61. どんてん生活
これ、めちゃオモロイ。終始にやけながら見ていました。きーさんのように(笑)。オープニングからやられました。パチンコ屋の開店前の出会いのシーンのサスペンスフルなこと(笑)!!影の中から人がこちらに歩いてくる。顔が灯りに照らされるとやっぱりニヤケ顔のきーさんだ!独特の間と素晴らしい画も偶発的にできあがったんじゃなかろうかとさえ思わす素人臭ささえこの映画の魅力となっている。映画って楽しいなあと素直に思わせてくれる。そんな親近感溢れる作品です。オモロイ!! 7点(2005-03-22 16:35:32) |
62. トーク・トゥ・ハー
相変わらず色使いにはセンスを感じる。時間をどんどん飛ばしてゆく展開もテンポが良くていい。ただ、テーマがテーマだけにということか、ドラマ性に固執しすぎた感があり、そのせいで印象的な画が少なかった。とは言うものの、前作『オール・アバウト・マイ・マザー』がこれまでのアルモドバルの集大成(だと思ってます)であるならば、当然新しい作風を作り出さなけりゃいけないわけで、全体的に抑え気味の演出は彼の新たなるチャレンジだと前向きにとりましょう。話の内容はアルモドバル的かもしれません。劇中劇と劇中映画が愛の正体を抽象的に描きます。主人公の行為そのものは許されるものではないでしょうが、彼の歪んだ愛はある意味純真でもあり、介護の真髄を見たような気がしました。 7点(2005-03-04 14:43:55) |
63. 突然炎のごとく(1961)
後にトリュフォーが語っています。「この原作を映画化したいために映画監督になりたかった」と。それほどまでに愛した原作、その美しさを損なわないように、ナレーションがストーリーを綴るというカタチにしたそうです。三人の関係を形作るそれぞれの複雑な心情は映像だけでは理解不能、かと言ってセリフで説明されたんじゃたまらない。それゆえにナレーションが効果的だったと言える。そして読書しているときのように映像にないものまで頭の中に映す。それでも「わからない」という人が多いようにたしかに理解しずらい関係(というより共感できない関係)ですが、女神像とかぶるカトリ-ヌ、いつも先頭を歩くカトリ-ヌ、浮気を対等だからと理由づけるカトリ-ヌ、男装するカトリ-ヌ、彼女の言動が理解せずとも現実的なものにしている。「二人が同時に一人を好きになる」という三角関係ではなく「それぞれ一人が二人を愛する」という関係。ラストは悲しみよりも肩の荷が下りたような安堵感を味わった。最期の瞬間の三人の顔が目に焼き付く。 7点(2004-10-12 14:01:05) |
64. トゥルー・クライム(1999)
この作品、「クライム」とあるのに、又イーストウッド主演なのにドンパチが無い。それどころかアクションも無い。さらにはイーストウッドが痛めつけられない(精神的にはボロボロにされてますけど)。もっと言うとベッドシーンが無い(そのものは無いけど一応脱いでます)。となると当然おとなしい展開で話が進みます。そのおとなしいトーンに賑やかに割ってはいるのがジェームズ・ウッズの早口&オーバーリアクション。イーストウッドとの対比が面白いっちゃあ面白いんですけど、ちょっと浮いてるような気も。室内のシーンが多いのでロケーションの素晴らしい画も少ない。たった一日で解明しちゃうご都合主義な展開も不満。それでも登場人物を通していろんなテーマ(夫婦の関係、親子の関係、差別問題、メディアのあり方、宗教の問題、死刑の問題等々)をバランスよく配しているのが良かった。動物園をダッシュで見てまわるのは笑った。 6点(2004-09-02 16:08:18) |
65. 隣の女
テニスコートの経営者のおばさんの恋は確かに究極の恋なんだろうが、主人公二人の恋はよくよく考えれば大人の普通の恋愛である。いっしょにいると苦しいが一人では生きてゆけないという愛のカタチは結局のところ大人の恋愛は得てしてそういうものであって、トリュフォーはそれをリアルに描いたにすぎないのではなかろうか。しかしながらこの恋物語は、愛を肉欲でしか表現できない大人ゆえにタチが悪い。お互いに家族があり、しかも男には子供がいるという設定が最悪な後味を残す。”恋は盲目”とは思春期の男女だけのものではないということか? 5点(2004-06-21 19:25:24)(良:1票) |
