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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1615
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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21.  オキュラス/怨霊鏡 《ネタバレ》 
普通に、もっとチープなB級ホラーかと思って観たのですが、中々どーして頑張ってるとゆーか、率直に相当な意欲作でしたね(製作費自体はそれでもかなりリーズナブルという範疇ではあるのですケド)。  ただ、その頑張りとゆーのは端的に設定と脚本(=展開運びのアイデアな「二重性」)の部分に主として現れていて、前述どおりその質自体は軽く準A級レベルなのも確かではあるのですが、それ以外の側面は(かなり巧く紛らせてはいるものの)やはりB級(+α)程度のクオリティに留まってる(のを隠し切れてない…)かとも思います。特に、ホラーとしての直接的(映像的)なショック描写ってのが開始から1時間以上もほぼ皆無、とゆーのには正直あまり感心できないですね(もちろんソレは、マニアックにつくり込んだ「鏡」の背景ストーリーや、「現在」側の状況設定の優れた複雑さ、といったものを語ってゆくだけで前半がある程度チャンと成立していた…というコトの裏返しではあるのですが)。加えて、お話の方はごく上出来…とは言え、コレも「運び方」が特に巧いとゆーコトにだいぶ依存したクオリティであるのも確かで、なのでまず「過去」の話は実は比較的単純な筋だとも思いましたし、「現在」の方もオチ自体はソコまで意外性が高かったワケでもない…かと思うのです。  しかし重ねて、お話としては(特にB級ホラーとしては)十分すぎるホドに好く出来てますし、ゆーてショック描写も(終盤は)まずまず頑張ってる方かと思います。マイク・フラナガンが今作をもってその才能を世に知らしめた、という喜ばしさも含め、少し甘めにこの評価としておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-12 13:05:32)
22.  オー・ルーシー! 《ネタバレ》 
いや~清々しいまでに自己中心的な人々、とゆーか、今作に登場する三人の女性とゆーのは本当に本当に自分のコトしか眼中に無いつーか、何しろ肉親ですら平気で踏み台にしてゆく、というトンデモない連中です。更に始末が悪いのが、この方々は自分が「得」をするコトだけを常に考えている、とかいうワケですらなくて、唯々その時点で自分の感情だけが満足すれば他はナニがどーなってもOK、という点でもブッ飛んでいます。もはやある部分で自己破滅的ですらあるとゆーか、そーなると損得勘定を含めての交渉・説得などがまるで通用しないのです。一般的な論理や倫理では全く太刀打ちできない、悪辣や愚鈍を超えて正に怪物・妖怪の類いと言ってよいでしょう。ああ恐ろしい。  モチロン、特に寺島しのぶのつくり出すキャラの「リアリティ」というのは中々に高度で、他の二人を含めてもそれらのキャラクターを描いてゆく映画としてはかなり面白かったと言って好いかとは思います。ただ個人的に、こーいう恐るべき人格とゆーのは一朝一夕には生まれない、というその点の私の信念からすると、ソコにはやや違和感と言ってよいモノを感じました。つまり、ジョンと邂逅したからといって、そんな「些細な」コトでこんなに突然ルーシーが大爆発するというのはちょっとオカシくないか、と(要は、それ迄はそれなりに社会人としてやっていけていた、という様に見えるという点に少し疑問が在るというコトですが)。これがもうこれ迄もあっちゃこっちゃ渡り歩いてて、今のトコロでも相当に煙たがられてる…とかゆーなら、ああ然も在りなん…とも思えるのですケドね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-26 21:42:52)
23.  大阪少女 《ネタバレ》 
