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コメント数 885
性別 女性

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1.  エバー・アフター
シンデレラってペロー童話以外にもあり、エリナー・ファージョンの「ガラスのくつ」のように独自の味つけがされた作品。 ドリューは茶髪にしていてシュワ似?の王子さま、テンポもスローでシンデレラなのに魔法使いは出さず実話としての作りでも、舞踏会のドレスは羽つきで妖精のような灰かぶり姫にフェアリー・テイルらしさが。 アンジェリカ・ヒューストンの意地悪継母ぶりが堂に入っていて、彼女のためにこしらえたのかシンミリする場面もあり、継姉のうち一人はいい子なのもうれしい配慮。 「ロック・ユー!」にチョーサーがいたように、これにはレオナルド・ダ・ヴィンチが登場し、冒頭のダニエルの肖像画は彼の「ほつれ髪の女性」(1508)をアレンジしたもの、時代はこの頃ということでしょうね。 最初と最後ではジャンヌ・モローがグリム兄弟に貫禄を示し、西洋はおとぎ話と地続きなのが感じられます。 少し地味だけど好きな人がいるのがわかる HAPPILY EVER AFTER。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-18 18:30:04)(良:1票)
2.  Emma/エマ(1996)
ジェーン・オースティン作品の中では明るくライトで他の作品とはちがっていますが、別な面白味があります。 エマ(グウィネス・パルトロウ)は恵まれて育ったせいで自惚れがつよく、「プライドと偏見」のレディ・キャサリンのように他人を自分の思いどおりに動かせると思いこんでいる人ですが、まだ若いので従兄弟ナイトリーの手痛い助言によって矯正がききました。 エマの玩具にされるウブな娘ハリエットは、芸達者なトニ・コレットがやっているので本当に上手い。 そして新しくやってきたエルトン夫人も自信家なので、他人にほめてもらいたくてしょうがない人。 でも誰もそうはしてくれないので、さも他人が言ったように見せかけるわけです。(具体的な名前を出さないのがミソ) この「自演する女」を、40才のジュリエット・スティーブンソンは実に滑稽に演じていると思います。
[映画館(字幕)] 7点(2012-12-07 06:45:21)
3.  エンジェル ウォーズ
アビー・コーニッシュ(スイートピー)が見たかったので。(彼女の「ブライト・スター/いちばん美しい恋の詩」はソフト化されないので、登録してもらったのにレビューできず) でも一番見ちがえたのはジェナ・マローン(ロケット)、「ランナウェイズ」のシェリーは彼女にやってほしかったと思うほど妖艶な変わりよう。 ブロンディは「サンダーバード」の子だネ。 現実と空想が入り混じる映画は昔からヴィジュアル派には多くって、日本好きのザック・スナイダーらしくそれっぽい要素もあり、PVといわれてもしかたないほどUKヒットチューン(SWEET DREAMSからLOVE IS THE DRUGまで)がかかりまくる。 悪役オスカー・アイザック(ブルー)は今まで見た中ではもっとも濃密な演技を見せ、「ライトスタッフ」のスコット・グレンが渋くていい役でした。 「未来世紀ブラジル」のような哀しさのある映画ですが、スナイダー作品としては「300/スリーハンドレッド」の方が好き。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-01 15:10:30)
4.  エマニエル夫人
シルヴィア・クリステル、亡くなりましたね。 享年60才。 ファッション・カメラマン、ジュスト・ジャカンがエマニュエル・アルサンの本を映画化した作品、映像はファッショナブルだけれど、同じくファッション・カメラマンが撮ったフォトジェニックな映画としては、デヴィッド・ハミルトンが少女のひと夏を追った「ビリティス」の方が好きです。 映画の中ではエマニエルが惹かれるマニッシュな女性考古学者ビー(マリカ・グリーン)が素敵でした。 クールでエマニエルからの銀の腕輪もつけようとはしないような女性。 (でもエマニエルのシツコイ攻勢にあえなく陥落してしまうのでした、あ~もったいない) アリアーヌがエマニエルを探して奔走するピエールを誘惑するシーンの曲は、キング・クリムゾンの曲に酷似していると取り沙汰されたいわくつきの曲で、聴き比べると確かに独特のリズムが似かよっています。 この映画で一躍スターになったクリステルは、「家族は自分がスターになったことは喜んでくれたけれど、映画は誰も見てくれなかった」と語ったそうで、本人にとっては悲しいことですね。 家族にも認めてもらえるような「普通の女優」になりたかったのかもしれないけど、エロティックなイメージは生涯ついてまわったように思います。 それでも「エマニエル」とともに彼女の名前も忘れ去られることはなさそう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-09 06:50:37)
