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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1629
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  エクソシスト 信じる者(2023) 《ネタバレ》 
うーん…根本的には、ちょっと「捻り過ぎ」「考え過ぎ」て感じなのかなァ…………  かの名作の正統続編に相応しく、冒頭からの前半はそれこそ、重厚過ぎる程に重厚・本格的過ぎる程に本格的(ホラー)てな感じの好ましい質感を貫いて居る、のですし、ソコで端的な映像のクオリティについては(コレは最後まで)まずまず以上の高水準を維持していた様に思えるのですね。しかし、前述のその質実剛健な(≒キョウビのホラーと比較したら確実にややテンポの重い)前半を越えて以降は、流石にちょっと支離滅裂・分裂症気味と言っても好い様な「迷い」しか感じられない様な展開運びだったとも思われるのですね。中で、バチカンが(今どき)悪魔祓いなんて許可しねーだろ…とか、そもそもカトリック的に伝統的なる宗教儀式で悪魔をブッ倒したトコロで(色々な意味で)もはや面白くもナンともねーだろ…てコトだとか、そこら辺の大人の事情的なモノは私とてまた想定の範疇には在るのです。がそれでも重ねて、今作のクライマックスが何故にこ~んなフラっついた代物になってしまったのかは理解に苦しむってレベルのコトではありますし、んで一番根本的には、コレって・この終い方って確実に「悪魔の勝利」の方だった…としか思えないのも(また)事実なのでありますのよね。。  いちおう、当初は三部作を予定していたってコトらしくって、ただそれすらも今作の大コケによって多少(否だいぶん)雲行きが怪しくなって来ちゃってる…位のコトではある様ですし、ソコには全く(私自身も鑑賞後には)大いに納得してしまったトコロでもありますよね。そのコトについては個人的にもう一つ、クリス・マクニール=エレン・バースティンって、彼女も(あくまで50年前の前作においては)今作みたいな感じになるって感じのキャラだったっけ?みたいに、結局はその辺にすらもかなり高度な疑問が感じられちゃって⇒だから登場した正にその瞬間…以降はその貴重な再登板の喜びすらもあんまし感じられなかった、と言いますかね… (⇒また個人的には、何故にこ~んな脚本に納得しちゃったんだろ?とすら思っちゃいました…) (⇒三部作つくり切れたなら、その意図が完璧に伝わる、とかなら好いのですケドも…)
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-03-23 21:09:25)
2.  エクスペンダブルズ ニューブラッド 《ネタバレ》 
お久し振りのシリーズ4作目ですが、うーん………率直に、期待して観に行くとややガッカリみたいな感じかと思うのですが、B級アクションだと思って観てやればそんなに悪くもないかも…てのが一番しっくり来るって感じすかね。。  再度、4作目ですが、3作目までと比べてもまず確実に格落ち感は否めません。シリーズとしては本来、スタローンをメインにシュワちゃんだのブルース・ウィリスだの(最終的にはメル・ギブソンまで)大物が勢揃いしてたワケで、だからステイサムは(彼も1作目から出ては居ましたケド)あくまで若頭的なポジションだったと思うのです⇒その辺の大親分連中が流石に卒業しなさって(+スタローンも流石に一線を引いて)で替りに入ったのが結局トニー・ジャーとイコ・ウワイス…みたいなコトだとすると、ソコは流石に格落ちと言ってしまっても許されるだろう…と。加えて、アクション(映像)もやや安っぽい=近年の中華娯楽映画みたいな「コマが少し足りてない」感じのCGシーンも結構目立ってましたし、何よりお話の方が「やりたいコトは分かるケド⇒そのやり方が全部雑で安っぽすぎる」みたいなごく残念な感じでもありました(コレ自体は前作までだってそーいう感じだったかとも思いますが、やはり確実により酷くなってる…みたいなコトではあります)。  重ねて、いちおうB級と言うホドに安上がりにつくった映画でもなさそうなのですケド、実際には諸々とB級として観た方が好い…という作品だと思います。ただ、その「B級として観る」分においては、個人的には十分に暇潰しには為ったかな…とも思うのですね。結局私、派手なアクションも好きですケド、同じ位にシンプルな肉弾格闘も大好きなのですよね⇒だからトニー&ウワイス&ステイサムの揃い踏みなんて、も~嫌いなワケないだろ!という実に単純な理屈ですよ。また個人的には、ステイサム自体だってこーいうB級映画で王様やってた時の方が(より一層)好きだったりもしますしね。皆様も、ごく気楽に観に行って頂ければ。
