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1.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
 笑いました。   まあその「スイス・アーミー・マン」の監督さんの作品なので、ろくなものではないだろう(笑)と期待して観に行って、その通りだったという感じです。  尻ネタについては、前作がしつこくオナラのネタを繰り返しやってたので相変わらずそっち方向が好きなんやねえという。  混沌とした、とにかくあれこれぶち込んだカオスな映像&展開は、往年のモンティ・パイソン~のテリー・ギリアム監督だったらこういうハチャメチャなのを嬉々として撮られただろうなあと懐かしさも覚える感じで、私は現代版「バンデットQ」かなあとか思いながら観た感じでした。   で、そもそも「マルチバース」という設定が割と何でもありの無敵状態になってしまうので、最近ハリウッドのヒーロー系で繰り返しやってるけど設定としてはあんまり面白くないと思ってるのですが、そこでじゃあ、無敵を無敵にしないためどんな制限をカセとして設置するかがキモと思っており、その枷を「スイス・アーミー・マン」の監督らしい実にバカバカしい設定にしてくれたおかげで、けっこう笑えた。尻争いとかたまらんw。   あと、ほとんど無敵状態になったとしてそこでどんな物語を語るのか? というところでアメリカ映画では定番の「家族もの」に持って行ったのが、またそれかよとげんなりしたのですが、それが作品として絶妙にかみ合ってしまったかなと。   マルチバースとは、人の人生のあり得たかもしれない選択肢としてなんだか普遍的なものとして見えてきたりして。  それが主演のミシェル・ヨーの人生とも重なり合い。  指がソーセージ人間の話も、昨今のポリコレ的なかつて差別的扱いのギャグネタだったものが時代と共にシリアスな問題として扱われるよう価値観が変わってきたのを、まさにギャグネタで超高速で再現してるみたいな。  敵との、家族間の愛憎の物語も、昨今の家族問題、いままさに日本の政治が家族間というものの考え方について政策的に激しく汚染されてたものが、1個人を尊重して考え方を改めるべきという傾向になってきてると思うんですけど、それを自分だけ納得して勝手に感動的な話にするな的な現代的問題を戯画的に描いてるようにも見えます。   ……ていう感じに、このふざけたしょうもないギャグネタが絶妙に時代にマッチしてしまって、なんか、賞まで受賞しちゃったよ、ha! ha! ha!   て感じでした。   あと主人公の旦那役のキー・ホイ・クァンが、インディ・ジョーンズ魔宮の伝説のインディの相棒の少年で、授賞式でハリソン・フォード&フェイブルマンで来てた監督と共に同窓会状態になってなのは、なかなか胸熱でしたか。   そんなところです。
[映画館(字幕)] 7点(2023-03-15 13:40:35)
2.  映画大好きポンポさん 《ネタバレ》 
 もともと原作が好きで、しかも本作の制作が「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」のスタッフということで楽しみに行きました(原作の内容は大分前だったので結構忘れてて、映画視聴後読み直しました)。   基本的に原作に準拠していて、90分ピッタリで終わるところまで原作へのリスペクトがある映画で、非常に良かったのですが、原作を読み直してみると実は原作の話は映画の中の前半部でほぼ終わっていて、後半がオリジナル展開という、サプライズというか原作より一歩踏み込んだ内容の作品になっており、  ・あの原作がどう映像化されるだろう?(ジーン監督の15秒CM編集の実物は、スピード感といい素晴らしかった) ・本映画で付け加えられた原作のさらにその先は?  という1本で2倍お得みたいな、楽しみの得られる作品となっておりました。   個人的には、  「これは、僕の物語だ!!!」  とジーン監督が言うところがすごい好きで、これは原作にはなくて、監督の孤独な「編集」作業をより深くえぐっていった結果、エンターテインメントとして人に刺さる独自性のある普遍的表現って何? といったところで、結局作り手のエゴに帰ってくるっていう、映画を観る前に「ブルーピリオド」という漫画の最新刊を読んだんですが、あれで、ごく私的な視点なり感慨でも公の場に作品として表現されると、ごく私的な視点だからこそ広く共感されるというか、そういう作品表現もアリだ、という話をしていて、この映画の編集でも無数のカットの組み合わせの迷宮の中で、どんなエンタメ表現の道筋を見出せるかというところで、ジーン監督のごく私的な「これは、僕の物語だ!!!」にたどり着くのが、良いなあと思った次第です。   この映画では、一般人の、主人公の昔の同級生の友人がオリジナルキャラクターとして登場して、最終的に撮影資金の援助をしてくれて、一昔前のハリウッド映画的な問題の展開(個人の問題→身近な人の間の問題→社会的な問題)をしていって、原作には希薄だった広く社会的な視点を付け加えたのが、わりとうまくできてて良かったし、編集みたいな、結局創作って一人でやるしかない、孤独で大変な作業であるところに、出来上がってくる作品を楽しみに待ってる応援してくれる人たちがいる、という視点を付け加えてくれたのが、とても優しくて良い作品だと思いました。   そんなところです。   あと、原作は、毎巻毎巻「これが最終巻です」宣言しつつ続編が出てるんですけど、今3巻まで行っていて、またスピンオフも出ていてどれも面白いので、映画を気に入った方はぜひ読んでみられるとよろしいかと思われます(おすすめ)。映画の内容は、監督氏が2巻以降の内容を知ってたかどうかわかりませんが、結果的に2巻の内容と同じような境地に踏み込んでいるなあと思ったりなんかしました。   あと、本作って、結局苦労した結果、どんな作品ができたの? を漫画だと1枚絵でバーンと見せるところを、動く映像でどう見せるか? がオチになると思うんですが、途中で断片的に見せてはくれるもののオチの絵は出てこない(強いて言うなら原作準拠の真ん中ですべて出てしまった)ので、そこがちょっと物足りなく感じられんくもないとは思いました。
