1. ピッチブラック
《ネタバレ》 続編の「リディック」を先に見た状態での鑑賞。あちらに比べてリディックが弱いことに驚いた。いたって普通に捕まっている。しかも捕まえている保安官が全然強そうに見えない。見栄えが利かないって言うか絵にならない地味さ加減。もう少しキャスティングをどうにかできなかったものか。続編と違ってこちらはパニックムービーに近い。エイリアン的。だが安っぽい。予算もないのだろうけど、CGも見るからに安いです。クリーチャーも結局エイリアンや恐竜の派生系で目新しさなし。光が彼等を傷つけるという設定は面白かったが詰めが極めて甘く、説得力がゼロになってしまっている。大体、光を恐れているはずなのに、普通に明かりがある中で二人も襲われている。その時点で設定の破綻も甚だしい。あんなに明かりのある状態でダメなら、あの青白い薄明かりで無事なわけが無いだろう。しらける。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-10 21:11:22) |
2. 左きゝの拳銃
ビリー・ザ・キッドの死までを追った映画。もっとも史実に近いらしい「ビリーザキッド21歳の生涯」と大筋は似ているが、こっちの方が概ねテンポが良いので肩に力を入れずに楽しめる。テンポがいいだけに若干端折りすぎで行動に説得力を欠くところもあるが、ビリー自体に興味がそれほどない身としては、逆にこのくらいの方が丁度良かった。ポール・ニューマンという配役は人のよさそうな笑顔と衝動的なキャラクターとの共存がイメージとしてのビリーに良くあっていたように思う。精神的に熟成していない衝動性をもった子供として描かれている点も、個人的イメージのビリーに合っていた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-01-14 17:29:09) |
3. 100万ドルの血斗
文明の利器が入ってきた西部劇は目新しく、結構楽しく観られるんだけど、やっぱりあの人間性が疑われるラストがね。これに4点以上つけると自分の人間性まで疑われそうだ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-12-30 23:28:18) |
4. ヒー・セッド、シー・セッド/彼の言い分、彼女の言い分
《ネタバレ》 男の視点と女の視点のズレからくる記憶のブレのお話。初めの男の記憶による回想が女の記憶による回想で否定されていく様は、真相ばらしのようにも見えて面白くはある。でも男と女での考え方の違いを描くまでには至っていない感じ。どうせならその辺をもう少しつっ込んでみて欲しかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-31 20:46:51) |
5. ビーン
《ネタバレ》 全編通してくすりとも笑えない。どんなにお馬鹿でも構わないけど、名画をダメにするという流れはコメディとはいえ嫌だな。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2007-07-31 20:28:02) |
6. 白夜(1957)
《ネタバレ》 明らかに情緒不安定なヒロイン。この思い込みの激しさがストーカー気質を感じさせてちょっと怖くもある。いや、普通に怖い。内容はそれなりに面白くはあったが、やはりこの女性の人格が受け入れ難い。その情緒不安定な女性に振り回される主人公。十分に予想出来るオチとはいえ、哀れです。あんな子と一緒にならなくて良かったよ、と考えればある意味ハッピーエンドではあるのか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-07-07 22:17:38) |
7. ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
最初はまあまあ楽しめるんけど、そんなに格好よさも感じられず、映画に乗り切れなかったために段々飽きてきてしいました。それにしてもビリー役、21才の生涯という割りに年取ってるなぁという違和感。それをおいといてもイメージにも合いません。コバーンは存在感あって良かったですが。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-04-16 22:29:54) |
8. 陽のあたる教室
《ネタバレ》 その時代時代に起こった出来事をちょこちょこ挿入するので、感覚としてその時代を掴み易い。ドレイファスが違和感なくしっかり老けていくので、それを見ているだけで時間の流れが分かるのも良いです。この辺り、人見てるだけじゃ時間の流れが分かり難い映画も結構多いんで。主人公の人生が報われた感のあるラストには、充足感と静かな感動を覚えます。後味の良い、温かくなれる映画。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-05 18:19:04) |
9. ヒューマンネイチュア
脚本力は感じるけれど、イマイチ乗り切れない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-18 16:40:18) |
10. ヒストリー・オブ・バイオレンス
暴力表現のリアリティに特化して、背景や精神面の描きっぷりや突っ込みが意外に浅い。これでは無駄にグロい感が加速します。 [DVD(字幕)] 5点(2006-10-21 21:02:48) |
11. ビリー・バスゲイト
《ネタバレ》 マフィアに憧れる青年のひと夏の経験成長記でも描きたかったんでしょうか。しかしなんとも緩い。ダスティン・ホフマンはあまりマフィアには見えないし、ましてその筋の大物には到底見えない。手下もなんだか人が良くて、これもマフィアには見えない。憧れられる側の説得力が根本的に欠けています。ニコール・キッドマンは、本当に必要のないところで無駄に脱ぐんで驚いた。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-13 19:58:34) |
12. 羊たちの沈黙
普通に会話をしているだけなのに常に緊張感が存在していることが凄いです。いくつか甘いと感じる部分もあるけど、不思議な緊張感が最後まで持続している貴重な映画。 [DVD(字幕)] 8点(2006-07-17 12:47:50) |
13. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 ラストの20分くらいの展開はとても感動的。子供時代から老齢時代まで役者の顔がしっかり似ていて違和感がないのも高ポイント。良質なファンタジーだった。ただ、結婚式でおやじがホラ話をしたと言って怒り、3年も口を利かない息子はあまりに心が狭すぎるし、親父の話を嘘と決め付け、事実関係を調べもしないで過ごしていることにも疑問は感じる。普通、母親ぐらいには確かめるだろう。まあそれを割り引いても良い映画でした。 [DVD(字幕)] 8点(2006-06-12 18:21:43) |
14. ビフォア・サンセット
前作同様喋りまくる二人。前作以上に自然。自然すぎるほど自然な演技で驚きます。ただ、女性の方の性格が前作に比べて随分ヒステリックになっているような。これが9年の流れってことなのかね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-17 22:21:06) |
15. ピースメーカー
《ネタバレ》 大きく出た割りに見せ場の薄い映画です。面白かったのは、広場で相手の車を無表情で倒していくシーンぐらいかな。 [DVD(字幕)] 2点(2006-05-16 18:16:50) |
16. HERO(2002)
過剰なまでの誇張によって伝説を伝説らしく描いている。しかも美しく、様式美として成立している。誇張を様式美にまで昇華させることは、簡単に見えて実に難しい。この映画は稀な成功例。ストーリーも含めて、映画全体を様式化していることも成功の一因かもしれない。 [DVD(字幕)] 10点(2006-04-26 20:23:15) |
17. ビヨンド the シー/夢見るように歌えば
《ネタバレ》 ケビン・スペイシーが吹き替えなしで自ら歌っているらしいが、違和感無くとても歌が上手い。凄い。相当な思い入れがあるらしいが、それに見合うだけの作品になっている。この手の伝記ものは、大抵女にだらしない男だったり、金の問題、ドラッグの話なんかで、ドロドロゲテゲテしていくんだが、これはそういう方向へ行かないところが良い。主人公はかなりの自信家だけど、絶妙にバランスをとっているため、観ていて嫌悪感を抱くまでに至らない。少年時代の主人公が成長した主人公の前に現れる導入部で、このままずるずる少年時代の主人公に引っ張られながら話が進むのかと思ったら、そうはならず、適度に登場するところも良い。良作。 [DVD(字幕)] 8点(2006-04-18 21:53:18)(良:1票) |
18. ピエロの赤い鼻
《ネタバレ》 バカな男の虚栄心の為に関係ない人間が二人も死ぬ。それでいて男からまったく罪悪感が感じられず腹が立つ。フランス的会話やギャグのセンスも自分には合わなかった。「クリクリ~」もダメだったから、単にこの監督との相性が悪いだけかもしれないが、暫くフランス映画は観ないでおこうと思った程酷かった。 [DVD(字幕)] 0点(2006-04-18 10:01:45) |