[映画館(字幕)] 5点(2024-01-14 19:05:59)
3.  エスケープ・ルーム2:決勝戦 《ネタバレ》 
うーん、やってるコトは似た様なモンなのに、コッチの方は(何故か)だいぶん面白くないのですよね~とは言え、前作の方がギミックも率直に面白い・ユニークなモノが多かった気がしますし、プレイヤー=犠牲者側にも裏事情や対立構図があったり、あとは黒幕も謎だったり(⇒コレは別に謎ではあったケド結局のトコロは在り来りなオチではありましたが)と、スリラーとしてはほぼ全ての点で前作の方が上でしたかね。ラスト付近のドンデン返してやったぜ!(というワリには正直スッキリしないヌルっとした結末)の辺りのドヤ顔で勘違いしてる感じもかなり痛々しかったですし、結論、前作からはかなり下げてこの評価としておきます。無念。
[インターネット(字幕)] 4点(2023-10-24 14:57:34)
4.  エイリアンVSジョーズ 《ネタバレ》 
まず、そーいう内容じゃない or てかそもそも全然内容が無い…て映画にソレっぽいタイトルだけ付けたって作品ではなくて、明確に(UFOに乗ってやって来た)エイリアンと、そしてサメの対立構造が主題となっている映画ではあるのです。かつ、更にソコに各々全く別の思惑を抱いた人間×2グループが絡んでゆく…という意味では、このジャンルの作品としては(その時点で)だいぶん中身が有る方のヤツだと思いますし、なのでストーリーを追って最後まで観てゆくコトが可能…というレベルの作品でもあるのですよね。  しかし、正にC級!という感じで(いつもの通り)諸々の要素は激烈にチープ&稚拙なので、話を追ってはゆけるモノの、やはり面白く観れるという域には到底達しては居ないのですよね。特に2点、今作についてはまず俳優の演技が比較的にも極度に低レベルだったと思われてまして、その観点からも個々のシーンで何が意図されているのか=どーいうシーンなのかが終始かなり伝わり辛いのです。もう一点、肝心のエイリアンに関しても同様に、台詞も(ほぼ)無い+身振り・手振りや説明的・ヒント的描写も(当然)無い+そして種々のギミックもごくテキトーなつくり、なので尚更にその辺の意図・意味とゆーのが全く伝わって来ないのですよ。でも、逆にある種、その辺がもう少しだけでもマシになってれば全体のクオリティもまだまだ全然向上してただろうなあ…という感じでもあるのですよね。。結論、そんなトコロを踏まえても、このレベルのサメ映画としては個人的にはかなりマシな方の代物かな、と思いました(⇒多少「発展形」とゆーのを垣間見るコトは可能…てなモンで)。オマケで1点アップ。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-06-14 22:12:33)(良:1票)
5.  エンパイア・オブ・ライト 《ネタバレ》 
舞台は80年代初頭のイギリス、オリヴィア・コールマン演じる主人公ヒラリーは、勤め先の映画館「エンパイア劇場」で黒人青年スティーヴンと出会って…みたいな建付けなので、最初は如何にもチョイ流行?風の「ダイバーシティ」なロマンスもの…カモ?な~んて見えてましたっすね。しかし、最後まで観ていくと必ずしもそーいうお話 or そーいう「ダケ」のお話では全くなかったのでして、もっと全然に複雑・多面的な内容を擁するドラマだったのです。で、その部分に係る脚本のごく繊細なつくりとゆーのが、率直にビックリするホド「巧かったな…」とモ~感動迄してしまいました。ナニを描こうとして居るのか、とゆーか、ナニを「幾つまで」かつ「どーいう質感・組立てで」描こうとして居るのかを、実に巧く(最後まで)悟らせなかったとゆーか・逸らかされ続けたとゆーか、でそのママ遂に辿り着いた結論…てのも「ピーター・セラーズに聞いて!」