66. トリュフォーの思春期
《ネタバレ》 大人の知らない子供たちの冒険。誰がメインとか無く子供たちみんなが主人公。たくさんの子供たちそれぞれの個性がきっちりと描かれています。学校のシーンでは、トリュフォーのことだから『大人は判ってくれない』みたいな先生だったらどうしようって思いましたが、いい先生でよかった。自分の子供が生まれて興奮して授業どころではないとちゃんと子供たちに告げる先生っていいです。虐待事件のあと、子供たちに先生は「子供を愛する親になってください」と言います。当たり前のことだけどシンプル故に心に響きます。大人にとってはなんてことのない、それでも子供にとっては大きなドラマが溢れています。反対に大人にとってはえらい騒ぎなことも子供にとってはなんてことないってのもありました。グレゴリ-坊やの「グレゴリ-、ドシンしちゃった」のシーンです。笑いました。トリュフォーって子供が好きなんでしょうね。この映画のメイキング映像があったら見てみたいなぁ。 7点(2004-06-18 14:17:19)(良:1票) |
67. トラフィック(1971)
車社会をあざ笑うかのようなシ-ンの数々。でもその”滑稽”の象徴たる車と車に関わる人々がなんとも可愛らしい。愛ある風刺です。といってもコメディなんだから笑えなきゃ意味がない。前半は笑いのツボが少しずれてたんですが、犬と毛皮のシーンでスイッチ入りました。月面探査もうけました。ショーに出品するはずのキャンピングカーを含めてたくさんの魅力的な車が登場しますが、私のお気に入りは女の人が乗る黄色のオープンカー。帽子入れも付いてるしね(笑) 8点(2004-03-24 12:08:18) |
68. 都会のアリス
都会に毒された男が少女と旅をするうちに癒されていく、という感じだろうか。ヴェンダースのロードムービー三部作の一作目。ヴェンダース映画の子供達は皆純粋で愛らしいが今作のアリスは格別である。おとなぶってもやっぱり子供でそこがなんとも可愛らしいのだが、時々ドキッとするような表情をする。ひたすらに移動していく景色とアリスの表情でこの映画の大半を語っている。ヴェンダースにとって子供というのは天使のような存在なのだろう。大人が子供に触れることで大人も浄化されるのである。つまりこれも人間肯定映画なのだと思う。 8点(2004-02-19 13:08:17) |
69. トゥルー・ブルース<TVM>
おっ、いつのまにか登録されてる。これ探してたんですよ。トゥルー”なんとか”しか覚えてなくて。そうそうトゥルー・ブルースだ。10年くらい前に「カリフォルニア」でジュリエット・ルイスの演技に魅せられ、借りて観た作品です。彼女の演技だけでも見応えあると思います。10代の死刑制度の是非についてはきりがないので語りませんが反対です。←語ってる~~!!いや、でももう語りません。ココのページが変な方へヒートアップしても困りますんで。この作品のヒロインの場合は絶対親が悪いっしょ。子を持つ親としては死刑制度云々の前に子供を愛してやる。これが一番です。教育なんてのは二の次。 7点(2004-01-27 11:07:57) |
70. トト・ザ・ヒーロー
《ネタバレ》 幼少期に誰もが持ち得る劣等感。しかしこの主人公の劣等感は並々ならぬもの。思い込みが更なる悲劇を呼び感情移入なんてとうてい出来ない。が、この映画はコミカルな演出によりちゃんと第三者の視点から観させてくれる。私も最後は笑って死にたい、じゃなくて死んだ後笑いたい。 7点(2003-12-25 12:16:17) |
71. トゥルーライズ
う~ん、アクションものだと思って観たのでコメディ要素たっぷりで反って良かったんですけど、どうせならシュワルツネッガ-を脇にしてジェイミー・リー・カーチス主演でやってほしい。無理だろうけど。 6点(2003-12-18 13:08:06) |
72. ドクター・ドリトル(1998)
動物の種類が多すぎてゴチャゴチャ感があるうえ、どの動物もみんないっちゃってます。野良犬はなかなかの名演技。犬を飼っている者としては動物と会話の出来る獣医さんとはぜひお近づきになりたいものです。 5点(2003-12-13 10:00:43) |
