1. 象のなみだ
《ネタバレ》 冒頭のラブホテルシーンだけ観てしまうとポルノ寄りの作品かと思ってしまうところですが、未熟なカップルが自らの内面を見つめつつ二人の関係を見つめ直し、(少なくとも女子の方は)やがては相手のことも見つめ直すというラブストーリーと受け止めました。ショートフィルムならではの展開ですね。 ラストシーン、彼女の瞳に映ったのは何だったのか?ベッドで語った思い出話のように、象の前に佇む彼氏だったのか?それとも象の瞳に吸い寄せられ、吸い込まれて行く自分の背中を見ていたのか?そして、その先に待ち受けているのはハッピーエンドなのか、それとも別れなのか?狼狽え泣き崩れるばかりの男に情けなさと怒りを感じつつも、エンディングではどこかこの二人の行く末に対して晴れやかな気持ちを抱きました。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-10-27 11:51:19) |
2. ゾンビランド
《ネタバレ》 期待どおりの、と言うより、期待以上の面白さでした。 今までゾンビ系コメディの頂点は「ショーン・オブ・ザ・デッド」だったのですが、あちらが英国流コメディなのに対し、こちらは徹底的にアメリカンテイスト。なかなか派手にキモおかしいです。この汚らしさや残酷さを強調することで逆に笑いに繋げてしまう手法は結構好み。そのくせ随所に洒落た演出や小ネタを散りばめてあったりして、作りは意外なほど細かい。ビル・マーレイも良かったな。 直前に元祖ロメロ監督最新作を観た後なので、元祖の描く世界観というかテーマとのギャップも楽しめ、2倍楽しいひとときでした。 ま、観る者を選ぶ作品ですけどね。 [DVD(字幕)] 8点(2011-04-10 02:26:55)(良:2票) |
3. その男ヴァン・ダム
《ネタバレ》 なんたって原題は「JCVD」ですからん、そりゃもうヴァンダム一色! でも、なんだか情けないオヤジになってるぞ。どうしたヴァンダム!テレビ東京推奨?のヴァンダミング・アクションはどうした!そんな強盗一気に蹴散らせ!と、とにかく自然とエールを送りたくなります。 途中出て来るタバコを落とす蹴りと、最後に強盗にくれてやる蹴りはやっぱり流石のキレ。寂しげだけど、なんかカッコいいな、ヴァンダム。 単なるセルフパロディじゃなく、演出的にも一工夫凝らし、十分楽しめる作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-14 01:49:06) |
4. ゾンビリアン
《ネタバレ》 何という邦題!ネタバレです。ま、原題は面白くも何ともないから、邦題の方がマシかもしれないけど…。 ゾンビは感染しない!実は…というアイディアは、斬新なようでいて、実はいくつかの先行作品の寄せ集めをゾンビとしてまとめ直したって感じなんですけど、これが意外と楽しめました。 全体的な雰囲気と言うか色調は、元祖ロメロ作品へのオマージュ?って思えなくもなく、考えようによっちゃなかなか深いテーマと言えなくもない。かなりの深読みになりますけどね。妙なところでコメディタッチだったり、意外性もあったりして。ゾンビと戦うカットを、俳優さんに固定して前からハンディカメラで撮るってのも面白い。監督、やってみたかったんだな、きっと。編集も結構丁寧と思います。 数あるゾンビ系トンデモ作品の中では、私としては高評価かな?超B級ですけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-13 20:41:22) |
5. ゾンビ・ソルジャー
《ネタバレ》 なかなか面白いです。だけどこれってゾンビかなぁ… 異次元空間で不老不死になったって感じ?それとも、物理現象を起こしてるけれど、幽霊のような気もするし。 ま、どっちにせよアイディアはいいと思います。おどろおどろしい雰囲気もいいです。救いようのないエンディングも良し。 B級の中にも、時々こういう収穫があるんですよね。やっぱいいな、B級作品巡り♪ [DVD(字幕)] 7点(2009-04-13 00:40:05) |
6. ZVS ゾンビVSスナイパー