5.  エコール
エコール・ド・ロリ?の少女たち。 どー見てもロリ映画に見えるのですが、撮ったのが男性でなく女性なのが意外。 少女が題材なのにそれほど目立つ子はいなくて(髪につけたリボンが浮いてる)、一番キレイなのが先生のマリオン・コティヤールってのはどーなんだ… 胡蝶ダンスなど映像美はあるのかもしれないけど、何となく居心地のよくないミステリー。
[DVD(字幕)] 5点(2012-08-04 07:00:05)
6.  エンパイア・レコード 《ネタバレ》 
レコード屋さんが舞台の映画もたまにある。 90年代半ばの映画だけど何となく80年代を引きずってないかな? イカレたキャラばかりで若い俳優さんたちはヘヴィだったんじゃないかと思う。 自分で丸刈りにする自殺願望の子や、万引きしそこなったあげく銃を持ち出す子、親友の憧れの歌手をひっかけてしまう子など問題児ばかり。 看板娘のリブ・タイラーはすごくキレイで色っぽいんだけど演技がうまくない気がして、彼女ほど目立ってないレネー・ゼルヴィガーの方が女優として売れたのがおもしろいトコ。 ゴタついてあぶなっかしい青春ムービーながら、一日の終わりには不思議とイイ映画を見た感覚におちいる。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-03 15:29:38)
7.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
「完全版」ではリプリーのニュートへの愛情は「地球に残してきた娘が既に死亡」という無念さに起因するものと強調されており、ベタながらジェームズ・キャメロンらしいキャラクターの作りこみ。 ニュート一家がエイリアンの宇宙船を発見するシーンも追加されていますが、ニュート(キャリー・ヘン)は、リプリーたちに発見された時の髪バサバサな方が可愛い気がするのですが。 キャメロンは「ターミネーター2」同様、「エイリアン2」も追加版の方をソフトのスタンダードにしているのが、他の3人の監督と違うところです。
[地上波(吹替)] 8点(2012-04-08 08:30:07)
8.  エイリアン2 《ネタバレ》 
「超A級ホラーを超B級バイオレンス・アクションに!」 ジェームズ・キャメロンの「ターミネーター」の次の監督作だが、脚本を書いた「ランボー2」の影響が感じられる戦争物になり、ラスト30分の怒涛の展開はサービス精神旺盛で、「1」では女ヒーローと呼ばれたシガーニー・ウィーバーも女ランボー的。 会社が実体を現したことで得体のしれない恐怖は半減したが、57年の漂流で人生を失ったリプリーが因縁の星アチェロンで力強く変貌する様を見せ、「1」とは違う魅力を出した。 宇宙海兵隊(マリーン)の多彩なキャラクターや、リプリーと孤児ニュート、人造人間ビショップ、ヒックスらとの関係、女戦士バスケスとゴーマン中尉の逸話など充実しており、バークのような会社側の人間も配置されて隙のない構成。 それは認めつつも軍隊式にスマート・ガンなどの重火器を大量に投入しての派手な銃撃は節操なく思え、ギーガーは直接関わらずヘッドカバーのない頭部が剥き出しになったエイリアンが昆虫のように群がるのも神秘性が減じた。 スタン・ウィンストンがデザインしたエイリアン・クイーンとリプリーが装着するパワー・ローダーとのマザー対決(ミニチュアも使用、「ランボー2」のヘリ戦を思わせる)などハイライトが多く、32才のキャメロンとゲイル・アン・ハードが心血を注いで作ったSFアクションの傑作。 常に「1」と比較され優劣が争われるが(ここの平均点も拮抗、IMDbでも同点)、タイプが違うので、どちらを上位に挙げるかは本人の嗜好が反映された結果に過ぎないと思う。 シリーズの半分を外国人が監督する中で、よくもわるくも一番アメリカンな「エイリアンズ」。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-31 15:30:08)(良:1票)
9.  英国王のスピーチ
