1. エントラップメント
犯罪版『マイ・フェア・レディ』といった趣きの本作。キャサリンにはヒロインとして充分な輝きがあり、画面を彩る。しかし、美女との共演が嬉しいのかわからないが、コネリーの頬が終始ゆるんでいて気になる。コネリーはとても好きな俳優だが、よく手を抜く。それが全体のゆるさにつながり悪影響を及ばした典型的な例。 4点(2003-11-22 05:56:03) |
2. エンド・オブ・デイズ
ガブリエル・バーンに悪魔的な魅力が欠けていたのが、予想外にして最大の欠点。脚本が破綻していようといまいと、悪魔にカリスマ性がなければこの題材は成り立たないのだから。ハイアムズも無難な演出センスは見せたがただそれだけ。無理矢理ミレニアムに間に合わすために練り込みが足りなかった企画なのだろう。 2点(2003-11-22 05:50:16) |
3. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 アラン・パーカーだからこそなしえた濃密な世界観。ロークもノッていてとてもはまっている。衝撃の真相が明かされ世界が一変するスリル。謎解き部分に若干の破綻が見られるのが残念だが、自己について考えざるをえなくなる恐怖の一本。 7点(2003-11-22 05:44:18) |
4. エレファント・マン
奇形への愛を描きつつも、手法としては奇形で観客を驚かせようとしている。リンチは奇形を怖がる我々も他の登場人物たちと同罪だと言いたかったのかもしれない。しかし、それは好意的な解釈のように思え、やはり、伝えるべきテーマとそれに用いる手法が矛盾をはらんでしまっているリンチのミステイクと考えるほうが自然ではないか。今のリンチならばもっと上手く料理できるだろう。 4点(2003-11-22 05:33:25) |
5. エル・マリアッチ
すでに指摘されている通り、この作品の魅力はロドリゲスの映画への熱意。すばらしい! 7点(2003-11-22 05:26:33) |
6. L.A.コンフィデンシャル
R・クロウとG・ピアース。男同士のぶつかりあい。対照的だがともに正論がぶつかりうゆえのスリル。堪能しすぎてラストでは胃がキリキリしてしまった。オスカー受賞のK・ベイシンガーにはなぜか魅力を感じられず、減点。登場しただけで空気が変わるオーラを持った女優が昨今見あたらないことに寂しさを覚える。 7点(2003-11-22 05:22:25) |
7. エリン・ブロコビッチ
個人的に苦手なJ・ロバーツが本作ではとても輝いてみえた。ソダーバーグがいつもの実験的スタイルを抑え、オーソドックスにヒロインの生き様を描いていくのが成功している。しかし、なんと言ってもA・フィニーの味わい深い弁護士ぶりを褒めるべきだろう。序盤のヒロインの無軌道ぶりに観客がひいてしまわぬよう、フィニーが懐深い演技で正論と常識の衝突を受け止めていて、作品に締まりをもたらしている。 8点(2003-11-22 05:17:09)(良:1票) |
8. エリック・ザ・バイキング
関根勤は確かに面白い。しかし・・・あの作品世界からは浮いていたかな。 2点(2003-11-22 05:14:57) |
9. エム・バタフライ
《ネタバレ》 クローネンバーグ好きの俺もちょっとこれは苦手。後半の男として現れるローンの力強さやアイアンズの静かな狂気など見所はあるものの、観光ビデオ的な映像の羅列や狂気の積み重ね方にいつものクローネンバーグらしいキレがない。異常さを演出するために敢えて女装の似合わないローンを選んだのかもしれないが、やはりアイアンズが惚れる必然を感じさせてほしかった。 4点(2003-11-22 05:12:54) |
10. F/X2 イリュージョンの逆転
発想が秀逸だった前作に比べると、若干予算が増えたもののあまり変わり映えがしない。もう同じ手法ではちょっと飽きがくる・・・まぁ、これも観客のわがままなんだけど。 5点(2003-11-22 05:05:21) |
11. F/X 引き裂かれたトリック