73. トップガン
一応リアルタイムで映画館で見たんですが..そんでもってサウンドトラックも借りたんですが..。ストーリーが薄すぎる。でも戦闘機の発着陸の迫力はビデオでは伝わらんだろうなあ。てんこもりの名曲にプラス1点! バル・キルマーのことは、しばらくアイスマンと言ってました。 6点(2003-11-13 12:50:41) |
74. どついたるねん
相良晴子がすごくいい。赤井は下手だが、かえって無骨さが出てていい。(ロッキーのスタローンと同じ) これを初めて見たとき、わざとらしくない関西弁の映画に好感を持ちました。(関西人なので敏感なんです) 通天閣のエレベーターのシーンが印象的。 7点(2003-11-12 17:45:37)(良:1票) |
75. となりのトトロ
ほのぼのとして昔を懐かしむような夢物語。でも時代設定が一昔前の日本の田舎で、昔はいたかもしれないと思わせるが、今の世界にはいないといわれているようで寂しい。この作品も他の宮崎アニメ同様に、人間は自然に対してとり返しのつかないことをしてしまったというメッセージが込められているのかも。そう考えると、ただ昔を懐かしむだけで、宮崎アニメのなかでは一番夢のない作品かもしれない。(他は一筋の光明がある) しかしトトロや猫バスなどが登場するこの世界観はそんな気持ちを一掃するほどのファンタジーワールドである。 <<追記:2004.3.15>>二歳の娘のせいでここ二週間家にいれば毎日今作を観さされる。オープニング曲の「さんぽ」が大好きなようです。昨日一日二人で留守番をしていたのだが、3回も見さされた。でも飽きない。「くまのプーさん」はいい加減飽きたが今作は飽きない。あらためて名作なんだと思いました。それから最初の頃はうるうるっとくるシーンはなかったのに、先週あたりからさつきが泣くシーンでうるうるしてしまった。昨日なんか、さつきがめいを捜して裸足で走るシーンやその後トトロにお願いに行くシーンでもうるうるきてしまった。何十回と観ているうちにやっと童心で観れたのかもしれない。そんなこんなで1点加点します。 8点(2003-11-12 13:19:03) |
76. 逃亡者(1993)
ほどよくサスペンス、ほどよくアクション、ほどよくシリアスで、2時間ほどの映画の枠に収まるように、無駄無く、そつ無く作られた娯楽作です。うまく作られていると思うのですが、インパクトは無い。この「逃亡者」が映画になると聞いたときのそれに対するインパクトはありました。 6点(2003-11-01 18:09:33) |
77. ドーベルマン(1997)
スタイリッシュなバイオレンスムービー。こういうの好きなんですが、皆さんおっしゃられるように何かが足りない。ストーリーにもうひとひねり欲しい。それか笑わせて欲しい。悪徳警官のキャラは十分にその素質を持っている。 7点(2003-10-29 10:53:31) |
78. TRICK トリック 劇場版
ゲストに多彩な顔ぶれを揃えただけで「劇場版」とは御粗末。TV版の方が凝ったストーリーがある。映画「ケイゾク」の朝倉ネタで失敗した教訓かどうか知らないが黒門島ネタを出さなかったのは正解。「劇場版」はやはり特別なんだから上田には3回は気絶してもらわねば! 4点(2003-10-22 18:08:25) |
79. トゥルー・ロマンス
作品自体はなんてことないのだろうが大好きな映画のひとつです。それは何故かというと、作品の評価の理由としたら非常に不謹慎なのですがアラバマに惚れました。他の役者もいい味出しててうまくはまってるし、なんだか楽しげな音楽もいいし、所々見られるタランティーノ風味もいいがこの映画の大好きの理由の大半はアラバマです。 9点(2003-09-01 12:02:34) |
80. トゥルーマン・ショー
ひとめぼれした女性がすでに局にとって危険だとわかっていても図書館に配置させたりと、すんなりと受け入れられない状況が数え切れないほどある。シリアスなテーマを笑いを交え軽いタッチで見せるのはいいが、数々の矛盾がそれを台無しにしているように思う。ストーリー自体はかなり好きなタイプなのでもう少しがんばって欲しかった。 5点(2003-07-29 13:04:40) |