みたいなコトだったのですからね。観てるコッチとて(あくまで私は)かな~り気持ちが好かったですし、だから撮ってる監督だって(また)チョ~気持ち好かったでしょーね、と。  その、多面的で複雑なお話に対しては、この主役のオリヴィア・コールマンの演技力ってのは(コレもチョ~)ぴったしカン・カン!でしたですね(死語)。『女王陛下のお気に入り』は(私も確かに)衝撃的でしたが、ソレ以降はオスカー候補にもほぼ常連…てなモンですし、正にいま、脂が乗り切って居る…という感じっすよね(色々な意味で)。
[映画館(字幕)] 8点(2023-05-07 22:20:58)(良:1票)
6.  エスター ファースト・キル 《ネタバレ》 
とにかく再認識したのは、この『エスター』という作品のホラー部分の「キモ」とゆーのは唯々イザベル・ファーマンそのヒトだ…というコトですよね。そのクオリティとゆーのは今作でも全く錆び付いて居ない⇒否、寧ろ磨きが掛かっている…というレベルに(また再び)優れたモノだったと思います⇒前作から10年以上経っているコトを鑑みればもはや驚愕かと。だからとゆーか、途中までは(そのクオリティに頼って)基本的に「同じ話」をやってゆく続編、とも見えていたのですが、ソコに一発かなり奇抜なアイデアをブチ込んで来て⇒以降は全く予想外の展開になってゆく…というヤツではあったのですね。  だから内容としては高度にトリッキーな要素を含むので、ソコに直接言及することは今回は避けたいのですが、しかしその部分の評価としても個人的にはちょっと「苦しい」という感じかな…と思いましたかね。まず、あの方法でエスターが故国を脱出できたコトにもかなり疑問がありますし、何よりその黒幕の「動機」という部分がチョイ苦しいかな…と(不確実なメリットに対して、確実に抱え込むデメリットの方が明確すぎる…と)。まァココまでイカれたヤツが来ちゃうとは思ってなかった…てダケなのかも知れませんケドね⇒でソレは逆に、エスターにとっても同じコトかな…とも(=そもそもちょっと色々と「出来過ぎ」ではあるかな…とも)。  重ねて、前作はホラーとしても逸品でしたが、同時にサスペンスとしても同じく高クオリティだった…という部分までを「継承」したいという心意気は買いますが、そもそもその起承転結の「転」にアイデアを(前作同様)持ってきたトコロで、続編である以上「結」は見えてしまっているのだからその意味でも「分が悪かった」とも思いますですね。でも重ね重ね、ホラーとしてのクオリティは全然悪くはなかったですし、オーラスとかも(コレも前作同様)相当にデーハーでまた悪くなかったと思いました。前作のファンなら観て損は無いかと。
[映画館(字幕)] 6点(2023-04-02 15:06:05)
7.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
※多分、二度三度と観た方が確実に好いという類のヤツだと思いますので、再見・再々見が前提のレビューとなります。情報量が多すぎて、私も到底初見で十分に把握できたという感覚は無いです。   勿論、ミシェル・ヨー演じる作中キャラとしてのエヴリンの(とゆーかその多元宇宙を貫く一つの「存在」としての彼女の)物語=ドラマもチャンと用意されては居ますし、ソレとて十二分に共感可能なクオリティでも在るのです。しかし私にとっては、も~ソコはどーでも好かったとゆーか、今作は個人的にはドラマでもアクションでもコメディでも(無論、カンフー映画でも)ナンでもありませんでした。今作とは、私にとっては唯々「マルチバースとは何か」という、端的に言うなら「世界観を語る」映画であり、より適切にはとある一つの「哲学」であったのですね。思い返せば確かに、昔から世界中に(何時でも何処でも)ソレっぽいコトを言ってる人って結構大勢居たよな…とも思いますし、劇中でも言及される様に近代の素粒子物理学なんてのも結局そーいうハナシでしょ?とも聞きますよね(実は、好くは知らんのですケド)。実際にこの世界って、宇宙って、本作で描かれる正にその感じに(意外に&ワリと&かなり)近いんじゃねーかな…と思いがけずも強烈に実感してしまった、とでも言いましょーか(=我々は単に、彼らの様に「バース・ジャンプ」がまだ出来ない…というダケのハナシであって)。  