設定勝ちの映画。チープでも構わないさ。個人がとっさにできる特殊効果が中心なのだから。予算の少なさを逆手にとってうまく仕上げている感じがして好印象。 7点(2003-11-22 05:02:55) |
12. エボリューション
『ゴーストバスターズ』をやりたいなら、やはりそれなりのキャストを用意してくれないと。ドゥカブニー、ムーアにマーレー達の代わりを求めるのは酷というもの。それにしても下品だねぇ、これ・・・。上品ぶるつもりはないけど、空回りしている中でのあのラストは笑いには結びつかないでしょ、ライトマン。 3点(2003-11-22 04:59:27) |
13. エニイ・ギブン・サンデー
拝啓ストーン様 もう参りました。あなたのパワーに押し切られました。でもさ、一言だけ・・・あなたはどこに行きたいの? もしかして、また吉原・・・(以下、自粛) 5点(2003-11-22 04:53:52) |
14. エド・ウッド
映画に対する愛があふれた一本。映画の本来あるべき姿とは何か? 監督自身が映画を撮ることに楽しみを見いだせなければその時点で監督をする資格はない。才能はあるに越したことはないが、やはり愛なんだね。次第にウッドとバートンを重ね合わせていき、最後は涙腺がゆるんだ。 9点(2003-11-22 04:45:48) |
15. X-メン
B・シンガー作品ということで観たが、なぜこの作品を彼が撮らなければいけないのか疑問に感じた。アメコミもののダイナミックさもなければ、ミュータントに対する考察も深くはない。まぁ、多くのキャラクターの紹介編といった作りだったので、2作目以降で真価が問われるべきなのだろうが・・・おそらく俺はもう観ないだろう。 3点(2003-11-22 04:40:26) |
16. X-ファイル ザ・ムービー
TVシリーズを数本しか観ていない俺には元々この作品を語る資格はないのかもしれない。しかし、言わせていただくとやっぱりあまり意図がわからなかった。せっかく映画を作るのだから、もう少し間口の広い作品にしてくれてもよかったのではないか。でも、独特の雰囲気は伝わってきたので、4点ぐらいにしておこう。 4点(2003-11-22 04:34:25) |
17. エクソシスト
子供の時アパートに住んでいた。テレビのある6畳の部屋に俺は寝ていて、ふと目がさめた。すると俺の睡眠の邪魔をしないために家族が照明を消す中、TVモニターに緑色の顔をした女性の首がぐるぐるぐる・・・!!! あまりの怖さに泣きわめき、おまけにもらしてしまった・・・。お子さんを持つみなさまへ。ホラー映画を観る時はお子さんとは別の部屋で観ましょう。トラウマになります。 8点(2003-11-22 04:26:57) |
18. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 『ダイ・ハード』をお手本にした作品で、本作こそが『ダイ・ハード2』という名にふさわしいとも言えるかもしれない。セガールの死で観客に驚きを与えたかと思うと、ラッセルがしっかりと見せ場をこなしていく。華はないが、ラッセルはアクション・ヒーローがよく似合う。撮影監督出身のS・ベアードも巧みに物語世界を締めている。 8点(2003-11-22 04:17:05) |
19. エース・ベンチュラ
《ネタバレ》 ジム・キャリーの精神分裂症的キャラクターがもっとも活かされた作品。コメディアンが映画進出する際の王道とも言える作りで、彼に力がなければ作品は停滞してしまうところだが、その地力をしっかりと証明した。プロットに目を向けてもショーン・ヤングが実は男だったなどという馬鹿げた結末を用意し、うまくキャリーにあった世界を作り出している。 7点(2003-11-22 04:08:43) |
20. A.I.
《ネタバレ》 プログラムであるはずのロボットが感情を持つ部分に説得力が感じられない。『母を訪ねて三千里』的な展開を見せる本作品においては一番の肝となる母親への愛情。これを感じられないまま終盤の宇宙人のエピソードを出されても心は全く揺さぶられない。スピルバーグの情が結果としてこの作品の欠陥となってしまった。 2点(2003-11-22 04:02:54)(良:1票) |