Menu
 > レビュワー
 > とらや さんの口コミ一覧
とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ティル・デス 《ネタバレ》 
雪深く周囲から隔絶されたポツンと一軒家、孤立無援のヒロイン。 重くて苦労して引きずって一緒に移動するしかないあるものと手錠で繋がれ、 スマホもクルマも使えないようにされてしまって、 外部との連絡も逃げ出すことも不可能。このあたりは抜け目なく設定されている。 しかし序盤から孤立無援の中、命を狙う凶悪犯もなくこの手の作品に必須のハラハラドキドキ感は無い。 どうやってここから脱出するかだけの作品なのかな・・・ そう思い始めた中盤以降から一気に作品が動き出す。 母屋、ガレージ、倉庫と広い敷地内に点在する建物に、深く降り積もった雪や氷の張った湖。 ヒロインが身を隠し、逆に命の危機が訪れる要素の配置もいい具合にされている。 既視感もあるシチュエーションスリラー鉄板の舞台設定ですが展開のテンポも良く大健闘の作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-15 13:31:55)
2.  ディープ・ブルー2 《ネタバレ》 
前作からなぜか20年近く経っての続編です。 サメを使った薬の研究、洋上の秘密研究施設、人間の想定以上に知能を持ってしまったサメ。 このあたりは前作と同じような設定ですが、スケールもキャストも前作よりも小ぢんまりとした感じです。 ピチャピチャと水面を賑わせながら向かってくる、知能を持ったサメから産まれた赤ちゃんザメの大群との闘いがメインとなっていて、 この赤ちゃんザメというのは新しいとは思いますが、この時間帯はピラニア映画でも見てるような感覚に近い。 知能を持った巨大凶暴ザメとの闘いはほとんどないのでサメ映画としても物足らないし、 海水が入ってきて沈みゆく施設から、サメに狙われながらの脱出モノとしても前作の方が面白かった。 生き残った赤ちゃんザメがいることを見せるラスト。 「3」を作る気満々のラストだなと思って確認したらやっぱりありましたね。 赤ちゃんザメが大人になった続編か、はたまた別のストーリーになっているのか。 機会があれば期待しすぎないで見てみることにしよう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2024-02-20 12:32:25)
3.  デッド・ドント・ダイ 《ネタバレ》 
新旧のジャームッシュ映画の常連たちが顔を揃えた、このジャームッシュ的豪華キャスト! なんですが、しばらくは見ずにいた作品です。 ジャームッシュの映画にはストーリーがあって無いようなものもあるけど、 登場人物の何気ないやり取りを、ゆるい空気とちょっとした間の使い方ででコメディにしてしまうのが巧い人なんですが、 本作はいつものジャームッシュの作品の空気が好きな人にとっても、 ゾンビ映画ファンの人にとってもどっちつかずに終わってしまった感じですね。 とはいえ、「まずい結末になる。と君は予言のように言い続けた。何故なんだ?」 「台本を全部読んだ。ジムが見せてくれた。」 「俺には出演シーンだけだったぞ。あいつにはずいぶん協力してきたのに。恩知らずめ!」には笑った。 しかしながら最後の意味不明のUFO登場に至っては、ちょっとなんでもアリが過ぎませんか?でしたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-02-10 17:39:29)
4.  テキサス
アラン・ドロンがこんなコテコテのコメディウエスタンに出ていたとは知りませんでした。 彼がここまで完全にコメディ仕様でずっと笑顔の映画も珍しいですが、 やっぱりドロンにはサスペンスで見せるクールで哀愁を帯びた表情の方が絵になるなあ。 僕はこういう終始無邪気でゆる~い空気に包まれた作品は嫌いではないですけど、 ドロンさんにしてみたら無かったことにしてほしい黒歴史の1つかもしれませんけどね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-12-27 15:15:10)
5.  天才作家の妻 40年目の真実 《ネタバレ》 