能力があれば誰でも王になれるわけではなく、またなりたくもないのに王にさせられる人もいる。 エリザベス女王の父ジョージ6世は「悲運の代理王」のイメージだったけれども、それを大きく覆す作品。 自分に不相応と思える場を与えられた人誰もが感じるであろう戸惑いと陰の努力を描いて衒いなく、洒脱なユーモアをまぶして踏み外さない。 インディーズでそれほど豪勢に金がかけられていないのも「しょせん王族の話」との冷ややかな見方もされにくいだろう。 父ジョージ5世がいみじくものたまうように王室という場所で仕事をする人の話。 コリン・ファースはどちらかといえば寡黙な役が多かったように思え、それゆえバーティが必死に言葉をつぎしゃべろうとする姿は新鮮に映り、最後のスピーチは感動的で新たな代表作に。 ともすれば自虐に陥りやすい王を友人として理解し導くライオネル(彼も舞台俳優として挫折を味わっている)のジェフリー・ラッシュは見せびらかすことなく巧み、始めは王が平民の自分に歩み寄ることを求め、最後には自ら一歩退くライオネルには引き際を知る人の清しさがある。 クレジットではファースとラッシュの名が横に並び、この二人三脚の映画にふさわしい。 芸暦長いヘレナ・ボナム=カーターは近年のバートン作品とは違う顔を見せ、愛情深く聡明な王妃。 王と療法士が親しく呼び合うのを内心快く思わぬ彼女が最後にライオネルを名前で呼ぶのは、深い感謝の表れ。 「高慢と偏見」でファースの相手役をつとめたジェニファー・イーリーが、ライオネルの妻として姿を見せるのも嬉しい。 映画の中で幼い王女として登場するエリザベス女王も鑑賞され、愛する父がこのように描かれたことに懐かしさと共に誇らしく思されたのではないかと思う。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-30 07:35:30)(良:2票)
10.  エイリアン
デビュー作「デュエリスト/決闘者」でもキューブリックの「バリー・リンドン」を意識していたCM出身のリドリー・スコットは、「エイリアン」では同じく彼の「2001年宇宙の旅」の洗練された映像を手本としたが(これは「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスも同じで、ルーカスが2年先んじた)、スコットは彼ほど屈折してはいないし「エイリアン」のプロットはシンプルでストレートなものだけれど、特筆すべきはその感覚。 ホラーは特別好まない自分が惹かれるのもそのセンスによる部分が大きい。 スモークやライティングによる効果に加え、ブレットの顔に滴り落ちる水滴やエイリアンの口より流れる水(粘液だけではない)、リプリーの肌に光る汗、脱出艇のジェット噴射などいたる所に水が使われ、有機的な湿った空気が非現実的な世界にリアリティをもたらす。 その中に潜む異生物もまたオーガニック。 悪魔的な画風のH.R.ギーガーが原案者オバノンに送った画集「ネクロノミコン」にあった悪鬼のごときネクロノームⅣをスコットが気に入り、中に人が入れるようリデザインされたものがエイリアンの原型となり(今でもおびただしい数のソフトのジャケットを飾る)、2mのスリムな若者が入った成体は恐ろしくも美しいがわずかしか姿を見せず恐怖を煽る。 7人のクルーを演じる米英混交の俳優もスターはいないがいい役者ばかり、ランバートの場面が削られ魅力的な女性ヒーロー、リプリー(シガーニー・ウィーバー)が際立つことに。 末期のアッシュ(イアン・ホルム)は種保存のためだけに活動するエイリアンの純粋さを称え、怖いのはむしろ彼を送りこんだ企業(=人間)ではと思わせる。 美術や音楽もすばらしく、衝撃的な要素を含みながら優雅でクールな空間に魅了される、監督の「ブレードランナー」とならぶアーティスティックな作品。 「5」を作る予定もあったスコットは、シリーズの「0」にあたる「プロメテウス」を撮り今夏公開する。
[映画館(字幕)] 10点(2012-03-10 16:55:03)(良:5票)
11.  エイリアン3 《ネタバレ》 
ミュージック・ビデオで評判をとっていた20代のデヴィッド・フィンチャーが映画監督としてデビューを飾るのに、「エイリアン」のような人気シリーズでは荷が重すぎたと思う。 映像感覚は優れていても長編映画をまとめ上げる力量にはまだだろうし、脚本の改稿に次ぐ改稿。 それでも流刑惑星や女人禁制宗教のストイックな空気は、アクションよりも精神性重視なのがわかる。 冒頭で「2」のキャラクターをいきなり消してしまうのも(作品ごとに監督の違うシリーズらしい不整合とはいえ)リプリーを孤独にするため。 犬の口からエイリアンが飛び出すアイディアは「遊星からの物体X」を思わせ、「2」ではなくなっていた半透明なヘッドカバーが復活してエイリアン本来の姿に戻されており、斬新なエイリアンズ・ビューは作品最大のウリ。 リプリーと心を通わせる医者クレメンスは英国のチャールズ・ダンスが演じる。 前の年の「ターミネーター2」とラストが偶然にも酷似してしまうという不運にも見舞われ、緊迫した状況での位置関係がわかりにくいなどの弱点はあるが、落ち着いた渋い作品。 続編の監督たちは皆「1」が好きでやっていてその上で自分のカラーを出していたけれども、シリーズ中一番影が薄い作品ではあるかもしれない。 「1」「2」ではリプリーにとってエイリアンは倒すべき敵でしかないが、「3」以後は微妙に違ってくる。 何というか親密度が増してくるのだ。 リプリーが幼体を孕んでいても「1」のケインほどの異様さは感じず、それは彼女が女性であることにも関係している。
