1. オンネリとアンネリのおうち
ため息溢れまくりの見惚れる色彩並びに純朴なオンネリ&アンネリに胸キュンキュン(死語かな?)し通しのひと時を過ごさせてもらえました。お伽噺とシビアな現実に直面する人々の塩梅が絶妙で、彼等が癒されてゆくのと同様に、私も心洗われました。フィンランド大好き人間にとって堪らない一品でそうでない方にもお勧め出来る秀作。 [DVD(字幕)] 9点(2019-07-24 13:48:37) |
2. おおかみこどもの雨と雪
お伽噺のようでした。厳しい環境で体を動かして尚且つ笑顔で子育てしている花に、自分の子育てを顧みて後悔の念が募るところです。「しっかり生きて」子供と孫に最後にかける言葉。秀作に釘付けでした。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-18 06:33:33)(良:1票) |
3. 女は二度決断する
《ネタバレ》 「ママもおいでよ」ダニーロと犯人の父親に対して筋を通したカティヤ最期の決断に胸が詰まります。欲を言えば腐れ外道夫婦の命乞いを見たかった。国家社会主義地下組織(NSU)のテロ事件をベースにしたという、ひたすらに息苦しい作品であり、詭弁がまかり通る胸糞悪さを嫌と言うほど味わいました。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-12-08 03:42:28) |
4. 男と女 人生最良の日々
1作目から53年後の本作。クロード・ルルーシュ、フランシス・レイ、ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメのみならず当時の子供二人も再登場しているというのが奇跡的。アヌーク・エーメの87歳とは到底思えない美しさが特筆もの。1作目の名場面をふんだんに盛り込んだ映像が感慨深い。老いる事が絶望ではないラストシーンに救われる思い。コロナ禍で劇場鑑賞を見送ったのが何とも残念です。 [DVD(字幕)] 8点(2020-07-27 12:09:57)(良:1票) |
5. オンリー・ザ・ブレイブ
《ネタバレ》 アンディ・マクダウェル出演作と言うことで鑑賞。存在感薄い役柄でした。 ホットショットの存在を初めて知り消火活動は見入るものでした。 ブレンダンが見張りに出る時、隊員達と今生の別れになる予感がありましたが、まさかの結末に「これが実話とは!」呆然と。 皆の一縷の望みを絶たれた残酷なシーンが堪りません。 映画化に異論が出なかったのかと思わされる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2023-04-16 02:23:45) |
6. オフィサー・アンド・スパイ
《ネタバレ》 敬愛するポランスキー監督作と言うことで駆けつけました。 ドレフュス事件は「ゾラの生涯」で知っていましたが、その作品では描かれていなかったピカール中佐が本作の主人公。 ドレフュスの濡れ衣を晴らそうと奔走するのですが、ユダヤ人への蔑視を持ち友愛も無く実務者として間違った事は認められない、長いものに巻かれないドライな姿でやるせないラストに薄ら寒さが。一方で、裁判での「ブラボー!」小躍りする場面を初めとした権力者の横暴さとユダヤ人への憎悪を剥き出しにする市民の洗脳煽動される姿は力をこめて描かれており、監督は何を表そうとしたのか。 もう一つのお目当てマチュー・アマルリックは出番少なく肩透かし。 中佐の不倫相手を演ずる監督夫人エマニュエル・セニエも何だかなぁといったところ。 ポランスキー印の重厚な映像に加えて、劇場鑑賞だったせいもあるのか、音、に迫力があって、ドアが閉まるという何気ない音にも惹かれるものがありました。御大の次回作も観たいですね。 [映画館(字幕)] 7点(2022-06-29 01:27:56) |
7. オンネリとアンネリとひみつのさくせん
シリーズ3作目。前2作の登場人物を上手く絡ませた脚本はなかなかのもので、敵役ミンナ・ピンナは憎たらしいけれどは陰湿さはなく退場のさせ方もシリーズならではのほっこり感があります。すっかり成長したオンネリとアンネリは純朴さよりも頼もしさが目立ちました。カラフルな色使いは1作目で受けた衝撃には及びませんが、収容所のような子供の家との対比に於いて美しさを感じるところです。シリーズ順番の鑑賞をお勧めします。 [DVD(字幕)] 7点(2020-06-24 00:27:35) |
8. オンネリとアンネリのふゆ
前作鑑賞後の本作鑑賞が絶対お勧め。ドラマ性は前作よりは劣るものの童話として楽しめる内容。色彩美は キュンキュン×無限大 で気がヘンになりそうだった前作よりはこれまた劣るものの、キューンとさせられました。モノトーンが好みの私が原色を取り入れるようになったのですが、方針路線拡大!を改めて意識する事に。子供が小さい時の楽しく過ごしたクリスマスを思い出し、孫と一緒に本シリーズを鑑賞し、ツリーの飾りつけもしたいなぁと思わされました。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-24 14:16:10) |
9. オーヴァーロード