ノーベル文学賞受賞作家の夫婦。 ベッドの上で受賞の第一報を聞き、喜びを共にする冒頭から作品がスタートする。 この受賞を機に、墓場まで持っていくはずだった夫婦の秘密を、 2人が若かりし頃はまだまだこういう創作活動の世界でも女性が不当な評価を受けていたことにも言及しながら、 ミステリ・サスペンスタッチで半世紀前からの夫婦の歴史を振り返りながら表面化させていく。 この夫婦を演じるグレン・クローズとジョナサン・プライス2人が味わいのある演技を見せる。 特に終盤、動と静の緩急をつけながらのノーベル賞の授賞式と晩餐会から続く、 40年間の愛憎入り混じるホテルに戻ってからの2人の最後の時間が見応え十分でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-12 13:15:43)
6.  ディープ・ブルー(1999)
サメを使ったアルツハイマー治療薬開発の過程で、サメがあり得ないほどの知能を得てしまった・・・。 こっちの方にかたいことを言わなければ、ダレる時間も全く無く、サメ映画としては大健闘の作品です。 沈みゆく、洋上に浮かぶ研究施設。そこからの脱出モノとしても面白い映画になっています。 こういう映画は一通り登場人物が出揃ったところで、こいつは食われる要員だな、助かるのはこの2人だな、 生き延びてラストに恋に落ちるのはこの男とこの女だな、とか。 こんな予想をしながら見る癖がついてしまってるのですが、ここにおいても意外性大の作品となっています。 LL・クール・J演じる研究施設で働く、しぶとく危機を脱していく料理人がいい味を出しまくっています。名前の通りクール!な好演。 「ジョーズ」以降、数々のB級映画が出現し、もはや映画のジャンルの1つと言ってもいいサメ映画。 前半に出てくるサメとナンバープレート。サメ映画の最高峰、「ジョーズ」へのなかなか粋なオマージュでもありました。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2022-02-22 18:16:16)
7.  デイライト 《ネタバレ》 
迫り来る水の恐怖やその展開は「ポセイドン・アドベンチャー」のようでもあり、 序盤の迫り来る炎の恐怖や、火災や爆発で崩れ落ちる建造物の恐怖の描写は 「タワーリング・インフェルノ」のようでもある。 70年代パニック超大作へのオマージュも感じさせる作品でした。 妻が犠牲になり犬と助かった男。 大切な人が犠牲になったフレッド・アステアと猫を思い出したりもしました。 それにしても本作のスタローンはカッコよかった。 やはりスタローンが主演で演じる人物がカッコいい映画はいいですね。 こういう映画に犠牲者が出るのは避けられないのですが、 トンネルの職員のジョージはいい奴だった。助けてあげて欲しかったなあ・・・。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-07 18:10:09)
8.  デンジャラス・ビューティー2
全米ミスコンでの入賞と事件解決で名前と顔が知られて有名人になってしまい、捜査に支障をきたす。 ストーリー的には前作の流れを受け継ぎ、まっとうな続編になっています。 全く女っ気の無かったFBI捜査官が華麗なる変身を遂げていく。そこに絡む名優マイケル・ケイン。 これが第1作の面白さだったと思うのですが、今度はほぼ最初からキレイなサンドラが登場し、 前作の功労者であるマイケル・ケインもいなくなって、第1作にあった面白さは薄れてしまいました。 刑事モノ定番のコンビ設定である全くノリの違う凸凹コンビの黒人と白人。この女性版といったところですが、 レジーナ・キングのふてぶてしさとサンドラの気の強さがマッチしており、前作に無い面白さになっていましたが、 それだけにこの2人が大活躍するアクションをもっと見たかったですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-19 20:35:04)
9.  デンジャラス・ビューティー
