Menu
 > レビュワー
 > あにやん‍🌈 さんの口コミ一覧。2ページ目
あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  複製された男 《ネタバレ》 
 ええ、なんの予備知識もないままSFかミステリーだと思って見ました。映画も半ばを過ぎたあたりでしょうか、これってもしかしてそういう映画じゃないんじゃね?って思い始めたのは。ハッキリしたのはかなり経ってでっかい蜘蛛が街中をゆっくりと移動するロングショットを見てからですが。   不条理劇なら不条理劇って最初からそう言ってよ、って思いつつ、それなりに考えてみました。  そもそも男は別の存在ではなくて1つの人格を表していて、で、ラストシーンから遡って考えてみると実は教授の方ではなくて役者の方が本体。同じ内容の講義やブルーベリーのあり方から見ても。蜘蛛が欲望の引き金となっていて、その蜘蛛が象徴するところは女性。女性に対する欲望、その自制心と好奇心との葛藤がやがて彼を深い闇へと誘ってゆくのです・・・みたいな風に理詰めで考えちゃうとあちこち矛盾する箇所が出てきたりして、まあ、つまりバカには判らん、って突き放されたようなモンで。   でもね、正直なところ「じゃあもう一度」って見直したい映画ではなくて。街の風景に不安を煽る音楽がグワーンゴワーンって流れてる、ってのを延々繰り返してるソレを見て楽しいか?って。エッチな映像がないこたぁないですが。90分の映画なのに体感時間3時間くらいの映画ですよ。  バカはバカなりに「つまんなかったー」「眠かったー」ってここに正直な感想を記しておこうと思います。
[映画館(字幕)] 4点(2014-08-12 21:26:44)
22.  プレーンズ 《ネタバレ》 
 お話し的にはダイジェスト過ぎるというか、エピソードが断片化されちゃってて、世界を横断する大レースが随分と短距離だな!って感じでしたが、『カーズ』よりもキャラクターに愛着が抱けて。   で、その理由を考えてみました。   『カーズ』のキャラはメインがトップから転落したレースカーの主人公と高価なポルシェ911カレラなヒロインですよ。もうお高いキャラなの。  一方こちらは全部レシプロ機。ジェットは艦隊の搭載機くらいで、主人公は農薬散布用のセスナ、偉そうなヤツまで含めてレシプロ機。そうお高くないです。  キャラの地位をあまり高めに置いてないところに好感が抱けるわけです。   それから『カーズ』はクルマのウィンドウ&フロントグリル、つまり前面全部が顔。なのでバランス的にボディほぼ頭。一頭身ですよ。一頭身キャラがドラマ演じちゃう違和感。  一方こちらはやっぱりフロントが顔になっていますが、飛行機なので胴体があって主翼と尾翼が手足のように見えます。セスナで3頭身から小型旅客機で6頭身くらい。ドラマを演じてもさほど難なく受け入れられる頭身です。   とまあこじつけてみたりもしましたが、なんだろ、実際デザイン的には『プレーンズ』の方がいい感じがしました。  サクラなんてカラーリングも含めてステキなんですが(初の飛行機萌えキャラ)、あれは日本限定デザインで公開国によって国籍とデザインと名前が変わるという凝った事をしていて、ワールドワイドではないのがちょっと残念。   あと『カーズ2』はレースシーンに3Dを活かせておりませんでしたが、こちらは飛行シーンで抜群の効果を見せておりました。3Dでの公開が極端に少なかったのがこれまた残念。   力の弱い者が上を目指して勝利するシンプルなお話、作品のクオリティは『カーズ』に及んでいませんが、個人的な好みとしてはこちらに軍配を上げます。
[映画館(吹替)] 7点(2014-02-26 21:56:31)(良:2票)
23.  47RONIN 《ネタバレ》 
 メンド臭いんでcocoに書いた文を引用。   渋谷で『47RONIN』。時代劇ファンタジーとしてワリと楽しめた。これはこれで。「日本人として~」なんて文句言うほどご立派な日本人の自我がある訳でもないしねw キアヌがあまり目立たないのが難点。凛子&コウちゃんが良いね。   つまり「お前ら最近国内のガキか年寄り向けの安い映画ばっかで、戦争映画も怪獣映画も時代劇ファンタジーも撮れなくなっちゃってるから俺らが作ってやんよ!」ってハリウッドが親切心出して作ってくれたのが『硫黄島からの手紙』であり『パシフィック・リム』であり『47RONIN』なんだよ。  【補足】  まあ、そこそこなんですけどね、じゃあ最近これより面白い国産時代劇ファンタジーってあった?っていう。『忍 SHINOBI』とか『GOEMON』とか『カムイ外伝』とか?  キアヌと端役以外は日本人キャストばかりで(みんな英語喋ってるけど)意外とちゃんと作ってる感があります。  安定とか保守性とかを象徴するために画面をシンメトリーにしたり、勢力を青と赤に色分けしたり。  そして何と言ってもその精神性を決して馬鹿にしてるわけじゃない作り方ですしね。   「親切心」ってのはもちろん皮肉だけど、これを楽しめないと言うのならば、むしろこういうのをこういう形でしか見られない現状を嘆くべきなんじゃない?
