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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 823
性別 男性

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21.  スター・ウォーズ<特別篇>
展開がスピーディーなのが良かった。 
[ビデオ(吹替)] 7点(2005-06-20 23:40:40)
22.  スパイ・ゲーム(2001)
「スパイゲーム」というタイトルの割にはゲーム性もなく、007のような映画とは違い、真面目で落ち着いた出来に仕上がっている。 出来自体は決して悪くはないのだが、盛りあがりに欠ける為、期待ハズレと感じる人も多いだろう。 部下であったトム救出のために動き回るネイサンの退職の日の「現実」を縦軸に、75年ベトナムでの出会いから、76年西ドイツでの二人の考えの対立、そして85年のベイルートでの二人の別れを「過去」の回想を横軸に二重構造にして描かれている。 ネイサンの信念には「情報提供者に命をかけるな」というスパイの役目や負けられない危険なゲームと割り切ることが大切という考え方があり、一方、トムは理想肌で「人を殺すことは苦しいこと」と語っていたように「人の命の重さ」を知っている。 二人の考え方はだいぶ違うと思ったが、やはり二人にはどことなく似ている部分を感じさせるし、人間的な根っこは同じような気がする。本作では師弟愛が感じられた。 しかしなあ、ネイサンはベイルートでは当然の策とはいえ、トムを待たずに、キプロス義勇軍を使ってしまったり、エリザベスをトムから引き離すために拉致って中国に引き渡したりしているわけでかなり実際はかなり非情なオトコなんだよな。 トムとエリザベスの二人の愛が本物だとは知らずに拉致ったりしているから今回のような事件が起きたわけで、28200ドルは自分のまいた種を刈り取ったようなものかもしれない。 エリザベスとトムの二人には、救出後2台の離れたヘリコプターで見つめ合う姿に愛を感じさせずにいられなかった。 ネイサンの奥さんネタも随所に登場させているから、ネイサンの奥さん、家族、愛についての考えも少しだけでも描いて欲しかった気がした。 奥さんネタはやや消化不良に終わっていると感じたな。 衛星写真のすり替えや「ディナー作戦決行」の周りの反応などニヤリと出来る場面も多く、「ディナー作戦」と聞いた時のトムの反応も特に良かった。
7点(2004-12-18 16:35:49)(良:2票)
23.  砂と霧の家 《ネタバレ》 
映画を見終った後の観客のそれぞれの足取りが重かったことがこの映画を言い表している。 映画を見た後なのに近くにいたカップルなんて一言もしゃべらずただだまって歩いていただけだし。 陳腐な言い方だが、後味のワルさと何とも言い切れない憂鬱感だけはアカデミー賞級の映画。 一体何を感じ取れば良いのかちょっと整理はつかないけど、骨太で重厚な創りと、俳優陣の演技、映像の綺麗さは誉めることができる。特にラヴシーンの綺麗さは良かった。 あんな警官とのラブシーンにあそこまで綺麗に取る必要があるかはよく分からないが。 個人的に思ったことであるが、ファーストカットとファイナルカットがかぶっている創りにする意味が良く分からん。 あんなファーストカットはほとんど意味がなく、むしろ撮るものは他にあったと思われる。 キングスレーとジェニファーの二人が取り戻したかったモノは何か? そう考えれば、キングスレーにとっては家族の幸せであり、父親としての威厳とプライドだろう。 一方、ジェニファーにとっては父と兄と暮らした幸せが詰まった想い出である。 その結果からすると、冒頭にはジェニファーの幼少期、父と遊ぶ、幸せな想い出を入れ、キングスレーには訳が分からん木を倒すシーンよりも、イラン時代の家族が幸せで自分の威厳があったシーンを入れるべきではないだろうか。その際はあの家と少し雰囲気が似ている家の必要はあるが。 その方が何故あの二人が必死になる必要があるのかがより明確になると思う。 家族への偽りの人生が招いた悲劇、その結果失ったものは、キングスレーと警官の二つの家族と一つの家…。 家族の幸せは、砂のようにもろく、霧のように掴みづらいものなんだろうか。
7点(2004-11-14 22:23:31)(良:1票)
24.  砂の器 《ネタバレ》 
