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anemoneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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1.  ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
『シャイニング』と『エクソシスト』を7:3の割合で混ぜ合わせ、ブライアン・デ・パルマ風味を一振りかけて、20倍のスープで薄めたものに豪華なキャストがたくさん出て来る映画。うっわー、エイミー・アービング老けたなあ、とか、ファムケあいかわらずスタイルいいなーとか、エリザベス・シューはなんでこんな役をやってなきゃならんのだ?とか、要所要所でやや退屈な仕掛けはけっこうあるのだがとにかく前半はベタベタに長い上、出所ネタばればれ。CM予告編で強調されているラスト15分は確かに見応え充分だし、オチも大変良く出来ているとは思うのだが、観客を驚かせるためならあんなに話が破綻しててもいいのか、と問われるとものすごく苦しいと思う。全編、なんかの映画のオマージュとして見れば、まあなんとなく楽しめないこともない。デニーロはいつもながら余裕かましてても相当凄い。天才子役は旬が短いから周りは焦っていろんなことをさせようとするが、このシナリオ、この映画であってもダコタ・ファニングはやっぱり素晴らしい。役者はみんなけっこう頑張ってたような気がするが、それにしてもエリザベス・シュー、一度はオスカー・ノミニーズにまで入ったアナタが、やっぱりあの格好はちょっと悲しすぎるぜ。
[映画館(字幕)] 4点(2005-04-24 00:44:43)
2.  バッドサンタ
いいなあ、この映画。わたしはありきたりじゃない話が好きだし、先が読めない話が好き。新しいな、と思える話が好きだし、その話にぴったりの俳優がその時たまたまちょうどいい年齢だったりするとものすごく嬉しくなってしまう。ビリー・ボブ・ソーントンはけっこうどんな役でもこなせる俳優だと思うけど、この役はまさにハマリ役だったんではないでしょうか。何しろ史上最悪のサンタさんですからね。 そんなに意表をつく展開か、と言われると意外にそうでもない話なんだけど、ありそうでなさそうな絶妙なズレ加減がいい。笑いのツボはかなりブラックで、ひねりもオチもけっこう辛口。決してファンタジーにはならないシビアな姿勢も非常に好感が持てました。いろんな意味で、オトナ向けの作品ですよね。 どう考えてもロクなものにはなりっこないウィリーのくそったれな人生が、決してある日突然バラ色に姿を変えるわけでもなく、突然魔法のように立派な人間に生まれ変われるわけでもない。彼の人生をそのまま肯定するわけでもなく、さりとて否定するわけでもなく、ただ「いいじゃんそれで」に帰結するところが凄い暖かいと感じました。ある意味断崖絶壁まで追い詰められているウィリーを、悲壮感に走らず淡々と演じ切ったビリー・ボブ・ソーントンの上手さが際立つ一編です。好きだなあ、こういうの。
9点(2005-01-02 23:55:31)(良:1票)
3.  バイオハザード(2001)
2を先に見るという暴挙に出ちゃったので、やっぱり1作目の方が地味になるのは仕方がないですが、予想に反してなかなか面白かったです。浅いプロットと説明不足がテンポ作りの上では良い方に働いてましたし、娯楽作品としてこれ以上の物を期待しなければまあこれもアリかなと。ミラ・ジョボビッチの脇にミシェル・ロドリゲスを持って来るってかなりの反則技だと思いますけど、この二人の濃さが殺し合わなかった演出の技量にはちょっと感心させられるものがありましたね。ゲームキャラを意識する上で登場人物の心情とかを必要以上に掘り下げないことは大事だと思うので、この組み合わせは見事だったと思います。テンポに特化した作品ですが全体の食い足りなさまで含めてスッキリさっぱり短くまとまりました。ものすごくほどほど感のある作品だと思いますし、そういう意味で非常にバランスが取れていてわたしは好きです。一番最初のエレベーターのシーンに出て来る女の人って『インタビュー・ウィズ・バンパイア』に売春婦役で出て来た人ですね。わたしこの人の顔好きなんで、もうちょっと出て来て欲しいな。
7点(2004-11-14 03:27:36)
4.  バックマン家の人々
ハリウッドに小津を褒めちぎる映画人は多いが、ここまで本質的な意味で小津の精神を正しく踏襲した作品も珍しいのではないだろうか。いかにもアメリカ的なシチュエーション・コメディのスタイルを取りながら、人の親であることが宿命的に彼らに背負わせる身を抉るような苦悩の数々、人生の最大の喜びでありながら同時に全ての苦しみの源でもある我が子という存在、その絆の持つ痛みを多彩な顔ぶれで描いたこの作品は、あくまでもポジティブに、しかし辛辣に人生というものの核心をさらりと突いてみせる。特殊学級入りを勧められた自閉症気味の息子に惜しみない愛情を注ぐ夫婦、思春期を迎えた長男と反抗的な長女に手を焼くシングルマザー、突然黒人の「息子」を連れて帰って来る放蕩息子と彼を見限れない老父。それぞれがさりげなくアメリカの「現代」を象徴するようなバックマン家の人々は、異端者としての互いを認め合うことでアメリカの理想とする家族像を築き上げ、幾多の苦労と数え切れない悲しみに満ちた膨大な日々の積み重ねの中でごくたまにほんの一瞬だけ訪れるささやかな幸せこそ「人生」なのだと言い切る。ダイアン・ウィーストにハズレ無し。お約束の草野球も、ロン・ハワードの手にかかるとこれぞ重要アイテムとイヤミなく受け取れるから不思議だ。しかしこれは数あるハワード作品の中でも最も辛辣な部類に属するのではないか。白塗りでないトム・ハルスが見られる数少ない貴重な作品の一つでもある。この人なんでぱっとしないんだろうなあ、いい役者なのに。
10点(2004-10-09 02:41:01)
5.  ハピネス(1998)
いいなあ、これ。ずばり「ハピネス」=「射精」と言い切ってしまった率直さに感動しました。こういうのを見ると、様々な屁理屈とか、美しさを装った物語の数々にオトコたちが必死で隠しておこうとしたモノが剥き出しにされた感じがします。この世に起こる数々の悲喜劇は、結局のところオトコたちが繰り広げる「その瞬間」に至るための哀しいまでの努力、突き進む欲望が発端になっているんじゃないの、という極めてシンプルな結論をココまであからさまに描いた作品は珍しいでしょう。あり得ないほどデキすぎた展開や、映画ならではのファンタジーを極力排除し、むごたらしく現実をつきつける手法は前作の「ウェルカム・ドールハウス」と同じです。現実版「マグノリア」という感じがしてその実直さ、ストレートな物言いに感心しまくり。この作品が男性監督から出て来たという点について、極めて高く評価したいと思います。わたしはウディ・アレンの初期の作品が好きですし、スパイク・リーの作品が好きです。この作品は彼らの描いて来た世界にある種圧倒的に通じるものを感じます。たぶん自らのカッコ悪さを思いっきり笑い飛ばす彼らのふっ切れた部分に例えようもない潔さを感じさせてくれるのだと思います。ペーソス、と一言でまとめてしまうのは簡単なのでしょうが。
9点(2004-09-27 18:11:13)(良:1票)
6.  バイオハザードII アポカリプス
はっきり言って、ミラ・ジョボビッチは田舎者である。ウクライナで物凄い美人に生まれて、一旗挙げようとモデルからキャリアをスタートさせた彼女は、自分がハリウッドで黙って座っているだけでちやほやしてもらえるアメリカ人女優とは違うということを明らかに自覚している。これはニコール・キッドマンにも言えることだと思うのだが、だから彼女たちは田舎者ならではのクソ根性で、ハリウッドの美女が絶対にやらないようなことをやってのける。しかもニコールと違って、ミラの場合は明らかに顔つきが貧乏臭い。ここがミソだったりする。12年前に「カフス!」でクリスチャン・スレーターに抱きついてるだけの美女だったミラは、「ジャンヌ・ダルク」で戦うことを覚え、その生来のクソ根性で戦って来た。次々と男を変え、利用することでしたたかに築きあげて来た彼女のキャリアは、無機質でタフ、人間離れしたアクションで怪物をバッタバッタ倒しまくる前代未聞のアクションヒロインという形で開花した。頑張れミラ、あなたにはお腹を空かせた母猫の眼がある。遠く世界一の田舎都市東京からハリウッドをまぶしく見つめる私は、もう圧倒的にあなたの虜です。で、映画だけど大変楽しくスピーディで面白い作品にはなっていると思う。しかしあの下品でセンスのカケラもないエンドクレジット、あれは一体ナンですか。あれさえなければ文句無しの10点だったのですが、忘れ去るにはあまりにも痛いエンディングでした。ストーリーはまあ、あってもなくてもどっちでもいいと思う。ミラがひたすらカッコよく暴れ回る、それだけで10点、エンディングで-1点。無念。
9点(2004-09-12 15:31:13)
7.  ハンバーガー・ヒル
好きなタイプの映画でした。やはり同時期の傑作として「プラトーン」と比べてしまうのは仕方のないことなんだけど、あちらが「動」ならこちらは「静」と言えるのかも知れません。ドラマチックな仕掛けもなく、ただ淡々と10日間、小隊が少しずつ疲労困憊して行く姿だけを残酷なまでに描き切ってしまった。そこには両手を差し伸べて天を仰ぎながら倒れるエリアス軍曹のような姿はなく、ただボロボロに傷ついて行く若者の姿しかない。その部分が、むしろ「プラトーン」を絵空事にしてしまう部分がある。結局最後は「死者ン百名」として片づけられてしまうはずの名もない若者たちの姿をあまりにもミもフタもなく描いた結果、より生々しく戦争の無意味さを強烈に印象づけることに成功している。スター不在、見どころ不在、あるのはただ絶望感ばかりという実にマス受けしない作品だが、どことなくキレイごとになってしまいがちな「プライベート・ライアン」みたいなスター映画よりは正しいだろう。戦争って虚しいよね、というありがちなメッセージではあるが、どうせ描くならとことんやって正解だろう。「プラトーン」のドラマ性はもちろんあれはあれで必要なのだが、こういう地味なところをきっちり攻めた戦争映画も別の意味でアリだと思う。この戦争がどれだけ無駄だったか、誰もがその答えを知っている今だからこそ価値ある作品と言えるのかも知れない。私は好きですね。
8点(2004-08-24 01:31:43)
8.  バディ・ボーイ
ヒッチコックへのオマージュは数あれど、これほどベタでありながら異質なスリラーに仕上げた作品は少ないだろう。裏のアパートの一室を夜な夜な覗く孤独な青年、足が不自由で身動きのままならない母親、おそらく意図的にであろうが青年はかのノーマン・ベイツそっくりだし、覗き穴から見える光景は「裏窓」そのもの。さらに母親をかついで青年が上り下りする階段は俯瞰がお約束、ここに菜食主義者の恋人や、行方不明の少女の写真が絡んで物語は異常なテンションのまま戦慄の後半に突き進んで行く。近頃流行りのサイキック・スリラーのスタイルを取りながら、人の心の奥底に潜む闇に堂々と向かい合って行くストーリーは秀逸。明快なプロットと複雑なディテール、趣向を凝らしたムード作りと全編に散りばめられたファン心をくすぐるアイテム。妄想と現実の世界を行き来する主人公の悲痛な心の内と、のしかかって来る閉塞感、お決まりの泥沼的展開。丁寧な作りと無名ながら実力ある登場人物たちに好感度大。これはなかなかの掘り出しモノであったと、思わずほくそえむ一作でした。ジョン・ウォータースの異色作「クライ・ベイビー」のスーザン・ティレル大・熱・演。
8点(2004-06-05 05:16:55)
9.  ハンテッド(2003) 《ネタバレ》 
ウィリアム・フリードキンにはもう騙されないぞ、と念仏みたいに繰り返しながら早30年。最後に騙されなかったのが1973年の「エクソシスト」であったことを考えたら、さすがにいい加減何かを学んでも良さそうなものだと自分自身に愛想が尽きる私である。ベニシオ・デル・トロ、トミー・リー・ジョーンズ、二人のカッコよく闘う姿が腹いっぱい見たいぞ、という一つのファンタジーは実現しているような気がするが、いくら頭がおかしいからって無動機殺人を繰り返して逃走中の犯人がノコノコ自宅に戻って来たり、それを追いかけて来るFBI捜査官が包囲網のひとつも敷かずにこれまたノコノコ犯人宅に上がり込んでいきなり逃げられたりとツッコミどころは数知れず。知らないうちにずいぶん老け込んでしまったトミー・リーの姿にちょっと切なくなったり、めちゃ強のアクション・スターと化したデル・トロのオスカー俳優なんてオラ知らないもんね的庶民感覚にホロッとさせられたり、内容以外で肩入れ出来る部分がこれほどあるのに、ここまで楽しくならない映画っていうのも正直どうかと思う。まあでも、そう言いながらもフリードキンがいまだに映画監督やってられるってことは、私ばかりじゃなくて世間全般が彼にはどうしても甘いのかもね。彼にどういう偶然で「フレンチ・コネクション」が撮れたんだか、そろそろ納得の行く説明を誰かがした方が良いような気がするのだが。悪魔に魂でも売ったのでしょうか。
5点(2004-02-16 17:49:07)
10.  ハンガー(1983)
たまに間違えてホラーのコーナーに置かれているのを見かけることがあるけど、これは違いますよね。テーマはデカダンだよね。ボウイが美しいのなんか冒頭のほんの数分で、あとは見るも無残に老いぼれていくヨボヨボのヨロヨロ。何年生きてるんだか誰にもわからないカトリーヌ・ドヌーブがこんなに妖しく美しいぞ、というのが主題なんじゃないのかなぁと思いますが、対するスーザン・サランドンの微妙な生々しさ等、配役にはちゃんと意図が感じられると思います。ミステリアスにオカルティックに展開するわりにはジャンルがミステリーでもオカルトでもないので、肩すかしを食らう人が多いのではないかと思いますが、「移ろわない美ってこんなに悲しいぞ」という比較的語り尽くされたテーマを当時のドヌーブを主役にして描きたかったという趣向にはかなり納得の行くものがあります。この作品でわずか2カット、台詞1個で出演したウィレム・デフォーは後にデビッド・ボウイと「最後の誘惑」「バスキア」で、スーザン・サランドンとは「ライト・スリーパー」で競演することになります。ファンなら当然、チェックしておいて損はない作品でもあります。
8点(2004-02-16 17:41:16)
11.  パリ、テキサス
人生って何だろうね。取り戻せない過去って何だろうね。若さ故の過ちって、家族っていったい何だろうね。様々な余韻を漂わせながら、答えも出せなければ正しい結末もないのが人生なんだよね、とさりげなく過ちを肯定してくれるこの映画に救われることはあったかも知れない。不幸な結婚とそこから始まる男女の手さぐりの人生。深い絶望と放浪の旅から帰った男を迎えてくれる家族。不幸な過去をお仕着せの目隠しで覆うことより、真実を見つめようと決意する男と、いずれは誰かに語ることでしか再生への手がかりを見つけられない女。過去は決してリセットの効くものではなく、人は誰でも記憶と共存して生きて行く方法を見つけなければならない。ここに描かれた物語は、決して美しくも輝かしくもなく、誰もが憧れるようなものではないが、類を見ないほど美しいラストシーンには、言葉だけでは決して語ることのできない人間への暖かい眼差しが溢れている。人間ってちっぽけだ。人生にはやり直しが効かない。取るに足らない一人一人が、それぞれのちっぽけな物語をそれでも、どうにか必死で生きている。
10点(2004-01-25 02:47:21)
12.  薔薇の名前
意味深なタイトルや重厚な映像に気分的にはかなり盛り上がれたのだが、原作を読まずに観たためかミステリとしてはもう一つ決めてに欠ける気がした。謎解きの面白さより、雰囲気を味わう作品かな、という印象がある。今世紀最大の謎、みたいなフレコミだったせいかどうしても空振り感は否めなかった。ただし中世の修道院といういかにもミステリアスな雰囲気や、全体の運びは決して退屈しなかったので、あくまでもコスプレとしては楽しめたと思う。この映画で初めてクリスチャン・スレイターを観た時に瞬間的に感じたのは、こんなにクセの強い、他では絶対に使い物にならない子供を引っ張り出して来て若者の人生を台無しにする、というハリウッドへの激しい怒りであった。ところがどっこい、ちゃんと生き延びたばかりでなくキレた主人公から背景と見分けのつかない脇役まで幅広く演じ始めた時には己の見る目の無さをはっきり自覚したものである。この頃の彼は頬がコケていて可愛かったデスネー。
8点(2004-01-17 23:30:09)(良:1票)
13.  花園の迷宮
これねえ、バカつまんないんだけど私はけっこう好きでしたね。耽美主義と言い張るには美しさに欠けるし、ミステリーとしては破綻しまくり、あるのはもうただひたすらノスタルジーのみ、という内容なんですけど。たぶん内田裕也の背中に弱いんだナ。内田裕也ってある種の女性にはどうしようもなく魅力的だったりするのですが残念ながら不特定多数にウケるタイプではないと思うので、裕也さん好きっ!っていうアホ以外はこれ見ても苦痛以外の何物でもないと思います。私は裕也さん好きっ!派なのでこの映画は嫌いなんだけど妙に好きです。つまんなさが芸になってるし。映像的にも日本映画にありがちな一人よがりの思い込み系、大物がやったら「スタイリッシュ」と言われかねないアレです。でもこういう突き抜けたこだわりを感じる映像って最近ではなかなか観られないので私はけっこう好きです。
5点(2004-01-11 13:23:41)
14.  花嫁はエイリアン
隠れた傑作だと思っています。最初から最後まで飽きさせずにテンポよくつないで行くし、キム・ベイシンガーの宇宙人ぶりも見事。地球のことをな~んにも知らない美女というベタな設定でここまで見せてくれるというのは凄いことだと思います。ちゃんと笑えるし、ハラハラドキドキもできます。いかにもB級なタイトルのせいでちょっと引いてしまう人も多いかも知れませんが、たしかにビッグバジェットとは言えませんけどこれ決してB級じゃないですよ。ずっとブエナ・ビスタかと思っていたらコロムビア映画だったんですね。「潮風のいたずら」とか「ママのフィアンセ」とか、あのへんのディズニー映画が好きな人ならかなり楽しめると思います。
9点(2004-01-11 12:34:20)
15.  ハードロック・ハイジャック
すいません。この作品にココまで入れ込んじゃうのって私ぐらいかな?と思ったら意外と評価高いんですね!(人数は少ないですが^^;)とにかくキャスティングが凄いです。ブレンダン・フレイザーにブシェミにアダム・サンドラーじゃ、観るまでもなく素晴らしいに決まってます。個人的にはブレンダン・フレイザーってもう一つ二枚目なのかコメディアンなのかハッキリしないというか、ミイラ映画で主演張っちゃったところがイマイチ中途半端な印象なんですが、この映画では本気でバカやってて素晴らしい。相変わらずどこを切ってもアダム・サンドラーなアダム・サンドラーは言うに及ばず、実はさりげなくロックミュージシャン風ルックスだと踏んでいたブシェミはまさにビンゴでした。展開の情けなさ、「ローン・レンジャース」がそもそも文法的に破綻してるというネタ、ひたすら空回りし続けるマイケル・リチャーズ、何もかもが脱力系ギャグの条件を極めて高レベルで満たしておりアイロニカルなゴージャス感を煽り立てております。一度本気でコメディやってるブシェミが観たいぞ、という方にものすごくお勧めです。彼って本質的にはやっぱりコメディアンですよね。
9点(2004-01-08 00:11:20)
16.  パトリオット・ゲーム
ジャック・ライアンが頭ばかり使っていて身体を使ってないワリに、頭の方もそれほどキレるとは思えず展開の無理矢理さに辟易してしまった。エピソードがちゃんとつながっているような気がしないし、盛り上げようと思ってネタをいっぱい集めて来たけどさてどうやってつなげよう?みたいな無理が感じられて映画の先行き以上に作り手の不安が見え隠れしてしまい、安心して観ていられなくなってしまった。おいしいところで活躍するサミュエル・L・ジャクソンの使い道とか、落としどころが全体的にズレている。ハリソン・フォードに人並み以上の思い入れがあればそれなりに楽しめるのかも知れない。全体的に淡白なイメージ。
6点(2004-01-03 13:25:07)
17.  パトリオット 《ネタバレ》 
「前説が長ぇなぁ」と思いながら観ていたらうっかり終わってしまって愕然とした。なんか壮大な戦争映画を期待してしまったせいか、ラストの銃撃戦もイマイチな感じ。せめて「ジャンヌ・ダルク」ぐらいのレベルを期待していたんだけど大コケ。たぶんリアリティを追及した結果この当時の戦闘自体はきちんと再現してるんだろうけど、結果的にアメリカが勝つことは誰にでもわかっている勝負なわけで、せめて絵的に盛り上げるぐらいはしてくれてもよかったんじゃないかと思う。鉄砲の音も「ぱん。ぱん。」とか言っててショボいし。だいたいアメリカ人なら喜んで当たり前のテーマなんだから、日本人が観て喜べというのが無理なのかも知れないが、イギリス人が徹頭徹尾冷酷で残虐、いかにヤツらがヒドかったかVSアメリカ人がいかに正しく勇敢で熱意に溢れていたか、という図式に終始していて肩入れできるモノが何もなかった。メル・ギブソンは家族を守るために闘った英雄だと言いたいのはわかるのだが、子供が7人はちょっと多すぎたんじゃないだろうか。物語に直接影響しない、ただ手を振るためだけに出て来る子供なんかは、メル・ギブソンの頑張れ父ちゃんムードを盛り上げる役にしか立っていないし、ムダに生活臭をあおった結果英雄がただのお父ちゃんになってしまった。3人ぐらいいれば充分だったような気がする。結果、息子夫婦だけ死んでしまったのに父ちゃんは後妻をみつけて幸せな家庭を再生するというオチも全然不条理だし納得が行かない。父ちゃん、家族のために命を投げ出せよぉ。と叫んでしまったのは私だけなんでしょうか。最近立て続けに観たアホ映画の中では最も脱力させられた作品でした。私にはやっぱり「アルマゲドン」の方が向いているらしい。
3点(2004-01-03 12:44:20)(良:2票)
18.  薔薇の素顔
ただのエロ映画にしては濡れ場が足りない気もする。「カッコーの巣の上で」で美少年役を演じていたブラッド・ダリフの近影を知らずに観たのであまりの驚きに気を失いかけた。これ観るんだったらAV観た方が建設的な気がする。
2点(2003-12-30 15:59:39)(笑:1票)
19.  パーフェクト・カップル
マイク・ニコルズの作品がどうしても苦手な私ですが、この映画では映像のあまりの美しさに思わずごめんなさいと謝ってしまいました。基本的に風景を美しく撮る監督だとは思いますが、特にドーナツ屋(でしたっけ?)のカウンターでたそがれるトラボルタをロングから寄せたところとか、素直にああ美しい映像だなあ、と感動しながら観ていました。誰が観てもそれとわかる某大統領夫妻をモデルにした作品ですが、テーマとしては学生運動へのノスタルジーを主に扱った友情モノとして捉えた方がストーリーにも肩入れできると思います。みんな若い頃にはいろんな夢を持っていたんだよね、でもそれは理想論でしかなかったし、世の中には変えられないことがいっぱいあるよね、というある種の人生観を見出すことが出来る世代には、ちょっと胸の詰まる部分もありました。大人のための大人の映画として、長く記憶に残る佳作だったと思います。
9点(2003-12-29 13:59:53)
20.  パラサイト
これははっきり言って拾いモノ。あくまでもB級なんだけど、B級ならではのフットワークの軽さというか、ヘンに凄いものを狙わないでキチンと普通に撮り上げたところにも好感が持てます。ちゃんと惹きつけるネタは次々と用意してくれるし、全体的に使い古されたネタをよくもここまで、という感動はあります。さりげなく豪華なキャストの無駄な使い方とか、ヘンにハズし方の上手い作品でした。楽しめる作品だと思います。
8点(2003-12-29 13:35:58)
0121.86%
1121.86%
2172.63%
3264.02%
4304.64%
5517.89%
67611.76%
710416.10%
813120.28%
910115.63%
108613.31%

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