[映画館(字幕)] 6点(2013-12-08 14:55:30)
24.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 
 「かつて実際にあった感動的なお話し」で閉じてる気がするんですよね。今もなお存在している差別に繋がってない感じ。   差別を描いてきて最後にそこで終わるか、と。まるでかつて差別がありました、でもあの一発のホームランによってその歴史は終わったのです、とでも言いたげな。  まさかあのいかにもな感動的スローモーションワールドで終わっちゃうとは夢にも思わず、エンディングに突入しちゃって唖然、全然食い足らないんですけど!って思ってしまって。   八方美人的な作りの映画の中で、ぽろりぽろりとこぼれ落ちてしまっていると思ったものも。あのホテルの一件の後、結局選手達はどうして、そしてあのホテルはどうなったの?  結局最後まで特に役に立った感じはしなかった、あの頼りなげな監督を引き入れる描写があんなに必要だったの?   大体、この映画の中で最も感動できるのは、映画が終わって最後に彼の偉業を讃えた文字が流れるところだったりして。「文字」で感動を伝えられたのならば、じゃあ「映画」は一体そこまで何をやっていたのだろう、と。その文字のための映像だったのかなぁ。   今もなおネットにはあの監督よりも酷い差別の言葉が大量に並んでるわけじゃないですか。人は歴史からなーんにも学ばない。で、そこに少しでもガツンと拳を振り下ろせるような映画だったか?っていうと、そんな事は無くて、なんだかサラリサラリとキレイなばかりの映画だったような気がしてしまいました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-11-10 15:08:55)(良:1票)
25.  舟を編む 《ネタバレ》 
 松田龍平という人、いつもリアクションの薄~い演技しかしなくて、なんか魅力に欠ける役者だな、と思ってたのですが、この役はまるでそんなリアクションの薄い彼のためにしつらえたような役のようで。  で、だからピッタリとハマっていい感じだったのか?っていうと、そこに演技の幅というか余裕が無いためにぎこちなくて真面目というよりはマトモではない気持ちの悪い存在に思えて仕方なかったのですが。   で、この監督の作品としてはやたら真面目に静かに作られた映画で、でもその方向性にも疑問たっぷり。いや、いい映画なんですけどね、そこにも真面目である事の気持ち悪さが存在していて。  ゲル状料理によって判りやすく立てられるフラグ、除夜の鐘の音や窓の外に降る雪、トラさんを継ぐもの、その記号化された「真面目なキーワードたち」の居心地の悪さ、特異である事を排除してゆく事の気持ち悪さがなんとも・・・   言葉の意味を編み出してゆくこと、それを形にする事を生業とすること、人と人を繋ぐ大切なものを守ること、そういう作品の重要なところはしっかりと描出されていたと思います。でも、それが真面目に意外性を排除したところで平べったく淡々と流れてゆく状態を見ると、そうなのかなぁ?って疑問が湧いてきて。  これこそが日本映画だ、日本人だ、みたいな風になってしまうのは、あまりに一面的に、保守的に過ぎる気がしちゃうワケです。   あと、妻に敬語使う夫、宮﨑あおいのポジション、下宿風生活等、『神様のカルテ』に妙にカブってたのはなんでしょ? あれも相当気持ち悪い映画でしたが。   つーか、あの龍平のキャラはあれで本当に良かったの?