鑑賞後に「なぜ和賀は殺人を犯さなくてはいけなかったのか」が腑に落ちなかった。しかし、よくよく考えてみると、和賀の気持ちを推し量ることは相当に難しいのではないかという結論に至った。 過去に対して抗う男の人生の苦闘・苦悩というものは当人ではないと分からないものだ。 劇中でもセリフがあったが、過去を知る男の存在を消したいといった単純な理由ではないだろう。 他人に成りすます、父親に会いたくてもどうしても会えない、そういった長年の苦闘・苦悩の蓄積のようなものがああいう形で爆発してしまったのではないか。 また、和賀の過去を知る男だからこそ、苦闘・苦悩をぶつけることができたのかもしれない。 さらに、父子を会わせようとする事は確かに親切心かもしれないが、当人たちにとっては願っても願ってもどうしてもできないことだったのかもしれない。 それを三木が強制しようとしたために、このような悲劇に繋がったのだろうか。 父親が自分の息子の姿を見ても「こんな人知らない」と答えたことからも、父子の気持ちを知っているのはやはり父子だけだと感じた。 自分が腑に落ちないと感じるのは当然といえるかもしれない。 ただ、これほど重い想いを抱えているとしたら、加藤剛の演技はやや軽い気がする。 全体的に重厚感のある作品には仕上がっているが、多少軽さが目立つような気もする。 あまり重苦しいと商業的に影響が出るのかもしれないが、もう少し重苦しくしてもよかったかもしれない。
[DVD(邦画)] 6点(2010-12-28 23:28:58)
25.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 
熱い映画なのかもしれないが、その“熱さ”が現代から見るとやや理想的過ぎるところがある。途中までは「今の政治家に見せたい」と思っていたが、日本の政治家に見せても政治が変わるような効果はないだろう。逆に、気に入らない法案は徹底的に妨害して潰すというような間違った方向に進みかねないので、日本の政治のためには見せない方がよいかもしれない。個人的には、民主主義の理想、言論の自由、政治による正義などはもはや存在しないと諦めているので、本作のような“理想”とのギャップを感じて、楽しめないところがあった。 政治について語ることは非常に難しいが、現代の政治は利害が絡み合っており、それほど単純でもなく、簡単に物事を変えることはできない。政治は腐敗しているというよりも、何かをしようとすると必ずそれに反対する者がいるので、前には進みにくい世の中になっているのが現実だ。 また、アメリカのように個人で活動できる政治スタイルもあるが、日本のような政党政治では個人の政治家の出番が非常に少なく、郵政民営化の際のように自身の考えに反していても党の方針に従わざるを得ないところがあるので、スミスのような政治家は誕生しにくいところもある。党に反すれば、党からの処分を受けて、政治生命を絶たれてしまうだけだ。 さらに、一部の法律を除き、実際に法律を起案しているのは官僚であり、政治家ではない。立法府は官僚が作った法律を認めるかどうかという機関でしかないので、政治家は主役になりにくい状況となっている。政治家自身も法律を提出することはできるが、サンダースの説明のように基本的には議会では相手にされない。 本作においては、テイラーという有力者の個人的利益(土地売買)に繋げるために法律が提出されているが、基本的に政治家は自身の選挙区の利益になる活動をするものであるのであり、ダム建設が選出州の利益に合致し必要不可欠なものであるならば、ペインの活動もそれほど違和感のある行為でもない。違法な妨害をすることは問題だが、巧みな弁舌で相手を黙らせるのは政治家の仕事だ。 このような現実を踏まえると、本作のような熱い理想を受け入れにくいところがある。スミスの行動よりも、むしろ議長が民主主義や中立性を重んじていることが非常に印象的ではあった。ルールに則った反則的な行為に対しても、きちんと向き合う姿勢というものは忘れてはいけないかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-28 23:24:52)
26.  スピード・レーサー 《ネタバレ》 