監督は『レッド・ブレイド』という作品で坂口拓と組んでアイドル・アクション(小倉優香主演)を撮ってた人ですね。それからすると、今回は随分と雰囲気の違う映画を撮ってるなあ、とも思います(いや、チープな質感という部分には共通するトコロが大いにあるとも言えるのですケドね)。今回も坂口拓は出てますが、率直に(坂口拓のも含めて)アクションは全く大したことないですね。前作がアイドル・アクションなら、今作は子役・ナニワ・コメディとでも言いますか、主演の坪内花菜ちゃんのナニワな可愛さ・コミカルさ・生意気さを楽しむことが完全なる主眼という映画です。ちょっとヤクザ系アングラ、かつ仄かにヴァイオレンスだけどバリバリに子供映画、というニッチで妙なジャンルかと。多分、私の様にマニアックなおっさんしか観てない、という映画ではないでしょーか。  ただ、その肝心な坪内花菜ちゃんの出来自体は見事でした。終盤付近までは花菜ちゃんがひたすらに家賃滞納者を踏み潰してゆくだけ、という単純極まりない内容ですが、そこら辺は全然普通にずっと楽しく観てゆけちゃった、という素晴らしいクオリティだったかと。終盤、お話にカタを付けるべくシナリオを適当に(+アクション入りで)取り繕ってる部分の方が、むしろ面白くなかった、てなもんで。結論、個人的にはかなりお気に入りです(花菜ちゃんがこの年齢付近のうちに、何らかの形で続編的なモノが観たいですね)。
[DVD(邦画)] 6点(2021-05-14 00:24:33)
24.  オンネリとアンネリとひみつのさくせん 《ネタバレ》 
どうみてもナチスの収容所的なトコが舞台なのもあり、カラフルで可愛い諸々、という部分の魅力はやや前作までより少ないのが少し残念。あと、明るく楽しく優しい、という面に比べても、やや暗め、ないし風刺的なパートが多めになっているのも少し前作までとは趣を異にする(ラストとかもいまいちピンと来ないのが正直なトコロだが、インスタ映えしか頭にないバカ市長とかはまあまあ笑えた)。子役の成長も雰囲気の変化の原因のひとつだろうと思われる(それでもまだまだ可愛いし、子供映画として雰囲気がイマイチだとかいう訳ではない)。今作も決して出来は悪くないと思う。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-01 00:07:12)
25.  おとなのワケあり恋愛講座 《ネタバレ》 
まるで中身の無い映画ですね。ここには傾聴すべき物語も、人間の成長も、真実らしき愛も何ひとつ存在しません。加えて、極めておバカな映画です(おバカ、で片付けるには少し深刻に過ぎる気もしますが)。ステレオタイプを更に煮詰めた様なクセの強いキャラクター達に共通する点は唯一つ「非常識」であることです。そんな彼らの愚かしい有様と、そして時折登場する「常識的」なモブキャラが彼らに冷徹に叩き込む控えめに言って致命傷なツッコミ(と、それがもたらす暫しの耐え難い静寂)に率直に爆笑できてしまう私は、やはりどちらかと言えば「非常識」側の人間なのだろうなあ、と思います。  単純に映画としても、前半1時間にも渡ってカッ飛ばしたハイテンポに比して、予定調和な後半は確実にスローダウンしている尻切れトンボ加減も決して褒められたモノではありません。ただし、俳優陣は揃ってかなり頑張っています。特に印象に残ったのは、アラフィフとは思えないキレの有る美貌(+前述通りのバカみたいなハイテンション芝居)を遺憾なく発揮していたサルマ・ハエックですね。ブロスナンも(あくまで個人的には)決して悪くなかったと思います(これもやはり、笑えるかどうかは人による、としか言えませんが)。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-24 16:41:43)(良:1票)
26.  オンネリとアンネリのふゆ
前作よりも更にファンタジックな仕上り+今度は冬&クリスマスの情景。色々と可愛くキレイでカラフルなのも引き続き。前作で構築した状況・キャラ設定を前提として話が進むので、2作合わせて鑑賞したいシリーズ(時間も手ごろだし、続けて観れば幸せな午後を過ごせそう)。
[インターネット(字幕)] 6点(2019-12-29 13:35:18)
27.  オーメン2/ダミアン 《ネタバレ》 
