある意味エヴァって事象に対する監督の言い訳というか紆余曲折した上での今の心境みたいなモノなのね、と思うと、んー、まあどうでもいいわ。はいはいそうですね、くらいなモンだわ。あそこ、長さの原因になってる感じだけど、もっと削って欲しかったくらい。ダレたわ。   気合いの入った、パワフルな絵創りは良かったわ。シネスコの画角いっぱいに横倒し状態で人物入れるのが頻出するのはちょっとやり過ぎな気もしたけど。   エヴァの時代っていうのがもう時代遅れで恥ずかしい世界になるギリギリのところでエヴァに完全にケリ付けて、俺らはここに残るのでお前ら若者達は先へ進め!みたいなカンジになってる気もしたのね。冒頭に書いた映画群とか『さらば宇宙戦艦ヤマト』とかの露骨な引用もオールドタイプの自認みたいなモノで。それを自覚してるあたりは潔いのかもしれないわ。だけどカヲルくんがあんなだから第4、第5のエヴァが現れる危険性もないことはないのかもしれないわね・・・  【追記】  気になったところ。男をしょうもないダメな生き物として描きつつ、最後にはそういう男を女に受容させるっていうのは男目線の甘えよね。何十年も生きて表現してきた上でなお男のだらしの無さを女に許容させるって、それはアニメ界に巣食う病みたいなモノかしら。パヤオも御大もそういうところあるでしょ。細田監督もそう。そろそろ業界全体でアップデートしたらどうかしら?
[映画館(邦画)] 6点(2021-04-05 14:35:38)(良:2票)
9.  新解釈・三國志 《ネタバレ》 
 新解釈と言いつつ、基本は『三国志演義』ね。で、キャラや設定のデザイン関係は『真・三國無双』シリーズ頼り。桃園の誓いから赤壁の戦いまでを描いてみせました、って点でもなんかフツーっていうか。『レッドクリフ』フツーに持ってきたよね?みたいな感じもあるし。   要はキャラが面白い、会話が面白い、ってところがキモなんだけど、そこがつまり毎度の福田雄一ワールドなワケで、そこにウンザリしちゃう人間にはなんの価値もない映画よね。アタシ的には嫌悪感を抱くほどでもなく、笑える時は笑える、って程度なんで、まあこんなモンでしょう、みたいな。ただし佐藤二朗のねちっこい芸風は全く笑えないのだけど。今回はそこがそんなでもなかったのでまだマシ(何しろ董卓なので出番は最初の方だけだし)、でも代わりにムロがねちっこかったわね。   安いアクションシーンとか、肝心のところを省略しまくりとか、そういう部分をツッコんでも仕方ない、って程度の映画。でもただのネタ集状態で、殆どのキャラに流れが存在しないので退屈しちゃった。ドラマにも物語にもなっていなくて、どのキャラもオチてないの。その生にケリが着いてないのね。上っ面だけを羅列した状態のモノに、映画的感動なんて求めるだけ無意味なんでしょうけどさ。   最大の問題は渡辺直美の扱いかしらね。今時酷いルッキズム。っていうか正確にはルッキズムを笑おうとしつつ、そこに堕しちゃってるカンジなのよね。広瀬すずをオチみたいに出した事でおかしくなっちゃった。彼女をブス扱いする事で今の時代の価値観も絶対視してないのよ、ってスタンスのハズが、当時(というかこの映画の世界)の価値観を笑うだけのシロモノになっちゃってるのよね。渡辺直美のままに美しく散らせる事が必要だったのよ。彼女には彼女だけの美しさがあるのだから。  そこら辺の福田雄一のセンスとそれを許してしまう出演者の意識、そこに問題があると思うので減点ね。
[映画館(邦画)] 4点(2020-12-20 14:28:20)(良:2票)
10.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 
 ただでさえ新型コロナで見る本数減ってるんだから、本来ならスルーしちゃう、あ~んまり興味ないタイプの映画なのだけど、メールで友達(大阪人、今は埼玉住まい、お寺の跡取り)がコロナで映画なんか見に行けないから代わりに見てきてくれ~、って。当然貯めたポイント使ってタダ見だわね。   冒頭、とてもホラーとは思えない青春映画ノリで始まって、そこはなんか雰囲気良かったわ。なのでこのままの調子で続いてくれないかしら?って思ったのだけど、そうはいかない、怖がらせてナンボな映画だものね。  ところがいざ本題に入ると、これが全然怖くないの。出てくるのがCGCGしたモヤモヤしたモノと、無名の俳優さんが幽霊メイクして頑張って怖いカオ演技してまーす、って状態で、いや、なんか具体的な、即物的な映像過ぎちゃってむしろ笑えてしまうんですが?みたいな。あんなハッキリクッキリした幽霊を見せられたらお化け屋敷みたいな作り物感が出ちゃうわよねぇ。  で、ボスキャラみたいなのが大体CGなのだけど、『ハリー・ポッター』のディメンターだわね、アレ。クライマックスでコミカルな(いや、映画上では一応シリアスな)バトルになるのだけど、弱いのよ、『来る』のぼぎわんさんの百万分の1程度の弱さ。っていうかアイツ、果たして題材に合った存在だったかしら?   だけどアタシがこの映画で最も不満に思ったのは、事故物件に現れる幽霊が、ただのバケモノとして扱われていた点ね。殺人事件の加害者も被害者もバケモノ。自殺や無理心中した人もバケモノ。その背景にあった、人として生きていた部分というのは死に至る映像以外は描かれず、そこにあったハズの悲劇は全くのスルー。多くのゾンビ映画のゾンビと同じような扱いね。だけど幽霊を扱う以上、アタシとしてはそこに目を向けて欲しかったな。   余計なコトかもしれないけれど、舞台の大半が大阪で、大阪のテレビ局の姿が描かれて、あのノリは独特よねぇ、って。たまに関西に行ってホテルで見るテレビ番組のあの空気は東京の人間にはちょっとついてゆけないカンジがあって。府民性、みたいなモノ? 維新はそういうところにつけ込んだのかしらねぇ?とか映画見ながら考えちゃった。   で、映画見終って友達に感想メールしたら、これから見に行くからあんまりネタバレしないで、って。なんやそれ。
[映画館(邦画)] 4点(2020-08-30 11:25:54)(良:1票)
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