平日の最終回とはいえ、470人キャパの有楽町の劇場に20人ほどの観客しかいないという惨憺たる光景を目の当たりにするとは思わなかった。 観客の中には『「マッハGOGOGO」懐かしいな』と楽しそうに語っていたおじさんもいたが、自分は生まれてこのかた、元ネタを見たことは一度もなく、元ネタの情報を一切知らずに鑑賞した。 原作を知らず、ゲームもやらないのでこんなことを言っていいのか分からないが、誰も見たこともない世界・映画を構築しようという高い理想を感じられるようにはなっていると思う。 問題点はあるが、製作陣は一切妥協をせず、批判を恐れずに、真摯な姿勢で努力している跡が窺われる。 画面だけ見ていれば、それなりに楽しむことはできるだろう。 ただ、その世界観に上手くハマれず、乗り切れなかったというのが正直なところ。 やや、自分と映画の間に温度差を感じてしまった。 「この人たち、なぜ一生懸命走っているのだろうか?」「この人たち、なぜ戦っているのだろうか?」「主人公、なぜ家を出ようとしているのか?」と感じる冷めた自分が劇場にいた。 なんでもかんでも詰め込もうとして、まとまりが悪くなってしまったのが問題か。 世界観は豊かなのだから、子ども達が楽しめるようにもっと単純でも良かったのではないか。 「レースを金儲けの道具にしている悪い奴を倒す」「レースは八百長ではない」というだけでよく、株価がどうのこうのとか、ビジネスがどうしたとか、買収とか、訳の分からない、どうでもいい背景などは要らない。 余計なことを描きすぎたために、「スピードの兄が自分の身分を隠してまで本当にやりたかったこと」なども上手くは伝わってこず、「家族の繋がり」などの重要なメッセージも伝わりにくくなってしまった。 余計なストーリーだけではなく、余計なキャラクターも多いので、各キャラクターが生殺し状態に陥っている。 本作の描き方では、真田広之、RAINの扱いに合格点を出すことはできないだろう。 肝心のレーサーXですら、あの程度の出番では足りない。 「マトリックス」と同じく世界観を広げすぎたために、上手く収束させることはできなかったようであり、反省が活かされていないようだ。 優れたクリエイターではあるが、もっと単純にまとまりよく物事を伝えることができないと優れたストーリーテラーとはいえない。
[映画館(字幕)] 6点(2008-07-20 00:50:02)
27.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐<特別篇>
脚本自体はそれほど悪くはないと思うが、問題は演出ではないだろうか。 特にイウォーク絡みのストーリーは子ども騙しと言い切ってしまっても問題ないだろう。イウォークと帝国軍との戦いは、あれではさすがにちょっと酷すぎやしないだろうか。 弱き者が強き者に対抗するという視点やどんなに弱くても皆が力を合わせれば強い者を打ち破ることができるという視点は確かに必要だと思うので、やはり演出の不味さの問題だと思う。 皇帝との戦いやベイダーの葛藤などももっと上手く演出できたはずだ。 
[ビデオ(吹替)] 6点(2005-06-20 23:39:50)
28.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲<特別篇> 《ネタバレ》 
微かな記憶ではシリーズの中でこの作品が一番面白いと思っていた。しかし、改めてみると決してつまらなくはないのだが、シリーズの中で一番低い評価を与えざるを得ない。スターウォーズシリーズに特別の思い入れも何もないのだが、見ていて何か残念な気持ちがした。 その理由としてはストーリーの核となるべきルークがあまりにも中途半端かつ無意味な描き方しかされていないからである。ファンにはそれが良いのかもしれないが。とにかく今回のルークの行動を簡単に追ってみよう。 雪男に殴られ拉致られる→ハンソロに奇跡的に助けられる(このシーンには別の意図があったとも聞くが)→飛行機で突撃→仲間が瞬殺される→飛行機で活躍できず→ライトセーバーでAT-AT ウォーカーを破壊(ここだけはカッコいい)→ダゴバでヨーダとの修行→Xウイング・スターファイターを持ち上げられずに簡単に諦めてしまう→しまいには修行が終わっていないにもかかわらずにヨーダの元を去る(仲間を助けるためには確かにやむを得ないが)→ホスへ向かう→ダースベーダーとの戦い→「俺はオマエの父だ」→「ガーン(心に衝撃)」→「右腕切られて落下」→「レイア助けてくれ」→「なんでオビワンは教えてくれなかった」こんな感じじゃなかっただろうか。 冷静にみると助けようとしているつもりが助けられてばっかり、しかもやることなすこと皆、空回りしている。 