コッチは今回初見ですね。しかし、余りにも(偉大なる)前作を意識し過ぎ…とゆーか、根本的なトコロにおいては殆ど完コピ…みたいな有様なんですよね(⇒まァそのコト自体は、今今に至ってもホラー分野では結構「よくあるコト」ではありますケド)。ただ、如何せんその完コピってのが実に「上っ面ダケ」とゆーか、そもそもネタは完全にバレちゃってるのだからサスペンスとしては成立してねーし、具体的な描写のレベルもいいトコ前作以下(=上回るってコトはなさそう…)みたいな感じだし、で正直面白くなかったですよね。サスペンスとして微妙…という意味では、前作は敵も味方もかなり緻密に一手一手段取りを進めてゆく・布石を打ってゆく、みたいな感覚がチャンとあった(⇒だからクライマックスに向けてチャンと盛り上がって行った)と思うのですが、今作はソレが全く無い(⇒単に流れを追ってるダケ)て感覚が非常に強かったのですよね。その意味でもやはり、詰まらない・気の入ってない駄シナリオやな…と思ってしまいますよね。作品自体としては、そこそこリキの入ってる・当時としては完全にA級ってレベルのごくしっかりした娯楽ホラーだとは思うのですケドね。  ただし2点、オーラスの(プチ)ドンデン返しについては、個人的にはコレはまま意外性が在って悪くなかったと思ったコトと、主役のダミアンの子役についてもルックスが好かった+役にも合ってたってコトはポジティブな点かと思いましたので、評点は1点プラスしておきます。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-04-03 20:46:56)
28.  女ドラキュラ 《ネタバレ》 
いちおう『魔人ドラキュラ』の極めて直接的な続篇のテイでして、5年後公開ながら前作の終了直後から話が始まるというつくりなのです。が、ルゴシ=ドラキュラ伯爵はその後復活するワケでもなく、以後の主役はなんと彼の娘!なのですね。んで、この娘とゆーのが、自らに流れる忌むべき血脈を呪いつつも⇒やはりその呪縛に抗えずに罪を犯して苦しむ…というちょっと可哀そうな感じも纏うトコロの役柄なのですわ。コレって、このユニバーサル怪奇映画シリーズ上でも、まずは先行の『フランケン』シリーズにも含まれる様な要素ではありますし、今作に続くトコロの1941年の『狼男』でもバッチリ見るコトの出来る設定だな…と思ったりもします(⇒正確には、今作の前年の1935年に『倫敦の人狼』という、コレまた似た様な要素を孕む作品が存在する様なのですが、コチラは未見で…)。更に言うなら、このシリーズでの所謂「女性的」なホラー的存在…とゆーの自体としても先行する『フランケンの花嫁』のメアリー(エルザ・ランチェスター)に次ぐモノかな…とも思われます。要は、今作での彼女のこの描き方自体とゆーのは、シリーズ的には「流れ」に乗ったモノでもある様に見えますし、かつ恐らく当時の社会情勢的にもごく「適切な」方の(まろやかな)モノだったのではないか…とゆーのが個人的な感覚ではあるトコロですね。  話を元に戻しますと、彼女以外のキャラクターとしてはヘルシング教授は(役者も変えずに)続投ですが、彼女と直接的に対峙するのは(同じ学者でも)若いイケメンな御仁に変わって居て、中盤では案の定ふたりで色恋沙汰の真似事マデやらかしてくれるのですね(⇒学者先生の元々のツレも巻き込んでちょっとラブコメ風にすら為りやがる)。しかし、終盤は女ドラキュラが逆上してそのツレを人質にしたりするモンだから、結局は…という(また)少し哀しい終い方になってゆきますです。正直、ホラーとしてはあまり怖くはない+ルゴシ先生の前作ほどに凄みもない…つーのは、ちょっと残念なトコロではあるのですね(⇒前段で散々グダグダとナニを言いたかったかとゆーと、コレです)。が重ねて、お話の要素の彩りが好くてドラマとしてはまあまあ面白かったですし、テンポも前作よりは断然好いですし、あとゆーて主演のグロリア・ホールデンさん自体についても⇒まずはかなりエキゾチックな美人でもありますし・舞台の方が本業らしいのですが立ち姿もキマってましたし・そこそこ「人外」ぽい異な雰囲気も醸せていたりして、だからその辺りは決して悪くはなかったとも思うのですよね。結論、足し引きして、前作と同じ評価としておきます。
[DVD(字幕)] 5点(2023-07-13 17:33:50)(良:1票)
29.  オン・ザ・ミルキー・ロード 《ネタバレ》 