ラジー賞授賞式に出席してトロフィーを受け取ったり、「隣人にしたい人」投票で1位になったり。 奔放だけど親しみやすい。そんなサンドラ・ブロックの魅力が出まくっています。 舞台がミスコンに移って、中盤あたりは事件はどうなった?というお気楽な空気になりますが、 色気ナシ、男も顔負けのFBI捜査官が立派なミスコンの州代表になっていく。 マイケル・ケインとの、「マイ・フェア・レディ」的掛け合いがなかなかの面白さ。 オネエ言葉の字幕を付けられ完全にコメディ仕様の役どころながらもしっかり気品を感じさせる。 出番は多くないですがマイケル・ケインの芸達者ぶりは流石の一言。 サンドラ・ブロックとマイケル・ケインを見ているだけで十分に面白い作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-13 20:37:35)
10.  DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ
去年ブルース・ウィリス主演のリメイクが公開されましたが、こちらは本家ブロンソンのデス・ウィッシュシリーズの最終作。 ポール・カージーの人生に安らぎの時は訪れないのか・・・。今度もまた婚約者が酷い目にあって最後は殺されてしまいます。 そして過去の4作と同じくポール・カージーの怒りが爆発します。 映画としての出来だけを評価すれば、もっと低い点を付けてもいいのかもしれません。 しかし、70歳を超え頭も真っ白になり、すっかりおじいちゃんという風貌になったブロンソンが頑張っている。 ブロンソンが大好きで、このシリーズも全5作見た者にとってはそれだけで十分なのです。 ビデオスルーという扱いが何とも淋しくもありますが、仕方がないのかな。 本作がブロンソンの主演映画としては最後の作品になるそうです。 「俺の助けがいるときは電話しろ。」そう言いながら去っていく背中が力強く頼もしい最後の姿でした。
[DVD(字幕)] 5点(2019-01-10 21:50:45)
11.  デッドフォール 《ネタバレ》 
スタローンとカート・ラッセル、2人の敏腕刑事の活躍を描くバディムービー。 この分野は白人と黒人だったり、エリート刑事とハミダシ刑事だったりと対照的な凸凹コンビが 笑いドコロを挿入しながらそのギャップや対立を乗り越え、次第に心を1つにしていくというのがお約束。 本作ではスタローンがエリート刑事でラッセルがハミダシ刑事となっていますが、 スタローンの眼鏡をかけて高そうなスーツに身を包むエリート刑事ぶりがどうにも似合っていない。 序盤に「お前は何様のつもりだ?ランボーにでもなったつもりか?」みたいな台詞がありましたが、 やはりこの人はランボーもそうですが、不器用で人間臭いキャラが似合う。 そして罠にはめられて刑務所に送られて以降は2人のキャラの凸凹ぶりに大きな差が無くなってしまうのが残念。 この2人なので脱獄の際に見せてくれるアクションなど、見どころはちゃんと挿入されています。 見どころといえば、ラッセルの女装した姿は必見。なかなかはまっていたんじゃないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-16 19:35:05)
12.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
妻が殺害され娘は一命をとりとめるが大きなダメージを負う。 Cブロンソン主演のオリジナル「狼よさらば」と同じく、犯罪とは無縁に生きてきた中年男が警察や法に代わり復讐の鉄槌を下す。 この夫であり父である男の悲しみと怒りという、作品のベースとなるものは大切にしつつ、 ニュース報道や警察の発表により、物議を醸しながらも少しずつ市民のヒーローとなっていくオリジナルに対し、 目撃者が撮影していた動画がSNSに乗って拡散し、一気に市民の心を掴んでいくあたりに現代の空気をうまく入れていく。 スマホで犯人と接触を持っていくあたりにも時の流れを感じます。 ブロンソンが長年にわたり演じたポール・カージー。一作目は基本的には目撃者のいない暗闇で地味に街のワルどもを処刑していくのに対し ブルースのポール・カージーは目撃者がいようが関係なし。標的がいれば人でごった返すクラブでもお構いなしに銃をぶっ放す。 犯人の1人と接触して以降の、犯人グループを1人ずつ仕留めていくブルースのポール・カージーの凄味。 ブロンソンのカージー以上に、ブルースのカージー、強し。このリメイクならではの良さもしっかりあったと思います。 自宅のオーディオなどではなく、映画館の音響で聴くAC/DCの〝Back In Black″がアツかった!