描き方としては、まず修行に対して何かを為していないのに、ただ抜け出すというのはマズいんじゃないだろうか。少なくともXウイング・スターファイターを自力で持ち上げるか、それとも洞窟みたいなところで幻を打ち破らないとかしないと、修行の意義やヨーダの存在自体が問われてしまうと思う。 個人的にはホスで活躍の場をルークに与えればストーリーがより良くなるのではと思う。ボバ・フェットをⅥであのような間抜けな殺し方をするくらいなら、今回ルークとの激しい一騎打ちでも盛り込んで壮絶な死を与えた方が俄然面白くなったのではないか。 いわゆる修行の成果やジェダイとしてのルークの成長を観客に見せる必要があったのではないかと思う。ルークの常人離れした強さを示すことによって、ベイダーの強さがより引き立つという仕掛けが必要だ。ボバ自体の強さを示せば、この仕掛けがさらにより効果的になる。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-20 23:34:54)
29.  スポーン
酷評されていますが、全く期待してなかった分そこそこ楽しめた気がします。 ジョーカーとペンギンを足して二で割ったようなキャラクターの下品さには閉口しながらも、復讐を義務付けられた男に復讐や暴力の空しさを説くという設定はなかなか良かった。 ただ、悪魔に魂を売るかどうかの選択にもう少し迷いが欲しく後悔や葛藤、人間らしい弱さや家族愛的な要素を更に押し出せばもっといい作品になっただろう。
6点(2004-06-27 02:11:58)
30.  ズーランダー
とにかく絶妙な音楽センスが素晴らしい。 ガソリンスタンドは最高だが、パソコンもかなりツボにはまる。 キメ顔も観客にも「全部同じやんけ」と最初に突っ込ませて、最後のオチに使うのもなかなか上手い。 ベンスティラーが監督や脚本までやっているとは思わなかった。 
6点(2004-04-20 20:51:35)
31.  Sweet Rain 死神の精度 《ネタバレ》 
原作は未読。伊坂作品のいかなる作品の1ページも読んだことはない。 原作未読のためか、終始ズレを感じてしまった。 47年近い時間のズレを製作者は懸命に表現しようとしたのかもしれないが、それが上手くマッチしてないという印象。 難しいところだが、時間のズレなどは思い切って無視して演出してもよかったのではないか。 詰まらないことに監督はコダワリを持ったようであり、観客からするともっと他の事をきちんとして欲しいと言いたくなる。 また、ステレオタイプ型の表現が多く、それが違和感を与えているばかりか、全体的に表面の部分をすくったようにしか思えないために深みを感じられない。 さらに“死”を問い切れていないように思えたので、高く評価することはしにくい。 死神の立ち位置も曖昧のような気がした。 死神よりも、ある意味で藤木さんの方が達観しているのには違和感を覚える。 ラストでは成長しているようには感じられるものの、死神としての成長を描くということも重要なことではないか。 死神は全てのことは知っているが、人間の感情を理解していないということといった設定を付加するとよかったかもしれない。 そういう意図は込められていたようだったが、雨が止まないのは、死神としての途中の状態であり、人間の感情を理解して初めて一人前の死神になれるというようなことでもよかったか。 一人の女性を描くのならば、『なぜあの時に殺さなかったのか』ということをもう少し問うてもよかっただろう。 生き続けることによって、不幸で苦しい思いをしたことは間違いないが、生き続けることによって、素晴らしい経験もできたということを藤木さんに伝えてもよい。 映画内では、藤木さんの方で自己解決してしまっており、死神をただの使い走りにしているのはちょっと違うのではないかという印象。
[DVD(邦画)] 5点(2010-02-05 23:31:21)
32.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ 《ネタバレ》 