うーん…全くと言って好い程に乗れなかった…まずはナニもかもが旧作の焼き直しっぽく見えてしまったのだし、加えてお話にも中身も、そして特に「勢い・活気」が無かったのよね(アクションとか荒事っぽく見えなくもないシーンは在るんだケド、ソレとても本質的な意味での「パワー」が全く感じられず)。んで、ソレはやっぱし、監督がおそらく最も好き好んでいる「結婚式・結婚」を今回もモチーフとして取り込もう…としていたトコロで、でもだとしたら(主演の監督本人も含めて)メインキャラの演者はもっと若い人にやらせた方が絶対に好かった…とシンプルに思ったりしますね(前述どおり勢いがねーし、かつ話が「無駄に」分かり難くもなってもーてるとも思いますし)。イマイチすね。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-05-06 20:14:42)
30.  オカルト 《ネタバレ》 
コレも監督のモキュメンタリ作品だが、最初は『ノロイ』よりも更にリアル路線な…とゆーか、かなりの割合をもって宇野祥平演じる底辺フリーターの鬱屈した生活が(現代ドキュメンタリチックに)淡々と描き出されたりするので妙に高度なリアリティと見応えが在ったりするのだよね。ただ、中盤の「九頭呂」岩あたりからはかな~りチープでかつモロなつくりバナシ…といった風に雰囲気が急変する感じでもあって(内容も、特殊効果の感じとかも、コレもモロにユズナ&ゴードンの『フロム・ビヨンド』にソックリなのですよね=前述どおりクトゥルフを背景に置いているコトも含めて)つまらなくはねーケドちょっと下らないかな…ともね。  今となっては宇野祥平さんもだいぶメジャーな役者さんに成られてるので、初っ端から「あ、宇野祥平だ!…え、え江野祥平?」てのも正直ちょっと笑っちゃいましたよね。あと、その意味では黒沢清監督が無駄に出て来るのも(コレも今や)モ~逆効果だと思いました(ゆーてコッチは当時から意図した「ウケ狙い」だったのかとも思うケドも)。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-09-19 18:39:51)
31.  オールド 《ネタバレ》 
非常に古典的でシンプルなアイデアのシチュエーション・スリラーだと思いますが、率直に「コレは悪くなさそう!」とも思ったのですね。昨今、実写の俳優をCGで補正・修正する技術の発展ぶりとゆーのは中々に目覚ましいので、映像的にかなり面白いモノが出てくるのではないかという単純な期待があったからです(満を持しての適切な製作タイミングかと)。  ただね、観てゆくとその映像的な面白さとゆーのは正直それほどでもなかった様に思いました(フルスイング拍子抜け)。30分で一年、とゆーのは観てる間にみるみる老けてゆくというコトでもないのですし、そもそも肝心な子役に関しては三世代の役者で演じ分けるという従来の手法で描いてますしね。両親が寿命を迎えるシーン辺りは夜で暗くて見にくくもありますし、結論的には実はごく低予算映画、というヤツなのでしょーかね。  ならばお話の方はとゆーと、コレも正直あまり大したコトもなかった様な…いや、密度の高い展開運びなので全然フツーに退屈せずに観てはゆけるのですが、やっぱこーいう話に関しては「ソコで何が起こるか」よりは「根本的に(最終的に)事態にどうケリをつけるのか」の方がより重要だと思うのですね。ソコに関して、まずあの脱出のオチとゆーのは別に全然巧くもナンともなかったと思います(何故にあのやり方で脱出できるのかもよー分からんですし、ソレを何故あの男の子が知ってて教えてくれたのか、とかも含め)。全体的にも色々とやや雑な運び方にも思えて…ですね。  ※個人的な話として、シャマランという監督は私とはあまりフィーリングがマッチしないのだ、というコトではあるのですよ。そもそも彼の作品を事細かにツッコミながら観る、とゆーの自体が決して正しい鑑賞法とは言えないとゆーのも重々承知ではあるのです。  ラストでチャンと真相を分かり易く伝えるとゆーのは、コッチは私としても良心的で好いかとも思いました。ソコを含めて甘めのこの評点で。
[映画館(字幕)] 5点(2021-09-04 16:41:54)
32.  おとなの事情 スマホをのぞいたら 《ネタバレ》 
