1. エイリアン3
ひたすらジメジメしていて陰鬱で、覇気のない世界が続く。それはそれで後のフィンチャーの源流っぽいといえなくはないのですが、肝心の各登場人物に個性も魅力もなく、エイリアン自体も大して強そうに見えないので、緊迫感が全然ありませんでした。しかも、設定を刑務所内とかにしたせいで、閉塞感もまる出しです。映画的なものがあったのは、最初の漂着宇宙船の中の描写だけでした。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2023-03-21 02:24:53) |
2. エイミー(1997)
《ネタバレ》 よくまとまってはいますし、周りの人たちの変なキャラもいい感じ(車の修理ばかりしている2人組がツボ)なのですが・・・何かいろいろちぐはぐで、素材を生かし切れていないのです。まず、母親は常時ヒステリックな割に具体的な愛情を感じる場面がなく、少女が喋れなくなったのも4分の1くらいはこの母に原因があるのでは?と思ってしまいます。歌の兄ちゃんや少年はまだしも、頑固お婆ちゃんや変な姉ちゃんと少女が打ち解けている(っぽい)のも経過不明。精神科医や児童福祉局も含めて、登場人物をちょっと詰め込みすぎちゃったのでしょう。最後は追跡サスペンスみたいになって、主題の歌やそれに伴う心理描写がどこかに行ってしまっている。そうそう、少女の歌がやたらプロっぽいのも気になりました。●ただし、最後の多視点解明のトリッキーさはなかなかインパクトあり。そう、年少者の心理に何があるかなんて、大人からは想像もつかないんです。そこに焦点を定めた点には大いに意味があります。 [DVD(字幕)] 6点(2021-09-09 01:02:16) |
3. エンジェル&インセクト 背徳の館
昆虫学者と屋敷のお嬢様の地味系恋愛譚・・・らしいのですが、ほとんどは何も前に進まないようなやりとりを延々と繰り返しているばかりで、制作者は何がしたかったのかが分かりません。お嬢様役にパッツィというのも、いろいろな意味で違うような気がするし、K・S・トーマスは全然目立たないし、マーク・ライランスもこの頃は棒読み演技だったというのにびっくりだし、役者方面にも見るべきところなし。 [DVD(字幕)] 3点(2019-11-16 22:29:13) |
4. エスケープ・フロム・L.A.
《ネタバレ》 何かもう、最初の超都合の良いナレーションだけで、もう見えてくるわけですよ。そして本編突入後は、どこまでも、全力で作り出したB級感まる出しです。突然意味もなく出てくるバスケットにもサーフィンにもグライダーにも、制作側には何の迷いもありません。大統領娘との関係がちっともいい感じにならないのも、作品の一貫性を高めています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-22 00:47:27)(良:1票) |
5. 江戸城大乱
酒井忠清とか堀田正俊、およびその周辺の時期に着目した時代劇ってあまりないので、そこだけでも十分貴重だと思う。ただし、巧者揃いの俳優陣はほとんど生かされておらず、せっかくの世継ぎ紛争ものなのに、知略も戦略も権謀策術もその背景や動機も見当たらないのです。つまり、主演の3人くらいに寄りかかって作られてしまったということ。どうもいろいろなところが中途半端でした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-12-14 02:59:40) |
6. 永遠と一日
ただでさえ映像の重量感と無音の緊張感がてんこ盛りになっているのに、その描写対象が「1日のうちの過去の回想と現在の進行の併存」という限定されたものであるわけですから、これはもう眠いを通り越して窒息しそうになるのです。「霧の中の風景」が心地よかったのは、話の規模の壮大さやドラマ性が描写の手法にぴったり合っていたからだ、ということがよく分かりました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-28 10:51:18) |
7. エンパイア・レコード
《ネタバレ》 基本的に、レコード店というものをなめてるんじゃないのかという内容。何よりも頭に来るのは、店員がこれだけいながら、音楽に対する愛情とかレコードに対するこだわりとかいうものを誰1人感じさせないこと。要するに、何にも考えていないのです。むしろこういう店はさっさと消え去って下さいとしか言いようがありません。ハイ・フィデリティとかスクール・オブ・ロックとかを見た後でこれを見ると、さらにレベルの低さが分かります。レネー・ゼルウィガーがミニスカで歌って踊るシーンの貴重度に3点、実は1日のお話でしたという構成のまとまりに+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2009-04-06 23:47:53) |
8. L.A.ストーリー/恋が降る街
ヒロインに個性がないのはロマコメとしては大きな弱点。スティーブ・マーティンも、こういうひたすら朴訥な役はあまり合ってないと思う。電子標識が突然未来を告げるなんていう設定は面白かったので、こっちのファンタジー風味で押してもっと大風呂敷を広げる手はあったと思いますが。95分が長く感じました。 [DVD(字幕)] 5点(2008-06-10 02:49:10) |
9. エビータ(1996)