「スター・ウォーズ」については、それほど詳しくはなく、素人からの目線でレビューしたい。 画像については、それほど違和感がなかったが、実写ではない分、バトルシーンにはどうしても迫力を欠いてしまうところがある。 実写では迫力などでごまかすことができるので飽きずに済むところがあるが、飽きずにもたせるには展開の面白みがなく、短い映画にも関わらず非常に長いと感じられた作品。 また、アニメ作品「クローン大戦」を見ていないと、ヴェントレスという敵キャラクターが分からないので、やや違和感があるのではないか。むしろグリーヴァス将軍の登場を期待していたので、やや拍子抜けしたところがある。 まだまだ続きがありそうだが、ⅡとⅢを繋ぐブリッジストーリーとしては、本作だけでは物足りなさすぎる。 ジャバの息子の誘拐など、子ども騙し的なネタしか描かれていないので、本作を観たとしても、大きなものはあまり得られないと思う。 最初から最後まで、クローンとドロイドがただ無益な撃ち合いをしているという印象しか残らなかった。 一番驚かされたのは、アナキンがパダワンを取っていたということだろう。 ただ、このエピソードも個人的にはあまり好ましいとは思わなかった。 パダワンを持つということは、ジェダイの騎士としてそれなりに責任が増すのであるから、ジェダイを裏切るという最終的な方向とは逆の意味に繋がってしまう。 また、パダワンを持たせるというアイディアは、オビワンとヨーダの考えのようであるので、二人はアナキンのことを一人前と認めている証拠でもある。 一本立ちを認めないオビワンのことをアナキンは憎んでいたはずではなかったか。 パダワンを持ったことでジェダイを憎むような展開になればよかったが、そんな展開にもならなかったので、やはりアナキンにパダワンを持たせる効果がよく分からない。 任務を優先することを第一に考えるジェダイと、ピンチに陥ったパダワンの生命を考えるアナキンとの間に亀裂が生じるという展開にでもなれば、本作にも意義が生じるとは思ったが、結局パダワンが自分の危機を一人で切り抜けるという面白くもない展開になってしまった。 慎重派オビワンと無鉄砲アナキンとのコンビとは違う、無鉄砲コンビの誕生もそれほどすっきりしたものを感じられないのも惜しいところであり、全体的には評価しにくい作品となっている。
[映画館(字幕)] 5点(2008-08-24 22:51:28)(良:1票)
33.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 
前半・中盤は、結構丁寧に創っているなという好印象だったけど、あのラストにはさすがに言葉が出なかった。時代背景が違うとはいえ、この脚本をみて常識あるワーナーのお偉いさんとか誰も何も言わなかったのかな。 あんなメチャクチャなラストで物事を解決するのではなく、個人的には「失った命は結局救えない」というラストでも良いのではないかと思われる。 ヒーローはなんでもできると思われがちだが、決して神というわけではなく、できることには限界がある。だからこそ、救うことができたはずなのに救えなかったという苦悩や苦しみが産まれ、かけがえのないものを失った悲しみや、限りあるものの美しさが描かれるのではないか。 このラストでは、「人類の歴史を変えるな」という父親の教えを無視する上に、自然の摂理に反する行為である。子ども達にも影響を与えるはずなのに、物事はすべて駄々をこねれば解決できるという子どもじみた発想でしかなく、ヒーローとして、また大人としての成長が感じられないと思う。 ところで、このシリーズのⅠ~Ⅲを通してみたけど、スーパーマンへの変身のシーンで、Ⅰで電話ボックスをちょっとはチェックするもののボックスタイプではなく諦めるシーンがあっただけで、結局変身の際にほとんど電話ボックスを使うことがなかったのには驚いた(Ⅳは未見)。Ⅰでは自動回転ドア、Ⅱでは証明写真用のボックス、Ⅲではクルマの中だったかな。その他には、誰もいないところで走りながらとか、ビルから飛び降りながらとかで、電話ボックスではなくて結構いろいろな場所や方法を利用していたのは、新たな発見だった。
[DVD(字幕)] 5点(2006-07-31 23:05:41)
34.  スキャナーズ
やってることの意味はよく分からないが、とにかく凄い気迫を感じる映画だった。 様々な点において、なかなか結構なものを観させていただいたと思わせる映画だ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-27 22:52:25)
35.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 
マイケルムーア監督によってドキュメンタリーの性質が変わったことと「30日間マクドナルドを食べ続けたらどうなるか」というバカさがかなりクローズアップされていたので、本作が一体どういう映像になっているか楽しみにしていたら、意外とまともな作品に仕上がっているのでちょっと残念と思った。 観る前はただ食べ続けるだけでは映画としてはもたないだろうと思っていたが、結局、本作は教育番組のようにファーストフードの危険性をただ訴えるだけだった。 アメリカ人には興味深く切実な問題であり良い映画なのかもしれないが、日本人には対岸の火事であり、面白くも何ともないだろう。 ドキュメンタリーとしての出来は確かに良いのかもしれないが、自分はエンターテイメント性を求めていた部分もありその点はモノ足りなく感じる。 罰ゲーム的に無理やりスーパーサイズを口の中に叩きこむような監督が苦闘や苦悩する姿を想像していたが、そんなシーンも1回だけで終わり。 中毒を起こして食べるのが楽しみになっている以上そんな姿を描けないのかもしれないが、あまり大変そうに見えないのが、なによりも問題だろう。 医者のセリフだけでは死の恐怖や肝臓等のダメージは多少分かりづらいところはある。 冒頭の医者の楽観的なセリフと後半のギャップは確かに面白いと感じたのだが。 やはり真面目に作りすぎていて遊びが意外と少ないというか、子どもへの刷り込み問題や給食問題など色々な問題を詰め込みすぎたため締まりのない感じにも映った。 もっと上手な編集が出来れば良かったんだが。 出来れば、カラダや精神面の変化をもっとはっきりと描いて欲しかったし、19000個オトコのような強烈なキャラももっと欲しかった。 そしてこれだけ真面目な創りなら、本社のトップクラスとの対決は実現してもらいたかったのが正直なところだろう。 結局、自分はこの映画を見ても、映画館の帰りにあったマックは美味しそうに見えたし、今後もファーストフードを食べ続けると思う、あまり影響は受けなかったな。
5点(2004-12-27 00:15:36)(良:2票)
36.  スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 《ネタバレ》 
正直言って、自分は全くこの世界観に溶け込めずに、完全に置き去りにされてしまった感じがした。 前編を創りたいのは分かるけど、思わせぶりのセリフが多いのもやや気になる手法。 問題点としては、まずは薄っぺらい世界に合う薄っぺらい脚本。 ご都合主義満載のストーリーにはもはや突っ込む気にはなれず、これ以上あえて語るつもりはない。 宮崎映画というより、ラストあたりは自分はルパンのクローンのやつを思い出しましたよ。 そして、全く臨場感も疾走感も感じられない映像。 CG映画は好きな方であるし、CGによって映画は発展していると感じているが、この出来は、いかがなものだろうか。 特にグィネスが序盤ロボットに踏み潰されそうになっている場面は酷いとしか言いようがない。 あれでどうやって、ドキドキしろと言うだろうか。 真面目なヒーローモノと構えずに、完全にギャグ映画だと割り切れば楽しめる人は多いかもしれない。 事実、狙い通りレトロの世界に合う古典的なギャグで場内は結構笑いに溢れていた。 自分はグウィネスが好きなのでその点は充分楽しめたし。 衣装はステラマッカートニーが担当しているらしい。彼女はビートルズのポールの娘で、元クロエのデザイナー。 現在はグッチグループで自分の名前でデザインしている人気のデザイナーなので、ジュードとグィネスの衣装には注目して欲しい。 そして、かなり引っ張りに引っ張ったラストのオチ。あれには本当にマジ参った。あれで最低の映画だったのが救われた、完全にポイントアップした衝撃の驚きのラストは必見。
5点(2004-11-28 22:29:32)
37.  スイミング・プール 《ネタバレ》 
この映画は、全てランプリングの頭の中のネタであり実際の娘は最後に出てきた歯の矯正をしたブサイクな女の子というオチなんだが、ちょっとこのオチはさすがにない方がいいと思う。 「マルホランドドライブ」なんかは妄想である必要があったんだが、どうも本作には妄想という必要がないと思われる。 ランプリングのサニエを見つめる複雑な感情が入り混じったなんともいえない視線や、「何も行動できないイギリスのおばさん」と言われたランプリングがジジイに執ったあの大胆な行動、社長とのやり取り、幻の作品等、全てが妄想と知ったら残念な気がします。 自分の中では、ラストを頭から消去して全て現実にあった物語とすることに決めました。
5点(2004-06-25 15:18:16)(良:1票)