ナチスもの戦争映画として任務完遂出来るのか息を詰めて観ていたのが、人体実験SFゾンビもの要素が出始めて「はぁ? ヘンなの借りてしもたなぁ」戸惑うものの、グロシーンのグッチャグチャ模様も延々と続くとマヒしてしまうのか、劇場鑑賞だったらもっと迫力あったかなぁと思ってしまう。ワフナー、伍長(カート・ラッセルの息子ワイアット・ラッセル)、クロエそれぞれの熱演が印象深い。荒唐無稽ながらキチンとした起承転結でお金をかけているなぁと思われる映像(スタッフの皆さんに拍手)に引きずり込まれた作品。 [DVD(字幕)] 7点(2019-12-21 22:53:16)(良:1票) |
10. 黄金のアデーレ 名画の帰還
《ネタバレ》 オーストリア国家相手の裁判に費やしたマリア82歳から90歳まで8年間の物語。過去と現在を自在に行き来する秀逸なカメラワークで見せる絵画に纏わる一族の歴史とマリアの心模様が実に見応えがありました。ヘレン・ミレンはドンピシャのキャスティングで見惚れました。勝訴して「私は両親を置いて逃げた」とむせび泣くマリアに、絵画まで連れて帰るのか、故国に留まって然るべきでしょう。ナチスに蹂躙されたオーストリアが一方でユダヤ人を蹂躙していた事実が何ともやるせない。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-01-08 14:31:13)(良:1票) |
11. オリ・マキの人生で最も幸せな日
《ネタバレ》 フィンランド映画なのにモノクロな点は敢えてそうしたとはいえ残念。1962年オリ・マキが当時の世界フェザー級王者デービー・ムーアに挑む世界タイトル戦の舞台がフィンランド。国の期待を一身に背負ったオリ・マキが恋に落ちてしまう。浮ついた気持ちのままでの決戦はあっけない。オリ・マキにとってはハッピーエンドなのかもしれないが、献身的にサポートしたトレーナーは立つ瀬がないだろうし、昭和スポ根アニメ世代人間にとっては何か腹立つ結末と邦題。 [DVD(字幕)] 6点(2020-09-01 11:58:04) |
12. 王様のためのホログラム
ホログラムの商談が二の次三の次なのは大いに不満。心身共に疲弊してゆくアランがユセフやザーラとの出会いを通じて活力が甦る模様は、「プロの仕事人」とは別の顔「困ったなぁ、トホホ」のトム・ハンクスのオーラが全開。「大丈夫、まだ時間はある、必ず時間はある」という彼の言葉を心に留めておこう。砂上の楼閣を形にしたようなサウジアラビアの建築物が印象的。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-16 13:30:09) |
13. オートマタ
だるい展開を黒幕は誰かの興味で我慢して観た甲斐無かった結末に脱力。 無機質な中に感情が微かに見えるクリオは印象深い(+1点)のですが、連れのラーテルのようなロボットは気持ち悪いだけでした。 [DVD(字幕)] 5点(2024-06-04 16:22:14) |
14. おもかげ
《ネタバレ》 冒頭の母と6歳の息子の電話越しの会話は手に汗握るもので、あっさり場面変わってそれから10年後というのに期待がうなぎ上りになりましたが泣く泣く中断。喜び勇んで続きを観ましたが、エレナ39歳(だったか)らしからぬ浅はかな言動にガックリ。結末に今度は元ダンの家庭をかき回そうとするのか! 更にガックリで、お目当てアンヌ・コンシニもパッとせず・・・残念さでいっぱいです。 [DVD(字幕)] 5点(2023-10-14 23:36:42) |
15. おとなのワケあり恋愛講座
本作の衣装さんは「プリシラ」でのオスカー受賞者だそうで。ピアース・ブロスナンの見栄えが5割増しとなる衣装(特に鮮やかな青)に魅入ります。ロスの邸宅のスタイリッシュな事と言ったらもう、ため息ものであります。「狂乱の怪優」と呼ぶべきマルコム・マクダウェルに久々に接し、その目力は往年の迫力があり、ブロスナンとの共演は見応えあるものでした。脚本がいけません。登場人物全ての無分別でチャラい言動に「ありえへん」の一言です。目くじら立てる程でもない水臭い作品。 [DVD(字幕)] 5点(2020-05-15 14:47:46)(良:1票) |
16. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 ジャガイモ作り等における生への執念は見応えがあるも、救出劇において中国のNASA(?)が登場したのには頭の中が?で一杯で鑑賞の集中力が薄れていった。 [DVD(字幕)] 5点(2016-08-08 01:10:57) |
17. オブリビオン(2013)
大地の茶褐色、空の青、木々の緑。何億と言う年月の中での生物の営みに思いが及ぶ映像でした。ストーリーは明後日ぐらいには忘却の彼方となるでしょう。 [映画館(字幕)] 4点(2013-06-06 21:26:09)(良:1票) |
18. 女の一生(2016)
ステファヌ・ブリゼ監督作と言うことでの鑑賞でしたが大ハズレ。女の一生という事ですが、「大地」(1937)でのルイーゼ・ライナー演じた女性と比べて月とすっぽん、何とも薄っぺらで超絶しょうもない話でした。 [DVD(字幕)] 3点(2021-11-02 03:25:24) |