1. 父、帰る
うええ~。なんでしょうか、この映画は。凄くイヤです。謎だらけのままってのは別にいいけどさ。なんか気に入らないなぁ。あと、チラシとか予告では映像がタルコフスキーを思わせるって書いてあったけど、どこが?全然違うと思う。映像的にはダニー・ボイル系って気がしたけど。 [DVD(字幕)] 5点(2005-06-11 01:54:56) |
2. チョコレート(2001)
ビリー・ボブ・ソーントンが良かったな。親父の圧力の下看守として生きて来た重苦しい人生を感じさせる。こう言う、映画では語られない部分を想像させるようなリアリティのある役者さんて好きだ。ハル・ベリーの方は11年間刑務所に通い続けて、疲れ果てた女には見えなかったけど。それにしても何とも薄気味悪い映画だった。ラストはあの似顔絵を見つけた時のハル・ベリーの反応からして、もうビリー・ボブ・ソーントンには触れられるのもおぞましいって感じると思うな。でも、取りあえず行くところが無いからしばらく我慢して、お金が貯まったら、或いは新しい男でも見つけたら(この可能性大。まだ若いし。)黙って出て行っちゃう気がする。で、「何故だ?」とボーゼンとするビリー・ボブ・ソーントン。あいつは分かってないっぽいからね。だってあんな所に置いてあったら遅かれ早かれ似顔絵は見つかるってーの。そしてまた孤独な人生を黙々と歩いて行くんだろう。ああ、見えるよ、そんな未来が。 7点(2005-03-03 13:42:09) |
3. チャイナタウン
《ネタバレ》 ハードボイルド小説が好きです。私がハードボイルドの何に一番反応するかと言えばスタイルに対するこだわりと男の哀愁。この作品はまさにそれを見せてくれる、好きな人には堪えられない映画ス。隅々までに感じるこだわり、この気怠さ、退廃、そして疲れ。あぁ、たまりません。評価が別れるラストですがポランスキーは「彼らが逃げ切れたら観客は『ああ良かった』と安心してそれ以上考える事をやめてしまう。あのラストにしたのは怒りを残す事によって、考えて欲しいからだ」みたいな事を言っていました。そう言うやり方が正しいか間違ってるかは分からないけど、私は共感します。 9点(2005-02-28 13:12:08)(良:1票) |
4. 忠臣蔵 天の巻・地の巻
ア~ラ、ぐるぐるの旦那ァ。お一人?そちらに行ってもよござんすか~。逃げちゃイヤ~ン(笑)・・・えー感想はぐるぐるさん↓のおっしゃる通りでして、この映画は映画って言うより忠臣蔵名場面集と言った感じで有名なシーンのみ編集されているみたいですね。あっと言う間に内匠頭は切腹しちゃうし、赤穂浪士も即討ち入りだからなぁ。なので、忠臣蔵特有の悲壮感とかウェットな部分は殆どないです。ただ、ぐるぐるさんもおっしゃっていますが、義太夫の歌と演奏をバックにした歌舞伎風の表現は一瞬にして見ているものを世界に引き込む力があるので、忠臣蔵ファンならその様式美を堪能できると思います。しかし片岡千恵蔵は浅野内匠頭と立花左近、嵐寛は脇坂淡路守と清水一角のひとり二役ってなんで?つーか、誰がだれやら良くわからなかったってのが正直な話しです(笑) 7点(2005-01-24 11:50:31)(良:1票) |
5. チェンジング・レーン
【FSS】さん、【蝉丸】さんに同感。彼らの人生の責任は彼ら自身にある。それをサスペンスの形をとって飽きさせず見せているところがいい。人間「間違ってる」と思うことをやっちゃイカン!たとえそれで正直者がバカを見る結果になったとしても、自分自身に失望するよりずっといい。評判悪いみたいだけど、良作だと思う。 7点(2004-05-20 12:08:48)(良:1票) |
6. 地下室のメロディー
ストーリーは犯罪モノの良くあるパターンだし、確かに「何故あのタイミングであんな所にカバン持ち出すよ?」とは思うけど、それを補って余りあるあのラストシーン。あんなにクールで美しいラストシーンは見たことないです。ドロンのホテルでの振る舞いにも憧れるなぁ。お金の使い方とかお酒の頼み方とか仕草とかね。それにスマートで分かりやすい犯罪計画と言うスパイスが利いて、エンターテイメントとしてもしっかり成り立ってる。素晴らしいッス! 9点(2004-05-11 10:56:40) |