38.  スパイキッズ2/失われた夢の島
CGのしょぼさや、背景「それ絵だろ!」とかストーリーの細かい所につっ込むようなヤボな気は全くないけどやはり子供向き映画で、大人の視聴に耐えられるほどの映画ではない。 もっとバカバカしく徹底的にやるか、それとも家族愛をもっと押し出すかした方がいいのでは。 
5点(2004-03-22 23:35:54)
39.  スペル 《ネタバレ》 
傑作ホラーといわれている「死霊のはらわた」が個人的に全く合わなかったので、無理を承知で鑑賞してみたが、やっぱり合わなかった。 極端につまらないとは思わないが、どうにもノリ切れない。 ホラーともコメディともいえない独特な路線がサム・ライミ監督の持ち味なのかもしれないが、自分にはどちらにも振り切れていないと感じられて、中途半端にも映った。 それほど怖くもなければ、それほど笑えるわけでもないという生煮え状態が続く。 追いつめられていくような心理的な圧迫もなく、単に“突然さ”と“音”だけで誤魔化しているのではないかと感じられるところもチラホラと見受けられる。 冒頭の車内バトルは楽しめたので、あのようなテンションが続けばもうちょっと楽しめたと思われるが、あとは基本的にはワンパターンにも感じられた。 作り物のグロさには耐性があるので、あの程度ではビクともしない。 冒頭を過ぎれば、肝心のババアとのバトルも盛り上がりはない(死体に髪を引っ張られるだけのシーンは“お約束”と笑えばいいのか)。 ラストの落としどころは誰でも分かるように製作されている。 それはそれで「そのネタをいつ明かしてくれるんだ!」というワクワクするような期待感を抱くことができるものの、ノリ切れない者にとっては「バレバレなんだよ。早くしろよ!」という“萎え”という感想も抱くことにも繋がる。 完全に見る者を選ぶ映画といえそうであり、自分はもちろん選ばれなかったようだ。 こういう作品を心から楽しむことができないのは、自分はちょっと損をしているかもしれない。
[映画館(字幕)] 4点(2009-12-01 23:39:27)(良:2票)
40.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 
ライバル設定は面白いけど、結末がすっきりしなかった。 当時の技術では映像化できなかったのかもしれないけど、もう少しちゃんとしたバトルを展開させないと、このせっかくの設定がもったいないだろう。これだと、スーパーマンはただの騙まし討ちで勝ったとしか思えず、結局あまり強くはないんだなとしか感じない。そして、ゾッド将軍とデカイ無口な男は事故のような形で死んでいったが、チカラを失ったもう一人の女性をロイスがぶん殴って奈落の底に叩き込むというのは、ただの殺人であり、興ざめもいいところだ。ロイスはスーパーマンの正体を明らかにしたいがために川に飛び込んだり、エッフェル塔に登ったり、勝手に悩んで一睡もできずに泣き崩れたりと、やることの度を越えている。そりゃあ、記憶を消されて、次作で別の女性に走られても文句はいえないよね。 ラストであの例のレストランに戻るのは面白いが、チカラがなければ何もできないという描き方は最低だ。 いったい、彼が一旦「人間」になって何を学んだのかがまるで見えてこない。暴力と金だけで解決するというのが、彼が「人間」になって学んだことなのか。 チカラを失って初めて、チカラを誇示したり、暴力だけで全てが解決できるわけではないということに気づいて欲しかった。 例え、チカラが戻ったとしても、チカラで対抗するのではなく、大男に殴られても殴られても、こちらからは一切手を出さない。相手に対して暴力を振るっても意味がないことを諭す必要があったのではないか。そして、殴られても殴られても倒れない彼の姿を周囲の人々に見せつけて、彼らを奮い立たせることによって、暴力という手段を取らずに大男に謝罪させ改心させるということも必要だったのではないか。あれでは、大男はまたあのレストランに来て、これまで以上にひどいことをするだろう。 「せっかく修理したのに」と叫ぶ店の主人をよそに、私怨込みでボコボコにし、店内を必要以上にメチャクチャにした挙句、金を放り投げて立ち去る姿にヒーローの資格はあるのだろうか。
[DVD(字幕)] 4点(2006-07-31 23:21:06)(良:1票)
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