1. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
随分とざっくりしたアトラクション・ムービーですね。用意された材料からするとちゃんと構成されたものを作れそうなだけに残念な出来。 [地上波(吹替)] 3点(2008-01-27 15:30:18) |
2. パフューム/ある人殺しの物語
《ネタバレ》 幻想小説なんて銘打たれているものにありがちな世界観を披露しただけの作品。 何とか意味を見出そうとするならば、自己実現によって愛情の獲得が成せるなんてのは若造の幻想だって主張ぐらい。 しかし、それにしたって彼はどこからそんな発想を持ったのか描写されてないし、愛を欲していたなんてのも描写されてないわけで・・・(彼の境遇から察して脳内補完できるものの、同時に超人的な扱いもしているのでそれも難しい。やっぱりちゃんと描写しないと)。 個人的には主人公はどこかで「愛」という観念を知って、その「愛」という言葉を利用して自身の性的趣向による行為に言い訳しているような人物であったという方向に持っていった方がテーマとして魅力的だったと思う(こうするなら最中に勃起しているような描写が欲しい)。 それにナレーション頼りなんてのもどうしようもない感じ。 [DVD(吹替)] 0点(2008-01-18 02:15:41) |
3. バニラ・スカイ
観ている間は単純に楽しめるものの、結局世界観披露にすぎない内容。 こちらをオリジナルより先に観ていたのですが、トム・クルーズの方がもてそうにも軽そうにも見えるので、役どころにははまっているんじゃないかな。 [DVD(吹替)] 4点(2008-01-11 23:04:13) |
4. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 非情な現実は逃避手段であった空想をも侵し、終いにはその中ですら裏切られてしまう救いのない悲劇。 そんな顛末にも拘わらず、気高い心を失わなかった彼女に拍手。 自分を恥じるような生き方をしなければ人は皆「天国」に行ける(自爆テロやってるような人にも言えることでしょうから、一概に肯定できませんが)。 宣伝ではファンタジーと謳われているものの、空想内容が幻想的なものだったということでしかないのでジャンル分けとして「ファンタジー」を用いるのは適切でないのでは? あの世界観は脈略がないので、すぐに空想なんだろうと察しはつくものの、ファンタジーという言葉に惑わさせて、この曖昧な世界も現実でしたなんて処理にしないでくれよと冷や冷やしながらの鑑賞になってしまった。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-11 17:20:09) |
5. パッチ・アダムス
《ネタバレ》 先ず彼の一方的アプローチが常に好意的に受け入れられるのが腑に落ちない。後に恋人の死を招く挫折が挿入されるものの、スルリとかわしてしまいますし。 そして、彼の努力の描写が全くないのは如何なものか。彼が優秀な成績であるのは解決の一要因になるので重要。 多くの人を救いたい、人間味を欠く医者の態度が気に入らないなど彼の言い分は理解できるが、勝手に診療所を建てて無免許で診察することを肯定するような内容は問題あるのでは? 勿論問題があるからこそ作品になるし、テーマとなり得るのだが、どうも作品の焦点はそこへは向いていない。 医学の知識を持った社会性を欠く人物が医学界に問題提起するような行動をとった話という括りなのでしょうが、パッチ自身の問題には肉迫しない変な話。 [地上波(吹替)] 3点(2007-12-29 22:49:00)(良:1票) |
6. バベル
《ネタバレ》 言語や国籍の違いですれ違うエピソードを繋げただけで随分と退屈。 物語る手法を知らない中・高生が書いたような青年の主張的内容。 まあ、考えるキッカケになる人もいるでしょうから無駄な作品ではないと思います。 [DVD(吹替)] 2点(2007-12-27 19:29:25) |
7. バガー・ヴァンスの伝説
《ネタバレ》 鑑賞中は、こりゃ実話を基にしたってパターンの大駄作だなと思っていたのですが、その後調べた限りでは実在の人物を何人か登場させているものの主人公自体は創作のよう(調べ不足かも)。 まあ、実話だろうが、創作であろうが、こんないい加減な文芸作品はない。 戦場での体験で絶望なり、価値観の変化があって堕落していった主人公というのは例え説明不足であろうと情報として与えられているのでその胸中を想像は出来る。 負けん気を刺激したり、周囲の期待に触れて試合に臨む流れというのもまあいいとしても、試合でアドバイスをされただけで変化し、優勝しちゃうなんて・・・。 変化の内容が全くないのでテーマ性も何ひとつ示せないままに終わる。 [DVD(吹替)] 0点(2007-12-22 20:19:11)(良:1票) |
