21. スピード(1994)
《ネタバレ》 『ダイ・ハード』ではウィリスがユーモアを付け加えたらしいが、本作では逆にキアヌが脚本のユーモアを削ったとのこと。本作の舞台はビル・バス・地下鉄と移行していくが、特に最後の地下鉄パートはユーモア抜きではエグい気がする。また、ラストの脱出で助かるのも、シリアスにやられては腹が立つ。笑いがあるからこそ、荒唐無稽なハッピーエンドが活きると思うのだが。 6点(2003-12-01 19:41:38) |
22. スピーシーズ/種の起源
『エイリアン』meetsエロスといった形容で全てを語れるB級SF。しかし、M・マドセン、B・キングズレー、F・ウィテッカーといった豪華キャストのおかげでそれなりにまとまりのいい作品となっている。N・ヘンストリッジも官能的でいいが、女エイリアンの造型は、ギーガーだというのに少々手抜きなのが残念。 6点(2003-12-01 19:29:42) |
23. スパイダーマン(2002)
《ネタバレ》 コミックヒーローものでありながら、青春学園ものの形態をとることで観客の感情移入を誘う点は見事である。アクション演出も手慣れたもので、テロによる撮り直しを感じさせないぐらいパワフルで飽きさせない。しかし、残念なのはラスト。ヒーローの皮肉なさだめを提示するには、少々それまでが軽すぎる。よって、テーマが浮いてしまった。素直にヒロインとの愛を成就させるべきだったように思える。 6点(2003-12-01 18:12:19) |
24. スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
《ネタバレ》 スパイダーの視点で語られる物語は、そこかしこに矛盾を孕んでいる。それに困惑しながら、観客はスクリーンを見つめ続け、最後には自分の都合の良いように記憶が改竄されていることに気づき、おののく。これがクローネンバーグの狙いだったのだろう。しかし、残念ながらその試みはうまくいかなかった。記憶の改竄という興味深い題材だけに、観客を誘導する道標を冒頭に用意しなかった点が惜しまれる。 6点(2003-12-01 18:06:04) |
25. スニーカーズ
『フィールド・オブ・ドリームス』の大ヒットである程度選択の幅が広がったはずのP・A・ロビンソンは、どうして本作を次回作に選んだのだろうか? 本作のプロットはあまりに上辺をなぞるだけで奥が深くない。メリハリもあまりない。豪華キャストとロビンソンの腕前で無難に楽しめる作品になってはいるが、次への展開を大きくするチャンスだっただけに、ロビンソンの選択ミスは残念だった。 6点(2003-12-01 17:37:06) |
26. スコーピオン
映像遊びにこだわったB級アクション。B級スター揃い踏みでなかなか楽しめる・・・とついつい書きそうになるほど、K・コスナーにA級スターの輝きが感じられなかった。また、こういった作品ではK・ラッセルが活き活きとしているのも印象的。プロットはほころびだらけで出来は悪いが、まぁ軽く楽しめることはできたかな。それにしても、HILOさん、吹き替えは津嘉山さんだったのかぁ。吹き替え観ようかな。 6点(2003-11-30 21:20:04) |
27. スクリーム2
《ネタバレ》 前作に続く意外な犯人は、今度は『13日の金曜日』で来たかぁ。相変わらずパロディ・ホラーとしては楽しめる出来だったが、一つ大きな不満が・・・ランディを殺すなぁ~!!! 6点(2003-11-30 20:58:46)(良:1票) |
28. スウィート ヒアアフター
《ネタバレ》 静かで美しい街並みの映像にどことなく陰があり、これから始まる物語に期待をさせられる。そして現れる弁護士の正義感にもどことなく監督の冷たい視点が感じられる。当然物語は弁護士の活躍で解決などということにはならず、胸にひっかかりを残して幕を閉じる。映像作家としてのエゴヤンの力は感じるもののどうも消化できない。結局、人間の営みなんて全て「エゴやん!」ってことなのだろうか。 6点(2003-11-30 19:59:02)(笑:2票) |
29. 水曜日に抱かれる女
なんかなぁ、何にも記憶に残ってないんだよな・・・M・アメックの裸体以外は。演技的には決して上手くないアメックだが、本当にキレイで出てくるだけでドキドキしてしまう女優だ。というわけで、観た時には大したことないって印象だけだったと思うが、アメックの美貌に免じて6点。 6点(2003-11-30 19:44:48) |
30. スモール・ソルジャーズ
当時娯楽大作から手をひいていた・・・というよりも手をひかされていたJ・ダンテが思いっきり趣味に走った作品。『グレムリン』となんら変わらぬ設定ながら悪ノリ度はUP。大人の俺にはブラックコメディとして楽しめなくはないが、将来子供ができてもこちらではなく、『トイ・ストーリー』を観せるだろう。 5点(2003-12-02 17:01:54) |
31. スパイ・ハード
