201. 裸で御免なさい
ストリップどうこうというのはアイディアとしてはインパクトがあるけど、それ以外のところでひねりがありません。結果、同じやりとりが繰り返されているように見えます。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-06-04 23:27:37) |
202. パリで一緒に
《ネタバレ》 脚本家がああだこうだと考える内容が、それこそ思いつきを並べただけで、発想も計算も感じられないのが最大の難点。お馬鹿映画だからこそ、締めるべきところは締めないといけないのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-05-20 00:11:42) |
203. ハート・ロッカー
《ネタバレ》 ただのヒーロー大活躍アクション映画だったらどうしようと思っていたのですが、そうではなかったので安心しました。携帯電話をものすごい勢いで警戒するところなどは現実の生々しさを感じさせますし、中盤の砂漠の銃撃戦も、何もないところがかえって緊張感を高めています。前半でさんざん白く乾いた埃っぽい地面を見せ、中盤以降は暗闇中心に移行して、最後に日常のスーパーマーケットを持ってくるのも、ギャップの体感を醸し出しています。これでカメラがもうちょっとまともだったらよかったのですが。 [DVD(字幕)] 6点(2011-03-16 02:30:21) |
204. 巴里のアメリカ人
《ネタバレ》 タイトルに反して、パリの風景が全然出てこないのにがっかり。内容からしても、パリであるべき必然性がありません。ラストの延々と続くダンスは、いかにもアメリカ人好みの物量作戦で、そこまで徹底するとかえって爽快。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-02-17 05:03:13) |
205. 初恋のアルバム~人魚姫のいた島~
《ネタバレ》 このロマンチックな設定からかなり期待したんですが・・・結局、一番ドラマがあったのは主人公と若き母の初対面の部分であり、これではほとんど出オチに近いです。チョン・ドヨン演じるキャラに、両方を通じてあまり魅力が感じられなかったのも問題。なので、結末も予定調和に見えてしまいます。 [DVD(字幕)] 3点(2011-02-08 03:02:30) |
206. パリ、恋人たちの2日間
《ネタバレ》 どうしても「恋人までの~」「ビフォア~」の続編クラスを期待してしまい、ハードルが高くなってしまうのだが・・・この作品の弱点は、映像としての撮られ方にまで考慮がいっていないこと。カメラワークは最悪に近い。また、脚本も、デルピーの力の入り方は伝わってくるが、ところどころ、あからさまに「ここがフランスとアメリカの違いなんですよ~」的な誇張があるのが難点。ただし、全体として、自分はこういうのが作りたいのだという作り手の一貫した執念があるのは、嫌いではない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-11 00:59:43) |
207. バベル
《ネタバレ》 4つのストーリーに共通するのは、言葉や想いがもう少しで伝わりそうなのに伝わらないことに対するもどかしさ、苛立たしさ。そして、一つの出来事を巡ってどこかで互いにごく薄くは関連していながら、そんなことを露知らずに我々は生きていること。そのことを念頭に置いて見れば、これほど分かりやすい作品もない。その中で、落ち着いた描写でじわじわと「ちょっとずつ進んでいく」雰囲気が実に心地よい。ただし、脚本としては、冒頭はやはり説明抜きで銃撃の場面から始まり、そこから遡るべきだったと思うし、東京のセクションは銃がモロッコへ渡ることでつながるのだから、「渡るまで」のものとして構成し、最後は銃を渡すシーンで閉じられるべきだったと思う。あと、ほとんどが横になって呻いているだけの演技なのにこれほどの強烈な存在感を示すケイト・ブランシェットという人は、しみじみ凄いと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2011-01-08 01:54:22) |
208. バーダー・マインホフ 理想の果てに
《ネタバレ》 俳優陣が揃って気迫のこもった演技に満ちており、多少登場人物の区別がつかなくなることはあっても、集団として1つの動きがあったことが明確に伝わってくる。また、エキストラの使い方、記録映像の入れ方などにも気が配られており、それによって2時間半があっという間。ただ、描写としては、同じような爆破シーンや暗殺シーンが繰り返されて、ところにより単調になりかけているのが気になった。 [DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 01:41:30) |
209. 花嫁のパパ(1991)
《ネタバレ》 あまりにも凡庸な出だしに期待が大きく下がったのですが、その後は、「花婿が嫌な奴で喧嘩が起きる」とか、「式の準備をめぐって対立発生」とか、「誓いの言葉の前に一悶着」とか、ありがちなパターンをことごとく外して、ひたすら式や宴席を堂々と讃美することに徹しているのが、かえって新鮮でした。着地も単純あっさり風味で好印象です。これであのしつこいナレーションを8割ぐらいカットしてくれたら、はるかに良くなったのですが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-05 20:16:33) |
210. パーフェクト・ワールド
《ネタバレ》 単なる疑似父子映画と考えると浅く見えるが、ブッチは終始一貫して「誰かに自分を罰してもらいたかった」のではないだろうか。それも、官憲でも宗教者でもない、それにふさわしいしかるべき人に。そう考えると、冒頭でためらわずに少年を人質として選択したのも、少年に手を出した相棒を即座に射殺したのも、少年に撃たれた後はそれまでとうってかわって穏やかな表情になっているのも、一本の筋として自然に理解できる。テーマが明確なので、いくつかみられるありがち設定も気になりません。ただし、すでに指摘されているとおり、レッド側の掘り下げが浅いのが残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-01-01 01:33:56) |
211. バウンティフルへの旅
《ネタバレ》 何といっても、日常生活で起こりうる次元での「旅」「冒険」であるのが良い。わざとらしい大事件は何も起こらず、誰もがどこかで一度は体験したようなことの積み重ね。主人公も、回りくどいことを考えているわけではなく、純粋に一途に故郷を目指しているだけ。なのに(だからこそ)どきどきする。偶然出会うレベッカ・デモーネイも、もう少し何かあるかと思わせるところであっさりお別れ。この辺の引きの加減が心地よい。それらの集積は、朝の光の中でじっくりと撮られる朽廃した我が家で美しく結実する。見る側の心の奥にあるものを掘り起こし、共感を呼ぶ作品です。紛争の発端である息子の妻がうるさすぎるのが難点(特に導入部)。ここはもう少し抑えてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-25 22:48:41) |
212. パッション(2004)
ひたすら残酷映像続きだけの内容だったらどうしようと思っていたのですが、確かにリンチ描写は恐ろしく凄惨であったものの、それだけに終わっていないところが、作品としてのインパクトを高めていました。特に、身柄拘束後のイエスが、毅然として粛々と磔に至るのではなく、むしろ弱々しく追い詰められた表情を終始示しているのが印象的でした。技術的には、エキストラの使い方の上手さを評価したい。 [DVD(字幕)] 7点(2010-11-13 01:50:36) |
213. ハロルドとモード 少年は虹を渡る
《ネタバレ》 少年の自殺妄想描写(?)があまりにも唐突で浮いていて、中身に入り込めませんでした。霊柩車を乗り回すという使い方も、演出としてかなり乱暴なのでは・・・。ロマンスが開始する過程も、必然性があまり感じられません。 [映画館(字幕)] 5点(2010-11-04 00:22:20) |
214. 薔薇の名前
謎の展開も解き明かし方も単調で面白みがない。雰囲気で押し切っている感じだと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2010-10-31 01:28:53) |
215. パニック・フライト
《ネタバレ》 前半にしても後半にしても、割とチマチマした空間で攻防が展開されるのであるが、手を拡げすぎず、単純なやりとりに徹しているのに好感を持った。心理戦の要素をもう少し入れてくれれば、まだ良くなったとは思うが・・・。レイチェル・マクアダムスは、久々に、「怯え顔が上手い女優」だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-25 03:07:47) |
216. パリ警視J
無難な感じの古き良き刑事物なのですが、それにしても無難すぎというか、いろんな意味で個性なさすぎです。これだったら、特捜最前線とか太陽にほえろを見ている方がよっぽどレベルが高い気がします。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-04-02 01:24:33) |
217. パリは霧にぬれて
《ネタバレ》 子供が誘拐される話と聞いていたのですが、いつまでたってもその事件が起こらず、逆に起こったと思ったら、あっさり解決してしまったので拍子抜けした。そっちはむしろオマケであって、中心は主人公の葛藤と錯乱の心理だったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-03-30 23:48:50) |
218. 8 1/2
何を創り上げたい作品なのか、さっぱり分かりませんでした。百歩譲って、制作に挑んだ際の自分の苦悩ぶりをそのまま投影したものと解釈したとしても、それは作品に対する制作者の根本的な姿勢として「逃げ」なんではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2010-03-02 00:30:52) |
219. 幕末太陽傳
登場人物が揃いも揃って終始うるさすぎで、作品の空気も一本調子で、見ていて入り込めませんでした。フランキー堺の飄々とした存在感に4点。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-02-22 01:28:21) |
220. 初雪の恋 ヴァージン・スノー
《ネタバレ》 序盤のところは、韓国のラブロマンスと日本のラブロマンスの違いが見事なくらい悪い方に作用しています。何であの2人がうまくいくのか、まったく説明も説得力もないですね。中盤以降も展開に何の工夫もありません。目標もポイントもなくずるずると最後まで続けているだけです。 [地上波(邦画)] 2点(2009-12-31 00:39:16) |