7. チャック・ベリー/ヘイル・ヘイル・ロックンロール
チャック・ベリーの60歳を祝うコンサートの模様とそのリハーサル風景を中心に、リトル・リチャードやジェリー・ルイス等様々な証言や映像を交えて彼の歩んできた軌跡を描いたドキュメンタリー。このコンサートの企画はキース・リチャーズで彼自身がバックでギターを担当するのだが、いつもは強面のキースも流石にチャックには頭が上がらない。演奏が悪いと何度もダメ出しされてすっかりふてくされるキースなどキースファンにとっても貴重な映像が楽しめる。この映画によるとチャック・ベリーは基本的にバック・バンドを持たない。自分で航空券やホテルを手配し、ギター1本抱えてツアーを回りバックは地元のバンドを雇うのだ。ブルース・スプリングスティーンの証言によると、ブルースは駆け出しの頃Eストリートバンドとしてチャックの前座をつとめたことがあるらしい。その際ついでにバックバンドを申し出たのだが、チャック・ベリーはいつまで経っても現れず結局リハーサル無しでいきなり本番へ。「ヘイ、チャック。どの曲をやるんだい?」と聞くとチャックは「チャック・ベリーの曲さ」と言っていきなり演奏を始めた。大慌てのスプリングスティーン達はオールディーズに詳しいメンバーのお陰でなんとかその場を乗り切ったとか。う~ん、かっこいい!ロックンロール万歳! 7点(2004-03-15 12:30:33) |
8. チアーズ!
学園ものって好きじゃないんだけど、意外と面白かったので「あれっ?恥ずかしい・・(恥ずかしがることでもないんだが)」と思ったけど結構評価高いんですね(ホッ)。エンドクレジットでも流れる「ミッキー」って一発屋だったけど80年代にすんごく流行った曲。誰だったけか?青春謳歌しているアメリカの高校生見るとちょっと羨ましい。絶対あの子達とは友達になれそうもないけど。私の高校時代は思い出しただけでも息苦しくなる感じだったからな~。 6点(2003-12-26 16:49:46) |
9. 忠臣蔵(1958)
「忠臣蔵」関係の映画は数々あれど、私はこの大映版が一番好きだ。超豪華キャストに加えセット、調度品、着物等美術も素晴らしくて豪華絢爛である。「忠臣蔵」には諸説があるのでアプローチの仕方によって作品の作りも変わってくるが、この大映版はかなりオーソドックス。「忠臣蔵」を見ていると赤穂浪士は勿論のこと、それにまつわる人々の行動に教えられることが多い。劇中の登場人物は常に二通りで、保身に走る格好悪い奴と多少の危険を犯しても筋を通す格好良い奴。私は格好良い奴でありたいといつも心に誓うのだ。それにしても「忠臣蔵」ってホントに良く出来た話しだとつくづく思う。松の廊下での刃傷沙汰、桜吹雪の中での切腹、いちいちドラマチックな人間模様。そして最期は雪の中討ち入りと言う最高のクライマックスがやってくる。年末はこれを見なきゃ年は越せない。 8点(2003-11-26 11:43:40)(良:1票) |
10. 地球は女で回ってる
私の個人的意見では「ハンナとその姉妹」以降「おいしい生活」(「スコルピオン」はまだ見てないので)迄の彼の作品では一番ウディ・アレンらしくて面白い映画だと思います。 8点(2003-05-07 16:37:33) |
11. 蝶の舌
ラストシーンでのモンチョのセリフと、行為とは裏腹のその表情が圧倒的。「演技してます」というあざとさが全然なく、混乱と悲しみが痛いほど伝わってきて、基本的に「泣かせモノ」に懐疑的な私も号泣せずにはいられませんでした。全編に渡って美しい自然や優しい人々が描かれていただけに、最後は見ている私もなんとも言えない喪失感を味わいました。 9点(2002-08-30 11:44:50) |