歌というのはあくまでも映画内における表現方法の一つにすぎないわけで、前後の流れや調和を無視してひたすら歌、歌、歌ばっかりで埋め尽くされると、そのうち感覚が麻痺してきてだんだん何も感じなくなってしまうのです。落ち着きのないカメラも含めて、映画というよりも超長編のPVを見ているような感じ。ただし、この種のちょっと変な役では異様に楽しそうに生き生きしているバンデラスはやはり偉い。マドンナの存在はどこかに飛んでしまいました。彼に4点。 [DVD(字幕)] 4点(2008-05-14 02:11:08) |
10. エディ&マーティンの逃走人生
《ネタバレ》 コメディタッチの「ショーシャンク」という趣だが、ひょっとしたら作品としてのレベルはこっちの方が上かもしれない。メイク、登場人物の成長、風習の変化、記録映像などで年月の経過を無理なく感じさせつつ、笑える部分やしんみりする部分を盛り込み、テンポよく最後まで見ることができる。内容的には悲しい話のはずであるのに、進むにつれてだんだん笑いがこみ上げてくるというのが見事。邦題は最低だと思うけど。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-29 01:15:03) |
11. Emma/エマ(1996)
主人公が頭悪すぎで話にならない。君がしてることは、他人の好みや心理を読み取る能力もないくせに勝手に暴走して、周囲に迷惑と混乱を引き起こす、という「よくいるお節介」そのものではないですか。こんな主人公に振り回される周りの人たちが哀れです。点数は、そんな下らない話でもよく頑張っていた美術と衣装の担当者に対して。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-04-02 03:51:38) |
12. エイリアン4
主役はリプリーであってリプリーではなく、そのクローン。それがすべて。つまり続編ではなく、別バージョンコピーとでもいう方が正確です。その点はさておいたとしても、全体として襲われたり反撃したりがごちゃごちゃしてかえってスリルがないし、画質の汚さにも参りました。主役を囲む集団にこれだけ頭数がいながら、何の個性もない(中心の兄ちゃんの口汚さ以外)のにも困りました。あと、ウィノナは浮きまくってると思います。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2006-02-14 23:03:12) |
13. エクセス・バゲッジ/シュガーな気持ち
いろいろな意味でイライラする内容であり、見た後の印象点は非常に悪い。相手のお嬢がどうみても不細工なのも悪印象。 [DVD(字幕)] 2点(2005-12-01 04:27:44) |
14. エア★アメリカ
中身もしょぼすぎて話にならないが、主役のはずなのにメル・ギブソンの見せ場が異様に少なくないか? [DVD(字幕)] 2点(2005-11-26 15:57:03) |
15. エド・ウッド
《ネタバレ》 こんな変な人の人生を、全力で真面目に描写しているところが良い。主人公がやっていることは滅茶苦茶なのですが、芸術で大事なことは、周囲の視線とか段取りなどは無視した、こういう初期衝動であり、対象への愛情なのです。最後、主人公の周りに集まってきた変な人たちのその後の進路をいちいち説明してくれるオタク魂に笑いました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-11 02:14:09) |
16. エーゲ海の天使
主役の8人のイタリア兵が、みんなどことなく間が抜けていて、ちょっとしたやりとりでも実に楽しい。進行に伴ってだんだん個性が出てくるのも良い。しかも、脳天気なだけではなくて、よく考えたら深刻だったり悲しかったりする場面もあるんですけど、みんな何ら意に介さず前向きに進んでいくところが良いのです。それと、全体を包むエーゲ海の美しい風景は絶品で、ここでも得をしています。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-05 01:13:47)(良:1票) |
17. Fカップの憂うつ
あっけらかんとしたおっぱい談義が天真爛漫で楽しい。まるで、80's脳天気系青春映画のような雰囲気なのだが、ストーリーはそんなに明るいわけではなく、登場人物も揃いも揃ってちょっとずつずれた変な奴ばかりだったりするので、むしろ、感触としては「ハイスクール白書」あたりに近いかもしれない。しかし、マリサ・トメイのサービスショット全開(ナースルックまで!)なのは何よりも素晴らしい(笑)。 6点(2005-01-29 22:42:14) |
18. エントラップメント
とにかく、主演2人の会話(というか全員の)が陳腐で、見ていて恥ずかしかった。 3点(2004-07-05 00:55:13) |
19. エニイ・ギブン・サンデー
せっかくアメフトを対象としていながら、カメラワークやカットワークに凝りすぎているために、肉体の躍動感とかプレイをする喜びといった要素がまったく表現されていません。というより、ずたずたにされています。ほとんどスポーツに対する冒涜といってよいのではないでしょうか。人物描写もすべて中途半端です。 4点(2004-06-24 03:37:52) |
20. エグゼクティブ・ターゲット
これはひどい・・・。本題に入るまでに1時間以上かかって、その後はギャグみたいなシーンのオンパレード。 1点(2004-01-31 02:28:22) |