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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 894
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  音楽(2019)
楽器に触れたことのないヤンキー三人組が何となくバンドを始め、地区のロックフェスに参加することに。 捻りもなく本当にそれだけ。 裏を返せば、音楽への純粋で原始的な衝動を突き詰めたと言える。 技巧とか理屈とかは要らない。 それを表現をするためにロトスコープという手法を取っており、7年かけた労力に見合った没入感が半端ない。 シンプルすぎる絵柄にシュールな笑いが物語に独特のリズムを生み出し、71分の短い尺だからこそ鋭い切れ味を感じる。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-03-14 18:42:46)
2.  オリエント急行殺人事件(2017)
タイトルだけなら知っている人も多いはず。反則スレスレのオチも有名でツッコミどころ満載であるが、これをどう魅せていくか。近年の世相により、黒人やヒスパニックを配したキャスティングになっているものの、現代だからこその新しい切り口が欲しかった。再映画化の意義はあったのかと思うくらい、良くも悪くも保守的に終わった印象。いっそのこと、犯人視点で如何にして事件を起こしたかを描いた方が面白いと思うが、財団が許さないか。
[地上波(字幕)] 5点(2020-10-09 22:39:18)
3.  女は二度決断する 《ネタバレ》 
虚無の物語。ダイアン・クルーガーの熱演を以って、淡々とした物語を引っ張っていく。主人公が薬物やタトゥーに手を出す、純粋な善人ではないグレーな存在だからこそ、優柔不断からのあの決断に至ったのだろう。たとえネオナチの若い夫婦が有罪で終身刑になろうが、自らの手で復讐しようが、残された彼女には悲しみや苦痛が和らぐことがない。復讐が虚しいことは分かっている。けれど、もう心も思考も完全に擦り切れて、その後の人生も闘えなくなってしまった。どこに希望があるの? 当事者でないと分からないけどそう思えた。「ヘイトクライムはやめよう」と呼びかけても、完全にキャパシティが超過して疲弊しきった現在のドイツと重なる。
[DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 12:46:45)
4.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
地球外のサバイバル劇にユーモアを交えたところが異色である以外はとりわけ普通のSF。 本当にリドリー・スコットの映画かと思うくらいに物足りない。 如何にして水と食料を確保するかの前半をなかなか魅せるも、 後半は話が一気に飛ぶため孤独や体調不良に追い詰められる感じが伝わりづらく、 救出でも器具がガタつくフラグが立っているのにトラブルなく成功してしまうため、 もう少しハラハラさせる要素が欲しかった。 帰還を待っている群衆の存在も過剰で必要なし。 英米中のみという中途半端さでてっきりギャグでやっているのかと。 最近は中国に媚を売らないとヒットを望めなくなってきてるのかな? 時代の流れを感じる。
[地上波(吹替)] 6点(2018-08-10 19:32:26)
5.  オール・イズ・ロスト 最後の手紙 《ネタバレ》 
登場人物はたった一人。台詞も背景説明もほとんどない。ロバート・レッドフォードが老体に鞭を打ち、ひたすら生に執着する姿を追う。難破することによる海水の恐怖がジワジワ迫ってくる演出、その時間との闘い、八方塞がりな絶望感の描き方が上手い。退屈させないように違和感なく幾多の困難を挿入してくるところにリアリズムの極致を見た。海とは無縁の生活をしている自分にとって、自然が如何に畏怖に満ちあふれ、人がどれだけ無力な存在かを再確認できるが、たったそれだけ。このような死の恐怖に直面しなければ、主人公に共感することは難しい。
[DVD(字幕)] 6点(2018-02-14 00:03:46)
6.  お嬢さん(2016) 《ネタバレ》 
『ラスト、コーション』みたいな官能心理サスペンスだと思っていたら、成人向けの『アナと雪の女王』だった。大金を求める侍女・スッキと自由を求める令嬢・秀子。伯爵に持ちかけられお互いを陥れるはずが、次第に心を通わせていく過程を丁寧に掬い上げ、気持ちが高揚していく。日本に対するコンプレックスと憧れを体現した淫靡で壮麗な美術が異空間として広がっていき、重苦しい展開をユーモアで繋ぎ止めるパク・チャヌク監督の真骨頂だろう。第三章は意外性の物足りなさ、逃走劇の詰めの甘さが気になったが、自分たちを支配しようとする叔父と伯爵を懲らしめてハッピーエンドは爽やかで悪くない。舞台をヴィクトリア朝の英国から日本統治下の朝鮮半島へ大幅に改変して原案同然になったからこそ出来た結末だ。日本に憧れを求めた"ニセモノ"からの解放。性別と階級と国籍からの解放。しかし、時代背景からすると末永く幸せに暮らしましたとは思えない。二人からはどこか淡く儚い、幼子の遊びみたいなものを感じるのは自分だけだろうか。細かい人間関係及び小道具を見直したくなるくらい面白かった。
[DVD(字幕)] 8点(2017-08-12 22:15:51)
7.  オクジャ/okja 《ネタバレ》 
少女と巨大生物の絆を描いた『となりのトトロ』を彷彿とさせる大自然の日常が、 攫われたオクジャの奪還劇に活かされる面白さ。  偽善的な動物愛護団体と冷酷なグローバル企業の対立の中に、 善悪の二極化では割り切れない人間の複雑さ身勝手さ。  そして生物が精肉へと大量生産されていく死の簡便化・・・。  社会が豊かになっていく反面、そのツケは常に下位種に押し付けられている。 我々は上から押し付けられた価値観をさらに下になすりつけて生きているのだ。  "金の豚"で買われたオクジャと他の豚との違いは何なのか、 親から子豚を託された少女には重すぎる役割だろう。 「私たちを忘れないでほしい」と訴えているようだ。  「考えさせられる」という思考停止で済まされる今日にも腹は減り、かつて命だったものを喰らう。 本作鑑賞後の夕食が豚カツだった。 こうして誰かの犠牲によって上澄みを吸い、世界が廻っている。 誰もが分かっているのだろう、ポン・ジュノなりの"いのちの食べかた"を再確認する他、自分には出来ない。
[インターネット(字幕)] 8点(2017-07-10 22:16:38)(良:1票)
8.  オマールの壁 《ネタバレ》 
パレスチナを囲む壁がまるで戦前のユダヤ人を押し込めるゲットーを想起させる。かつてナチスがしてきたことを自分達も進んでしていることが皮肉だ。狡猾に嘘で扇動し、誠実な若者の運命を狂わせて・・・。オマールらがイスラエル兵士を撃たなければこんなことにはならなかったのか? もし日本も壁で囲まれる側だったら、その鬱屈はいつか爆発するだろう。解放される希望も未来もなく、めそめそと民族浄化されるくらいなら尊厳を持って抵抗する気持ちは伝わる。しかし、将来の結婚相手を幼馴染に奪われ、友人も不慮の事故で死に、生き甲斐を失ったオマールは心が折れて壁すら登れなくなってしまった。その遠因を作ったのは一見人間的なイスラエル人捜査官で、失うものもない彼が破滅覚悟で射殺する顛末が苦しい。スパイ映画としても青春映画としても秀逸な出来で、『パラダイス・ナウ』に続き、米アカデミー賞の候補に挙がった意義は大きい。どちらかが滅ぶまで負の連鎖と憎しみは絶えず続く・・・
[映画館(字幕)] 7点(2016-08-20 19:25:35)
9.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
原題の『Carnage』(大虐殺)も邦題の『おとなのけんか』も的を得たタイトルだなぁ。息子たちの喧嘩が原因なのに、論点がずれて次第に大層で大人気ない喧嘩になっていく・・・夫婦vs夫婦から男vs女に変わっていく展開にセンスあり。キャスティングもバッチリ。ただ、80分の割に長く感じ、笑えるかどうかは別として。しかし、大女優ウィンスレットにゲロを吐かせたポランスキーは凄い。それにニューヨークのアパートが舞台なのにパリのセットで撮影とのことで、アメリカに入国できない彼に国境線は関係ないのか。そこばかりに目が行ってしまった。結局、息子たちは既に仲直りで脱走したハムスターも健在ってところが皮肉に感じる。
[DVD(字幕)] 4点(2016-04-15 22:06:08)
10.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 
近年のジブリ作品では佳作の域。地味で内省的であることには変わらないが、「普通でありたい」と願った自己肯定感の低い主人公が自分らしさを受け入れるまでの過程を丁寧に掬い取る。マーニーは杏奈の理想であり、逆もまた然り。足りない部分を補い合うように共鳴する。話の噛み合わなさが気になったが、伏線だったのか。マーニーとの別れは、鬱屈した過去からの解放であり、前向きに歩んでいこうとするきっかけなのだろう(監督のジブリ離脱と重なったりして)。それほど大きな変化ではないのが逆にリアルで良かった。
[地上波(邦画)] 7点(2015-11-09 22:07:32)(良:1票)
11.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
13年の歳月に散りばめられた行間のように、フルネームのない登場人物、テレビや携帯をわざと見せない現代の描写、非現実の中の現実が織りなす世界観のため、あくまでフィールグッドムービーとして見るのが正解だろう。悪く言えば、雰囲気重視でリアリティにおいて都合の悪い展開を誤魔化しているとも言える。後先考えず在学中におおかみこどもを産んじゃうとか、厳しい環境で村社会の強い山奥の集落でそう上手く子育てできないだろとか、気にしたら負け。それに、監督の嗜好が今作であからさまに具現化され、下卑た欲望が画面に透けて見えてしまうことが拒絶反応の強い要因ではないか。監督が女性だったらもっと違うアプローチで印象が違っていたかもしれない。それでも許容範囲だったのは、「そうきたか」と唸る演出だったり、育て上げた万感がリアルに親と重なって、こみあげるものがあったから。育ててくれた親への感謝、かつてした子育てへの郷愁。主題歌は反則すぎる。
[映画館(邦画)] 7点(2015-08-08 00:56:03)
12.  オンリー・ゴッド 《ネタバレ》 
『ドライヴ』の熱狂と期待の反動もあるのだろう、賛否両論の極致とも言えるカルトムービーの怪作として再評価されるかも。過去の作品群を見れば一目瞭然で、レフンはタランティーノとは対照的なアート寄りの人間だからだ。『ドライヴ』にあった最低限で効率的な脚本を削ぎ落とし、スタイルだけで勝負するもその限界を露呈させてしまう。とは言え、凡作とは決めつけられない画の圧倒的な強度には目を見張る。何かおぞましいことが起きるのではないか、という異常なまでの威圧感と緊張感に心身ともやられてしまった。主人公より遥かに目立つ元警官のチャンは、独自の倫理感でギャングのゴッドマザーですら容赦なく裁き、『ノーカントリー』の殺し屋を彷彿とさせる一方で、優しい父親で民衆からも慕われている絶対的な存在。主人公は彼に挑むが完敗し、同時に父親殺しの罪悪感と強権的な母に苛まれて、裁かれたい、真人間として生まれ変わりたかったのだろう。チャンはそういう生き方しかできなかった人間達に対して裁き、そしてカラオケで弔う。憎かろうが死ねば仏で人として供養する侍に近いというか、物凄く仏教的。笑ってはいけない神聖な儀式だろうけど、あまりのヘンテコさに苦笑いするしかない。ただ、自分はこの世界観は嫌いではない。一度観るだけで十分だけど。
[映画館(字幕)] 6点(2015-06-09 19:45:23)
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