1. ビッグ・リボウスキ
《ネタバレ》 破天荒な人間たちによる、破天荒な人間模様。一筋縄ではいかないドミノ倒しのようなストーリーは、形があってないようなもので、一歩間違えば映画の体裁を保てないようなところを、きっちりまとめ上げるあたりが、映画人コーエンブラザーズの妙だろう。 メチャクチャなキャラクターを(ある意味)きっちりと演じきる俳優たちがそれぞれ素晴らしい。特に、グッドマン、ブシェミ、タトゥーロらは、コーエン作品の常連らしい映画世界の空気に合った息遣いを見せてくれる。 この映画は、特異なブラックユーモアに包まれた大人の寓話だと思う。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-08 02:58:36) |
2. Pink みずドロボウあめドロボウ
ありましたね~コレ。単純なストーリーなんだけど、そこが鳥山明らしいといえばらしいところで楽しめる。鳥山明の短編の映画化というノリですね。 [ビデオ(字幕)] 4点(2004-03-08 14:57:12) |
3. BEAT
少し昔の沖縄の熱っぽい青春群像を描いた映画で、混乱の中をたくましく生きる内田有紀の存在が印象的だった。しかし映画としての完成度は低く、感動するほどのドラマ性はなかったように思う。 3点(2003-12-28 02:33:28) |
4. ひき逃げファミリー
深夜放送で放映されていたので途中で寝てしまうことを覚悟で寝床で見始めたら結局最後まで観てしまった。きわめて強引ではあるけども、家族の絆をひき逃げの後始末によって再築していく展開は非常に興味を引いた。確かにリアルに考えるととても笑えるものではないんだけれど、ブラックユーモアに満ちた演出に思わず笑ってしまう。とことん破錠したラストの顛末ももはや見事。 7点(2003-12-16 21:49:56) |
5. 病院で死ぬということ
「病院で死ぬということ」は現代社会においては至極当たり前のことと言えると思う。しかしながら、そこは常に健康に生きてきた日常とは異質なものであるということを、今作は徹底的なリアリズムで見せつける。そこに安易な感動や悲しみはなく、生と死というものの日常的でありながら、とてつもなく非現実な営みが繰り返される。それこそすべての映画に通じる本質的なドラマ性なのかもしれない。 8点(2003-11-30 13:13:32) |
6. ビッグ・ヒット
明らかにジョン・ウーの名前のみで売りつけてくる駄作だった。クオリティの高さは求めないが、もっと小気味いい映画に仕上げて欲しかった。アクション映画ながら何の印象も無い。 1点(2003-11-25 15:19:32) |
7. PiCNiC(1994)
浅野忠信の若さゆえのギラギラ感が強烈な存在感として突き刺さってくるようだ。主演にcharaを配したことも含めて絶妙なキャスティングには見事というほかない。そしてこの短い尺の中に、これほどの独創的な世界観を詰め込んだ岩井俊二の感性に恐れ入った映画だった。非常に強烈な映画だけに観客の好き嫌いは分かれるだろうが、それくらいのリスクは背負わなければ本当に凄い映画というものは誕生しないのではないかと、今作を観ると痛感する。 [ビデオ(邦画)] 8点(2003-11-18 14:32:01) |
8. 光る眼
あまり印象にも残らなかった。残ったといえばクリストファー・リーブとマーク・ハミルくらいか……。 1点(2003-11-08 11:59:04) |
9. ピースメーカー
一歩間違えば、ただ派手なだけの無責任なアクション映画になりがちな題材であるが、今作はクールで真摯な演出により説得力の高いエンターテイメントに仕上がっている。ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、二大スターのキャラクターはやや薄い気もするが、作風にあった抑えた演技を見せていると思う。全体的に非常に丁寧に作られているので、ドラマ性もあり、隠れた秀作と言える。 8点(2003-10-31 03:37:49) |
10. 陽のあたる教室
非常に感動的な話ではあるが、映画としてはインパクトに欠ける。この手の映画にインパクトなど必要ないと言えるかもしれないが、やはり映画にするにはするだけの見応えは必要だと思う。これくらいであればテレビドラマで充分事足りるものではないか。 6点(2003-10-30 16:55:51)(良:1票) |
