1. シザーハンズ
《ネタバレ》 観る前はホラーだと思っていた。他の方のコメントにもそう書いてあるあたり、これは本作の宣伝を失敗したと思ったほうが良いかもしれない。内容的には非常にファンタジックなラブストーリーである。手がハサミだという人物設定の発想も良かった。ヒロインのBFのせいで二人は引き裂かれてしまうのだが、彼女はエドワードの為に自ら別れを選択する。このあたりは賛美両論かもしれないが、複雑な女心をよく表していると私には思えた。ラブストーリー物としてはなかなか良作。 9点(2004-06-13 20:50:41) |
2. シュリ
日本やハリウッドでは作れない映画という点をまず評価したい。アクションシーンはハリウッドには及ばないが、なかなか健闘しているほうだと思えた。女の正体は序盤で気付かされるし、オチは読めてしまうものの、最後まで惹き付けるパワーが確かに本作には存在している。魚をネタに使った点もよかったし、ラストも綺麗に締めていたので好印象。しかし俳優陣にどうも魅力が感じられない。女のほうは非常に人間臭さが出ているのだが、肝心の主人公の内面があまり見えてこないのである。主人公の友人も同様。そのあたりをもっと丁寧に描いていれば、さらに涙を誘う作品となっただろう。そう思うとやや惜しい感が残る。 7点(2004-06-13 19:47:22)(良:1票) |
3. シックス・センス
一度目はオチに気付かず「そうきたか」という驚きがあり、二度目はオチを知っているから数々の計算された伏線に頷きながら楽しめる。謎が気になってひきつけられることは間違いないし、サイコホラー的なゾクゾク感もある。そういったミステリーホラーでありながら感動の要素も忘れておらず、様々な層に受け入れられる作品である。 8点(2004-02-24 23:16:05) |
4. Shall we ダンス?(1995)
シュールな笑いを提供してくれ、なおかつじんわりとした感動も与えてくれる。邦画の良さがうまく表れている作品。何度みても落ち着いて観ていられる。役所を始めとする個性的な俳優陣も見所である。 8点(2004-01-27 17:25:17) |
5. 女優霊(1996)
不気味なおどろおどろしさの見せ方が和製ホラーの王道をいっている。怖いと感じるかどうかは個人差があるとは思うが、チープさが逆に恐怖心をあおるような効果を生み出している。しかし幽霊の姿は最後まで出さないほうが良かっただろう。和製ホラーに目覚めた人が一度は通過する作品である。 6点(2004-01-27 16:21:28) |
6. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 これぞまさに理想の映画である。観る者に希望や爽快感を与え、じんわりと何年たっても感動を思い起こすことができる。地道に壁の穴を掘り続け、ついに脱出したティムが嵐の空を仰ぐシーンが忘れられない。最後まで希望を捨てず決してあきらめない彼の姿は、我々に多くの勇気を与えてくれる。 10点(2004-01-27 03:39:28)(良:3票) |
7. 死国
物悲しい雰囲気は充分出ているのだが、ストーリーが地味すぎたのか、ホラーだと思って観た私が悪いのか、印象に残る場面も台詞もない。地元に帰って死んだ友人に会ってしまうというせっかくきちんとした構成があるのだから、映画らしくもっと見せ場を作るべきだったのでは。四国の風景や古びた屋敷など舞台設定は映像的に良かった。 2点(2004-01-27 01:21:57) |