我慢して最後まで観ると合点はゆく、という感じですが、ラストはごくごく穏便に終わらせている、その為にとゆーか、思ったホド発生するハプニングとゆーのは深刻化してはいかないのですね(浮気絡みの諸々は決して「笑って許せる」というレベルでもないカモ?と思いますケド)。その所為もあり、コメディとしては非常にローテンション・ローテンポで、好く言えば大人向け、悪く言えば正直退屈です。  ワンシチュエーションの密室劇で、要は演技が勘所、という作品だとも思いますが、その演技自体はそれぞれまあまあ悪くもないのが多少救いにはなっているかと。酒でも飲みながらカップルでまったり観たりすると、多少スパイシーな効果も生まれたりして好いカモね、なんて思ったりも。
[DVD(邦画)] 5点(2021-07-01 23:39:27)
33.  オーメン(2006) 《ネタバレ》 
元ネタは傑作だと思ってます。今作はソレに非常に忠実なリメイク、というかほぼほぼ完コピですね(主演男優の雰囲気すら、臆面も無く名優ペックにも寄せてきてるという無遠慮さだったりで)。なので、逆に変に拘らなければつまらないという代物でもないかと思います(コッチが初見なら尚更でしょう)。かくいう私も割かし楽しめた、というのが実際のトコロです。  ただ、元ネタを超えている、などとゆーことは全く無いでしょう。それは残念ながら、個々の要素のどれもが、というレベルでです。ショック描写も総じて何故かやや迫力不足ですし、キャスティング・演技面もいずれもさほど好いとも思えません。あと気になったのが、元ネタと比較して若干後半のテンポが悪いかな、という点ですね(元ネタは終盤、かなりガンガン盛り上がっていった記憶があるのですケド)。  とは言ってもそこそこ楽しめたので、もう一点高くしてもよいかな、という気もしているのですが、こっちを先に観てしまう、というのはそれはそれで誰にとっても不幸であるよーな気もしています。なので一点引いておきます。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-01-07 23:42:04)
34.  オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 《ネタバレ》 
ヴァンパイアの日常を描いた「夜の映画」。数百年を生き抜く不死身の彼らが、その蓄えた蘊蓄を芸術に昇華させている、という設定は中々面白いと思った。ただ、これも淡々とした会話劇であり、かつその変わった設定を越えてくる中身のようなものもさほど明確に存在する訳では無く、全体としてかなりダラっと長く感じられるのも事実。正直言って少々退屈であった。  アダム、イヴ、エヴァの3人は、吸血鬼的には同世代?なのだろうが演者の世代は各々で、その意味ではティルダ・スウィントンの若々しさが目に留まった(髪色・髪形がかなりイイ雰囲気だったからなよーにも思う)。ティルダの落ち着いた雰囲気に対すべきなミア・ワシコウスカも、抑制しつつも程良く奔放・天真爛漫な演技が映画の良いアクセントになっていた。この姉妹、表情のつくり方が一瞬凄く似てるシーンが在った様な気がするんですけど、後で実際の顔立ちを見比べたら全然似てませんでした。。
[DVD(字幕)] 5点(2020-06-12 18:14:56)
35.  オネーギンの恋文 《ネタバレ》 
当方、原作小説は未読だがオペラ版は何回も観た。だからオネーギンがバカで厨二病な高等遊民(と書いてニートと読む)なのは百も承知で、その彼・彼の苦悩に如何に血肉を与えるのか(と、望むべくは何某かの彼の魅力を描き込むのか)が本作への期待なのである。  しかし、これ………私の期待した点はオペラからまるで改善していないばかりか、改めて観せられると率直にドクズですよね。特にオペラでは「レンスキーちょっと沸点低すぎじゃね?」な部分がここだけは明確に改善(改悪?)されたのも踏まえると、尚更オネーギンの幼稚さ・思慮の浅さが際立つなあと。これをいきなり観たとして、普通の人なら正直「?」だと思う(何故にこんな奴が主役の映画を観てるんだろう、というか)。これならオペラの方がまだマシかも知れない(これはいよいよ、原作を読む必要がありますかね)。  そしてオネーギンから感じる所の若さ・青さとか短慮さとかは、そもそもレイフ・ファインズからは殆ど感じられないとゆーのもハッキリ言及しておきたい(どだい、20代前半の役を38,9でやってるのですからね)。まだレンスキー役のトビー・スティーヴンスの方が適役だと思う。  もう一点、純粋で清純な乙女である印象のタチアナにリヴ・タイラーというのも、ちょっと大味で雑味も強すぎる気がする(公爵夫人になって以降の連れない感じは悪くもないケド)。一つだけ、暖炉に手紙をくべるシーン、オネーギンはタチアナの手紙を拾い戻したが、タチアナは手紙を一瞥しただけだった、という対比は、この2人の違いを的確に示す優れた演出だったと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-25 14:25:57)