《ネタバレ》 こりゃあんまりです。どこが「殺し屋」?一体どうして「スナイパー」? 低予算映画が無理するとこうなっちゃう感じ。 冒頭、主人公である牧師(?)の逞しい背中に、巨大な十字架のタトゥー(?)が堂々と披露され、ベルトのバックルには謎の漢字が一文字。もう、この段階で降参です。 そもそもがタイトルが強力すぎます。気合の入った「ZVS」のロゴ。デザイン的にはなかなかと思いますが、やはりあまりに内容と乖離した邦題。他の作品にあやかるにも限度があるんじゃないですか? 配給元の担当者さん、いろいろ事情があるのでしょうね… DVDにメイキングビデオ付けたりして、涙ぐましい努力も感じましたけど、やっぱ1点だなぁ… 予算があれば、もう少し面白かったかも。 [DVD(字幕)] 1点(2009-02-16 01:20:52) |
7. ゾンビーノ
《ネタバレ》 最近作られているゾンビ系作品の殆どがダメダメなのに、これは出色の出来と言っていいのでは? 基本的に、人間の身勝手さ、醜さを「ゾンビ」(=「弱者」?)との関係性を通じて批判した社会派作品と言えばいいのでしょうか?そのテーマは、「猿の惑星」や「地球最後の男」に相通じるのではないかと思える訳です。 異質なものは恐怖の源であって、人間は大昔からその恐怖を排除することに必死になって来たわけで、しかしながら、異質なものから見ればこちら側も異質なわけです。 その境界を越えた「愛」が全てを救うなどと言う気持ち悪い台詞は言いたくありませんけれど、少なくとも「理解」や「受容」を忘れることは自らの正当性をも危うくさせるということなのでしょうかね? [DVD(字幕)] 7点(2009-01-01 20:34:10) |
8. ゾディアック(2007)
長かった~!こりゃ長いですね。でも、飽きることなく観ることが出来ました。演出の妙というか、派手なアクションもなければ、饒舌な謎解きもない。しかも、現実の事件はほぼ迷宮入りの状態。だから、どうしても完結する訳のない話。その素材で良くぞここまで惹きつけてくれたもんです。この監督、やっぱり相当な力量の監督ですね。ただ、それにしても長いな~。。。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 00:45:39) |
9. ゾンビ・ドッグ
《ネタバレ》 これはすごいな~!まずは未見の方!ゾンビ出ませんから。強いて言うならラッキーはゾンビ?でも、それは物語の本筋とは少しずれてるし、ジャケットみたく目が赤く光ってないし。でも、中で言われていることがホントなら、やっぱ激しくゾンビ犬? まぁ、結末について言うなら、基本的には例のパターンなんでしょね。夢オチとは少し違うかもしれないけど。でも、中身があんまりだよな~。 これって実在の連続殺人鬼を題材にしたらしいけど、いったいどこまでが実話なんだろうか?犯人が逮捕されて、連続殺人の動機について語ったんだろか? 様々な映画賞を受賞ってふれ込みですけど、「B級映画祭」みたいのが多いんです。決して駄作とは言いませんけれど、やっぱりこの世界に踏み込むのは勇気がいるなぁ。。。 [DVD(字幕)] 4点(2007-11-23 21:00:12) |
10. SAW.ZERO
邦題で損してますね~。何を考えて「SAW ZERO」なんでしょうか?全くもって意味不明。と言うより意味がない。 ただし、そのことを忘れてしまえば結構面白い。随所に他の作品の強い影響が見受けられるけれど、なかなか良く出来た内容。テンポも悪くないし、映像として美しいというのもある。そんなこんなで私には酷評できません。実際面白かったし…。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-22 00:16:33) |
11. ソウ2
表現のグロさの必然性については疑問が残るものの、ストーリー自体は十分に練り込まれていて見応えありますね。登場人物が感情移入しがたいキャラばかりってのも、おそらくは確信犯的なのではないかと。前作同様に用意されたどんでん返しも、十分機能していると思います。ただ、残念ながらアイディアそのものはそれほど斬新とも思えず、仮令「そんなのありかよ!」と突っ込まれても、前作並みの力技が欲しかったような…。それと、なによりこれって続編として作る必要があったのだろうか?単独の作品として作れば、もっと設定の幅が増えて新味が出せたとも思え、その分グロさが倍増してしまったかのような出来栄えは減点要因です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-31 01:40:07) |