[映画館(字幕)] 7点(2018-10-24 18:40:38)
13.  ディバイナー 戦禍に光を求めて
本作で描かれるようにオーストラリアからも多数の兵士が参加しオスマン帝国と戦ったガリポリの戦い。 第一次世界大戦の激戦となり両軍に多数の戦死者が出たという、この戦いとその後のドラマを描いた実話をベースとした作品。 何よりも、ラッセル・クロウが主演と初監督を兼任した作品ということで見ました。 過去にはオーストラリア出身のピーター・ウィアーもこの戦いを基にした映画を撮っていますが、 オーストラリアだけでなく、クロウの母国ニュージーランドも参加し多くの犠牲が出たこの戦いのドラマを 初監督作に選んだことは彼にとっては大きな意味があったのでしょう。 この戦いの背景にある事情や、登場する各国の関係に分かりづらい部分があるのですが、 この戦いで息子を失い、それが元で妻も失ったオーストラリア人の男と、 同じくこの戦いで夫を失ったオスマン人の女との、控え目に挿入される互いの痛みが分かる2人のドラマなど、 映画としては分かりづらい面がそれ程気にならない作りとなっています。 美しい風景も、人が殺し合うシーンも、1つ1つのシーンが丁寧に作られていると感じます。 終始悲しみと苦悩の表情を浮かべるクロウに、美しく凛とした強さを感じさせるオルガ・キュリレンコもまた好演でした。 登場する誰もが心に傷を負っている作品にあって、宿屋の1人息子のまだあどけなさを感じさせる存在も良かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-03-21 21:08:36)(良:1票)
14.  Dearダニー 君へのうた 《ネタバレ》 
あるミュージシャンのもとに、1971年の遠い過去から届いたジョン・レノンからの手紙。この実話を基に作られたストーリー。 手紙を受け取ったロックスターを演じるのはもう70歳をゆうにこえたパチーノ。まだまだ元気なパチーノの姿を見ているだけで嬉しくなってくる。 豪邸、自家用機、高級車に囲まれたロックスターとしてのオーラ。しかし酒とクスリに溺れ、新曲を書く気力も無い堕落した日常。 どちらのパチーノも絵になっている。近年の彼の作品では、久々に「こういうパチーノが見たい」と思えるパチーノがいる映画。 シリアスな事情も含んだ息子家族との和解のドラマを軸にしながらも、 アネット・ベニング演じるホテルの支配人とのラブコメ、クリストファー・プラマー演じる親友との友情のドラマの挿入とのバランスも良かった。 敬愛するジョン・レノンが彼に向けて1971年に書いた、その後の彼の人生が見透かされたような手紙。 もう一度新曲を書き人生をやり直そうとするモチベーションとなる、これ以上のきっかけがあろうか。 挿入される数々のジョン・レノンの曲とともに、ジョンからの手紙とその内容が最後まで効いています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-20 17:57:40)
15.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より
刑務所や収容所モノによく見られる、囚人同士の喧嘩も無ければ、 刑務所・収容所映画の見せ場の1つである、看守との息詰まるような心理戦も接近戦も見せない。 台詞も音楽の使用も最小限にとどめられ、ナチスの行為への直接的描写も控えられ、徹底的に地味に撮られた作品。 邦題の通り、主人公の男の手記を読んでいるかのようですが、淡々とした描写の中に常に緊張感が張り付いています。 銃殺刑の直接的描写は無いですが、銃の音が遠くから聞こえてくる度にドキッとさせられる。 銃の音、足音、様々な生活音、脱獄の準備や決行の際に出てしまう音・・・。音の使い方が凄い。 まるで主人公の男と行動を共にしているかのごとく、かすかな物音に耳をそばだてながら見ている自分に気付かされる。 ここまでエンターテイメント性を排し地味な作品であっても見る者の目も耳も釘付けにし、 かくも強烈に印象に残る映画になるものかと驚かされます。
[DVD(字幕)] 9点(2017-03-23 22:12:01)
16.  天国の日々 《ネタバレ》 
いつか機会があれば見てみたいと思っていた作品です。 風に波打つ黄金色に輝く麦畑。季節は移ろい、雪に覆われた白銀の世界。 その季節の中で、あるいは1日の中で、最も美しい瞬間をとらえる。 特に幾度と無く挿入される、赤く空を染める日没前後の美しさには心が震えるようでした。 そんな美しい作品の世界に自然と溶け込んでいくかのような巨匠モリコーネの音楽もやはり美しい。 病弱な農場主と、この農場に労働者としてやって来た男と女と、1人の少女。 彼らに訪れた、一見すると雄大で美しい自然の中での天国の日々。 しかしその微妙な関係は常に脆さや危うさをはらんでいる。 まるでマリックは遠くから彼らの日々を眺める傍観者のようでもありますが、 淡々とした日々の営みの中から人間の野望や嫉妬心といった、彼らの心の内を拾い上げていく。 どんなに文明が発展してもイナゴの大量発生の前になす術も無い人間。 本作が映し出す自然の大きさや美しさの前には、人間とはかくもちっぽけなものかと思わされます