[映画館(邦画)] 6点(2013-05-09 20:49:11)
26.  フライト 《ネタバレ》 
 「酒、クスリ、タバコはだめ。特に酒」って5秒で話せる事を延々クドクド2時間18分かけて神様まで持ち出して教え説く道徳映画。ラリパッパっぷりがハンパないアメリカ人には必要な映画かもしれませんね。   冒頭から「コイツってこういう人間」っていうのが描かれてしまうため、予告編にあるような真実がどうのこうのな映画ではないって事がすぐに判ってしまいます。映画の核となるのが飛行機事故ではなくて、ソコなんだなぁっていうのが。  そして、その人間性が少なくとも日本人にはあーんまり一般的でないっていう。みんなクスリとかフツーやらないでしょ? 明らかな犯罪を気軽に犯したりしないでしょ?   最後には救済されたりしますが、個人的にはね、あそこでウソついて一生自責の念に囚われ続けるような後味の悪さがあった方が教訓になって良かったんじゃない?ってな気もします。いい話にしちゃった時点であのセラピーまんま聴いてるようなモンじゃない?みたいな。   私的にはパニックスペクタクルな冒頭20分だけでいいかなぁ。   見終わって、でもやっぱりお酒は美味しかったわ。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-01 20:08:11)(良:2票)
27.  プロメテウス 《ネタバレ》 
舞台が固定されているのは遺跡宇宙船が母体で登場人物達が精子のメタファー。あの内包された宇宙船、子宮みたいなデザインだものね。何度も何度も宇宙船から遺跡まで出かけてゆく単調な同じ移動の映像を反復してみせるのも受精のイメージを執拗に強調するがゆえ。目玉からシッポ出てるのも判りやすいメタファーね。んで、性行為や出産のイメージから生命の起源までを語ろうとしちゃってる映画ではあるのですが、とにかく登場人物がバカ。『エイリアン』に繋がってゆくビジュアルにワクワクする愉しみを大きく上回るバカが生み出すストレス。単に死にに行ってるような連中に感情移入などできる訳もなく、プロフェッショナルの仕事など一切見せてくれる事もなく、愚かな連中の騒々しいドタバタに延々と付き合わなければならないのは、正直なところかなり苦痛。「ヘビのようなもの」っていうのは本能的に危険だって刷り込まれてる訳じゃないですか。それに「どうぞ噛んで下さい」とばかりに手を差し出すようなバカにどうしたら同情できるのか教えて欲しいもんです。もう少しアタマのいい人々って設定できなかったのかなぁ? 映画全体も『エイリアン』と言うよりはジョディ・フォスターの『コンタクト』のホラー版劣化コピーみたいになってしまって、ビジュアル以外に見るところはあまり無い感じで。でも、そのビジュアルにしてもせめてギーガーの創造した世界だけは大切に守っておこうよ・・・って感じでして。アレがヘルメットは無いわな、ヘルメットは。台無し。
[映画館(字幕)] 5点(2012-08-19 14:29:38)(良:2票)
28.  BRAVE HEARTS 海猿 《ネタバレ》 
 前作のラストで「この物語は全部作り物で~す」って映像を入れちゃったのに、その続きを作っちゃうっていうのはどうなんでしょうねぇ?   さて、でも今回は前回よりはずっと面白く見られました。暗くて効果ゼロで煩わしいだけの3Dを捨て、「それって『エアポート'77』?」みたいな設定ではありますが、パニック映画好きには燃えるシチュエーションで。エピソードを散らしてばかりではなくて、ちゃんと一本に集約する脚本であればもっといいんですけれどねぇ(客室乗務員の出発前確認がただの職業紹介だったり時任が仙崎の姿を見るのがたまたま通りかかっただけだったり。そのエピソードが具体的な物語を動かす流れには組み込まれてないの)。  ビジュアル的にもチラリチラリといいカンジなショットが登場して。ヘリが黒煙を散らすショットとかコンテナが雪崩れてゆくタンカーとか海上のジャンボとか。大部分はオブジェクトがエフェクトから浮いてるような苦しいCGではあるんですけども、でもこの大変な状況を見せるという点では結構頑張って。  でも毎度の『海猿』ツッコミによって、まあ、点数的にはコレが限界ってところで。相変わらずツッコミどころ満載ではありました。   ※『海猿』ツッコミ※  ・なんでも精神論、根性論に持ち込むな!  ・いちいち一刻を争う状況で思い入れたっぷりに語るな!手を休めるな!  ・筋肉アップとか裸体とか男同士でプロポーズの練習とかワザとゲイ臭くするな!  ・はーいここでテンポを殺すお馴染みのスローモーション~  ・ほらほらまたみんなで一斉に仲間の救助に飛び込む~  ・つーか、いちいち挟まるな!    そうそう、最後にいちばん大きなツッコミを忘れてました。日が暮れて海面が見えなくなるので着水は無理だ!じゃあ見えるように海上に照明を浮かべよう!ってところがサスペンスの山になってたハズなのですが、最終的に事態が全部収束してもまだ明るいんですけど。