[映画館(字幕)] 6点(2012-03-08 06:59:59)(良:1票)
12.  エイリアン/ディレクターズ・カット 《ネタバレ》 
スコットが手直しした1作目は元々構図やライティングが優れており、階調が少ないので画質が向上してもさほど印象は変らない。 本筋とは直接関係ないシーンでの細かい変更がされているが、それについてはかまわないと思う。 大きな変更点は2つで、ブレットがジョーンズを探している場面でボラジ・バデジョーが入ったエイリアンのスーツを鎖から吊るしているシーンと、ブレットとダラスの繭を焼き払うリプリーを加えた箇所だが、どちらも余計に感じる。 エイリアンの成体が初めて姿を見せるのはテールからの方が効果的であるし、繭のシーンは陳腐以外の何物でもない気がする。 リプリーが火炎放射器を使うのもキャメロンの「2」と重複するので、総体的に見ればオリジナルよりいいわけではない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-07 07:58:21)
13.  エイリアン4 《ネタバレ》 
前作から200年というのがふるっている。 作品間の距離は広がるばかり、未知の異生物と関わったばかりに死ぬこともままならず、再び命を得たリプリーは彼女であって彼女でない別の人格に。 体内にエイリアンを宿したままクローン再生というのも、別の個体でありながら記憶まで保持というのも実に嘘っぽいが、SFの枠の中では何でもありなのだ。 かつて地球で母であり宇宙でも代理母となったリプリーが、一番畏れていたはずのものをも子として愛しむのも宿命といえ、蠢くエイリアンの群れに沈む彼女の表情は陶酔そのもの。 もう一人の「女」コール(ウィノナ・ライダー)にも秘密があり、もう一方の系譜。 監督ジャン=ピエール・ジュネがフランスから招かれたのは、ユニークなヴィジュアリストとして注目されていたから。 パールマンやピノンら馴染みの俳優を起用し、相棒キャロは正式には参加していないが現場を訪れ衣装デザインでサポート、1作目のスコット同様アメリカでは異邦人(エイリアン)であるジュネには心強かったはず。 シガーニー・ウィーバーをして「1作目が持っていた知的でエレガントな部分を蘇らせた」と言わしめたレザレクション(復活・原題)は、CGエイリアンが水中に身を躍らせる流麗さを持つと同時に最もグロテスクな世界でもある。 累々と並ぶ失敗作、宇宙の塵となるニューボーン。 宇宙空間を漂う揺り籠のような宇宙船をおもな舞台としていた物語が、母なる地球を目前にして役目を終えるのは当然であるかもしれず、ともに人でない女たちの瞳に反射光が照り映える。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-07 07:32:50)(良:1票)
14.  エクリプス/トワイライト・サーガ
さすがにアキてきました★ 5年もかけてやるような話とも思えず、1作1作が間のびしていて、バッタもんTVシリーズまであるから。 クリスてんは「ランナウェイズ」の方がいいけど、ダコたんはこちらの方がきれいな感じ。(少女漫画シェリー・カーリーはツライ…目が大きすぎ…) 初めてベラのママが出てくるのですが、母の気持ちに添えない将来を見据えている娘の切なさ、申し訳なさがちょっぴり出ていました。 エドワードとジェイコブのブレスレット合戦は可愛らしいけど、彼らとしちゃ必死の攻防。(ジェイコブのは狼チャームつきの手作り!) 手がたく両人ともキープしてるベラはなかなかに罪なヒロイン。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-11 07:00:00)
15.  エンゼル・ハート