実のトコロ、昨今流行りの「所謂」マルチバースって正直ナメてたとゆーか、個人的にはアメコミ映画のご都合主義…位にしか思ってなかったのですよ(その意味では、モノの見事に足元を掬われてしまいましたよね)。取りも直さず、その「マルチバースとは何か」を2時間強の映像で語り尽す為にはナニを、ドレだけ放り込めばソレが「エブリシング・エブリウェア」を体現してくれるのか?という点での監督の「取捨選択」とゆーのは(ドコからドコまでも)実に「冴えてた」と思うのですし(大半の箇所でごく緻密で、でも且つは所ドコロは適切に「適当=カオス」であるコトも含めて)出来上がった作品だっても~アルティメットに創造的・独創的な優れた代物だったと思います。傑作かと。  また実のトコロ、どー見ても娯楽作…なテイで居るワリには全く全然そーいう映画じゃなかった(=相当に「人を選ぶ」作品だ)という点で、評価自体は比較的難しい方のヤツかもな…と思ったりもするのですが、一旦は(自分を信じて)この評価とさせて頂きます。シンプルに映画館で是非。  ※重ねて、再見・再レビュー前提で
[映画館(字幕)] 9点(2023-03-04 00:17:38)
8.  EMMA エマ(2020) 《ネタバレ》 
原作未読、かつ別の映像化も一切未見ですが、内容的にはごく軽くてかつ実に普遍的なラブコメなので、全然楽しく観れるとは思いました。ただ、前半~中盤まではやや平坦なのと、普遍的とは言え流石に現代の価値観とは少し「ズレて」来ている部分もまま含まれるので、諸手を挙げて大喜びで観れる…という感じでもなかったかな、と。ステレオタイプなキャラではありますがやっぱ特に主役のエマちゃんにはアニャ嬢は完全にハマってましたですね(彼女もまた「目力」があるタイプの自信に満ち溢れた女優さんに見えるので)。このコの出来だけでも、観て損をするという作品ではないかとは思いますね。お暇なら是非。  もう一点、内容や演技自体よりはロケーションや衣装美術その他の「見た目」に凝りまくった…という系統の映画かとも思います。特に衣装・ヘアメイクの凝り様は結構凄まじかったかな~とも思いますね(アニャちゃんのファッションショーかよ!何枚衣装あんだよ!てなモンで)。ただコレも、いくら有産階級とは言えこの時代のイングランドの田舎のお話としては、ちょっとキラキラし過ぎてな~い?とも(少しダケ)違和感としては感じられましたケドね。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-01-04 23:10:40)
9.  AVA エヴァ 《ネタバレ》 
ジェシカ・チャステイン主演ですが、サイズ的にも大作アクションというワケでは全くなくて、そのジャンルとしては中規模…という感じのスパイ・スリラーでありますね(ジェシカさんは犯罪組織に使われてる暗殺者、と)。で、少々奇抜な…てのがそのジェシカさんのキャラ設定でして、そこそこ腕の立つ暗殺者なんですケドその人物像として自らの家族関係にしこたま問題・わだかまりを抱えて大いに悩んでいる…という(その面では)ごく等身大のアラフォーてな感じなのですよね。だから、暗殺者としては血も涙も無くバッサバッサとブッ殺しまくってゆく一方で、片や家族絡みでナンかあるとすぐ泣きだしちゃうよーな情緒不安定な面も備えている…と言いますかね(マジで、軽く4、5回はメソメソしちゃってるシーンが在ったのですわ)。  正直好いか悪いかでゆーたら、結果的にはあんまし効果的ではないアイデアだったかな…と思ってまうのですよね。ゆーてその家族の問題という人間ドラマの側面とて、妹と恋人を取り合ってる!だの、親の介護をどっちがやるんだ!だの、或いは親父がちょいクズ気味だったらしい…だの母親もまた自己中で…だのと別にヒジョーに在り来りでかつ(尺も短いので)描写に深みが在るワケでもないし、他方でアクションは質・量は(この規模の映画として)別に悪くはなかったですケド、その(ワリとどーでもいい)人間ドラマでサンドイッチされてるのでテンポ・スピード感はまたイマイチだし…と。