[映画館(邦画)] 6点(2012-07-14 18:58:59)(良:1票)
29.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 
その期間ときたら、あまりに特異な、非日常的な痛みを抱き続けなければならない訳です。世界はいつもと変わらぬ時を刻んでいるのに、自分達は何故こんな悲しさ苦しさ切なさの中に居るんだろう?って。奇跡を望んだり想いに沈んで孤立したり。そこからなんとか自分と家族が生きるための世界を再構築してゆく、あの感じが上手く表現されていると思いました。流転してゆく人の生とそれを包み込む大自然。空気が匂ってくるような映像は、まるでそこに抱かれるかのような感覚を与えます。すっかりオッサンになったジョージ・クルーニーのくたびれ加減がハワイアンのメロディと共に映画の角を削っております。欠点だらけの人々が自分以外の人々それぞれの痛みをちょっと理解してちょっと進む、そういう「ちょっと」な映画ですが風がそよそよと吹き込んでくるような、意外に心地良さすら感じる作品でした。
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-10 15:25:13)(良:2票)
30.  BLACK & WHITE/ブラック&ホワイト(2012) 《ネタバレ》 
マックG監督、『T4』の舞台挨拶で本人を見たのですが、深夜の通販番組で健康機器でも売ってそうなハイテンション筋肉バカ(失礼)って感じなんですよね。その人柄が毎度よく作品に反映されていて、でもそれが毎回嫌いじゃないです。今回もステキにハイテンション筋肉バカ映画として仕上がっています。冒頭のアクションシーンで何が映っているのかハッキリしないブツ切れカット大量繋ぎで不安にさせたものの、中身は軽快なコメディで。一人の女を二人の男が取り合う他愛もない、すぐに忘れちゃうような映画。でも、それでいいんですよね。シリアスな部分はほんの少し、お笑いシーンをたっぷり盛り込んで、見ている間だけ楽しめればそれでOKって映画で。ダサい選曲も他の映画の脳天気な引用も狙ってやってるでしょ?みたいな感じ。個人的にはバケツ被ってくるくる回ってる少年が好き。最初はクリス・パインがエージェントにしては若過ぎ甘過ぎって思いましたけど、それも気にならなくなる程度のどーでもいい感がむしろ心地良いです。最後まで気になっちゃったのはリース・ウィザースプーンが名倉潤みたいになっちゃった事ですか・・・
[映画館(字幕)] 7点(2012-04-22 15:10:21)(笑:1票) (良:1票)
31.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
これまでのシリーズで人の命を奪ったモノがどんどん飛び出してくるタイトル部分が秀逸。でも、中身はほぼいつもと同じ展開でキャラと死に方が違うだけっていう状態は、さすがにマンネリでダルダルな感じがします。事故を予知した、危機を逃れた、警察に不審に思われた、予知夢によって生き延びた人々が次々と夢の順番通りに死んでゆく、そこからなんとか逃れる方法は?って。毎回同じモノなので、あと興味はもういかなる惨事、死に方を見せてくれるか、ってところのみ(いや、このシリーズ苦手なんで興味って言ってもアレですけど)。その点、18禁になったワリに今回は意外とヌルいです。冒頭の吊り橋崩落の映像は、スペクタクルしていてなかなかに凄い映像を見せてくれます。シリーズの中でもハイレベルなパニックシーン。でも、以降は凄い死に方をしそう、って引っ張ったワリにジミに死にましたってパターンを繰り返して。それに『3』以降は犠牲者に面白味がないんですよね。殆ど若者ばかりでドラマに厚みが生まれない感じ。なので、やっぱり今度も毎度のアレの繰り返しだわなぁ、って。『2』のような抵抗の物語が生まれそうな設定も、結局は本質に迫るための機能は全くしていませんし。ただ、最後で「ええええ!?」って。最後にポン!と膝を叩いて「やられた!」って映画を最初から頭の中で反芻する事になって。このオチによって俄然面白味が増した気がします。ただし、シリーズを見続けている人限定で楽しめるラストではありますが。それにしても、スプラッタ映画嫌いな私が1作目から延々このシリーズに呼ばれ続けている気がするんですが、一体、何の運命がそうさせているのでしょうねぇ?
