1. ウォール街
《ネタバレ》 前に見たのがウン十年前…細部まで覚えてなかったせいで今回も十分楽しめたわ。 金融業界にはどうもアレルギーのあるアタシ、就職活動のときも節操なくあらゆる分野を受けた割に金融(と食品)だけは避けたくらい。 なぜかしら??って思ってたけど、昔見たこの映画のせいだってやっとわかったわ。 人様のお金を右に左にと転がして儲ける金融マンが、汗水流して一生懸命稼いだ他人のお金をしゃぶりつくす吸血鬼みたいに思えてねえ。 …純情だったのね、アタシ。 オホホ。 …今回見てはじめて気づいたけど、かなりの豪華キャストだったのね、この映画。 中でもマーティン・シーンと息子チャーリーの共演はやっぱり感慨深いわよね。 エミリオはどうしてんのかしら??とか思ったりして。 って違うか。 まあでもよくまとまってて面白かったわ。 ちなみに食品業界を避けたのは、なーんか太りそうって思ったからよ(←単純)。 オホホ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-12 13:42:47) |
2. 失われた週末
《ネタバレ》 怖いのね、アルコール依存症って。 友達が集まったときくらいしか飲まないアタシは、アルコール依存症って大酒飲みってこと??くらいにしか思ってなかったけど…これは完全に精神疾患ね。 不安の要因をどうにかしないと完治はしないだろうから、ドンがちゃんと本を書き上げて、なおかつそれが大ヒットすることを祈るわ…。 ってことで…希望は感じさせるけど、そうハッピーエンドでもない気がするのはアタシだけ? ところでこの映画を現代版にリメイクするなら主人公はやっぱり麻薬中毒患者になるのかしらね? アルコール→大麻→覚醒剤→コカイン…なんだか依存の対象がどんどんヘビーになってる気がするわ…。 何かに縋らなくてもいい平穏な生活が送りたいわね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-13 15:28:48) |
3. 海がきこえる<TVM>
《ネタバレ》 アタシは里伽子みたいなオンナは大嫌いよ! ほぼ確実に女子からは嫌われるタイプだと思うわ。 ただ…なぜか男子ってああいう娘に惹かれたりするみたいね。 特に里伽子みたいな、自由奔放だけどどこか淋しげな雰囲気を持ったカワイイ(←コレ重要!)女の子だったりすると。 どう考えてもイヤなオンナなのにねえ。 それに引きかえ男子は二人とも純粋でカワイイわー。 アタシは土佐弁をしゃべるオトコも大好きよ! [地上波(邦画)] 7点(2011-09-02 20:37:03) |
4. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 これはまさにヒッチコックの本領発揮!って感じの映画ねー。 主人公ジェフが足を骨折していて動けないっていう設定から、ジェフのアパートとその裏窓から見える中庭っていうごく限られた空間のみで展開していくのに、そんなこと全然気にならないどころか、むしろそのおかげで身動きできないジェフのもどかしさが余計に感じられてドキドキ感倍増よ! 最初はジェフの話を「バカバカしい」ってな感じで聞き流してたリザも、しまいには犯人の部屋に単身乗り込んじゃうんだから、「モデルの君が中東の戦地なんか行けないだろー?」ってなことを言ってたジェフも少しは考えを改めたんじゃないかしら?なーんて。 終盤は畳み掛けるようにハラハラドキドキな展開で、これぞまさにクライマックス! サスペンス映画に必要不可欠な緊張と緩和のバランスも完璧よ! そして何よりグレース・ケリーの美しさ!!! ヒッチコック好みの完璧なクールビューティっぷりで、そらモナコの王子様も惚れるわってなもんよ。 ホント、お見事な映画だったわー。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-29 14:55:22) |
5. ウォーターボーイズ
…ストーリーは薄っぺらいし、演技も初々しいっていうか稚拙っていうか…でも妻夫木くんがカワイイから許しちゃうわ!!なーんておバカなこと言ってたら怒られそうだけど…アタシはこういう類の映画って難しいこと抜きで楽しんじゃったが勝ちだと思うの。 確かにいろいろとツッコミどころはあるんだけど、あの年頃の男子特有なおバカっぷりと青春の勢いとで完全にねじ伏せられたっていうか…細かいことなんて気にしないでアタシも楽しんじゃいましょ!ってな気分にさせられちゃったわ。 ちなみにアタシが一番笑ったのは、アフロ炎上でも自販機跳び蹴りでもなく、熱狂した眞鍋かをりが赤ちゃん振り回して応援してたとこよ(←不謹慎)。 これって大丈夫なのー??とか思いつつ大笑いしちゃったわ。 それにしても…若くて美しいオトコはいいわねー。 ホホ。 [地上波(字幕)] 6点(2005-08-03 20:33:52) |
6. 海辺のポーリーヌ
最低な男ね、アンリ。 あんなのに惚れるマリオンの気が知れないわ。 ピエールもなんだか根暗で生真面目だし、シルヴァンはおバカすぎて問題外だし…いい男が一人もいやしねえわ、この映画。 それにしてもこの監督さんの映画ってほんとにクセがあるわねー。 やたらと理屈こねまわすのが好きっていうか。 一番若いポーリーヌがなにげに一番よく恋愛のことをわかってるってのが皮肉ね。 まあポーリーヌはまだ本当の意味で恋したことがないから、あれだけ冷静でいられるんでしょうけど。 彼女はこの夏の経験のあと、一体どんな女性になっていくのかしらね。 [地上波(字幕)] 6点(2004-06-13 20:58:43) |