個人的にはもう一つ、やっぱりどーしたって「暗殺者」という人種の在り方として、家族間の関係性につべこべと思い悩むよーな「共感力」のごく低くない人間てのは、無関係の無辜の人間をカネ貰って殺す…なんて仕事には絶対に向いてないと思うのですよね。その意味ではある種「人を殺す」という出来事に対するリアリティが(残念ながら)希薄な映画だ、とも思うのですよ。基本、娯楽系のアクションでかつ人が結構死ぬよーな映画ってのは、極力その部分に対する葛藤を生じないよーに(逆に)工夫されてるハズ…だとも思うのですケド、今作はソレを人間ドラマと混ぜこぜにしてるモンだからその辺が弊害として少し顕れてきちゃってる…というコトかとも思いますよね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-10-11 23:35:37)(良:1票)
10.  X エックス(2022) 《ネタバレ》 
作品の時代設定は1979年で、この年代はと言えばも~世は正に大スプラッタ時代!だったてなモンでして、コレまた本作とて本質的にはかなり典型的なスプラッタではあるのですし、見た目的にも多分に『悪魔のいけにえ』的だともまずは思いますよね(個人的にはも~チョイ古い『サイコ』にもかなり似てるな…と思いましたが)。大枠のみならず、細かい部分の設定や展開運びもごく典型的だとは思います(往年のスプラッタ宜しく今どき前半がほぼ「エロしか無い」てのも逆にもはや新鮮かも、と)。ただ、肝心のホラーモンスターに関してゆーならその時代相応?な「性質の反転」或いは種々の側面における更なるドラスティックさ・悍ましさ、という部分には多少の新規性が在ったかと思ったりします(でもコレとて、本質的なコトなのかと言われるとそーでもないかな…という気もしますケドね)。  どちらかとゆーと本作の新規性は、コレはアリ・アスター作品に代表されるA24(のホラー)の特性と言えるのかも知れませんが、本作はシンプルなスプラッタであるにも関わらず(前述のそのホラー主体の特性からしても)単純に空気が・テンポが「激重」なのですよね。前半はともかく、後半に入っても特にボルテージ上げずに実にじっくりゆっくりと「真綿で首を絞める様に」攻め込んでくる殺人鬼とゆーのが、個人的には一番面白く感じられた部分であります(まあ、ホラー的な意味ではこーいうヤツも観たコトないなんてコトは全くねーのですケド、重ねてこんなコテコテのスプラッタ(スラッシャー)でやられるとちょっとオツにも思えるな…とゆーコトでして)。往年のホラーファンからするともう一つ、コレっても~何かちょっとフルチ・ゾンビ的だったな…とも思いましたかね。  ただ重ねて、如何せん映画としては特に前半がだいぶ長いコト「重すぎて」あまり面白くないのですよね。ようやく後半(佳境)に入ったとて大してスピードアップしないのにも最初はやっぱかなりイライラしてたのですケド、途中から「こーいうコンセプトなのかな…」と思い始めて以降はそこそこ興味深く観れた…のですね。ただコレもやっぱ(オーラスはともかく)最後まで観ても爽快感とかキレってのは然程感じられなかったのも確かでして、個人的には「こーいうのも(偶には)アリかな」以上の感覚にはならなかったとゆーのが結論的なトコロすね。まあ流石のA24!的に、映画自体の質はまたかなり高かったとは思いますケドね。
[映画館(字幕)] 6点(2022-07-15 23:48:09)
11.  エルヴィス 《ネタバレ》 
まず、映像や音楽の面はかなり高度な出来だったのではないかと思うのですね。特に映像は、少し漫画チックな種々のアイデアも含めて全編に渡って相当に凝り抜いている…という印象で、取り分け前半1時間半くらいまでの目まぐるしいカット割りは「ココまでやる必要ある?」というぐらいに個人的にはワリと圧倒されました(=決して全然嫌いなヤツではないのです)。楽曲も個人的にはかなり好きなモノでしたし(流石に世代ではないので元々好きだったというワケでもないのですが)、この部分については主役のオースティン・バトラーのパフォーマンスが(率直にコレも)相当に高度だった・精密につくり込まれていた、と思います。その他も、衣装・美術やヘアメイクに至るまでヴィジュアル面のクオリティは細部まで行き届いて素晴らしいモノだったと思いますし、重ねて「見た目」や「聴いた感じ」という外見的な部分は総じて好い仕事だったと思うのですよね。  