36.  恐るべき子供たち 《ネタバレ》 
元ネタはジャン・コクトーの小説っていう文芸映画。なんかテキパキとしていて雰囲気もイマイチな上、無邪気さ幼稚さ以外の感情の表現はさほど上手いとは言えず、少ーし上滑りな感じ。内容自体はまずまず面白いと思うのだが(シンプルながら深かった『海の沈黙』と比べると、やや複雑な物語だが)、映画化としては正直微妙な感じ。演技も少し古臭い上にやや大袈裟(特に女優)。
[DVD(字幕)] 5点(2019-12-07 17:32:43)
37.  おつむて・ん・て・ん・クリニック 《ネタバレ》 
今観ると、ちょっと時勢的には諸々と「アウト」な建付けだとも思われるのです。ただ、ソレはおそらく今作の製作時点でも多少はそういう雰囲気だったのだろう…とも思われるのが、中盤以降に結局どんどんと暴走してゆくのは=コメディとしての真のポイントゲッターであるのは、実はマーレイではなくてドレイファスの方なのですよね⇒だからある時点で「主客が転倒」してる…と思うのですよ。  個人的にソコで一つ、コメディとして「ヌルい」と感じられてしまったのが、結局その主客転倒のタイミングで完全にギアを入れ直しているので⇒ボケの「過激さ」が(冒頭は比較的高めで始まるんだケド)中盤~終盤にかけて随分長いコト期待よりも低空飛行を続けてゆく…というトコロで、どーにも笑いのテンションが上がり切らない…というコトなのですよ(大オチのトコロは流石に笑えましたよ、でも……とゆーか)。個人的には正直、その辺も踏まえて全体的にあまり笑えなかったので、この評価となっておるのですね。  もう一つ、のたうち回るドレイファスを笑い飛ばしてゆく為にも、そもそもマーレイ=ボブの方にどれだけ感情移入してゆけるか、という作品であるコトも確実に理解は出来るのです。で、個人的にもし、私の今年の夏季休暇中に万が一にも上司なり客なりが静養先に押しかけて来た日にゃあ、現状の私とて彼らを五体満足で帰京させる様なコトは決してないと断言できるのでありますね。また、その辺の事情も踏まえてのこの評価…であるコト自体は、是非ご理解頂ければと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2023-07-07 22:43:48)
38.  狼男(1941) 《ネタバレ》 
『ドラキュラ』『フランケンシュタイン』『透明人間』とかと比べると、ユニバーサルの怪奇映画では少し後発という時期になる作品&ホラーモンスターかと。ただコイツもまた、ごく「伝統的・古典的」な存在ではある一方で、それら先達が見出した様々な「好ましい面」を取り合せて・ミックスしてつくり上げたキャラクター…という様な印象もあるのですね。まず中でもやはり吸血鬼にはかなり近しい存在に思いましたし、でも連中とは違って狼男には「悪意(=悪であるという意識)」が無い⇒謂わば「無意識の怪物」であるが故、逆にヒトと怪物の狭間で思い悩み、その運命に(自らもが)恐怖する…という辺りは(今度は)フランケンの方にも通じるな…な~んて。シンプルな様で、でも多少の複雑みとゆーのもしっかりと感じられてソコも好いな…と思ったりもしましたです。  しかし結局、コヤツに於いてのいちばん「ユニーク」な要素とゆーのは、ゆーてやはり前述どおり「悪意がない」=「悪役ではない(必ずしも)」というコトかと思うのですね。だからまた逆に、今作は(そのコテコテなタイトル&テーマのワリには)根本的にはホラーじゃなくて人間ドラマの方だったかな…とも思ってしまいまして、なので何なら恐るべき「モンスター」とゆーのが(実は)出て来てねーじゃねーか!という意味でも、結論的には暢気にホラーを観にいくと少し肩を透かされてしまう…とゆーのが最も根本的で強力かつごく「残念」な方にも近い感覚(=観た感じ)に思われるのですね。