7. ウディ・アレンの重罪と軽罪
《ネタバレ》 おもしろかったわ。 アタシ、今までウディ・アレンの作品ってなんとなく敬遠してたんだけど、ほかも見たくなったわ。 映画って二時間前後にストーリーをおさめなきゃいけないから、ある程度「こいつはいいヤツ、こいつは悪いヤツ」ってキャラクターをはっきりさせなきゃいけないところがあると思うんだけど、その点ウディは同じ人がいい人にも悪い人にもなりうるっていう真理をうまく描いてて…やっぱりすごいのね。 現実社会に完璧な善人とか完璧な悪人なんていないものね。 内容もすごく達観した「自分のしたことがいいことか悪いことかくらい自分で決めろ」的な突き放しがあって、とってもアタシ好みだわ。 良心の呵責に苛まれ続けるならそれもよし、自分の犯した罪を忘れられるならそれもまたよし…冷めてるようだけどそれが現実よね。 ところで…うまく浮気相手をなだめることができないんなら、最初から浮気なんてしないことよ!って…アタシいろんな映画のレビューで何度も言ってる気がするわ、これ。 ホホ。 [地上波(字幕)] 8点(2004-04-06 19:53:41) |
8. ウェディング・バンケット
《ネタバレ》 とっても切なかったわ。 こんな親子愛の描き方もあるのね。 言ってみればウェイトンは両親を「だます」わけだけど、それは年老いた両親に自分が同性愛者であるという事実をつきつけることによって苦悩を与えたくないがため、息子の結婚を楽しみにしてる両親を喜ばせるため…でも結局それが大切な恋人であるサイモンも、結婚相手のウェイウェイも、そして一番悲しませたくなかった両親までも巻き込んじゃって…。 ウェイトンに罪があるわけじゃないのに、ゲイだってだけでこんなにやるせない悩みを抱えなきゃいけないなんて…ほんと切ないわ。 でもウェイトンのお父さんは立派だったわね。 「息子は一時的に病気なんだ、サイモンが息子をたぶらかしてるんだ」って信じようとする母親に比べて(もちろんこの母親も優しいステキな人なのよ。 アタシはむしろこれが、あの世代の人の普通の反応だと思うの。)、サイモンに「息子をよろしく」って言えるこの父親は本当に立派よね。 心の中でさまざまな葛藤があったはずなのに、息子の幸せを第一に考えてこんなことが言えるって…ほんとにすばらしい親子愛だと思うわ。 とにかくこの映画では、みんなとっても良心的でいい人なのにもかかわらず、同性愛者だってだけでこんなに悩まなきゃいけないってのが、見てる側からしてもつらいわ。 それにしても、結婚できない彼らゲイの人々のほうが、自由に結婚できるストレートの人たちよりも、結婚するということについて真剣に思い悩んでるような気がして…これってなんだか皮肉よね。 なんだかほんとやるせなかったわ。 [地上波(字幕)] 8点(2004-02-05 22:34:47)(良:1票) |
9. うたかたの戀(1936)
《ネタバレ》 なんだか絵本を読んでるみたいだったわ。 ヨーロッパのほうの古いキレイな絵本を。 悲恋物語ではあるんだろうけど、彼らはある意味誰よりも幸せだったんじゃないかしら? 自分の地位も名声も財産も、すべてをなげうってでも「この人と一緒になりたい!」って思えるような人とめぐり会えるのって、それだけでもとっても幸せなことだと思うわ。 もちろん彼らは死ぬことでしかそれが成し遂げられなかったんだから、やっぱり悲しいんだけど。 それにしてもこういう高貴な生まれの人って大変ね。 アタシにはそんな心配一切ないのが、悲しいんだかありがたいんだか…。 あと、最後にひとつだけ言わせて。 ロドルフの奥さん、あまりにかわいそうじゃない?? いくら政略結婚だって言っても、ダンナが正妻をさしおいて愛人と心中だなんて…立場がないじゃない。 しかも彼女、ダニエル・ダリューに比べて思いっきりブサイクだし。 …なんだか見てていたたまれなかったわ。 ホホ。 [地上波(字幕)] 6点(2004-01-29 21:04:00) |
10. ウィッチ・ハント/魔女の血族<TVM>
《ネタバレ》 ぜんぜん期待せずに見たせいかもしれないけど、すごくよかったわ。 前半は「あらあら、結婚して相手の家族と一緒に暮らすとありがちよねえ、こういういざこざ。」なーんて、みのもんたの昼の番組見てる主婦みたいになってたけど、どんどん引き込まれてっちゃったわ。 最初きっと誰もがアヤシイと思って見てたに違いないデイビッドから徐々に、最初あれだけ被害者っぽくて同情すらしちゃってたバーバラに疑いが移っていって…ていう過程が、この映画つくった人の狙いどおりに進んでいって見事だったわ。 見てる側も謎解きをしてる刑事と同調してのめりこんでいっちゃって、第三者でいられないのよね。 それにしてもジャクリーン・ビセット…いいわ。 最初のほうで、まだ観客がバーバラに同情してた段階でも、ほんのすこーしアヤシイ表情とかしてて、それがうまく後半へとつながっていくあたり…テクニシャンね。 いい感じでした。 でも…ジャクリーン・ビセットももうおばあちゃん役をするような年なのね。 月日がたつのは早いわ…。 [地上波(字幕)] 7点(2003-12-25 08:15:04) |