他方、お話の中身・シナリオの出来はごく平凡だったかな…とも。結論からゆーと、エルヴィスとマネージャーたる「大佐」の現実の関係性から見たとしても、この大佐とゆーのをトム・ハンクスにダブル主演的に演らせる…というアイデア自体は決して悪くない・間違いではないモノに思われるのも確かなのです。が、結局やはり彼らが実際にどーいう関係だったのかがイマイチ今作ではしっくりと頭に入ってこないのですね(「共依存」的なコトにせよ大佐から見ての「寄生」的なコトにせよ)。個人的には、エルヴィスがエルヴィス個人として既成の社会通念をブチ破っていく前半は(それでも)かなりテンションアゲアゲで観れたのですケド、一方でソコでも大佐とゆーのは(ソコに関しては)エルヴィスの「邪魔」にしかなってない様にも見える(+エルヴィスを利用してるダケにも見える)のですし、更に後半はエルヴィスが精神の安定を失ってゆく+彼と大佐の関係も破綻してゆく(=いよいよ大佐が単なる悪役にしか見えなくなってゆく)+だけど彼らの関係は最後まで(何とな~く)維持され切った、という種々の出来事がお話として全く説得力を持って繋がってこないのですよね。正直、エルヴィスが単なるおバカさんにも見えてまう…つーか。  ただ、お話の結論部分「エルヴィスを殺したのは『愛』だ」というコトについては、結局まあそーいうコトなのかな…と思ってしまったのはまた確かなのですね。ふた昔(以上)前の歌手の方って結構「魂を燃やして(命を削って)」歌う人達が居たじゃねーですか、とゆーか。そーいう人って(コレも結構)非業の死を遂げている方が多かったりするのだよな…とゆーのが実感として私の中に在るのでして、コレもやはりそーいう話なのかな…というコトについては個人的にはワリと合点はいきましたかね(まあ、ソレ自体とてまた平凡っちゃあ平凡……?てな気もしなくはねーのですケドも)。評価はかなり迷ったのですが、いったんこの点数で。
[映画館(字幕)] 6点(2022-07-09 01:03:40)
12.  N号棟 《ネタバレ》 
ムムム…質感はB級以上A級未満、といった感じでそこそこ予算が取れてそーな感じなのですが、脚本のレベルの方はハッキリ言って激・稚拙なのですよね(=粗が凄く目立つ)。でも「心霊現象をダシにしてカルト宗教を組織する+その舞台がボロい団地」というコンセプト自体は、シンプルにワリとありそうでもあるしホラーとしても結構怖く出来そうだし(=イヤ~な描写を色々思いつきそう)そしてどっちにしろ和ホラーならでは…という質感のモノにも為りそうだし、で確かに相当な良アイデアにも思えるのです。加えて、萩原みのりちゃんは絶賛売出中、筒井真理子さんもゆーてホラー・スリラーと親和性ごく高そうだし、で実は結構期待してたのです…ケドも……  結論、結局はナニに一番不満が在るかとゆーと、敵ってよりはむしろ味方、つまり主人公パーティの行動のチグハグさなのですよね。卒業制作の取材とゆーて別に半分遊びに近いよーなコトだってのに、明らかに状況が不穏→不審→不可解・危険と急激に悪化してゆくにも関わらず基本的には団地から逃げようともせずにノンビリ留まっては謎解きの真似事したり(乳繰り合ったり)仲間割れオッ始めてみたり、他方で団地の見るからに怪しい連中に対する態度もまるで一貫しなかったり…てな具合の支離滅裂さでありまして、ですね(終いにゃ友達2人はいつの間にやら洗脳されちゃってるし)。巷では日本版『ミッドサマー』とも言われてるよーですが、確かに(悪い意味で)終始緊迫感が無い→どーにもホラーになり切れていない、というコトではあるかと思いますね(加えて、そーなってる状況・理由のつくり込みも『ミッドサマー』よりは大いに雑で)。  また、この不自然さはある種「意図的」なモノかとも(ふと)疑ったのですが、私の見たトコロ残念ながらコレはおそらく監督(兼脚本)の力量がポンコツなダケですね。何故なら例えば、みのりちゃんは事あるごとにしきりに「カメラ回して!」と(高圧的に)叫んでくるのですが、だから多分POVのホラー描写をどっかで入れてくるんだろうな…と思って観てたのですケド結局そんなシーン一個も無くって、要はつまり、コレに関してカメラ回す意味(=必然性)なんて殆どドコにもナニも見当たらないのですよね。