[映画館(邦画)] 8点(2021-08-12 18:16:11)(良:1票)
3.  映像研には手を出すな! 《ネタバレ》 
 原作からずっと好きで、アニメ版はもちろん好きで、TVドラマ版は活劇風になってワクワクして観てた、超ひいき目評価になるのでおのずと点数は上がってしまうので、そう思っていただけると助かるんですけど。   とりあえず、TV実写版振り返りでアニメの映像が出てこないのは、TV版を観てくれ! という宣伝かと思うので了承。   ロボ研との超めんどくさいやり取りは、ロボ研部長が机の上でロボットの動きの物真似をやり出したところで原作にもない新たな境地が見られてずっと爆笑してたので大満足。   映画版だと、TVドラマ版と比べてキャラクターの性格がより強調されて過激になる、というスタートレック映画の法則があるのですが(偏見)、映像研3人娘の性格が過激になった結果どうなったかというと、より一層精神年齢低下幼児化した「はじめてのお使い」浅草氏・水崎氏を、お母さん金森氏が保護するという驚愕の展開に顎が落ち(爆笑)、   あと、やっぱりアニメ版では控えめだった音響演出が映画館の全力5.1chバリバリ演出で、映画館音響最高だ! となり、創作の最後の山場を乗り越える展開が、すんごい音響演出から→「映像が見えてしまった以上、描くっきゃない!」って水崎氏の決断に持ってくところがTV版の独自展開同様、「そう持ってきたか!」て感じで驚きつつも良かったし、   最後の山場を3人娘の友情による決断に持って行ったのも、ややベタ寄りになったものの、これはこれで良いかなと。   そう思いました!   肝心のアニメ部分が、(予算の都合か?)弱い上に口で説明しまくっちゃってるのはどうか? については、TVドラマ版も同じ程度だったし(妄想部分のCG演出は相変わらず気合が入ってるのですが)、原作でも学園のしっちゃかめっちゃかを描き過ぎて肝心の、アニメを描く尺が無くて、大迫力の見開き1枚で済ませるという力業で乗り切ってたので、まあ、原作準拠寄りなのかなあと、ドラマ版:映像研には手を出すな! は、3人娘のドラマをメインにする組立てなのだろうと、私は納得した感じでした(そして、乃木坂46のメイン3人は、素晴らしかった)。   そんなところです。
[映画館(邦画)] 9点(2020-10-27 00:09:45)
4.  映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ 《ネタバレ》 
基本的には子供向けの話と言っていいと思います。 なので過大な期待を寄せすぎるとそれほど何にもないよって感じです。  話は(一見)ごく単純で、要するに、すみっコたちというはぐれものが、すみっこにいると心が落ち着く。それぞれがすみっこにいるのにはそれぞれの事情がある~というのをダラーっと前半描いて、後半事件が起こるというそれだけの話なんです。前半で心温まる感情移入をとっぷりさせた上で、事件を起こすと、それだけでとても刺さるという基本に極めて忠実な王道的作品かと。すごいベタなんだけど、ベタとわかってても泣けるというか、劇場では鼻をすする音がそこかしこから聞こえたりしました。  メルヘンとか、ファンタジー好きとしては、あの「はてしない物語」の、後半部分オマージュの、見事な着地アイデアじゃないですか!(バンバンバン!!!)という感じで、良いものを観せていただいたなあって感じでした。
[映画館(邦画)] 7点(2019-11-25 09:01:38)
5.  映画 聲の形 《ネタバレ》 
原作を読んで、映画館で観て、DVD購入してそれも観ました。  原作から好きで、映画版は、原作で好きだった映画作成のエピソードが削られてるのが非常に残念でしたが、尺を考えるとやむなしかなあ、それでも、うまくまとめられたなあ、という感想です。  原作を観てたので、そもそもエンタメ的な、楽しく心なごむような話は全く期待しておらず(そういうのを期待する人には全くお勧めできない)、いじめという繊細かつ深刻な問題を、いかに逃げずに真摯に描いてくれるかを観に行き、おおむねよくできていたように感じました。いじめをした人間はもちろん悪いのですが、それを目の前でやられてるにも限らず傍観するのも問題あるかもしれないし、これはタブー視される問題ですが、いじめられる方にも問題があるのかもしれない(声をあげろ)というところまで踏み込んでいる作品はそうないかと。  かなりしんどい内容なので、あれですが、この作品の内容を深くまで理解して観ようとするのであれば、2回以上観ることをお勧めします。2回目以降ですと、小学生期のヒロインの手話や、発言が、実際何を言おうとしていたのかがほとんど理解できるようになっています。ヒロインが一体何を訴えて、それがまったく周りに通じず、どんな残酷なことになっているか。大変良くわかって精神的に再起不能になれます(しくしく)。  あと、原作で一番疑問だったのは、何故ヒロインは主人公のことが好きになるんだろう?(あんなひどい目にあわされたのに)という点で、原作の時は少年漫画誌補正で何だか知らないけどヒロインは主人公を好きになるお約束? と流してたのが映画版で解消されることを期待して観てました。そして、その回答は映画版できちんと描かれていた、と思います。ただ、主人公は最後までそのことに気づかずに終わってしまうので、主人公は理解して救われたように思ってるけど実は何もわかってない残酷な終わりにも見えます。ただ、気付いてしまっていると主人公の死は免れ得ず心中物語にでもなってしまってたかと思われるので、そこまでにしなかったのは、製作者さまの優しさかなあと思いました(この辺はあくまで自己解釈です)。  そんなところで。
[DVD(邦画)] 8点(2018-07-17 21:50:52)
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