レスリー・ニールセンがZAZ以外と組んだパロディ映画としては、まずまずの出来。とはいえ、大爆笑と言えるほどでもない。そろそろニールセンも違うタイプのコメディを演じるべきではないだろうか。元々シリアス演技で評価されていた役者なのだから、パロディではない笑いもこなせると思うのだが。ちなみに、最新作は『Scary Movie3』。ふぅ~・・・。 5点(2003-12-01 18:19:27) |
32. スーパーガール
フジテレビで何度も観た。無料で観る分にはこれほど素晴らしい映画はない。目の保養としてはだが。今後、ビデオも借りず、ましてやDVD購入もないだろう。だけど、頼むから年に一度はcuteなスレイターを見せてください、フジテレビ様。♪きっかけは~(パンパン)フジテレビっ! 5点(2003-11-30 20:04:26) |
33. スリー・リバーズ
《ネタバレ》 公開直前にコメディアン(公開版で真犯人役だった男)が生放送で真犯人をばらしてしまい、急遽テスト試写で不評だった別バージョンのラストが採用されたという話を聞いたことがある。真偽のほどは確かではないが、あながちデマではなさそうなほど本編のラストはお粗末である。サスペンスもアクションも中途半端で、今となっては『Sex and the City』のS・J・パーカーのベッドシーンが拝めるのだけが本作の見所となってしまっている。 4点(2003-12-02 17:54:45) |
34. スネーク・アイズ(1998)
《ネタバレ》 デ・パルマが自らの演出テクを過信しすぎた失敗作。冒頭の長回しはまずまず快調だったが、事件後いきなり失速し始める。ケイジのキャラクターはどうにでも面白くなりそうな設定だったが、今ひとつ活かされていない。赤い宝石の真相も悲しいかな、大した輝きを放てなかった。ラストカットは、あれが本当の「人柱見舞い」?(笑) 4点(2003-12-01 17:45:53) |
35. 推定無罪
《ネタバレ》 原作との比較は3&4さんのレビューに尽きる。1人称小説に映画がどう立ち向かうのか。この焦点に対して、制作者側がストーリーをなぞるだけに留まっているのが残念。それにしても、ベデリアも不幸だった。夫がハリソンでなくウィリスだったならば・・・法廷を吹っ飛ばしてもっと簡単に帳消しにしてくれただらのに。 4点(2003-11-30 19:40:03) |
36. SUPPINぶるうす ザ・ムービー
銀行強盗ものの隠れた秀作『遊びの時間は終わらない』で、見せ場をもらえず主人公に嫉妬する男を演じた今井雅之が、「今度は俺が目立ってやる!」と思ったのか思わなかったかは不明だが、初メガホンをとった人情コメディ。アル・パチーノの『狼たちの午後』を底本に、男と女とホモとニューハーフが繰り広げる銀行籠城中の恋愛バトル。そして、行き着く先は犯人・人質ともにアイデンティティーの確認。このあたりテーマは面白いのだが、どうにも脚本が練り込み不足で、最後まで盛り上がらず。音楽の使い方も今ひとつ堂に入っておらず、PVの延長のようなものになってしまっている。役者・今井雅之の個性は好きなだけに、残念な仕上がり。唯一の収穫は、新山千春のニューハーフぶり。 3点(2004-10-13 18:56:25) |
37. スペシャリスト(1994)
『山猫は眠らない』のルイス・ロッサが、所々スタイリッシュな映像で魅せる。しかし、全体のバランスなど全く取れていない。爆弾のスペシャリストと謎の女のミステリアスな出会いと愛の過程は盛り上がりそうなモチーフなのに、ロッサの無制御ぶりと主演二人の大仰な芝居で雰囲気をぶちこわしている。特にシャワールームの濡れ場はボディビルのよう。スタローン好きだが、脚本を練り直して、別のキャスト・スタッフでリメイクしてほしい。 3点(2003-12-01 20:14:04) |
38. スピード2
《ネタバレ》 前作で今一つ魅力を感じなかったキアヌの魅力を理解させてくれた本作。J・パトリックはいい役者だと思うが、ドラマでこそ活きる資質の持ち主だと思う。前作の魅力的な台詞である「異常な状況で出会ったカップルは長続きしない」の真意を自ら覆してしまうプロットも戴けない。むしろ、パトリックにはJ・トラビス役として出演してもらったほうがよかったのでは? またデ・ボンの演出も大味すぎてことごとくツボを外している。 3点(2003-12-01 19:49:35) |
39. スピーシーズ2
《ネタバレ》 前作ラストのねずみの伏線はあっさりと無視され、新たに男エイリアンの登場で話が進むことに。そして、今度は男女の発情したエイリアンがお互いを求めるラブ・ストーリー?! やっちゃったかと思えば、子供はどんどん急成長ともう笑うしかないほどのバカ話に発展。まぁ、エロとグロとバカが好きな方ならどうぞ。 3点(2003-12-01 19:34:21) |
40. ストレンジ・デイズ/1999年12月31日
製作J・キャメロン×監督C・ビグロー、この組み合わせに期待を持って映画館へと向かった。しかし、基本設定こそ面白いものの、ビグローの演出が丁寧すぎ間延びしてしまい、観客をぐいぐいと引っ張るパワーに欠けていた。主役のレイフ・ファインズもSF娯楽作であることを忘れ、ドラマ性の高い演技をしてしまいしっくりこない。コンセプトを再確認した上で、適材を集め再度チャレンジしてもらいたい。 3点(2003-12-01 17:30:26) |