Menu
 > レビュワー
 > 鉄腕麗人 さんの口コミ一覧。3ページ目
鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2598
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  初恋(2006)
この「共犯者」たちが、得たかったものは何だったのだろう。そして、得たものは何だったのだろう。僕は、この映画が描く時代に生きていないから、彼らのその「荒み」の根源を理解することはできない。だからこんなことを言うことは無責任なのかもしれないけど、もっと「楽しく」生きてゆけたんじゃないのか。そこまで沈み込まなければならないのか。 ラストのくだりを見て、そういうことを感じた。
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-14 19:21:50)
42.  ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
個人的に、飲み会中の様子の写真を撮ることが好きだ。 深酒の翌日、記憶がぶっ飛んだ二日酔いの中で、デジタルカメラのメモリーに入っていた覚えのない画像を目の当たりにして、愕然すること多数。 今作のエンドロールのネタばらしには、自分自身の二日酔い遍歴に対しての苦笑いが止まらなかった。  第三弾まで製作された人気コメディシリーズの一作目をようやく鑑賞。 身につまされる”苦笑い”も含めて、酒飲みにとっては色々な意味で楽しめる映画だったとは思う。  ただ、僕は男だけれど、普通の日本人として、普通に結婚式を行った者としては、あまりに馬鹿すぎる男どもの愚行に対して、笑えはするが、それ以上に呆れ、憤怒を禁じ得なかった。 結果的にオールオッケーになるからこそコメディ映画なのは百も承知だが、結婚式前日にあそこまでの愚行を繰り広げられては、待っているパートーナーがあまりに可愛そうに思えて仕方なかった。  そういう、米国産コメディ映画を観る上では相応しくない倫理観が先行してしまったことが、今ひとつこの映画に乗りきれなかった要因だと思う。  おそらく別のタイミングで観ればもっと単純に楽しめただろうし、今後シリーズ作を観たならば、彼らに対する愛着が深まることは明らかだとも思える。  結局は、あまりに現実離れの強烈二日酔いを押し通しただけ展開なので、ストーリー的な面白みは意外とない。 でも、ヘザー・グラハムの唐突な授乳シーンはちょっとラッキー。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-16 22:53:09)
43.  バイオハザード ディジェネレーション
二日酔いで気分が最悪の休日の午前中。何もすることも、動く気力も無かったので、動画配信サービスをザッピングして、コンディション最悪の状態でも観ても後悔しないであろうこのフルCGアニメ映画を鑑賞。 結果的には、想像以上に良く出来ているなと思った。 上映時間も含めわりとボリュームもあり、この膨大な情報量を「構築」していく作業の果てしなさは、素人には想像もつかない。  カプコンのゲームシリーズ一切プレイしたことがない(僕には怖過ぎるので……)が、ミラ・ジョヴォヴィッチの映画版はシリーズ全作観ている。惰性で。 今作は映画ではあるが、ゲームシリーズ中の一つのストーリーであるため、個人的には新鮮な要素が多く案外楽しめた。 映画版はシリーズが進むにつれ、原作であるゲームの世界観を無視したヒロインアクションとして暴走してしまっているが、今作はキャラクターも含めてきちんとゲーム的な要素を踏まえて展開していくので、よりゲームファン向けだったと思う。  ただし、やはりというか何というか、フルCGによる描写には、クオリティーの高さは感じるものの、あくまでゲームレベルでのクオリティーのため、人間描写がどこか滑稽に見えてしまう。子供の手の振り方は“カタカタ”と音が聞こえてきそうでコワかった……。 文字通りの“作り笑顔”や諸々の感情的な表情に対しては、どうしても感情移入できなかった。  もう少しストーリーやキャラクターに深みがあれば、そういったマイナス要素もカバー出来ただろうけれど、根本的な希薄さはやはり気になる。 二日酔い回復のための暇つぶしには充分事足りたけれど。
[インターネット(字幕)] 5点(2013-06-15 23:51:23)
44.  ハリー・ポッターと謎のプリンス
最終章前の“つなぎ”的な要素がありありと伺えるシリーズ第6作目。 明らかに、前作「不死鳥の騎士団」の盛り上がりを一旦トーンダウンさせて、次の最終章まで引っ張りましたという感じが拭いきれず、特に原作未読でファンでない者とってみると、この章自体が「不要」と思えてしまった。  ラスボスであるヴォルデモード卿のバックボーンを描く過程は、物語全体において不可欠な要素だったと思う。 しかし、そこに毎度お馴染みの魔法学校でのほんわかエピソードや主要キャラクターらの恋模様が、必要以上に絡んでくるので、ストーリーの焦点がぼやけてしまっている。 敵方のディティールを描くのであれば、主人公らのエピソードなど脇に追いやって突き詰めていった方が、映画作品として締まったように思う。  まあしかし、ここまでくればもう最後まで観るしかない。 本当は一年くらいかけて過去のシリーズ作を観ていくつもりだったのだけれど、結局3日間で未見だった4作品を観尽くしてしまった。  残るは現在公開中の最終章のみ。ここまでの伏線や思惑が一体どう解消され、世界的人気シリーズを締めくくるのか。 こうなりゃこの勢いのまま劇場まで足を運ぼうか……。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-01-05 17:04:51)
45.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
2002年の「秘密の部屋」以来、実に8年ぶりに「ハリー・ポッター」の続編を観た。別に公開されている最終作を映画館に観に行こうと考えているわけでもなく、ただ正月の気まぐれだ。  第二作目までを観て、この作品がどう転んでも“お子様向け”であることを見せつけられたことが、8年間見向きもしてこなかった理由だった。 このシリーズ3作品目も、トータル的に見れば“お子様向け”であることは否めないし、児童文学の映画化である以上、そのことが悪いと評する理由はないと思う。  ただ、前2作品に比べると、監督が変わったこともあり、ダークな映像世界には雰囲気があったと思う。 まあゲイリー・オールドマンを副題にもなっている囚人役で登場させておいて、ベタベタなクリスマス映画に仕上げる方が逆に難しいかもしれないが。  こうなれば公開を控えている最終作も含めて、何とか今年中にシリーズ全作品観てみようとは思っている。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-01-03 20:21:20)
46.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 
もう全編通して「しょうがないねえ」と嘲笑しながら観ることしか許されない“チープ”な映画であることは間違いない。 概ね“酷い”映画であるけれど、同時に、嫌いにもなれない映画だと思う。  あまりまともに改善点を言っても仕方がないけれど、配役をもう少し考えれば、それだけでもクオリティーの差は出たように思う。 出演者の演技や適性に問題があるわけではなく、単純に”実年齢”の問題だと感じた。  “タイムマシンもの”の必然として、メインで描かれる舞台は、当然時間移動をした先、つまりは「過去」か「未来」となり、今作の場合は“バブル全盛”の「過去」がメイン舞台である。 そして、現代と過去の両方に出てくるキャラクターが存在する場合、その配役はメイン舞台である過去の世界で、違和感の無いキャスティングをしなければ、完成度に無理が出てくる。  詰まるところ何が言いたいかというと、阿部寛や薬師丸ひろ子はこの映画の性質にあった俳優だとは思うが、バブル全盛時代を生きる20代を演じさせるのは、流石に無理があるということだ。 “老齢”を表現するメイクはいくらでも可能なわけだから、今20代の若い俳優に主人公の両親役をさせるべきだったと思う。 それと同じ理由で、カメオ出演するラモスや飯島直子らが、ほとんど現在と同じような風貌で登場することも、狙いは分かるがクオリティーを下げるだけの要素になってしまっている。  さらに加えて、主人公が広末涼子というのも、何とも中途半端だ。 22~23歳の設定なんだろうが、どうせなら主人公はバブル当時、生まれるか生まれてないかぐらいの年齢設定にして、もっと若い女優を起用した方が明確な“ギャップ”が生まれただろう。 広末涼子がバブル時代のカルチャーギャップを感じる様を演じても、「それは知ってんだろう?」と思ってしまい、正直なところ説得力が無い。  まあそんなにくどくどと粗を探すような映画ではないとは思う。物凄く暇な時にたまたま放映されていれば、充分に暇つぶしにはなるだろう。 ラストの少々行き過ぎで有り得ない感じは、バブルがあのままはじけなかったらと考えると、逆に有り得そうで良かったと思う。
[地上波(邦画)] 5点(2010-11-09 16:42:43)(良:1票)
47.  パーフェクト・ゲッタウェイ 《ネタバレ》 
「衝撃の結末」を売り文句をうたう映画はとても多い。そして、その売り文句に裏切られることもまたとても多い。あらゆるアイデアとストーリーが出尽くしている中、肥えに肥えた映画ファンの「眼」を超えることは極めて難しいことだと思う。  今作においても、用意されていた顛末に想像を超える程の”衝撃”があったとはとても言い難い。  ハワイの秘境にて遭遇した3組のカップル。その中の一組に殺人犯が紛れ込んでいるという情報が入り、突如としてサスペンスが渦巻く。 美しい南の楽園における疑心暗鬼に満ちた人間の心理劇は、コントラストが際立ち、舞台設定自体には一定の魅力があったと思う。  ただし、映画の展開は巧くなかった。  最大のウィークポイントだったのは、キャストのバランスが悪かったことだと思う。 スター俳優はミラ・ジョヴォヴィッチだけで、当然ながら彼女を中心に映画は展開していく。そして、結局彼女自体がストーリーの”オチ”では、どうしたって驚きは薄まる。(かといってジョヴォヴィッチの存在感が強いかというとそうでもない……) それぞれのキャストのレベルがフラットでなければ、この手の群像ミステリーは巧く機能しないと思う。  脚本自体には、確かに衝撃とそれに伴う深みがあったように感じる。けれども、それを映画として表現仕切れていない。 演出や映像感覚にもっと“巧さ”があれば、「衝撃」の確立と共に、映画として深化したと思う。 脚本家出身の監督だからこそ生じた、「脚本」と「映画」の間の“溝”を感じた。  終始ドキドキするしハラハラもする。しかし、その“方法”は粗く強引で、決してフェアではなかったと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2010-10-04 22:35:36)
48.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 
下世話な欲望の連鎖に、CIAの機密情報が絡んだらどうなるか? コーエン兄弟くらいしか思いつかないだろう題材を、どこまでも馬鹿馬鹿しく描いた映画だった。  シュールでブラックなユーモアセンスは、相変わらずのコーエン節で愉快だった。 ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、フランシス・マクドーマンド、ジョン・マルコビッチ、ティルダ・スウィントン、とアカデミー賞クラスの俳優をずらりと並べた豪華さは、強く興味深かったし、それぞれの俳優のアクの強い演技は流石だったと思う。 (特にブラッド・ピットの馬鹿野郎ぶりは、「ベンジャミン・バトン」を観た後だっただけに、殊更強烈だった)  しかし、そういう利点に相反して、映画としての魅力をあまり感じることができない。 馬鹿馬鹿しさの中にしっかりと“巧さ”のあるストーリーだけれど、面白くない。  その原因の一つとして、豪華な俳優を揃えたはいいが、それぞれの直接的な絡みが希薄であることがあげられると思う。 同シーンに存在はしているけど、台詞の掛け合いがあまりないので、巧い俳優それぞれが「独り相撲」をしている格好になっている。  結果として一番面白かったシーンは、スター俳優の登場しない、CIAの管理職同士のやり取りであった……。  キャスティングの段階で力を注ぎ過ぎてしまい、肝心の映画づくり自体に軽薄な印象を、観客に与えてしまったことは、残念。
[映画館(字幕)] 5点(2009-05-02 12:08:37)