こんな感じで総じてどのシーンにも確固たる理由・意図とゆーのがあまり見受けられなくって、つまりは全体的に細部までの方針検討・取捨選択までは出来てない…というコトだと思われるのです。コレ、ワリと初歩的なハナシだと思いますね。  もう一個だけ、ホラーにおいては不可解さ・不自然さとゆーのが時としてスパイスとして効果し得る…とは(常々)思ってます、が、基本的にはソレは敵の行動原理や敵の能力の発揮度合(・効果範囲・発動条件)等のカテゴリー内にごく限られるモンだとも思います。殊に、味方の行動が支離滅裂とゆーのは(ソッチはソッチで)基本的には許されないし、許されるとしたらその部分には何らか合理的な理由・説明がチャンと在る…というコトでないとダメかな、と(単にバカだから、とかは論外で)。そーでないと結局は、主人公がどーなろーが(そのうち)どーでも好くなってしまう…と思いますよ。主人公がどーなろーがどーでも好い、はもうホラーとは言えないですよね。
[映画館(邦画)] 4点(2022-05-04 22:10:56)
13.  英雄の証明(2021) 《ネタバレ》 
監督作は『別離』と『誰もがそれを知っている』の二作しか観ていないと思いますが、ごくごく陰鬱でシリアスなお話をカタルシスも無いまま最後まで運び切る…という従前からの作風として今作もまたその通りだと言えますし、それがまた中東社会の中に描かれるという一種のエキゾチックさ(+でありながらのお話としての普遍性)といったトコロもまた仍て件の如し、という感じでもあります。この監督大好きなのよ!という人ならば、も~必見だよ!という感じでもありますかね。  やはり、特に宣伝文句にもある様に今般のSNS化社会の在り方を問う…といった部分が(全世界普遍的な社会的テーマなコトもあって)かなり面白く観れましたですね。メディアやSNSで「バズった」結果、チヤホヤと持て囃されたり小金稼ぎになったり…とゆーのは昨今、テクノロジー or プラットフォームのお蔭もあって本当にごく簡単なコトになった…てのはソラそーだ!と思うのですが、誤解を恐れずに敢えて言えば、多くのソレは只の「人間性の切り売り」になってもーてねーか?と思うコトがあるのですよ。言い換えると、ソレってスキル・芸や実績・経験値といった確たる裏付けの無いナニかを商品化しているという意味ではある種の「虚業」だとすら思いますし、特に表現者と言われる範疇の方々にとってはソレは非常に「危うい」コトだ、とも思うのですね。そして、どちらかとゆーと私にとっては、それこそSNS化でそーいう「商品化」の方が容易にもなった一方で、その商品が「偽物か否かの判別」とゆーのもある種、我々一般市民にとっては容易になったのではないか…とも思われるのです。なので、それこそ私自身は今作においても決して主人公側に強く感情移入して観ていたワケでもなくて(そもそも、彼が踏み倒してた1.5億トマンてイラン界隈では相当な大金だとも思いますし)ワリと結構冷めた眼で観ていた…と言っても好いのですよね(結論的には、私には今のSNS社会はその悪しき面と同じくらいに、良き面の方だって当然にまた見えている…様な気もしている、と)。  重ねての個人的結論、もし人間性を売って食ってきたいなら、とりあえずまずは「ホンモノ」を売りなさいね、というコトですかね。今どき、ソコの誤魔化しはも~ほぼ効かないぜ…というコトかな、と。
[映画館(字幕)] 7点(2022-04-19 01:25:13)
14.  エターナルズ 《ネタバレ》 
世評は微妙な様ですが、個人的には結構楽しめました(こーいう矢鱈と大袈裟な話も偶には悪くないですね)。ただやっぱり、どーにも話が大袈裟すぎて今までのMCUの雰囲気からは完全に逸脱してるな~とも思うのですし、今後コレをシリーズに整合させるってのにも(観てるコッチですら)非常な心配・疑念が隠せない…というレベルかと。まあこの世評の感じは重ねて、単純に「思ってたんと違う(違いすぎる)」というコトなのだろうな、とも思うのですケド(だから割り切って観ればそこそこ楽しめるのではねーでしょーかね)。  とは言え、やっぱちょっと大袈裟を通り越して超越的な話だとも感じるのですよ。セレスティアルズは完全に「神」なる存在に見えており、だからもはや敵とか味方とかそーいうモンでもねーのじゃないかとすら思われる…つーか。一種の神義論みたいなコトであって、連中がやってるコトの真の目的や生じるメリデメも(おそらく我々には)掴み切れない以上、根本的に「善悪」の判断が付かない話なのではないか、と。その意味でもMCUみたいな勧善懲悪ヒーロー映画とは絶対的に相性が悪そうな気がしてますですね(『エターナルズ』方面にMCUの雰囲気を寄せてゆくと、なんか興行収入がジリ貧になってっちゃうよーな気がする…つーか)。もう一点、そーいうセレスティアルズを主敵にしてる一方で、そいつらに比べるとあまりにどーでもいいディヴィアンツとかいう連中とも戦わされるという今作の設えは、これも少しバランスが悪すぎた…とも思いましたかね。  今作についてはその他、アクションは意外にまずまず面白い+演技も揃って結構上質(特に熟女二人の存在感が抜群で)という加点要素と、中盤の中弛みがちょっと深刻、という減点要素がシンプルに在ったかと思います。そこら辺含めて(長尺なのに中弛みしてるとゆーのを重く見て)評点はこちら側に倒しました。展開運びや編集そのものは(少なくともその辺り以外は)まま悪くなかったか、とも思うのですケドね。
[映画館(字幕)] 5点(2021-11-21 15:11:30)
15.  影裏 《ネタバレ》 
起・承・転・結というのがお話の中にあるとして、まずとにかく起・承のパートは(平坦で)長すぎる。そしてその上に転・結の方のインパクトが弱すぎる。なかなか内容・シナリオ自体のみにでも観る価値を見出せる、という作品にはなっていないかと。  原作未読ですが、そっちの方は小説・文章としての表現技法・構成の工夫等でこのお話を「読ませる」のに成功していた、というコトなのでしょーかね。映画でそれを「再現」するなら、雰囲気づくりや演技のつくり込みをこだわってゆくしかない(かなり「生活感」というものの溢れる作品なので、画的な美しさ・芸術性で勝負しよう、という感じでもないと思うのですよね)かと思いますが、その雰囲気や演技というのも全体的に決して悪くはないのですが、前述のお話としての弱々しさを十分にカバーできている、というレベルでもないと思います。それでも演技なんかは、よく見るとキャストがかなり豪華なのもあって随所で相当にレベル高かったとも思いますケドね(國村隼とか特に)。  もう一つ、というか一つだけ褒めておくならば、綾野剛よりは松田龍平ですかね。彼のキャラクターそのもの、でもあるかと思いますが、善人なのか悪人なのか何とも得体の知れない(一種不気味な)感じというのはそれなりに独特で面白かったですし、その部分に関しては作品に求められている(=キャラクターを成立させる)クオリティにまで達していた、と感じています。
[DVD(邦画)] 4点(2021-03-22 20:19:02)
16.  AI崩壊 《ネタバレ》 
うーん…良かった点を挙げるとするなら、中盤以降のサスペンス展開は(内容はともかく)運び方自体はそこまで悪くなく、そこそこ緊迫感は維持されていたのと、同じ人工知能でも「コンピュータ」とか「スカイネット」とか言われるよりは「AI」って言われて舞台も2030年の日本としてみると、やっぱり身近さと真実味がだいぶん増すのは確かだと思ったし(AIも将来ホントにそういうの出来てきそうな感じな設定だし)、あと映画自体の質も予算が潤沢なようでかなり高いレベルにつくり込めているとは思った。  ただやっぱり、この色々とイマサラ感120%な題材の映画として、AI暴走の直接原因・その裏の黒幕とかにせよ(政府の陰謀とかやっぱり絡んでくるし)、中盤の追いかけっこにAI(というか実質監視カメラ)を絡めた描写にせよ、そしてラストの大オチなんかも含め、総じて肝心なトコロに大したアイデア・新機軸を感じない平凡な出来であったのはこれも確実で、何か一つでも目新しいものを、と思って観に行った期待は残念ながら裏切られたとしか言い様が無い。まあ別に大して期待はしてなかったけど(だってこんなダサい邦題正直見たこと無いし)。大甘に甘くつけてこの評価としたい。
[映画館(邦画)] 5点(2020-02-01 21:44:39)
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