1. 王様のためのホログラム
《ネタバレ》 凡作。あるいは駄作、トム・ハンクス主演ということで見たけれど、つまらなかった。【ネタバレ注意】もちろん演技の問題ではないが、主人公にまったく感情移入できない。取締役を下ろされ、離婚され、というひどい状況という設定はともかく、時差ボケで遅刻して悪びれもしないとか、営業力を売り込んどいて運任せになっているとか、たまたまかかった女医と“仲良し”になって元気を取り戻すとか、どこをどう共感しろというんだろう。タイトルになるくらいだから、“ホログラム”が何かのメタファーになっているのかと思ったが(なっているのかもしれないが)、とくべつどうという演出があるわけでもなく、いやホント、なんでこんな映画に出たんだろう。 [インターネット(字幕)] 4点(2019-11-22 22:32:34) |
2. オリエント急行殺人事件(2017)
《ネタバレ》 イマイチ。私自身、あまり覚えてはいなかったが旧作を知っているなど結末を見た人にとっての新鮮味がない。【ネタバレ注意】原作は読んでいないが、旧作も同じような結末だったことを思うと、原作に忠実なストーリーなんだろう。それはそれで凝った話ではあるのだが、ある意味わざとらしいわけで、どう変えるわけにもいかなかったのだろうが、リメイクの意義が感じられなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-01-15 13:07:01) |
3. オーシャンズ11
《ネタバレ》 佳作。ハリウッド映画らしいハリウッド映画。【ネタバレ注意】ありがちな話ではあるけれど、あれほど入念にセキュリティが守られた金庫に複雑な策を弄して入り込むより、現金出し入れする現金輸送車を襲う方がよっぽど合理的じゃないのか。どうせ盗まれた時点でバレるんだし。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-08-22 00:24:19) |
4. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 凡作。wikipediaを見たら「科学的正確性を追求する姿勢」と書いてあったけれど、とんでもない。細かいことを気にしない人にはいいのかもしれないが、普通のアクションムービー。リドリー・スコットらしさを感じないという意味では「プロメテウス」よりずっとマシだが、これでアカデミー作品賞にノミネートとは意外というしかない。【ネタバレ注意】予告編を見るんじゃなかったと後悔した栽培シーンはたしかに面白いアイデアだが、宇宙で感謝祭を祝うために未調理のジャガイモを持っていくというのは信じがたい。いや持っていってもいいけど、それなら調理器具が一式あるだろうにコーヒーメーカーくらいしかなかったぞ。だいたい芋だけ食ってたってビタミン欠乏症で病気になるんじゃないのか。途中で薬飲んでたから、ああビタミン剤くらいあるのかと思ったら鎮静剤。そもそも31日間の滞在にしては火星に置いた建物も宇宙船もやたらと大きいし、無重力を描写してるのにランニングマシンとか笑ってしまう。しかもリアクターを動かしたわけでもないのに火星に嵐が吹き荒れるような大気はないだろよ、と思ったら、そこは原作から意図的に修正されていないものということのようだ。だが、大気が薄いからこその厳重な二重扉(かつわずかなほころびによる破裂)だろうに、なんでビニールかぶせただけで宇宙服が要らないくらいにまで修理できてしまうのか。だったら、もう一度芋を植えなおせよ。バクテリア死んだとか、凍っただけだろ。クソを使い切ったのか。さらにNASA長官が冷静な判断を下してるのに、みんなで邪魔をする。スイングバイで回れ右して救助に行くなら、“その時点”で火星からの脱出方法が確定していないとおかしいぞ。スーパーコンピューターで何を計算していたのか。終盤には、とってつけたような中国からの支援。ああ、中国資本の威力は凄いなって、どこの「トランスフォーマー」だよ。なお、リドリー・スコット作品なのに「間抜けな宇宙飛行士」がいないところは評価する。あと、パスファインダー。 ※追記。パスファインダーによる16進通信。絶対に効率悪い。英字+数字+記号なら、8進数2桁(0~63)で十分。最初に8×8の文字コード表を画像送信しておけばよい。 ※さらに追記。次の火星探査が4年後と言っていた。少なくとも荷物を先に送るのは2年2カ月ごとに使えるホーマン軌道を使うので4年が4年4カ月なら妥当な話だと思う(その意味では、荷物運搬用の宇宙船が大型化できるのに対して、後追いする人用の宇宙船は小型にせざるをえないはずで、ランニングマシンを持ち込むほど広いのはやはり変)。ここで、地球・火星間の移動が(たしか)10カ月くらいのことを言っていたと思うが、現地での滞在日数が1カ月ほどで往復するということは、ものすごく効率の悪い位置関係で出発・帰還することになるのではないか。さらに言えば、荷物運搬用の宇宙船を3カ月(?)早く作るということはホーマン軌道を使わないということになるはずで、それは意味があることなのだろうか。原作が、火星と地球間の距離や移動速度をちゃんと計算して創作しているのか気になる。 [映画館(字幕)] 6点(2016-02-05 00:10:10)(良:1票) |