11. ビバリーヒルズ・コップ3
過去2作は、レベルを落とすことなく同質の娯楽性を提供してくれていただけに、今作でのトーンダウンは際立つ。最たる原因は、やはりエディ・マーフィのキレの無さであろう。確実に歳をとってしまったということもあるが、まるで若々しさがなく、とても寂しい思いがした。 3点(2003-10-30 16:51:40) |
12. ヒーローインタビュー
ラブ・ストーリーとしてもスポーツ映画としても褒められた出来ではないけど、個人的には、スポーツ映画好き&スワローズファンなので少し楽しめた。ふと考えてみると、たくさんのスポーツ映画はあるけど、最高に良く出来た作品というのはない気がする。どこか盛り上がりに欠けたり、素人臭さが滲み出るものばかりではないか。やはり映画では、本物のスポーツ並の迫力と感動を描き出すことは無理なのだろうか。 4点(2003-10-30 16:36:52) |
13. 評決のとき
サミュエル・L・ジャクソン、ケビン・スペイシー、ドナルド・サザーランドと脇を固める実力派たちの演技が支えとなって、まとまった法廷サスペンスに仕上がっていると思う。テーマの濃厚さのわりに論理的展開に欠ける脚本は優れたものではないが、全体のバランスは良かった。今作で大型新人と期待されたマシュー・マコノヒーは及第点であったが、サンドラ・ブロックの役所はあまり意味がなく印象も薄い。 [ビデオ(字幕)] 5点(2003-10-28 14:32:46) |
14. 羊たちの沈黙
もはや言う必要もないほどであるが、この映画を超えるサイコサスペンス映画はいまだ誕生していない。衝撃的で秀逸なサスペンス映画は毎年公開されるが、それでも今作の域を超えないのは、それらの映画が今作を手本に作られているからであろう。今やこの映画は、サイコサスペンス映画のバイブルとなっていると言って過言ではないだろうと思う。今尚、変わらぬ迫力でハンニバル・<人食い>・レクターを演じるアンソニー・ホプキンスの偉大さもさることながら、彼さえも食ってしまうほどのジョディ・フォスターの大女優への瑞々しさが、この映画の最大の功労かもしれない。 [地上波(字幕)] 9点(2003-10-22 15:12:48)(良:1票) |
15. 美女と野獣(1991)
昨今のディズニー映画は映像の精巧さばかりを追い求めていて内容に不満を感じるものが多いが、今作は、近年のディズニー映画の中ではやはり秀逸な作品だった。おとぎ話的な雰囲気から、一気にディズニーでしか描けないラブストーリーへと昇華させていく展開は実にファンタジック。 正月休みの最終日、自宅で親族との新年会を終えた後、膝の上の愛娘(4歳)と一緒に随分と久しぶりに今作を観た。 愛娘は途中、主人公が悪役を中心とした村人たちに迫害を受けるシーンを観た途端に号泣していた。 そして、ハッピーエンドでは明らかな多幸感に包まれていた。 子どもの感受性豊かな様は素晴らしいと思う。それをちゃんと引き出すディズニー映画はやはり素晴らしいと思う。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2003-10-20 20:40:54) |
16. 病院へ行こう
日本映画のコメディらしく良い意味で全体的に軽い感じが心地よく、可笑しい。真田広之と大地康雄の掛け合いが絶妙で、特に大地康雄のキャラクターは愉快そのもの。テンポよく流れ盛り上がり所もあるので違和感無く楽しむことができる。ラストの爽快感も良い。 7点(2003-10-16 01:21:14) |
17. ヒート
10分以上の銃撃戦以外はこれといったアクションシーンはないのでやはり見るべきはパチーノVSデ・ニーロの男のドラマのはずなんだけど、そのへんの印象が極めて薄い。なんだか両雄とも忙しい中を無理やりブッキングされましたという感じで、インパクトがなかったように思う。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-14 15:00:16)(良:1票) |
18. 必殺処刑コップ
バイオレンスと言えなくもないけど、ストーリーが滅茶苦茶でまともに見れるものではなかった。主演のルー・ダイアモンド・フィリップスをこの映画で初めて見たんだけど、「なんだこのイモい俳優はー?」なんて思ってしまった。しかしその後観た出演映画ではまともな演技をしていた。 1点(2003-10-14 12:23:49) |