1. ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ
《ネタバレ》 前作が『タクシードライバー』に『キングオブコメディ』を振りかけた感じの映画だったので、 続編はどうなっているのだろう? と観賞。 いやぁ、嫌いじゃない作品ですが、 『タクシードライバー』でたとえるなら、 アイリスが更生しただろうかと彼女の実家を訪れたトラビスだったが ベッツイの初デートでポルノ映画に誘った、あの鈍感力を発揮して、アイリスの両親にけんもほろろに追い出され 失意のままタクシー乗務をこなすうち、交通事故で死亡。というストーリーをロックオペラ化 みたいな。 そんなユニークな作品でした。 結構好きです。 [映画館(字幕)] 7点(2024-10-27 11:34:34) |
2. シビル・ウォー アメリカ最後の日
《ネタバレ》 戦争の狂気。戦闘員も、ジャーナリストも、すべてが狂気に侵されている口当たりがヨロシク無い作品。 でも見応えはあった。 戦争で荒廃し、人がいない街道や家屋、ショッピングセンターの風景に、ロメロの『ゾンビ』を思い浮かべる。 差別から生じる心の荒廃は『死霊のえじき』『ウォーキングデッド』などでも描かれていたっけ。 あの状況でフィルムにこだわってるのも「狂気」の表現なんだろうけど、 スマホにくっつけるフィルムスキャナーは便利そうでいいなぁ。 [映画館(字幕)] 7点(2024-10-06 00:44:01) |
3. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 TVシリーズ「ウルトラマン」を分解再構築し、作者なりの考察を加えて一本化した作品。 エッジが立っている印象で、TVシリーズにあった丸さが感じられないのが残念。 前半は楽しかった、面白かった。でも後半は…。 全編を通りして、本編部分の構図、カット割りがよろしくない。 実相寺昭雄風なのだろうが、そんな構図が続くので俳優たちの演技がぶつ切りにされてて見にくい。 クライマックスの壮大な音楽が、壮大すぎて浮いてる気がする。 巨大女性のスカート強調演出とか、繰り返されるお尻ペンとか、おっさんの性癖が垣間見える感じでちょっとイヤ。 [映画館(邦画)] 4点(2022-05-15 09:30:52)(良:2票) |
4. シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
《ネタバレ》 「残酷な天使のテーゼ」をラジオで聞いて、今度始まるアニメの主題歌はなんてカッコいい曲なんだ!と思ってから25年。 よくぞ長生きした作品です。そして、この度は少々強引な感もありますが、見事なフィナーレ。 25年も経つと、人間は丸くなるものですね。作り手も、見る方も。 そんな事をしみじみ感じたのでした。 [映画館(邦画)] 6点(2021-04-24 09:56:40) |
5. 屍人荘の殺人
《ネタバレ》 原作未読。予告編以外の情報なしで見たので、ま、タイトルに書いてあるとはいえ、意外な展開にビックリ! 原作が「バカミス」と呼ばれているのかどうかは知りませんが、本作は立派なバカミス映画だと感じました。(褒めてます) 『センセイ君主』で花開いた浜辺美波の才能に磨きがかかった作品と言えるのではないでしょうか。 余談ですが、去年の正月映画は悪霊払いの宗教フェス作品、今年の正月はミステリーといいつつ×××映画。東宝のネジ、イイ感じで外れかかってるんではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 8点(2019-12-30 10:40:45) |
6. 主戦場
《ネタバレ》 ドキュメンタリーなので点数をつけるのが難しいのですが、この作品に少しでも興味がある方は見たほうがいいです。 とお勧めする意味で8点にしました。 従軍慰安婦の強制連行を題材にしたものですが、問題点を分かりやすく提示し、立場の違う人たちの言葉をそのまま聞かせてくれるので、 押しつけがましさのないドキュメンタリーだと感じました。 この映画を観る前から「美しい日本を大切に」「愛国心はないのか」などという、 戦前回帰的な言説を声高に唱える人たちに胡散臭さを感じていたのですが、 この映画のおかげでその理由が分かったような気がします。 あの人たちは日本だ愛国だと言いながら、アメリカが大好きで 、アメリカのための戦争に日本国民を差し出してもいいんじゃね。 と思っていそうだからです。 戦前回帰どころじゃないロクでもなさですね。 [映画館(字幕)] 8点(2019-06-06 22:02:26) |
7. 女王陛下のお気に入り
《ネタバレ》 しっかりした物語。素晴らしい演技。眼を見張る衣装と美術。リアルで美しい映像。そしてイギリス映画らしい、じんわり苦い後味。誘われたので、予備知識の無いままに見た映画ですが、見ておいて良かったです。 [映画館(字幕)] 8点(2019-02-24 08:58:58) |
8. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 「誰かのために何かしたい」という思いが人生を突き動かす。 『アメリカン・スナイパー』のハッピーエンド版ともいえる、人間ドラマ。 [映画館(字幕)] 8点(2018-03-04 23:06:00) |
9. 昭和最強高校伝 國士参上!!
《ネタバレ》 『あぶない刑事』などのアクション監督として活躍する高瀬将嗣の監督作品。自らの体験を元にした、昭和らしい愛すべき不良高校生の喧嘩に明け暮れる日々が描かれる。CGやワイヤーワークを使っていない、ガチの喧嘩アクションが見どころ。酒、たばこ、パーティ券販売と、今の大人しい高校生から見れば、トンでもないことが行われていた日常と、在日の師弟が通う高麗高校との因縁の抗争が描かれるが、カラッとしたタッチで笑える映画に仕上がっているのが見事。1話2話の同時公開ですが、3話、4話と続きが見たくなります。 [映画館(邦画)] 8点(2016-08-10 07:08:59) |
10. シン・ゴジラ
《ネタバレ》 ゴジラ映画でありながら、岡本喜八(写真で出演してる!)の『日本のいちばん長い日』にオマージュを捧げた作品といった印象。 ゴジラが出現したら、日本はどう対処するのかというシミュレーション映画にはなっているものの、ドラマ性が希薄。 パワーエリートがこの国を何とかしてくれたという筋書きはどうなんだろう? 体制、反体制という対立軸を知らない若い世代には抵抗がないのかもしれないけど、おじさん世代は白けるなぁ。 ゴジラはCGで描かれたらしいが、市街の破壊描写は緻密で、これまでにない映像を見せてくれるうえに、CGとは異なる実写感がある。 そういった意味では、もっと高い点をつけてもいいのかもしれないけど、ドラマがなぁ・・・ [映画館(邦画)] 6点(2016-07-30 01:19:53)(良:1票) |
11. シェフ 三ツ星フードトラック始めました
《ネタバレ》 ツイッター炎上というSNSの負の面と、情報拡散によるメリットをセンス良く、並列して描いているところが素敵です。わざとらしい悪人も、いき過ぎた善人も出てこず、ほっこりした気持ちにさせてくれる物語。ああ、キューバサンドイッチが食べたい!! [映画館(字幕)] 8点(2015-03-09 00:46:15) |