41. 百万円貰ったら
《ネタバレ》 パラマウント社の総力を結集したような製作陣と俳優陣。巨万の富は得たが信頼や愛情を注ぐ人を得られなかった余命僅かの社長さんから百万ドル(円じゃない)を与えられた8人それぞれの物語。後味の良いもの悪いものとバラエティに富んだ着想が素晴らしい。印象深いのはウォーカー夫人と紙幣偽造犯と死刑囚と陶器販売店店員。社長がお友達を得たラストが素晴らしい。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-06 16:52:36) |
42. ヒトラー 最期の12日間
《ネタバレ》 自国の負の歴史をドイツ人らしい実直さで表した作品。第一次大戦敗戦後国民の為にと台頭し国民の支持を受けたヒトラーが、「彼らが死んでも同情はしない」「彼らが私を選んだのだから自業自得なのだ」と平然としているのが地下要塞の上で繰り広げられている壮絶な市街戦を一層虚しいものにしている。 こんな筈ではなかった、と。 秘書本人が最後に語る「ヒトラーがあのような怪物だとは知らなかった・・・」云々にそんな筈は無いと言いたい。ヒムラー、ゲッペルス以外の幹部について知識があれば観方も変わるのだろうと思った。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-10-28 21:40:49) |
43. ピンク・パンサー2(1975)
初見。お目当てのクリストファー・プラマー。オ・ト・コ・マ・エ、オトコマエ、このオトコマエ~! 1975年当時ゾッコンだったアラン・ドロンに優るとも劣らなく、子供時分のトキメキを思い出す。警部のギャグにはドリフターズに大笑いさせられた事を思い出す。この二人の直接対決は見たくなかったのでつまんないストーリーでも許しちゃう。 [DVD(字幕)] 7点(2017-08-17 01:18:30) |
44. 羊たちの沈黙
初見。静かな狂人アンソニー・ホプキンスと聡明で勇敢なジョディ・フォスターの対峙に見惚れるものの、その他の展開が無理筋が多く興醒めしてしまう。チルトンの最期が想像させられるラストショットが怖い。このように本作では見せない演出が博士の残虐さを際立たせる。 [DVD(字幕)] 6点(2017-01-05 23:06:07) |
45. 秀子の車掌さん
何の盛りあがりも無い他愛のないお話で、タイトルが示す通り、高峰秀子のプロモーションビデオとしてファンの方が楽しむ作品に思えた。 [インターネット(字幕)] 4点(2017-01-05 02:07:50) |
46. ビフォア・ザ・レイン
マケドニアに於いてのマケドニア人とアルバニア人の内戦。親族であっても躊躇いなく殺してしまう下劣さ。度々見られるグロテスクな映像の下劣さ。第2部のストーリーの下劣さ。監督の言わんとしたいのは何なのか、自国の惨状なのか、人間とはこの程度もものなのだということか? ひたすらに陰気臭い作品にゲンナリ。 [DVD(字幕)] 2点(2016-08-08 00:56:20) |
47. 東ベルリンから来た女
監視・密告の嫌らしさがやり切れない国を出るかとどまるか。女医の決断まで描かれています。サスペンス・ロマンス・医師の矜持が程よく混ざった起承転結ですが、淡々とし過ぎて惹き込まれるものが無い作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2013-12-09 00:20:56) |
48. ビルマの竪琴(1956)
水島上等兵の決意の基となる屍の山に対して牧歌的に過ぎる収容所。悲惨さが胸に迫って来ませんでした。若き三國連太郎の瑞々しさに惚れ惚れしました。 [DVD(邦画)] 7点(2013-09-06 01:08:48)(良:1票) |
49. ひまわり(1970)
初見。女々しいアントニオと獰猛なジョバンニの悲恋を突き放した目で見てしまいますが、そんな彼女をもってしても堪えきれずに嗚咽してしまう姿はやはり切ないです。愛する者との再会叶わず力尽きた人々の魂の化身となったひまわりで覆い尽くされた光景に戦争の無情さを痛感します。当時困難を排してロケを敢行された事に千金の重みを感じます。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-08 11:56:50)(良:1票) |
50. 美女と野獣(1946)
有名な童話が、重厚絢爛に、おどろおどろしく、愛憎露わに、表現されています。終始ドキドキ、ハラハラし画面に目が釘付けとなりました。大変豪華な童話でありました。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-21 21:57:01) |
51. 陽のあたる教室
感慨無量 [DVD(字幕)] 10点(2011-08-18 01:37:06) |
52. ビッグ・ガン
月並みなストーリーなのですが、アラン・ドロンの面持やカーチェイスが醸し出す張り詰めた緊張感に魅入りました。最期の眼差しに余韻が残ります。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-03 01:24:20) |
53. ビーグル犬、シャイロ
ビーグル犬大活躍コメディの期待に反した点は物足りないものの、親が子供(小学生くらい)の願いや困難に、「安易に」応えたり手助けしたりはしませんが、その親子関係は強い絆で結ばれている、というしっかりしたストーリーは観るべきものがありました。どっしりしたロッド・スタイガーが作品にも重みを加えています。 [DVD(字幕)] 4点(2009-11-30 05:01:57) |
54. 陽のあたる場所
《ネタバレ》 アリスとアンジェラの人となりが描かれていません。抜け出したかった貧乏生活についても殆ど描かれていません。単に美貌と裕福さにのみ惚れたように見えます。湖へ転落後の様子は映し出されていませんが、これ幸いと救助活動を一切行わなかったと確信出来ます。直接手を下さずとも見殺しにする。この行為に集約される全編に亘っての彼の小狡い言動が不快でたまりませんでした。現実にはこの種の小狡い男は処分した女に対して何の痛痒も感じず、善人面して優雅にお暮らしになるのであり、それを許さなかった結末に、すっきりしないものを感じました。 [DVD(字幕)] 4点(2009-05-24 01:40:19) |
55. 昼下りの情事
《ネタバレ》 恋に上下の隔てなし。百戦錬磨の色男であるフラナガンが小娘のアリアーヌを軽くあしらっていたのが、徐々に心乱されていく様が何度見ても味わい深いです。遂に陥落してしまラスト、甘いのですが、あとに続くシーンに免じて良しとします。クーパー、ヘプバーン、シュヴァリエもさることながら、楽師達の存在感は只事ではなく、実に味わい深い四人です。彼ら無しでは本作は成り立たないでしょう。小粋さが心地よい大好きな作品です。 [ビデオ(吹替)] 9点(2007-05-31 16:23:22) |
56. ヒート
パチーノとデ・ニーロを十二分に堪能させてもらいました。名シーンに次ぐ名シーンの中でパチーノが娘を惨殺された母親を抱きしめる姿はパチーノ名場面集の一つです。弱者を慈しむ温かさと「罪を憎んで人も憎む」刑事としての信念の熱さにシビレました。対するデ・ニーロのストイックな仕事振りにもシビレました。この二人が雌雄を決したのは、背負った者を背負い続けようとした者と降ろしてしまった者の差なのだと思います。ラストのパチーノの姿は「罪を憎んで人を憎まず」思いだったのでしょう。もう、感電死状態です。 [DVD(字幕)] 9点(2007-01-21 20:53:05) |
57. 氷点
『汝の敵を愛せよ』は人を責めない事に通じる事で、その困難さと尊さを辻口一家から感じます。川べりの陽子の姿に「そんなに何回も飲んだらあかん、死んでしもたらあかんがな」という思いと、太陽の如き彼女の心を凍てつかせた、啓造の偽善者振りと「女は子宮で物を考える」という妄言も止む無しの夏江の浅はかさに、沸点の低い自分は腸が煮え繰り返りました。葛藤の末彼女を兄として愛した徹のためにも死なないで欲しいと祈り続けました。本作のテーマである『原罪』という考え方には納得出来ません。罪は犯した時に責任を取り背負うものであって、生まれた事が罪ではないと考えます。原作を読んでみることにします。 [DVD(邦画)] 7点(2006-11-28 01:22:02) |
58. 日の名残り
《ネタバレ》 執事たる者、女中頭と恋に堕ちてはならない、主人に自分の主義主張を口にしてはならない。執事としての信条を貫き通したスティーブンスですが、機械の様に無感情ではなく、人として湧き上がる感情を自ら淡々と押さえ込む様子を観て、悲しくなりました。中でも、恋愛小説をケントンに無理やり取り上げられるスティーブンスの姿、あの右手は動かなかったのか動かさなかったのか、は胸が痛くなる忘れられないシーンです。ダーリントン卿の最期を、バスで去ってゆくケントンを、それぞれどのような気持ちで見送ったのでしょうか。ケントンが「愛しています」と自分から一言も口にしなかったのは、執事というものを理解し尊敬していたからなのでしょうか。二人の見事な演技を観終わった後、いろいろな事を考えさせられ、自分なりの答えがまだ見つからない作品です。 8点(2004-07-18 21:17:13)(良:2票) |
59. ピアニストを撃て
ストーリーはいまいちだったけど、ピアノを弾くシャルル・アズナヴールが粋でカッコ良かった。任侠映画の着物姿でも似合う人だと思う。 6点(2003-12-29 22:14:29) |
60. 非情の罠
ストーリーがつまらなく主役のボクサーに魅力を感じない。 試合とマネキンに囲まれての対決シーンは凄い迫力でとても印象的。キューブリック監督の26才位の時の作品と聞いてビックリ。 6点(2003-12-05 16:25:23) |