アラン・パーカーはこういう映画も撮る。 依頼されてある人物を追う探偵自身が実は…というお話。 音と映像で生み出される独特の暗く湿ったムードはやはり感覚的に秀でた人なのだと思わせるけど、画面に溢れる血が多すぎて趣味じゃない。 シャーロット・ランプリングの出番もぽっちり。 ミッキー・ロークが人気あった頃(かっこいいかなぁ…)、CMの"Angel Heart"とドスのきいた声の方がこの映画より怖い。 ハリーにとって因縁ある女性の名エピファニーは「本質が露呈する瞬間」と隠喩的、デ・ニーロの出演時間はわずかでも場をさらい、ニューヨークから因習強いニューオーリンズへの移動は変化あってよい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-25 00:00:01)
16.  エディット・ピアフ~愛の讃歌~ 《ネタバレ》 
エディット・ピアフに特別の思い入れはなく、時間も長くて国民的歌手の自我に溢れたもっと疲れるような映画かと懸念していましたが、そんなこともなく。 美貌をかなぐり捨てたマリオン・コティヤールの入魂の演技、独特のコクのある映像、節度あり流れるような運び。 今時の映画らしく時系列の入れ替えはありますが。 特に恋人マルセルを失った彼女がよろめきながら行きつく先は、はっとさせる演出。 ピアフの歌は要所要所で流されますが、使われすぎていないので飽きることなくもっと聴きたい、と思えるのもいいのでは。 市井から出た歌姫を支えた当時のスタッフたちのように、この作品にも彼女を愛し誇りとするフランスの愛情が幾重にも取りまいているようでした。 自身の人生はバラ色ではなかったかもしないけれど、聴く人の心はバラ色に染めたのでしょうから。 ドパルデューはゲスト的ですが、エマニュエル・セニエが幼い頃の彼女に愛を注ぐ娼婦ティティーヌを好演。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-07 00:00:02)
17.  エアフォース・ワン
90年代のハリソン・フォードの映画の中ではヒットしたアクションヒーロー大統領。 荒唐無稽でもハリソンさんが再びこういう役演じてると何となく安心した人は多いかと。 キャストも地味に豪華(Uボート艦長や「リトル・プリンセス」リーセル・マシューズ、ER部長も)、ゲイリーは悪役が続いて神通力が薄れてましたけど。 ホワイトハウス対策本部ではグレン・クローズ副大統領とディーン・ストックウェル国防長官がチクチクやりあい、現場ではプレジデントのために命を投げ出す人続出! (ペーターゼンがヨーロッパ目線で屈託なく描いたアメリカ万歳映画にしては死ぬ人多すぎ★) クリントンさんがこの映画を気に入って二度も見たのはわかる気がします、士気が上がりそうだもの(笑) 「空軍1号機」でもあるAIR FORCE ONE、最後の「変わり身」もフレキシブル。
[映画館(字幕)] 7点(2010-12-06 00:00:02)
18.  エド・ウッド
ティム・バートンが自分と似たところのあるウッド氏に思い入れするのはわかるのですが、イタイ人を無自覚なまま出されるとツライ場合があります。 壊れジョニーの女装サービスもあって女性には好評のようですけど、ダメな人に優しすぎる映画でもあって。 バートンに「どう、イタイでしょ? だけどそんなエドがサイコーなんだよねっ♪」って嬉々として自慢されてるよ~な気がします。 裏映画史資料的な価値もあり☆
[映画館(字幕)] 7点(2010-09-04 00:00:03)
19.  エース・ベンチュラ
いまいちマイナーなのはオゲレツでTVではあんまりやらないから? 若きジム・キャリーの上り調子+初主演の勢いが感じられる快&怪作。ひたすらお客さんを楽しませることにヨロコビを見出していたこの頃のジムには好感。アメコミの「マスク」とちがって彼のオリキャラだし、オバカワイイ髪型だけでも一見の価値あり(↓) ショーン・ヤングはホされた後はいい役やってないけど、これもスゴ~イ!(BRファンは見ない方が!) ワザの中でも「倍速巻戻し」がステキ♪
[レーザーディスク(字幕)] 6点(2010-05-09 06:00:07)
20.  エクソシスト 《ネタバレ》 
ロザリオで少女を陵辱してみせる不敬な悪魔に身を挺して立ち向かう二人の神父は、使命を帯びた賢者の如し。40代半ばのマックス・フォン・シドー扮する老境のファーザー・メリンの重厚さ、彼の絶命により自らの迷いを打ち砕くファーザー・カラスの気迫が圧巻。宗教色の強い映画は好まないがこれは例外といえ、現世では比喩的な意味しか持たぬであろう憑依という事物をかように具象化してみせた、これもまた芸術と呼ばねばなるまい。結尾のリーガンの接吻は彼らへ捧ぐ。
[地上波(吹替)] 8点(2010-05-08 06:00:04)
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