21. ハリウッドランド
《ネタバレ》 とにかく、何から何まで「思わせぶり」なだけの作品。別にラストが曖昧だからダメとは言わないが、かといって、主人公はスタートの時点と比べて何も発見していないのだから、そもそも作品として成り立っていないと思う。他方で、主人公の(元?)妻と子供がどうのこうのという部分は、単に邪魔なだけ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-09-16 01:19:58) |
22. パンチドランク・ラブ
《ネタバレ》 アダム・サンドラーなのにここまで暗い作品だったとは・・・。いつまでたっても幸せなロマンスになっていかないので、びっくりしました。ほとんどは主人公のああだこうだの日常を描いているだけなのですが、別に面白くはありません。95分がとてつもなく長く感じました。 [DVD(字幕)] 3点(2020-04-27 01:47:44) |
23. HUNGER/ハンガー(2008)
《ネタバレ》 IRAの闘士が、獄中で抗議のためにハンストに突入する話・・・と聞けば、どんな背景があってとか、誰とどのように連帯してとか、対立する支配側とはどういうやりとりがあってとか、いろいろ興味が湧いてくるのですが、その辺の説明なり描写はほとんどなし。というか、一部を除いて台詞からしてほとんどなし。むしろ、短時間のショットをモザイクのように積み上げている感じであり、箇所によってはイメージショットのようなところもある。しかし、この重い事実の描写として、こんな詩文的な手法でよいのかという点は、気にせざるをえない。また一方で、中盤で15分超えの長回し1対1会話シーンがありますが、ほかのところとの落差がありすぎて、結局奇をてらっているように見えてしまうのです。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-03-16 00:15:10) |
24. バンディダス
ウエスタン・コメディって今まで笑えたことがないんだけど、これもやはりそうでした。しかも、せっかくの主演2人がワーワー騒いでいるだけで、持ち味が出されていない。セクシー衣装とお顔アップには存分に配慮されていたので、点数はそこに対して。 [DVD(字幕)] 4点(2019-04-30 01:08:31) |
25. ハイ・フィデリティ
ストーリーはあってないようなものですが、とにかく主人公のオタク人格の表現が楽しい。カメラ目線をこれだけ全面展開して、しかもそれがずばり成功している作品って、ほかにはないのでは?こういう主人公は、見ているだけで楽しいのだから、話の筋なんかは割とどうでもいいのです。それと、ジャック・ブラックのはまり役ぶりには大笑い。こういう中古盤屋の店員は、現実にも、たくさん存在します。オタク万歳! [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-03-04 01:38:37) |
26. ハッスル!(2003)
《ネタバレ》 チリを代表する官能サスペンスというのがウリらしいのですが、エロティックなのは最初の約15分のストリップバーのシーンくらいのものです(後でもベッドシーンとかはありますが、ハリウッドでも日本でもその程度のはいくらでもあります)。で、話の興味は兄弟+マフィアのボス+ストリッパーの四角関係の方に移っていくわけですが、せっかくのそんな重層設定をしていながら、心理の綾も何もなく、それぞれでうじうじ考えているだけです。子供がどうのこうのという部分も、何かそこだけ別世界みたいで、話の文脈から浮いているんですよね・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2019-02-05 23:03:00) |
27. バースデイ・ガール
《ネタバレ》 ロシア語の部分以外に目新しい要素は何もないが、あっけらかんとしたハッピーエンドで見た後の印象は悪くはない。ただし、2002年にもなってニコール・キッドマンが何でこんなB級作品をわざわざ選んだのかは謎。 [DVD(字幕)] 4点(2018-07-09 00:45:31) |
28. ハムレット(2000)
ハムレットの映画版はすでに何作もあるんだから、今度は舞台を現代のニューヨークに持ってきました・・・という試み自体はいいんだけど、そこで全部が終わってしまっているのです。つまり、設定背景や美術や衣装を現代風にしたというだけであって、やっていることはこれまでの作品と何も変わっていません。もっと思い切って換骨奪胎して、原作の要素で残っているのは残渣くらい、くらいの配分にした方が面白かったと思うけどなあ。せっかくこうするんだったら。 [DVD(字幕)] 3点(2018-06-12 01:25:07) |
29. 花とアリス〈劇場版〉
《ネタバレ》 せっかくの記憶喪失スタート、さらにそこに発見者の作為が加わる、という魅力的な設定をしていながら、各登場人物の心理の綾の部分が全然出てこないんですよ。いや、そういうシーンもあるにはありますけど、大半は日常のうだうだで無意味に尺が伸ばされている。ラストの優ちゃんの制服バレエのインパクトはなかなかですが、それまでの流れとつながっていないので、映画を撮っているのではなく、バレエを撮っているだけになっています。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-04-26 01:42:23) |
30. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 時系列操作や同一シーン反復は大好きなので、当然のように点数は甘め。突っ込みどころはいろいろあるんだろうけど、気にしない。もっとも、私の一番のツボだったのは、過去の操作による現在の変更よりも、台所の包丁シーンや父親との面会シーンでのつじつまを何とか合わせようとする強引さの方でした。 [DVD(字幕)] 7点(2017-10-09 00:23:27) |
31. ハッスル&フロウ
《ネタバレ》 導入部は何かいかにも「退廃してるどうしようもない生活を描いてますよ~」という作為的な雰囲気があって今ひとつだったのですが、中盤のレコーディングのシークエンスは素晴らしい。たった1曲のために、金も設備もないチームが、あれこれと克服を重ねていく(その中には、高価なマイクを入手するためのえげつない手段も・・・)のを、延々と時間をかけて描いている。だから、その後の「この曲にすべてをかけた」という台詞に実感がこもってきます。さらに、スキニーとの対面シーンでは、鼻先であしらわれるのを何とかぎりぎりのところで突破していくスリル感。その後のトイレのシーンは、本来ならピークのはずなんだけど、ちょっとその前の伏線が分かりやすすぎかな。あと、ラストはあそこで終わりじゃなくて、もうちょっと引っ張ってほしかった(それか、本人は拘束中なんだけど世間ではあれこれ起こっている、のどっちか)。 [DVD(字幕)] 6点(2017-08-27 01:22:04) |
32. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
《ネタバレ》 いや、2人の間の子供なんかが出てきて、しかも活躍してる時点でダメでしょ・・・この時点で、前作とはさらに別コンセプト作品になり、そしてもちろんさらにつまらなくなっています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-04-16 23:00:41) |
33. 半落ち
《ネタバレ》 終盤入口くらいまでは、ちょいちょい出てくる説明台詞やありえない台詞に目をつぶれば、(原作に大きく助けられてはいるものの)何とか見られるレベルなのですが・・・ラスト30分の裁判シークエンスが、とにかくグチャグチャ。そもそもこの話の肝は、(警察官や検察官や弁護人や裁判官やマスコミといった)誰がどう頑張っても、本当の真相なんてものは誰の目にもふれることなく深く潜っていき、そのまま公になることはない、という点にあったはずなのに、あんな改変をしてしまっては、それまでの90分が前フリ以下にしかならないでしょう。結果、すべての登場人物は、存在の意味を失ってしまいました。あと、それとは別に、すでに指摘されていますが、すべてのシーンにおいて、照明のセンスが最悪です。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-11-16 01:25:27) |
34. パイレーツ・ロック
《ネタバレ》 リチャード・カーティスらしい、明快爽快一直線の作品。敵方らしい設定も出てきながら、何かするたびにあっさり蹴散らして、深刻な危機には陥らない、というのもこの人ならでは。終盤ではあろうことか「タイタニック」のパロディまで展開してしまって、ニヤニヤが止まらない。まあ、135分は長すぎだと思うし、このエピソードはカットした方が良かったんじゃないかという箇所もあちこちに・・・。●一番違和感があったのは、66年のイギリスといいながらビートルズがまったく登場しなかったことなんですけど、何か理由があったんでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-16 00:46:09) |
35. ハンコック
《ネタバレ》 みんなから嫌われているヒーローという設定なのであれば、もっとチープでダサダサなスタートになっていなくてはならないはずなのに、最初からそこそこ格好良くて成果も上げたりしているので、前提がすでに破綻しています。ヒーローもののくせに、性能や動きの細部が詰められておらず、映像面が適当感満載なのも問題です。まあ、ウィル・スミスとかシャーリーズ・セロンとかの重すぎるキャストを持ってきた時点で失敗でしたね。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-08-01 02:00:53) |
36. バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
《ネタバレ》 何と意外に面白かった。バブルって楽しかったんだね~、で終わったら面白くないと思っていたのですが、分かりやすいバブル描写は入り口で片付けておいて、あとは王道タイムトラベルものの流れ。こういうエンターテインメント徹底作品って日本には少ないから、案外貴重かもしれません。伏線回収しまくりのラスト30分もなかなか美味しい。安っぽい撮り方はご愛敬ということで。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-01-19 01:43:06) |
37. パニック・ルーム
《ネタバレ》 例えば携帯電話を取りに行くくだりのような、あるいは警官とのやりとりのような、単純な中にも双方の思惑と作戦があるようなところが光っているわけです。終盤はいつものような銃頼み&肉弾戦になってしまったのは残念でした。それと、ルーム自体には(備品など含めて)もっといろいろ仕掛けがあるのかと思っていたのですが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-06 02:36:57) |
38. ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人
《ネタバレ》 コレクターの姿を追ったドキュメンタリーなんだから、例えばこの作品は、こうやってこうやってこんなことまでして入手しました・・・とか、そういう側面からの突っ込みを期待していたんですが、その辺は全然ありませんでした。美術品それ自体の紹介が半分、集めたそれをどんな風に生かしているのかが半分といったウェイトでしょうか。しかし、コレクターのドキュメンタリーであって美術品のドキュメンタリーではないので、美術品そのものがどんなものであるかということは、実は本質ではないはずなのです(コレクターを浮き彫りにする要素という限度で言及する必要はあるにしても)。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-04 01:49:57) |
39. ハンサム★スーツ
《ネタバレ》 昔のドラマは、「不細工であっても心の良さが花開いて最後にはいい目を見る」というのが、1つの定番であった。しかし、ある時期から、「そんなこと言ったって、実際には、見た目で全部決まっちゃうだろ。ありもしない話をするな」と見る側が変にスレてしまって、その王道パターンはいつしか廃れていった。この作品は、その失われた美徳を、おそらくは批判も嘲笑も覚悟の上で、見事なほどになぞっている。その制作姿勢そのものが、不細工の根性を最後には見せてくれる主人公の歩みそのものである。だから私はこの作品を支持する。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-10-13 02:35:03) |
40. パッセンジャーズ
《ネタバレ》 オチ一発の作品と言えば言えるし、そのオチも先行作品の模倣と言えば言えるのだが、作品全体に漂う静謐感とか、つじつまが合うように頑張って持っていっている脚本とか、誰かが向こうにふっと登場するときの一瞬の映像の強力感とか、いろいろと努力と苦心の形跡があるので、一概に切り捨てられないのです。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-10-13 02:34:14) |