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-03 21:27:43)(良:1票)
32.  プリンセス トヨトミ 《ネタバレ》 
去年の春、大阪の友人に案内して貰って大阪のベタを堪能しました。太陽の塔見上げて、通天閣上ってビリケンさん触って、新世界で串かつ食べて、道頓堀でグリコ眺めて、USJで遊んで、梅田の地下街を探索して、大阪城ぐるりと巡って。この映画、そんな感じの映画。大阪のベタな風景は捉えられてるけど、視点は観光客のソレであって、大阪に住み暮らす人のココロはまるっきり全く表現されておりません。それで大阪国とか王女とか言われたところで虚しいというか寒いというか。大阪の魂はまるっきり込められてない感じなんですよね。物語すらマトモに存在していなくて、ひたすら大阪国の設定を説明するだけの映画。この設定、ステキや~ん、ってそれだけ。映画が進むにつれて、どんどんウソ臭くなって、どんどんインチキな映画になって、それでマジメに演技されると見てる方が困っちゃう。貧相な物語はツッコミどころ満載で、いちいち論っていたらキリがないんですけど、ひとつだけ挙げると、アレじゃまるで武力行使されて萎縮して認めたみたい。結局、だから?って映画。物語で魅せられないモンだから情に訴えるという、邦画によくある安いテ使ってダラダラとまあ。大体、回想でしつこく説明されているモノをなんでわざわざ台詞にして更に説明してるんだか。そこまでやらないとバカな観客は理解できないってか? さすがフジテレビ製。でもまあ、会計検査官の3人のキャラは良かったです。特にボケまくる綾瀬はるか。なんてったって、スローモーションで彼女のチチゆ・・・この辺でおしまい。
[映画館(邦画)] 4点(2011-06-01 20:29:54)
33.  ブラック・スワン 《ネタバレ》 
見終わって「へ?こんなもの?」ってな感じで。『シャイニング』(キューブリック版)+『キャリー』+『ファイトクラブ』、以上終わり・・・ってそれだけだとアレなんで、もう少し書いておきますと。『白鳥の湖』を題材に、映画が物語にシンクロしていくように進んでゆくのは面白いと思いました。んでも、別に卑猥だったり陰惨だったりしなくても面白くできるんじゃない?って感じがして。いや、映画自体の起点が元々サイコホラーなんでしょうけど。でもでも、もう最初から彼女ったらヘンだったし。それから、鏡をモチーフに、鏡に映る姿を人間の裏に隠された心理に喩えてみせるのもいい感じだと思いました。が、カメラがガチャガチャユラユラ動き過ぎな上に、寄り過ぎどアップ主体で結局最後まで「ちゃんとしたバレエの映像」を見せてくれない点はフラストレーション溜まりました。ナタリー・ポートマンは女優として『レオン』のマチルダお嬢ちゃんからとても成長しました。だけど今作での評価はまるで「おっぱい出してぎゃー!って絶叫してみせれば評価される日本映画の女優」みたいな感じがしちゃってねぇ・・・。当たり前過ぎるラストシーンよりも、突然怒涛のハッピーエンドとかいう展開の方がよっぽど面白いんじゃない?とか思ったのでした。
[映画館(字幕)] 5点(2011-05-14 18:09:50)(良:1票)
34.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 
ロドリゲス製作で、ダニー・トレホなんか出てきちゃうんだから、相当にぶっ飛んだ『プレデター』が見られると思ったら、これがフツーに『プレデター』でちょっとガッカリ。戦いのプロ達が誘拐されて他の惑星でプレデターの獲物になるっていう設定はぶっ飛んでるんですけど、中身は一作目と似ていて。森の中に何かいる、っていうのを引っ張り過ぎな感じ。お客さんはそこにいるのがどんなヤツなんだか知ってるワケですからね。森に集められた、見るからにクセのありそうな面々も思ったほどには個性を発揮せず、集団の中の葛藤もそこそこ、アクションの見せ場もそこそこ。プレデターが今までにない恐怖を見せてくれる訳ではないので一作目を初めて見た時の衝撃はなく、会話シーンの多さで結構ダレ気味。リメイクではなく一作目の続編で、一作目があって初めて成り立つシーンもあり、と。ただ、元々自分達は奴らと同様狩る方の立場だったという主人公の台詞や、様々な銃火器が登場する激しい戦闘シーン、更にはプレデターの存在を認識した後も人間同士で戦ったりと、暴力の本能的快楽を描いてみせたあたりに、この映画の価値があったと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2010-07-09 16:48:08)(良:2票)
35.  プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 《ネタバレ》 