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-08 21:40:11)(良:1票)
17.  デビルズ・ノット 《ネタバレ》 
有名な事件のようですが、本作で初めてこの事件のことを知りました。 保守的で宗教色が濃いアメリカ南部の州アーカンソーの小さな田舎町で起こった、少年が被害者となった殺人事件。 悪魔崇拝者とされた10代の若者が容疑者とされる。異端と見なされると徹底的に偏見の目で見られ排除されてしまう。 捜査も裁判も町の人々も社会全体で結論ありきの空気が出来上がっていく恐ろしさ。 そんな空気が作られていく事件から捜査を経て中盤以降の多くの時間を占める裁判の過程が 抑揚も無く淡々としていますが、じっくりと描かれていきます。 主演コリン・ファースが演じる私立探偵。この裁判の時間帯は1人の傍聴者でしかなく、 これは仕方がないところもありますが、彼が機能していない時間帯が多くなってしまっているのは残念。 南部の閉鎖的な小さな町にあって、イギリス人俳優ファースの存在は違和感がありますが、 その彼の存在は、この状況で1人事件に正面から向き合う、孤立した探偵の姿と巧く重なり合います。 ラストの字幕で語られる、事実上真犯人を名指した事件のその後の顛末に何とも言えない恐ろしさを感じる告発映画です。
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-23 20:20:26)
18.  ディボース・ショウ
誰よりもデキる男の役が似合うジョージ・クルーニー演じる敏腕弁護士とあまりにも美しいゼタ。 立場は全く違えども結婚と離婚を”仕事”とする男と女のラブゲーム。 このラブゲームに興じる2人が時にコミカルに、時に真剣勝負を演じる。 まさに美男美女。主演の2人がとにかく豪奢で見栄えがする作品。 それゆえこの騙し合いのラブゲームに洒落た白黒をつけて欲しかったところですが 誰もが普通に考えつくような落としドコロに落ち着いてしまったのが残念です。
[DVD(字幕)] 4点(2016-04-11 21:01:20)
19.  テナント/恐怖を借りた男
アパートに住む主人公、部屋の中で次第に膨らむ妄想、薄気味悪いアパートの住人・・・。 ポランスキー自身の監督作「反撥」「ローズマリーの赤ちゃん」と共通する部分を多く感じるサイコサスペンス。  とあるアパートに転居してきた1人の男。自分の前の住人の女性は自殺している。 実は彼女はこのアパートの隣人達に自殺に追い詰められたか、あるいは彼らに殺されてしまったのではないのか・・・? そして隣人達は自分のことも自殺に追い込むか殺そうとしているのではないのか・・・? そんな妄想が彼の中で芽生え膨らんでいく様を、少しずつ小出しにじっくりと彼を苦しめ、追い詰めていくかのごとく描いていく。 1つ1つは些細なことを丁寧に積み上げていき、次第に彼の心を狂わせていく様に次第に目が離せなくなっていきます。  この主人公の男を演じるのはポランスキー自身。 久々に俳優ポランスキーを見ましたが、やはり見る者を引き付ける演技を見せてくれます。 このポランスキー演じる男はポーランド系フランス人であり、これはまさにポランスキー自身と重なります。 これは少年時代から隣人の目や迫害から身を隠し緊張を強いられて生きてきた、彼の生い立ちなどと無関係では無いのでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-06 15:12:00)
20.  デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~
こういうハチャメチャ・ロードムービーは好きなんですが、本作は基本的にはテンションが高い割にあまり笑えませんでした。 車中でオ○ニーも笑うまでには至らなかったのですが、油断してたらその直後、犬にはまんまと笑わされましたよ。 性格は真逆、2人ともひと癖あるけど根は悪い奴じゃない。 そんな2人がアクシデントにもめげず、いがみ合いながらも、少しずつ心の距離を埋めながら目的地を目指す。 そんなロードムービー定番の流れは良かったのですが、ちょっと暴力的なエピソードの挿入は事情の絡め方もうまくいっておらず不要だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-10-14 21:15:04)
000.00%
120.10%
2130.62%
3492.33%
41205.71%
527313.00%
646622.19%
757027.14%
841119.57%
91617.67%
10351.67%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS