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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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1.  HACHI/約束の犬 《ネタバレ》 
  思わず盛大に涙してしまった。暑くも寒くも無い、とても過ごしやすい4月の中頃に、私は私の猫にであったのだけどその時の事を思い出してしまった。  劇中、ハチは片時も飼い主のウィルソンの事を忘れる事無く寄り添い共に生きた。私もこの様な関係を猫と享受する事が出来て非常に幸せだと思う。私が長い間居なくなっても玄関で延々と待ち続けていた、と家族から聞いたことがあるが、胸がいっぱいになった記憶は私の心にずっと残っている。  飼い主をじっと待ち続ける動物の話は感情を堪えきれない。たくさんの人に可愛がられて、支えられて、じっと。待ち人は来なかったけど、ハチは幸せな日々を過ごせたのだと思う。   私の猫もいつかは居なくなってしまう。もちろんいきなり私の方が居なくなる事もあるかもしれない。その時彼は幸せだろうか。この映画を見終わって彼の背中を撫でると、どう言うわけかまた涙が出てきてしまった。
[DVD(吹替)] 8点(2012-12-05 04:16:43)
2.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
 職業としての軍務。日本人には想像しにくいが、欧米圏のすべての国に常識として実在し我々の勘違いのように邪悪な存在ではない。同一の素材を元にした映画は多数有るが、視点を限定した本作はアメリカ人の気持ちが中心になっているためか、反米感情の強い人には受け容れがたいものがあるのではないだろうか。   いつも思うのは、なんだか理解不能な動機で受験勉強のような動機の不明さと勤勉さで欧米人や国連兵を殺害するテロリスト人口が多すぎることに、おかしさを感じない人が多くないだろうか。アメリカ人がテロリストに殺される事を天罰のように考え、普段はそれを口に出さず、家に帰るとネットではアメリカ人やEU人が爆殺されてはしゃいでいる。その夥しい憎悪がどこから来るのかは皆目見当が付かないが、背中が冷たくなる。   彼らの言い分は「アメリカが中東を壊した」「テロリストが可哀想」「テロリストの言い分を聞け」と言うようなものだが、ロボットアニメのようなイカサマな考えが通る訳が無い。そう言う層に媚びない作りに好感が持てる。リアリティとドラマ性が非常に高く素直に面白かったと言える良い映画だった。   本作の主要人物は、3人の性格が実に巧妙にデフォルメされており、それが現実世界と照らし合わせるとちょっとした怖さが見終わっても残る。班の中で異才を放つジェームズは、職業軍人として適格な人材で有り実は民間や他の公務員になる必要など無いのだが、観客の多くが除隊して就職しなければいけないという民間人的な勘違いをするように描かれていて巧妙だ。彼は正式な職業軍人で有り、特に疑問を持っていない至って普通の兵士だ。少年の死や同僚の死に深く傷つくが、彼は自分に合った業務として軍務を選んでいる。   一方サンボーンは自分自身の人生に絶望感を抱いていて、エルドリッジは特に何も現状に感じていない。日本では観客の殆どがサンボーンやエルドリッジで有り、共感はこちらに集まるだろう。しかし、一歩外に出ればそうではない多様な反応だってある。  一つの映画でも、どこで上映するかによって多様性が失われてしまうという現象も面白い作品だと思う。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-02-18 21:08:22)
3.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
いやぁおもしろかったですね。 これだけ激しいアクションはそう無いですよ。 できが良いので、ドイツ車が頑丈すぎるとかテロリストがボーンシリーズ並みに強いとかそういうのもあんまり気にならないです(笑)。  見ているときはまたかよ!って思いましたが、終わってみるともっと見たかったりして不思議です。時間を巻き戻していろいろな角度から見る、と言うのが良かったですね。もう1,2視点誰かの目線でほしかったかも。ホントにやっちゃうと蛇足ですが。  時間的な限界もありますが、もしかしたら映画というフォーマット内で並列に詰め込んで良いプロットってせいぜい3つくらいなんじゃないかって言う気がしました。 でも、DVDやBDで発売されることを前提としている節もありますし、こういう作りもありなのかな・・・とも・・・。いや、無しか。映画館に見に行った人に失礼ですね。 一つ減らして、ビデオで映像特典で入れれば良かったのに。  フォレストウィテカーのビデオが1080iで、BDだと妙にリアリティがありました。BDでの発売を明らかに考慮してますね。あと、この人が出てくるとなんか安心します。演技の空気が違いますね、なんだか。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-13 00:09:42)
4.  ハイジ(2005) 《ネタバレ》 
「頭は悪くないようじゃ」  藁をまき散らしながらフフフウフフフグフゲヘと高笑いを続ける少女をそっと見つめて、老人はつぶやいた。  それが、ハイジだ。この頭がどうかしてしまったとしか思えない女の子がハイジであり、私の中のアルムの原体験である。そして加減を知らないあの口調に週一でイライラするのだ。低燃費車の宣伝にでてくる彼女と、食品劇場のアホ少女は実際、等価である。   一方思う様陰惨で、いやな性格のペーターが作中白眉である。鉛筆をガジガジかじりながら、 「俺は勉強なんかしねえから」  と嘯く彼の堂々たる様は水晶体で逆さまに写し取られて、脳内で電波を発し始めた。「羊飼いに文字は必要ない」と吐き出す彼の姿はまるで、「人殺しに家庭はいらねえ」と呟く暗殺者だ。  正直、風景や建築様式や美術の美しさなんて目じゃない。古くて新しいハイジは二一世紀に生まれ変わっていたのである。   そういうどうかしちゃったの?なハイジとは違う、原作小説のエッセンスをより投影したであろう二〇〇五年版ハイジは盤石の純粋少女であった。  TokyoMXのカッティングも相まって少し早足で進みすぎるきらいもあったが、十分に感動作だ。  旧12チャン,TVK、MXの映画チョイスはヤバい。ものすごい手腕である。開始三十分(CM込みである)でババアが連れ戻しにきたときは、まだ早すぎて腐ってるぞと思わないでもなかったが、各局要チェックだ。
[地上波(吹替)] 7点(2013-01-21 01:57:24)
5.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
 この不愉快な独創性にやられた。何から何まで不愉快で、込められたテーマも噴飯物であるのだが、思う壺の中で思う様振られてるのが私なんだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2013-01-14 01:59:29)
6.  パトリオット 《ネタバレ》 
 Imdbで本作は6.9点という微妙な点数である。この生々しい点数はどのようなところから来るのだろうか。  この映画ははっきりとエメリッヒであり、僕らが大好きなエメリッヒが散りばめられている。え?そんな戦争だったっけ?ってな具合に脚色されたストーリーはバッチリ歴史ヒーロー物のテンプレートで有り、愛国復讐劇そのものだ。   横隊の正規兵に散兵戦術を採った大陸軍の活躍は、現代の陸上歩兵部隊のような躍動感がありその威力をまざまざと見せつけ、興奮をさせられる。虐殺(大事なことだが、同じ国民同士がツボ)を繰り返すロイヤリストが感情移入を高めて、最終決戦。  ツボを押さえすぎとすら言える鉄壁の作りにとうとうアメリカ人は「スゲー、俺アメリカ人で良かった」と言ったり「リアルじゃない。子供に嘘を教えるな」と言ってみたり。なるほど中間のない映画だねと納得させられるのだった。   なるほど、似たような例に置き換えて考えてしまっては想像力が足りないのかもしれないが、新撰組なんかもどうとでも取りようがあって創作の上ではどちらにも転ばせることが出来る素材としては似たようなものだろうか。  どちらにも言えることはリアルさとか史実観とか、創作物には創作物としての意味合いを汲んでやれよと観る側が大人になることの大事さが要求されることだろうなと思う。   で、要するにこの映画がどうかというと、ネットがない時代の共産ぽい平和主義とか、反米意識とかヒッピー的歴史観とは水と油、Imdbでもそう言う人がめっためたに叩いている。  真っ向からエンタメで立ち向かうどころか、それを使ってざっくり無視する大人なエメリッヒさん半端ねえ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-14 17:22:47)
7.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 
面白いんだからしょうがない。  絶対死なない。絶対ハッピーエンド。絶対善人。これのどこが悪いんじゃ。  が、場合によっちゃ悪いに決まってるけどね、でもこの映画は良いの。
[DVD(吹替)] 7点(2010-04-04 18:52:51)
8.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 
なかなか。ツボに入った。元工作員が書いたインチキ自伝小説を機密書類だと勘違いする微妙にアホな人たちと、それに振り回される微妙にアホな人たちが良い。スパイものの極秘指令のお約束をタイトルにしてて見たり、どこまで本気か分からない微妙さもまた良い。  微妙なアホさ加減に終始ニヤニヤさせられるが、その塩梅たるや練られまくった印象。ガイリッチーがやりそうなプロットだが、その演出やストーリーが全然違う。つまり同じような題材を使いつつ全然違う楽しみが込められていてなかなか良い。  なぜコーエンズがガイリッチー的世界観なのかというところはよく分からないが、まじめさにウケる。こう言う映画ならまず音や画で楽しませようとするような、自転車で追いかけるシーンやあのバキューンなシーンでさえこう言うアホが居るよな、な実在感で迫る。  それだけに予測不能な演出にプッの連続。さすがにバキューンでは大笑いしてしまったが、全員狂ってますな世界は妙に静かな可笑しさで楽しめた。そういうテンションが好き。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-02-17 23:52:11)
9.  ハイ・フィデリティ 《ネタバレ》 
面白かったです。 なんかツボですよツボ。 あのさえないレコード店と、昔の彼女たちのはなしとかもうツボ。 ほんとダメ男なんですけど、自分のだめっぷりに重ねるともうなんつうか応援モードです。  それからカメラに話しかける手法、アレ好きです。
[DVD(吹替)] 7点(2008-10-26 19:36:47)
10.  バッドサンタ
面白かった・・・。 不覚にもハマりました。もうなんて言うんでしょう。このグダグダな人物描写がいいんですよ。最悪な人生を突き進む主人公と、見た目も中身もどうしようもないガキという組み合わせを、ただの成長譚にしないあたりが面白いですね。  登場人物達が成長したかどうかとか、そういうことが置いてけぼりになるようなストーリーと、ただ乱暴なだけの犯罪アクションとかいう風でないにしても、そういうエキスをちょっと振りかけてあったりするあたりに妙な緊張感を感じられて良い。その緊張感がどこから来るのか分からないうちに事件が起こって煙に巻かれてしまうんですが、そういうさじ加減が絶妙です。  全然感情移入できないんですけど、できなすぎて笑ってしまうという。そういう作りが秀逸。 いや、本当に最低な話ですよ、だがそれが良い(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-25 21:45:56)
11.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 
おもしろかったです。  初見ではアメコミだし、と特に気にしていなかった忍者軍団ですが、もうちょっと考えようがありますね、今なら。アメリカ人が考える忍者っていうものの様式って、おそらく日本人が考える西洋騎士くらいブッ飛んでいるんだと思いますが、作っている側はそのブッ飛び具合がどれほどの物かは気にしていないんでしょう。  日本人からすると変的極まりないんですけど、日本人だけが観るわけじゃないですから市場的にはちょうど良いキャラ作りなのかもしれませんが、欲を言えば脚本をノーラン兄弟で練り直してリメイクもしくは差し替えエディションを、と望んでしまう着想ですよ本作は。  今なら普通に忍者軍団じゃなくてテロ組織に入ってしまったという流れでも良いような気がしますし、忍者なら忍者なりに作り込んでも良かったのかもしれません。  それにしても監督のシリアス路線の撮り方、職人芸です。もったいないなぁ、今の脚本技術ならものすごい話に化けそうなんですよね。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-17 00:54:13)
12.  ハプニング 《ネタバレ》 
味わいのある映画。監督がシャマランなので、ホラーやスリラーじゃない。  人がいちばん怯えていたのは、大切な人が死んでしまうことや逢えなくなってしまうことで、その状況下でのドラマが主題でした。こういうの好きです。シャマラン的には、サインの別企画なんでしょうか。この映画も宇宙戦争のオマージュがちりばめられています。  サインにはなかった納屋の男的なエピソードがこちらにはきちんと入っています。観ていてだんだんハハァ、とわかってくる作りが秀逸でしたがテーマ性とシャマラン性のバランスがやや良くない感じも。新しい方向を模索してるのかもしれないですね。  それから邦題が良くない。素直に直訳の熟語で良かったと思うんですよね。日常を破壊する「出来事」を体験する映画として見ると楽しめます。オチとかどんでん返しの突飛さにばかりフォーカスされますがそういう映画はもう撮らないのかも。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-27 20:29:45)
13.  パラノーマル・アクティビティ 《ネタバレ》 
そこそこ。すんげえ薄気味悪かった。 ただ台詞がモゾモゾと全く聞き取れなくて吹き替えで見たから元とは全然雰囲気が違うのかもしれない。  お約束である、アホな男がヤメロっつってんのに虎穴にいらずんばするという90分だが、わかっちゃ居るけど演出が気持ち悪い。前半のドアが動くとか音がするとか、良くできてた。  だけど、足跡とか具体的に何か壊すとか燃やすとか違う味わいの何かを入れてしまうと急に安心感が出てしまい残念。前半の自分にも起こったら的な怖さが消えて、彼らが死ぬのかどうかで怖がっていた。  スプラッターとか人間が一番怖い的な作り物とか、そういうのに興味が無いが薄気味悪い映画は好きだ。だから後半すごく残念。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2012-01-02 07:47:06)
14.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
割と面白かった。 ハリーポッターにあまり興味がなくても結構いける。話がきちんとしているからだと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2011-08-21 03:45:29)
15.  バッドボーイズ2バッド 《ネタバレ》 
ここまで話がいい加減に作られていて(ここまで行くとわざとなのか?)、 ここまで慎重にアクションが作られていると、降参。 笑ってすませられるかどうか、きわどいところだったけれど、 笑ってすませといた。
[DVD(吹替)] 6点(2009-02-15 14:49:10)
16.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
普通に面白かったと思う。 CGIもスクリーン上で違和感が無くかなり良くできていたように感じた。 原作を読まずに映画だけで楽しもうと思っているため、物語としての完成度は残念に感じた。  おそらく原作中の細かい記述を映像化しながらプロットを削る方向で構成しているからだと思うが、あまり良い方向に行っていないように感じる。  原作を読んだ人からは原作的でリアルだと思う場面も、読もうと思っていない人から見るとなんでそんなどうでも良いところが細かいんだ?と拍子抜けすることがある。今作は減っていたとはいえそのせいでやっぱり長い。 
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-24 15:15:31)
17.  ハルク 《ネタバレ》 
絵に描いたように可もなく不可もなく。 CGとかの完成度とか結構凄いし、アクションシーンもよく考えられてるんだけどやっぱりなんというかひと味も二味も足りない。 量産型という感じのお話だった。
[DVD(吹替)] 5点(2012-04-14 21:07:14)
18.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
つまんなくはないけど、面白くもない。 中途半端というか、映画フォーマットに合わないんじゃないかと思われる。
[DVD(吹替)] 5点(2011-08-21 03:38:36)
19.  ハゲタカ 《ネタバレ》 
可も不可もなく。画的に惹きつけられる物があり、設定等なにかとんでもないところに行ってしまえる予感を感じさせるのだが、時間がたつにつれなにか不自然に感じられるところが気になってしまい残念だった。話自体はこのままでも「ん?」と感じずに済ませる方法はあったと思う。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2010-09-04 13:37:49)
20.  パパにさよならできるまで 《ネタバレ》 
可も不可もなく。とはいえ、言葉が完全に一単語も分からない世界で、文字に頼りながらの鑑賞なので、無味乾燥というか味わいのなさを強いられたからなのかもしれないとは思う。  ここに出てくる人間が、苦しい生活の中、問題を抱え、諍いを日常としてそれでも生きていかなければならないつらさというのが下敷きになっているのは理解できるのに、そこから先の、そういう人たちの誰か一人に感情移入するということができない。  あのなぜかセクシーに感じてしまったお母さんが、迫真に迫るシーンでさえ空疎な日本語の表示を読んで場の空気を読んでいると、その作業のつまらなさに映画までつまらなくなってきてしまった。  ただ、子供が歪み本能的自己保身に走ると他人に不快感を与える嘘をつき始める。大人が現実に耐えきれなくなるとものを片付けなくなる。それを観て病んだ大人同士で世話のし合いをはじめるとお互いの弱さが増幅される。などと言った現実の法則をいろいろ映像に落とし込んであり、現実のアイコンとしての存在感は発揮していた。面白いかどうかは別として。  物語然とした、月面着陸というタイムリミットをもうけたトリガーは、非常に秀逸でそこでやっと現実を受け入れ、少しずつ人間としての普通さを取り戻していくかもしれないという含みで表現されたラストはなかなかの出来だった。  ただし、(心情としての)物語背景がわかりにくいのは異国過ぎてどういう家庭環境がどういう風に普通で異常なのかという情報が元々少ない上に、家電製品の説明書のような空っぽの日本語の単文から感情表現を読み取ることは不可能で、それを読んでる間一切役者の表現をみている暇がないからだろう。  ギリシャ語(なんだと思うけど)が分かるほんの一握りの人のためじゃなくて、日本語で生活する人のための翻訳や吹き替えをするべきだったんじゃないだろうか。あの字幕から物語を補完したって、受け手それぞれ(つまらない話として)全然違う話になってしまうだけだと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2009-11-23 14:59:52)
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