『プリンス・オブ・ペルシャ』のゲーム版の雰囲気は意外によく出ています。あ、初代の2Dのヤツではなくて。あれは首取れたり、串刺しになったり、堕ちてグシャ!っとなったり、とてもディズニーブランドで映画化できるシロモノではありませんしね。3Dになってからの、アスレチックゲームみたいな方で。アクションシーンはなかなかに面白く、だけどドラマ部分はちょっと退屈。父殺しの汚名を着せられてから、あちこち物語が飛びまくり(編集の繋ぎも悪くて)、あまりにせわしなく展開するのでかえって一本調子になっちゃってるという。結局いろんなキャラが延々と逃げる追うを繰り返し続けるばかりの展開ですからねぇ。ですが後半、共闘してから俄然映画が弾み出して、ドラマティックな展開にワクワクさせられました。時間を戻すという超便利ネタを、あえて制限キツくしてここぞというところで見せる事で「何でもあり」による物語崩壊を防いでますし、最後のリセット型ハッピーエンドもファンタジーとしてはアリだよねぇって。ジェイク・ギレンホールってこれまであまり印象に残らない人だったのですが、ここでは独自のヒーロー像を作り上げていて好印象。絶世の美女なハズのヒロインは果たして美しいのかどうか、って疑問はありますが、ゲーム版のヒロインもああいう感じです。ゲーム原作ではありますが、原作の雰囲気を生かしつつも、ちゃんと独立して楽しめる娯楽映画になっておりました。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-20 16:59:48)(良:1票)
36.  FLOWERS フラワーズ 《ネタバレ》 
ROBOTの作る映画は時々、その無邪気さというか稚気が腹立たしく感じられる事があって、お子様向けやファミリー向けな他の作品ではともかく、こういう映画では致命傷にもなりかねないんでないの?という気がしました。映像スタイルだけを真似したものをオマージュとか軽々しく言うべきではないですし、そもそも先人に対する礼節以前にせめてキチンと撮ろうよ、と。フレームにちゃんと被写体を収める事すらできない、白黒の中で人物と背景とが同じトーンの中に紛れてしまうような画で、オマージュもへったくれもないワケで。6人のエピソードも今の時代に新たに語られるべき新鮮なものは何もなく、ありふれたネタが反復されるばかり。竹内結子のネタなどは、つい最近公開された某日本映画(他作品のネタバレになるゆえ伏せます)とまんまモロかぶり。せめて、各人の繋がりというものを大切に描く事で時代を紡いでゆく女達の物語になっていれば良かったのですが、その繋がり部分がユルユルで仲間由紀恵と鈴木京香、広末涼子との繋がりを除くと、ただ単に繋がっているだけ、ドラマを盛り上げる要素にはなっていないという。タイアップ企画で最初に女優ありきで無理して物語作ったんじゃないの?みたいな脚本ではありました。しかし、女優の皆さん、特に蒼井優、仲間由紀恵が魅せてくれる映画で、そこだけで見られるものになっている感じで。ひたすら女優の力で成立している映画で、評価される部分があるとすれば、それは少なくとも監督とか脚本家とかの功績ではないわなぁ、みたいな感じではありました。
[映画館(邦画)] 5点(2010-06-20 16:23:08)
37.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 
最初の45分くらい、最高です。成海璃子嬢のキャラは「んなヤツぁいねーよ!」って状態ですが、もうカッコいいとしか言い様がないですし、北乃きい嬢は弾むように明るく可愛らしく。このアンバランスな二人が醸し出す世界の楽しさをたっぷり堪能できる前半だけで自分としては満足なワケで。中盤以降、カメラは丁寧に丹念に二人のドラマを描出してゆきますが、そしてそここそがこの映画の主題となる部分なのですが、そこに関しては、個人的には言わずもがな、蛇足にしか思えなかったのがちょっと残念。それぞれが独特なキャラクターを持って登場しながら、普遍的ゆえに平凡なドラマになってしまうのが惜しくてたまりません。最後に至って物語の主軸さえも大胆に切り捨ててしまってまで二人に集約してゆくものの、肝心のそこからは前半の特異性は失われ、キャラものとして楽しませておくれよ、っていう見方になっていた私には、どんどん先細りしてゆく映画という感じになってしまいました。一方で被写体をピッタリとした構図の中に納めたカメラがキレイで、日本の今の風景を印象的に切り取っているのが心地良くて、好感の持てる映画でした。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-25 15:17:32)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS