61. ブロークン・フラワーズ
ジャームッシュもビル・マーレーも好きだが、この映画はちょっといただけない。冗長で退屈。いつものキレを感じなかった。ところで、ドン・ジョンソンはアメリカでは有名なんですね。 [DVD(字幕)] 5点(2008-01-17 08:03:42) |
62. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 社会派とエンターテイメントを両立させるエドワード・ズウィック監督の手腕は素晴らしく、ディカプリオの演技も堂に入っている。ただ、子供が銃をもつ現実は痛い。たとえ映画と分かっていても。だから何度も観たいとは思わない。 [DVD(吹替)] 7点(2007-11-22 09:55:12) |
63. フェイス/オフ
《ネタバレ》 90年代のアクション映画としては、本作と『ザ・ロック』が双璧を成すだろう。のっけから物凄いハイテンションで、「もう映画終わっちゃうの?」と思うほど(冒頭部分だけで通常のアクション映画一本分の面白さがある)。さらにはニコラスとトラボルタの顔面を入れ替えるという離れ業で、二大スターの演技を最大限引き出す脚本の周到さ(2人とも実に楽しそうに悪役を演じている)。当然、二丁拳銃での血みどろの銃撃戦を展開し(BGMは「虹の彼方に」)、無駄に鳩を飛ばすジョン・ウー節は健在で、アドレナリン出まくりの超絶頂作。これを観ずしてアクション映画を語るなかれ! [ブルーレイ(字幕)] 9点(2007-11-05 07:50:26) |
64. ファム・ファタール(2002)
中盤、出所してきた黒人のおっさんが、血まみれのシャツを着たままだったので、物持ちのいい人だな~と感心していたのだが、これって伏線だったのね(たぶん)。ラストのトンデモぶりといい、デ・パルマらしい作品となっております。 [映画館(字幕)] 6点(2007-11-04 10:55:52) |
65. ファイナル・デッドコースター
前作で『デッドコースター』という邦題をつけてしまったので、今度はどうする?と思ったら、『ファイナル・デッドコースター』だって…(笑)邦題考えるのも大変そう。映画の中身はいつも通りです(もう飽きた)。 [DVD(吹替)] 4点(2007-11-01 07:34:45)(良:1票) |
66. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 一発芸的な映画だが、シリーズ化されちゃってます(笑)いわゆるスラッシャーホラーの殺人鬼を「死」そのものに置き換えただけなのだが、ピタゴラ装置的に迫り来る「死」はなかなか見応えがある。終盤、列車に衝突しそうになり間一髪助かった不良が、よく見るとおしっこ漏らしてる。誰も見てないかもしれないのに、こういう妙に芸の細かい演出って好き。ラストも後味悪いのに、何故かスカッとする。 [DVD(吹替)] 6点(2007-11-01 07:27:27)(良:2票) |
67. PLANET OF THE APES/猿の惑星
サル顔のウォルバーグが人間代表ですか?キャスティングに激しく疑問。 [DVD(吹替)] 4点(2007-10-30 06:21:16) |
68. プラネット・テラー in グラインドハウス
《ネタバレ》 片脚マシンガンのストリッパーがゾンビ軍団をなぎ倒す!B級趣味丸出しの痛快スプラッター。グロに耐性がないときついが、ゾンビ愛、B級愛のある人には至福の2時間でしょう。マイケル・ビーン(老けた)とバーベキュー屋のオヤジの兄弟愛に+1。主役の男に華がないので-1。ちなみに、噂の(?)フェイク予告編はこちらに入ってましたね。ダニー・トレホ格好良いぞ! [映画館(字幕)] 7点(2007-10-01 06:48:37) |
69. ブレイブハート
《ネタバレ》 ああ、この映画は観る度に評価が上がっていくな~。自分も当初はウォレスと皇太子妃の関係に不満を持ったが、この部分は完全なるフィクション。暴虐の限りを尽くしたエドワードに一矢を報いる最良にして唯一の方法は、暴力ではない、という製作者側のメッセージを感じる。暴力に暴力で対抗した男(ウォレス)は度重なる裏切りに遭い、拷問の上処刑されたが、女(皇太子妃)は一切の暴力を用いずに、内部から帝国を崩壊させることができるのだ。メル・ギブソンが全身全霊を懸けて撮った渾身の一作。ジェームズ・ホーナーのスコアも泣けるわ。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2007-09-16 23:16:09)(良:1票) |
70. フロム・ザ・ダークサイド/三つの闇の物語
今にして思えば、クリスチャン・スレーターやジュリアン・ムーアなど、すごいキャスティング。この手のオムニバスものは軽く観られるので好きですね。最後の話が良かったかな。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-11 18:13:07) |
71. ブレインデッド
《ネタバレ》 サム・ライミのスプラッター遺伝子は遠くニュージーランドに受け継がれていた。今や巨匠のピーター・ジャクソンが、ホラー映画史に残る大量の血糊とブラックな笑いで全世界を驚愕させた、ゾンビ映画の最終兵器。クライマックス、芝刈り機での大量虐殺の凄まじさは筆舌に尽くしがたい。とにかく、全てが常識を超えブッ飛んでいる。 [DVD(字幕)] 10点(2007-09-10 16:58:49) |
72. ブラックブック
相変わらずフルスロットルで展開するバーホーベン節にニヤリ。本作のミューズであるカリス・ファン・ハウテンの演技も素晴らしく、一気に引き込まれた。「生きる」ことへの執着、逞しさ、奔放さが見事に体現されている。彼女の次作に期待。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-29 20:03:47) |
73. ブギーナイツ
ポルノ版『スカーフェイス』といったところ。ただひとつの「モノ」を武器にのし上がっていくマーク・ウォルバーグ。普通に生きられない人たちが擬似家族を形成していく様が切なくも愛おしい。長い映画だが、演出はノンストップでテンポ良く進む。ポール・トーマス・アンダーソン監督の傑出した才能は、次作『マグノリア』で結実することになる。久し振りの鑑賞だったが、ドン・チードルやフィリップ・シーモア・ホフマンまで出演していることに驚いた。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-21 15:25:30) |
74. プラトーン
《ネタバレ》 「本物のベトナム戦争映画」ということで、実際にベトナムに従軍したオリバー・ストーンが脚本と監督を兼任。バーンズもエリアスも実在した人物とのことだが、実際には別の部隊だった二人を同じ隊に入れ、最終的には殺人(未遂)行為までさせるのはどうか?また、ストーンの分身であるクリスがバーンズを撃って終わり、というのも、いかにも物語的で、リアリティを削ぎ落としているように思える。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 16:42:03)(良:1票) |
75. フレンチ・コネクション2
《ネタバレ》 マルセイユに出張したポパイがヤク中にされる。『フレンチ・コネクション』完結篇として観ておいて損はないが、前作には劣る。 [DVD(吹替)] 6点(2007-07-27 09:51:01) |
76. フレンチ・コネクション
《ネタバレ》 同年の『ダーティハリー』と何かと比較される本作だが、個人的にはこちらの方が好み。高級レストランで優雅に食事をとるシャルニエと、路上で寒さに震えながら張り込みを続けるポパイ。地下鉄での尾行。執念の車両解体。高架鉄道との前代未聞のカーチェイス(後にも先にもこれ以上のカーチェイスは見たことがない。最近では『ボーン・スプレマシー』が肉薄していた)。クライマックス、犯罪者たちを一網打尽にして「めでたしめでたし」かと思いきや、ラスト数分で唐突に悪夢的な陰を帯びてくる。暗がりの廃墟で、FBI捜査官を誤射してしまうポパイ。しかし「ヒゲはあっちに逃げた」と、ひとり画面の隅に消え、暗転。銃声が虚しく轟く。シャルニエは逃亡し、ポパイは退職。甘くない現実が突きつけられる。ドキュメンタリータッチのざらついた映像で、NYの雑多な空気を切り取ったフリードキンの演出が冴える。狂気を孕んだポパイを熱演したハックマンもお見事。20年後、「ダーティハリー」イーストウッドと「ポパイ」ハックマンが『許されざる者』で共演し、オスカーを受賞したのは感慨深い。 [DVD(吹替)] 9点(2007-07-27 09:45:59)(良:1票) |
77. フェイク
くたびれたアル・パチーノの哀愁漂う背中。これがあの『ゴッドファーザー』のマイケルか!と思う程の圧倒的な演技。対するジョニー・デップも魅せてくれます。切ないギャング映画。 [DVD(吹替)] 8点(2007-07-27 09:43:38) |
78. フレッシュイーター/ゾンビ群団
え~、この映画で製作・監督・脚本・主演(ゾンビ役)を務めるビル・ハインツマンという方は、ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』で最初に出てくるゾンビを演じた人なんですね。そんな彼が再びゾンビ映画に挑んだわけなんです。全く面白くない映画ですが、彼の心意気に打たれます(笑) [DVD(字幕)] 3点(2007-07-27 08:22:30) |
79. ブラックホーク・ダウン
《ネタバレ》 よく「アメリカ万歳映画だ」という批判を聞くけれど、これを観てどうしたらそのような感想を抱くのだろう?そもそもこのソマリアでの軍事作戦自体が失敗だったわけで、自国からも多数の犠牲者を出し、1000人もの現地人を殺戮する羽目になってしまったのに、「アメリカ最高!」って思うアホがどこにいる?オリバー・ストーンの諸作のように声高に反戦を謳っているものではないが、これまで誰も観たことがないほどリアルな〈戦場体験〉をさせてくれる本作は、これまでのどの戦争映画よりも〈誠実に〉戦争の真実を描いていると思う。その最たるものは、「負傷者の救助に行け!」と命令され、ろくなナビもなく迷路のような街路をぐるぐる回りながら敵の集中砲火を浴びてしまう車輌部隊。会議室でふんぞりかえって、現場を無視したバカげた命令を出す上司って、どこの会社にもいるよね。それでも、「仲間のため」と言って、ヘリパイロットの救助に向かう二人の兵士は涙もの。ラストのフート(エリック・バナ)の言い分は詭弁かも知れないけれど、「そうでも思わなきゃやってられないよ」という現実でもあると思う。この映画が作られてから10年経つが、これを超える戦争映画は観たことがない。 [映画館(字幕)] 10点(2007-07-26 23:17:31)(良:1票) |
80. ブラック・サンデー
《ネタバレ》 公開中止に追い込まれた作品ということで覚悟して観たが(小難しい政治的な映画かと思った)、これはとんでもない娯楽作だ。ロバート・ショーが鋼のような男を演じ素晴らしい(惜しい人を亡くしたものです)。犯人側の描写も丁寧で、思わず応援したくなる。それまでとても緻密に描いてきたのに、クライマックス、ロバート・ショーが突然ダイ・ハードな行動に出るのに唖然。大味な印象で終わってしまったのが悔やまれるが、傑作には間違いない。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-26 22:59:41) |