8. パラダイスの逃亡者
《ネタバレ》 「ミッドナイト・ラン」の脚本家であるジョージ・ギロ監督、脚本作だけあって前々から観たかったのですが、DVD化もされてなければレンタルでも見当たらなかったので地上波放送をかなり楽しみにしていました。 「ミッドナイト・ラン」と同様に物語の構造上の役割を各々別個のベクトルでまかない収束させる手腕はさすが。 ただ、長男が銀行強盗しようと思い立つ動機が不明(それ以前の描写ではそんな奴ではなかった)、サラは何で強盗だと見抜いていながら見逃すのか(そもそも何故見抜けたのか)、サラとのロマンスは一目惚れでしかないので軽薄、と欠点は多数。 地上波放送用にカットされた部分にそれらを補完する内容があることを祈って、甘めの採点。 [地上波(吹替)] 7点(2007-12-18 21:50:36) |
9. バース
金田伊功作画を堪能できる作画マニア、あるいは声優好き限定の作品。 アニメのひとつの文化としてこういった勢いと世界観だけの作品は認知されているものの、わざわざ金と時間と優秀な人材を使っているのに内容を放棄しちゃうなんてもったいないのひと言。 [DVD(邦画)] 0点(2007-12-16 19:51:40) |
10. バトル・ロワイアルⅡ 【鎮魂歌】レクイエム
すっからかん映画。 劇場を出る時には足を運んだ悔いばかりだった記憶がある。 [映画館(邦画)] 0点(2007-12-11 11:17:28) |
11. 母の眠り
《ネタバレ》 親が子に果たすべき責任はあるにしても、子が親に果たすべき責任はないと思う。 老後、病身の世話や介護を期待して子を産んだりするのは無責任極まる。 社会が便宜上提供した「家族」という幸せの観念を鵜呑みにしていた典型的一家に降り掛かるその実態。本作では明らかに子に任せて逃げっぱなしの父親が元凶。家族を持つ覚悟を全くしてなかった人ですね。日本人の父親には山といそう。 結局父親は逃げ切っちゃった感じの扱いなので墓前で「愛してた」て言われてもね・・・。 まあ、こういうことがあると記憶という情念は意外なほど自分の骨身となっているのに気付くもんです。 [DVD(字幕)] 8点(2007-11-30 00:03:23) |
12. 裸のランチ
内容ナシ。 映像作家の自己満足に終始。 [DVD(字幕)] 0点(2007-11-29 03:41:00) |
13. パルムの樹
世界観だけの内容。 [試写会(邦画)] 0点(2007-11-24 20:19:26) |
14. 走れメロス
ひたすらに主人公が障害に立ち向かうだけの内容ですからね。 要は、そのひた向きさに心動かされるかどうかなのでしょうが、友人と呼べるほどの関係性を作らず仕舞いで状況が始まっちゃってるから・・・。 [ビデオ(邦画)] 3点(2007-11-21 18:22:28) |
15. バックドラフト
サスペンスにしてもドラマ処理にしても至極真っ当。 [地上波(吹替)] 7点(2007-11-18 10:29:53) |
16. 走れ!おしゃべり馬 ひみつの必勝作戦<TVM>
《ネタバレ》 構成は施されているものの子供だましの内容が多くて軽薄。 特に娘が騎乗することで対応するくだりはジョッキーという職種を馬鹿にしているようになってしまい、不快(しかも、勝っちゃうし・・・)。 [地上波(吹替)] 3点(2007-11-14 09:47:47) |
17. バタフライ・エフェクト/ディレクターズ・カット版
劇場公開版は5点(評価内容はそちらを)。 こちらは飛躍し過ぎる主人公の発想にマイナス1点。 [DVD(字幕)] 4点(2007-11-09 12:25:36) |
18. 裸足で散歩
《ネタバレ》 独善的でヒステリーを起こす女房に振り回される夫(女房の言い分は飛躍し過ぎで横暴)。 女房は癇癪を起こして夫を叩き出すものの、寂しくなって仲直りを申し出る。 この内容に何の意味があるんだ? [DVD(字幕)] 0点(2007-11-05 10:42:03) |
19. バウンド(1996)
《ネタバレ》 転換部が双方のケアレス・ミスというのには閉口するものの、大げさなサスペンス演出が次第に快感に(コントっぽい印象さえ芽生えた)。 ペンキの使い方のみ感心。 [DVD(吹替)] 4点(2007-10-28 23:09:38) |
20. 8 1/2
つくづくこういったものを面白いなんて言う人にはなりたくないものだと思う。 自分は伝える努力が成されていないものを表現と呼ばない。 [ビデオ(字幕)] 0点(2007-10-13 09:57:42)(良:2票) |