5. オブリビオン(2013)
《ネタバレ》 ストーリーは凡庸だが、映像だけよかった。【ネタバレ注意】そんなに凄い技術があるのにシステム的に隙だらけという“いつもの”パターンなのが残念。映像は色々頑張っている感じがしたけれど、とにかくストーリーが凡庸で埋もれてしまいそうな作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-05 01:08:50) |
6. お熱いのがお好き
《ネタバレ》 良作。ジャック・レモンがいい。【ネタバレ注意】女性バンドに入るまでの展開はよくできていると思うのだけど、ギャングたちからは逃げているばかりで、(相手が入れ替わったものの)そこに落ちがないのが残念。もちろん、最後の決め台詞は素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-27 23:56:04) |
7. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
《ネタバレ》 佳作。アニメ(映像)としてはよくできていると思うけれど、「興行的には失敗した」と言われたら、そうだろうなあと思う程度に地味な作品。【ネタバレ注意】一番の問題は、ストーリーにあまり深みが感じられないこと。宗教女に感化されて、そんなに急にモチベーションが上がるような性格だったのか? あの性格なら、もう少し“打算”を匂わせてもよかった気がする。そもそも宗教女はどうやって暮らしているのか。ビラ配りだけでは毎日の糧にならない。勧誘した人から相談料でもとるのかと思ったよ。ばあさんにばけた男が襲ってきたのは、それでおしまいになってしまっていいのか。最後は「奪わせて貸しを作る」はずだったのに、空軍が命がけで戦っているのはなぜか。最後はそうなるだろうという展開ではあるのだけど、なんだか展開が弱い。 [映画館(邦画)] 6点(2011-05-27 23:48:38) |
8. おくりびと
《ネタバレ》 よい映画だと思うけれど、アカデミー賞で話題になった割にはあっさりしていて少し拍子抜けした。心境の変化をくどくど説明せずに表現していくところはうまいけれど、きれいにまとめすぎて空々しくすら感じてしまい、心を打つものがない。伏線もあからさまで、きっとそうなるだろうという方向に進む。ただ、それでも魅せるのは、本木雅弘のすばらしいところ。彼は若いころからよい役者。あと、納棺師に対する職業差別的な意識は、都会にいるとわからないのかもしれない。それにしても広末涼子がダイコンなのは皆、気になるんだね。 [DVD(邦画)] 7点(2010-06-03 11:30:11) |
9. オーシャンズ12
《ネタバレ》 大物スターがたくさん出ているというだけの駄作。最後に「予想もつかなかった落ち」が用意されていても何も嬉しくない。キャサリン・ゼタ=ジョーンズが綺麗なのが、わずかな救いという程度。みんな、こんな脚本で、よく出演する気になったものだと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2008-11-19 23:32:32) |
10. 大いなる陰謀
《ネタバレ》 すでに指摘されているとおり、内容をミスリードする邦題こそが「陰謀」だろう。予告編の作りも、オリジナルとはかなり違うようだ。その点に戸惑わされてしまったという点を除けば、全編を通じて緊張感のある作品ではある。ただ、戦場の兵士の最後のシーンは、いかにも「これで映画は終わり」という締めくくり方に見えてしまったし、ストーリーとしては意外性に乏しい。そんな中、レッドフォード扮する教授が「授業に出なくていいから、オールBを上げよう」と提案するところは、学生の性格を印象付ける良いシーンだと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2008-05-13 00:24:07) |