そして、また実際にそのホラーモンスターとしての彼の「外見」「怖さ」「ショックなシーンのショックのレベル」とか、或いは(モンスターとしてのシンプルな)「キャラの出来」なんかの要素についても、ココは先行作に於ける秀逸な方々に比べると如何せんやや見劣りするな…てのがまた正直な感覚なのですよね(何故ならとにかく、ソッチの御仁らは諸々とごく「分り易い」から)。  結論、悪いトコロばかりではない…とは(確実にそう)思うのですケド、この時代のホラーとしてはコンセプト自体があまり「巧くいかなそーな」感じだったかな…と思いました。ただ、だからこそ「今作のお蔭で」今のホラーが在る…のカモ…と思ったりもするのですケドね。
[DVD(字幕)] 4点(2023-05-03 16:07:54)
39.  女吸血鬼 《ネタバレ》 
Wikiに依れば本邦初の本格吸血鬼もの怪奇映画とのコトらしいのですね。で、おおまかな流れは西洋の吸血鬼物語をチャンとなぞっている…とも思われるのですが、細かい部分が妙にややっこしくて(かつその「効果」とゆーのが率直に微妙な様に思われて)ちょっとスッと頭に入ってこない…とゆーか(=な~んか無駄やないケ?と)。  まず、天草四郎伝説を下敷きに置いていながら、吸血鬼本人は天草四郎ではなくその家臣なのですよね。で、狙われる一家の方が天草四郎の血族なのですが、メインヒロインとしてソコの娘が居ながらも吸血鬼のターゲットはその母親の方で、なんと20年前に既にかどわかされていたのが今になって(姿はそのままで)戻ってきた…という。しかも、肝心の吸血鬼は吸血鬼ながら何故か若干「狼男」的とゆーか、ショックシーンで月光に照らされると凶暴化する…とゆーのにも(現代的な感覚からすると)ちょっと違和感を覚えますよね。他にも展開運び自体等もろもろと結構に支離滅裂ぎみで、そこら辺、やはり舶来のホラー的存在を我が国の「怪談」系映画に落とし込むのにかなり苦戦した…とゆーコトなのかな、と。  ただ、中でひとつ非常に面白かったのは、肝心のその本邦初の吸血鬼の由来…と言いますか。この男は島原の乱の最中にごく悲惨で禍々しい経緯を経て人から鬼に成り果てた、近年の日本の吸血鬼もので言うトコロの「真祖」とでも言うべき存在なのですよね(『HELLSING』なんかに見られるよーな)。ソコはやはり少し面白いとゆーかコレは実はごく日本的な捉え方なのかなとゆーか、ある種の「文化的差異」なのかも…という様にも思われました。つまり、日本の「怪談」ものにおけるホラーモンスターは「元・人間」だとゆーのが結構重要で、ソレが何故ヒトならざるモノに成ってしまったか…を描くコト自体をホラー要素として比較的重視するものなのかな、と(=最初から怪物だった or 血が呪われていた、とかは、やっぱあまりしっくり来ない…というコトなのかな、と)。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-30 23:50:10)
40.  おらおらでひとりいぐも 《ネタバレ》 
うーん、面白くない映画というよりは、ただ私に合わなかっただけ、という感じなのだけど…  ヒジョーにじっくりじっくりと時間をかけて、過去や自分自身を反芻し、結果的に主人公は少しだけ前向きになって終わる様には見えるのです。がしかし、とにかく私には、映画の大半で主人公が寂しがってるor強がってるor後悔してるというネガティブ方面の感情に支配されている様にしか見えなかったのですよね。それでもそこかしこに過去・現在の幻影が織りなすノスタルジックやコミカルが散りばめられてはいるのだから、もう少し楽しげに味わい深く観れるハズ、とも思うのですが、中々そっちに意識が向かなかったというか。  悠々自適と言えばそーなのだし、単純にやや若い私が観ているからなのでしょうかね(正直、私にとっては一種のホラーだった気がします)。もう少し主人公に共感し寄り添えるシニアな年頃にならないと、色々な方向にも心が動かされてゆかない、ということかも知れません。しばらくのちにぜひ再見したいと思います。
[映画館(邦画)] 4点(2020-11-18 21:59:38)
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420312.57%
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