49.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
白昼、大衆の面前で起こった“大統領暗殺”。 その場に居合わせた9人の視点から、導き出される”コトの真相”を描く。  正味数十分間の出来事を、9つの視点から描き出すことによって文字通り多面的に描き出した趣向は、緊迫感に溢れ、辿り着くべき"真相”に向かって非常にスリリングだったと思う。 同じ時間軸を繰り返す描くという一つ間違えば単調になってしまうストリー展開を、卓越したカメラワークで、飽きさせずにテンポ良く映像化しているとも思う。  娯楽映画として滞り無く観れる映画であることは間違いない。 ただ、あと一歩二歩ストーリーに深みと説得力がない。 9人にキャラクターの描写がそれぞれ微妙に軽薄なのことが、その最たる要因ではないかと思う。 デニス・クエイド演じる主人公のシークレットサービスは、心に抱える傷の本質が見えてこないまま、終盤はほとんどアクションヒーロー化してしまう。 アカデミー賞俳優フォレスト・ウィッテカー演じる黒人の観光客は、家族と離れていることに苦悩を感じているのだろうが、それがどれほど深いものなのかイマイチ伝わってこないまま、なんとなく解決してしまう。 ウィリアム・ハート演じる大統領は、思慮深い人格者を醸し出しているが、そもそも彼が行った政策というものが曖昧なので、なぜ彼が賞賛と報復を受けるのかも曖昧なままに終始する。 暗殺の実行犯グループについても、それぞれ人格と目的についてのディティールが弱いので、言動に真実味が出てこない。 テレビクルーのディレクターを演じたシガニー・ウィーバーは、モニターの前で衝撃と疑問を受けたまま放っておかれてしまい、結局報道車から出ることすら許されない始末。  全体的に興味深げな体裁は整えられているのだが、結局のところそこまで勿体ぶる必要はないのではないかという「真相」に辿り着いてしまう。 決して面白くないということはないのだけれど、仰々しいわりには残るものはあまりないということは否めない。
[映画館(字幕)] 5点(2008-03-12 00:14:59)(良:1票)
50.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 
ゲームの「バイオハザード」を知らないので、実際のところこの作品のシリーズ性に整合性があるのかどうかは不明だが、個人的な“結論”としてはやはり「もういいね……」というところだろう。  パート1は、ゲーム的な要素を存分に盛り込んだホラー性とスタイリッシュなアクション性、そしてスーパーヒロインの地位を確立したミラ・ジョヴォヴィッチの魅力が見事に融合した秀作だった。 パート2ではさらに“進化”したヒロインの超絶ぶりに対して、ホラー性は衰退したが、アクション映画としては充分なパワーを含んだ作品に仕上がっていたと思う。 そんなわけで、今回のパート3に対しても、ここ数年の駄作揃いの“スーパーヒロイン映画”の醜態を踏まえても、「期待」の方が大きかったと言える。  しかし、ものの見事に「脱線」してしまったようだ。  まず、「エイリアン」シリーズなどでも戸惑う部分ではあるが、前作で必死に守り抜こうとしたものを、のっけから「消失」させてしまうのはやめてほしい。 あれほどまで地球規模で「滅亡」してしまっていては、一体前作までの苦労はなんだったのだ?そもそも首謀者の思惑自体もはやどこかにいってしまっているのではないか? そういうストーリー自体の不合理性によって、「マトリックス」のネオ並みに益々進化するヒロインと反比例するかのように、映画はどんどん退化していってしまった印象を受ける。  予定調和たっぷりのアクション映画に眠気が耐えられたのは、短い前髪が可愛い主演女優の麗しさという唯一の売りがあったからだろうか。 
[映画館(字幕)] 5点(2007-11-04 18:17:24)(良:1票)
51.  バベル
「言葉」をバラバラにされた不器用で愚かな人間の生む「混乱」。それはすなわち、この“世界”自体のそれに直結する。 鬱積する空気の中で、登場人物たちは、ひたすらにもがき苦しむ。一体、その先に見えるものは何なのだろうか。 この作品が顛末で伝えるものは、「光」なのか「闇」なのか。その答えは、きっと誰にも不確定で揺れ動くものだろう。  それにしても、映画として外国人が外国人を描き出すことは、やはり難しいものなのだろうということを、改めて実感した。 日本人なので、どうしても日本のシーンが気になるのは否めない。この監督の独特の毒々しさというものも多分に影響しているのだろうが、「混沌」ぶりがあまりに常軌を逸している印象を受けた。アカデミー賞にノミネートされた菊池凛子は確かにモノスゴイ演技をしていたと思うが、女子高生役というのは無理があった気がする。体を張った演技が必要だっただけに尚更にそう思ってしまった。(まあ外国人には日本人は総じて幼く見えるらしいから問題なかったのだろうが)  グローバルな人間の本質を描き出すテーマ性は、濃厚だったと思う。 が、全体的に毒々しすぎるというか、“おぞましさ”みたいなものを必要以上に感じさせる映画だったとも思う。 それこそこの映画で監督が伝え描きたかった部分なのだろうが、観客にとっての“不快感”に達するかどうかは微妙なラインだろう。
[映画館(字幕)] 5点(2007-04-30 01:28:57)(良:1票)
52.  ハリー・ポッターと賢者の石
正真正銘の子供向け娯楽映画だということを割り切れば充分納得できる内容だし、それなりの面白さはあったと思う。フィーバー(死語)したダニエル・ラドクリフの演技には辟易するが、映像的な完成度の高さは流石に高かった。対峙するように公開されている「ロード・オブ・ザ・リング」とは明らかに映画としてのレベルは違うけども。
[ビデオ(字幕)] 5点(2004-01-17 04:30:04)
53.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
馬鹿にしていたわりには意外に見れた前作同様、今作も意外と楽しんで見れた。2作目ということで、前作を見ていない人やシリーズのファンでない人には何のことかピンとこない固有名詞がチラホラするけど、全体的には気軽に楽しむことができると思う。主演のダニエル・ラドクリフが身体的に成長しているのには若干違和感があったが、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンは前作よりも可愛く魅力的だった。個人的には毛嫌いしている映画だけど、主演俳優のあざとさと、あまりに勧善懲悪な設定のあざとささえ気にしなければ、もしかしたら好きな映画なのかもしれない。まあ気にしないわけにはいかないけど…。
[ビデオ(字幕)] 5点(2003-11-09 13:43:25)(笑:1票)
54.  半落ち
当たり前のことだが、人の価値観は様々で、その思惑や行動はその人によって違う。それなのに、それらすべてを社会というたったひとつの価値観で裁かなければならないという現実は、どうしようもないことだけれど非常に愚かなことなのかもしれない。行き着く先を見出せない真実に対する“こたえ”が登場人物らの脳裏を静かに渦巻く。と、物語のテーマ性自体は濃厚であるけど、映画としてはどこか稚拙だ。テーマに対してストレートに描き出そうとする試みは分かるが、工夫のない演出と映画つくりをするには俳優陣の力がやや不足していたように思う。特に誰が悪いというわけではないが、一言で言えば全体的に華がないということになるだろうか。ベストセラーの原作は読んでいないが、おそらくは原作以上のものはこの映画にはないのだろう。感動はするが、その感動が後には残らず次第に薄れていく。
[DVD(邦画)] 4点(2004-09-27 03:22:00)
55.  バトルフィールド・アース
もちろん面白くないと感じればそれまでの映画だけど、ただの駄作とは言い切れない味わいはあったと思う。ジョン・トラボルタには「また落ち目になるよ~」と言いたくなるけど、妙なフィット感が今作にはあった。
[ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-20 13:09:48)
56.  PARTY7
「鮫肌男と桃尻女」の影響で相当に期待したんだけど、豪華でユニークなキャスト陣と特異な環境設定を生かし切れずに終始してしまっている。あの奇妙な空間とキャラクターをもっと生かした絶妙な脚本を用意してほしかったと思う。
4点(2003-12-10 17:51:05)
57.  バトル・ロワイアル
公開前に話題になったほどの問題性は感じなかったが、バイオレンス映画とすれば斬新な緊迫感と暴力性に溢れていたと思う。安藤政信、ビートたけしをはじめとする脇役たちの演技はそれぞれインパクトがあり良かったが、主役を張った藤原竜也の不出来な演技がひとり浮いていたように思う。中盤の展開的には非常に良かったのだけれど、主演の二人が街中に消えていく安易なラストシーンで一気に白けてしまった。ラストさえあれでなければ、結構好きな映画になっていたかも知れないが…。
4点(2003-12-10 17:45:46)
58.  ハチミツとクローバー
うーむ。やはり「人気漫画の映画化」はものすごく困難がつきまとうもの、ということか。 ただその中でも幾分やりやすい部類かと思っていた。少女漫画の映画化ならではの、原作キャラクターと実写俳優のイメージのギャップによる拒否感というものはどうやったって生じるだろう。が、美大を舞台にした青春ロマンスというストーリー性自体は、実写映画として構築しやすいと思った。 が……結果としてはものの見事に「失敗」してしまっている。 単行本数巻に渡って長い月日を描く原作を、2時間弱の尺で映画化するわけだから、ストーリー展開が原作といくらか変わってしまうことは、結果が良い悪いは別として仕方がない。 でもね。キャラクターの性格まで変えてしまっては、どうしようもなくなる。原作のある漫画の映画化である以上、それをしてしまっては映画として「破綻」していると言わざるを得ない。 少し踏み込んで指摘すると、竹本は“逃げ出す”ために走り出したわけではないし、森田はあんなにドライではないし、真山はあれほどヒクツな行動はしないし、山田はもっと芯がしっかりしている……etc。 そもそも叙情的なイメージを保つ原作なのだから、もっと忠実に映像化することができれば、それだけでそこそこ優れた映画になったように思う。 詰まるところは、やはり冒頭の言葉に尽きるわけで。「仕方ないな」という言葉に終始する。 やはり「漫画の映画化」の中でも「少女漫画」の場合、男キャラの“かわいくなさ”または“美しくなさ”に批判は集中するようだ。今回の場合はビジュアル的にはそれほど悪くなかったが、内面的なギャップの激しさが痛かった。 唯一にして評価点のすべての要因は、蒼井優のかわいさ。もうそれっきゃない。 個人的にはそこだけで映画館で観た甲斐はあった。と、思う。 
[映画館(字幕)] 3点(2006-08-09 13:47:00)(良:2票)
59.  パニック・ルーム
この満足感の無さは、やはりデビッド・フィンチャーへの期待が大きかったからだと思う。他作と比べるとあまりにヒネりのないストーリー展開には落胆するしかなかった。題材、映像世界には見応えはあったが、これであればデビッド・フィンチャーが撮る必要はなかったと思う。
3点(2004-01-13 16:05:18)
60.  パビリオン山椒魚
パリ万博で公開されたサンショウウオの“キンジロー”と、それをめぐる天才レントゲン技師と財団令嬢をはじめとする奇天烈なキャラクターたちの「奇妙」な物語。 予告などから醸し出される作品の“味わい”は、とてもユニークで興味をぐいぐい引き付けた。 が、少々、暴走し過ぎてしまった映画だと思う。  主演のオダギリジョーは、この1~2年ですっかり「開花」してしまった“ハジけっぷり”がますます好調で、特異なキャラクター像を表現しているが、ストーリーの展開自体がハジけ過ぎてしまって、すべてにおいて基本的な説得力が無い。 その他のキャラクターや奇妙な環境設定も、ストーリーの整合性さえあればすんなりと“可笑しさ”に繋がるのだろうが、それが無いためただただ「意味不明」な印象ばかりが残ってしまう。  “大財団の礎となるサンショウウオ”という設定だけでそもそも「奇抜」なわけだから、繰り広げられる“流れ”の大筋と顛末はもっと“真っ当”で良かったと思う。 上質なコメディサスペンスを期待していたのだが、みるみるうちに混沌としていく“幻想映画”に陥ってしまったのは残念だ。 まあ、百歩引いて良く言えば、「鈴木清順の“混沌”を髣髴とさせる若い映画監督の革新的な映画」とも言えなくもないが、面白くないものは面白くない。
[DVD(邦画)] 1点(2007-05-05 17:47:12)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS