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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2268
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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61.  ブラディ・サンデー 《ネタバレ》 
 映画としての評価がとても難しい作品です。  文献・資料としての映像作品と見るならば、その価値は極めて高いと思われます。  一応調べてみたのですが、この事件は本当にあったようですね。  映画というよりはドキュメンタリーに近い作風。もちろん、実話をもとにフィクションで構成されているわけですが、まったくのフィクションではなくノンフィクションの側面も持ち合わせている作品です。起こった出来事をおそらく忠実に再現し、それを淡々と流しているだけなのですが、言いようのない緊迫感が充満しています。  解説では、『イギリス、アイルランド、どちらが見ても納得できるように作った。』とありますが、この内容ではとてもイギリス側は納得しないでしょう。完全にイギリス側が非人道的な行為を行い、それを国ぐるみで隠蔽したように描いているのは明らかです。  もちろん、先にコースをはずれ、投石という暴力行為に出たアイルランドの若者達にも非はありますが、それに対する報復措置としては罰が重過ぎます。また、逃げ惑う人、撃たれた人を助けようとしている人まで狙撃されています。完全にイギリスという国家、その国が抱える軍隊を糾弾する内容に仕上がっています。  個人的には、この作品の作成の中心にイギリス人がいることが最早凄いです。  アイルランドの人はこの事件を忘れることはないが、イギリスではこの事件はほとんど語られないという事実が、この事件の全てかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-18 00:32:24)
62.  4thフロアー 《ネタバレ》 
 限定された空間の中で次々と出てくる登場人物がみんな怪しすぎて、最後まで目が離せません。  最も犯人っぽい人が一番の協力者で、最も親密で親切な人間が実は黒幕というのはこの手のサスペンスにはありがち。  ありがちにも関わらず、ものの見事にミスリードされてしまいまして、犯人がわかったとき『おまえかよ』って単純に驚きました。  演出、構成が上手なんでしょうね。  とにかく、四面楚歌的雰囲気と、その雰囲気を煽る音楽がマッチしていて、不安感が絶妙でたまりません。  ①おばの遺体写真 ②向かいの人は実は絵を描いていただけで、殺人はしていない。 ③4Fの死体はおそらくアリス。虫の原因。⇒以前侵入したときに何故気付かなかったのかは謎。  以上3点において非常にわかりにくかったのは映画としてマイナス。  オチはわかりやすく、単純なうえ、サプライズとしてきまっていて完璧。  よく考えると伏線はちゃんと張ってあったのに、ものの見事に忘れていました。  最後に、ジュリエット・ルイス、最高です。
[DVD(字幕)] 7点(2015-11-06 14:09:21)
63.  BLOOD THE LAST VAMPIRE 《ネタバレ》 
 シリーズもののアニメの1エピソードを『読みきり番外編』で見た感じです。  アニメーション?とにかく映像のクオリティが大変高く、映像美だけでも楽しめます。退廃的な世界感も好きです。  保健室での『ここはやつらの食堂か。』の台詞が、偶然にも寄生獣と同じで、その既視感につい笑ってしまいます。  惜しむらくは、中盤以降は正体を現した吸血鬼とのバトルがメインとなってしまったことでしょうか。もちろんそこがこの作品の最大の見所なのでしょうが、そこから先がパワーゲームに終始してしまったのはちょっと残念。もう少し、序盤のホラーテイストな雰囲気を味わいたかったですね。ですが読みきり番外編の48分じゃ、これが限界かな(笑)  それから吸血鬼の始祖である小夜、という設定が思いの外活かされておらず、『刀を振り回すだけの少女』どまりだったのも、後半が盛り上がりきれなかった原因かもしれません。もーちょっとだけ、吸血鬼と小夜にはっちゃけてほしかったな。  『あの保健室のおばさんが実は吸血鬼たちのボス』とかいうオチだったら満点つけたんですけどね(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2015-05-25 04:41:45)(良:1票)
64.  風雲 ストームライダーズ 《ネタバレ》 
 ジャンプのバトル系が好きな自分にとって、手軽に楽しめるエンタメ作品。  CGの質なんてそこそこで良いし、ストーリーなんて最初から気にしていません。  と思っていたら、ストーリーもちゃんとあって、CGもなかなか楽しませてくれるレベルに達していて、素直に面白いと言えるレベルに仕上がってるじゃないですか。  登場人物がとにかくいっぱい出てきますが、キャラ設定が非常にわかりやすいのが良いですね。例えば『風(フォン)』⇒足技の達人、『霜(ション)』⇒冷気の技の達人、のように、とてもわかりやすいわけです。それに技でキャラ分けしてくれるのは嬉しいですね。  もう一人の主人公『雲(ワン)』は、明(ミン)の父を殺したり(しかも不意打ち)、孔慈を結婚式から奪ったり、あろうことか妊婦に攻撃かまして千年氷を力づくで奪ったりとやりたい放題。自分の事しか考えていないアンチヒーローです。そして思わせぶりな登場をして思わせぶりなままで終わる大使様。最高ですね。  『動く漫画の世界』を見たいときにアニメを見るのだとすれば、この作品はアニメと同じ価値があるかもしれません。こーゆー映画、私にとっては心のご飯。最初のバトルは『風の父VSホンパ』だったかな?『いくぞ』って言ったあと、二人が当たり前のように空飛んだのがすごい面白かった。そっから先はみんな当たり前のように空飛びますからね。愉快な作品です。 
[DVD(吹替)] 7点(2014-12-28 12:58:25)
65.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
 冒頭で散っていく命と、物語中盤から後半で散っていく命に対する見方が見事に変わってしまう作品です。冒頭では敵も含め、その他大勢だった兵士が、物語の終盤ではそれぞれに名前と意味を持ち始めます。そう感じ取れるようになっただけでもこの映画を観た価値があります。  『ライアン一人を救出するために、複数の命が犠牲になる。でもその複数の命にだって、それぞれに名前があり、家族があり、恋人や友人がいて人生がある。なんて理不尽なんだ!』って観る人に思ってもらうことがスピルバーグの本来の狙いだとしたら、この人ってやっぱり凄いと思います。  また、ライアンを探すという名目で各地を転戦し、各部隊の手助けをするところは、『ガンダム』を連想します。確かにメインの目的はライアンを救出することですが、その過程において、敵の拠点を破壊し、味方の部隊を手助けします。間接的に、彼らはその道中で、数多くの味方の命を救っていると言えるでしょう。もしかすると、一見理不尽に見える任務に、少しでも意味を持たせたかったのかもしれません。  ただし、味方の命を一人助けるということは、その代わりに敵の命を奪うということになります。『敵・味方』というくくりではなく、『人類』というくくりで見たときに、戦争そのものが理不尽で非生産的な無意味なものであるということは間違いありません。  アパムがドイツ兵を助けたことにより、そのドイツ兵が自分の仲間を次々と殺してしまいます。アパムは結局自らの手でそのドイツ兵の命を奪います。これが戦争の無意味さを象徴する良い例でしょう。  今作は『動』から『静』への極端な切り返しが、より臨場感を際立たせている気がします。冒頭の30分は、現実感がなくなりそうなほどの衝撃です。そこからビーチ制圧後の『静』へのシーンによって、私達観る側の人間は否応無く当事者側にひっぱられている気がするのです。この点において、この作品は他の戦争映画とは一線を画しているかもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-11-19 13:44:17)(良:3票)
66.  ブレーキ・ダウン 《ネタバレ》 
 アクションというより、『ヒッチャー』を思い出すホラーテイストの強いサスペンス作品ですね。  この作品は、凝りに凝ったサスペンスにはない、単純が故の恐ろしさがあります。誰がまともな人間なのか、判断できない中盤くらいまでが不気味で面白いです。軽トラックの運転手、レストラン『ベル』の人々、大型トラックの運転手ウォーレン、保安官、誰も信頼できない独特の不安定な雰囲気がたまらないです。  ただ少しでも人間臭い欲求が見えてしまうと、底が知れてしまうので、怖さは半減してしまいますね。今回の動機は単純に『金』。それがわかったとたん、普通のサスペンスアクションになってしまうのは仕方ないことですが、前半の異様な雰囲気がなくなっちゃってちょっと残念です。  前半はミステリー要素が否応なしに緊迫感を高めていました。やはり、「『正体がわからない』ということほど怖いものはない」とゆーことでしょう。  しかしながら一番怖いシーンはと聞かれると、母親が子供に『撃って』と言ったシーンが一番怖かったかもしれないです。なんちゅー母親じゃ。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-06 11:57:47)
67.  フィフス・エレメント
 こーゆー娯楽SFは大好きです!夢があります。わくわくします。奥行きのある未来都市、そこを飛び回る車、世界観が最高にエキサイティングでたまらないです。  すべてがフィクションの映像でありながら、その中で生活感を感じさせる演出が素晴らしい。コーベン・ダラス(ブルース・ウィリス)のアパートなんかはその最たるもの。  ストーリーそのものは特筆すべきものはありませんが、普通に楽しめるレベルでしょう。大切なのは、そのストーリーと映像、人物がきれいにマッチすることで生み出される、この想像上の世界を経験できることだと思います。今もあるものと、未来にしかないものを絶妙なバランスで融合させている面白さがこの作品にはあると思います。  終盤に向けてなんとなく世界を小さく感じてしまったのは残念ですが、それでも映画の可能性を感じさせてくれる作品でした。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-15 14:24:55)
68.  フラバー 《ネタバレ》 
 こーゆー夢のある作品は大好きです。何より、映像が楽しい。ディズニー映画は映像で楽しませてくれるものがとても多いと思います。  今作においても、フラバー、ウィーボ、ウィーバーという本来無機物である存在を有機的に表現し、その存在感を美しい映像で様々なアングルから見せてくれるから理屈抜きに楽しいんです。  また、フラバーを使ってバスケのシューズに応用したり、車のエンジンに搭載してみたり、このあたりの脚本と演出はかなり気に入っています。これを観ることで、子供たちは化学、ひいては学問というものが実生活において役に立つというものを実感してくれるかもしれません。知的好奇心、知的探究心を育む良い教材になりそうですよ。  まあ悪役の登場や、その懲らしめ方につきましては、あくまでファンタジーの範囲内ですから子供に悪影響を及ぼすほどのものではないでしょう。これと同じレベルの映像作品っていうのは、戦隊物にしろアニメにしろ広く出回っていますからね。  ちょっと横道にそれてしまいましたが、夢があり観ていて楽しいオススメの作品です。登場人物達がみんな、車が空を飛んでいることに驚いていましたが、それ以前に、人と同じ思考回路を搭載するロボットが、自由に空を飛んじゃっていますが(笑)そこはひたすらスルーなんですね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-02 05:49:35)
69.  フロム・ダスク・ティル・ドーン3 《ネタバレ》 
 このシリーズは娯楽に徹していて割と好きなので、今作もそれほど悪いとは思いませんでした。むしろ適度なホラーアクションとして面白かったです。  ただ、プロローグの西部劇のような一連のシークエンスがもの凄く出来が良かったので、後半になるにつれてやや失速気味になったのがもったいない気はしました。そんなとこまで「1」そっくりにしなくても良かったんですけどね。  「1」を見ていればオチがわかっちゃいますので、衝撃度は確かに減ります。ただ、たとえ「1」を知らなかったとしても、「1」と本作とには大きな違いがあるのがわかります。「1」の酒場となる舞台は、まさにただの寄り道的な酒場なんです。まさかそこがゴールだとは思わせないような低俗な雰囲気があのギャップを生み出すのに大きく貢献しているんです。それに対し「3」は、酒場がいかにもラストの舞台という雰囲気をはじめから漂わせちゃっているのです。それだとよくあるB級娯楽映画と変わらなくなっちゃうんですよね。  また今作では、冒頭から結構活躍した少女ガンマンや、面白い存在になりそうなお調子者の黒人を、後半はただの被害者として扱ったところに不満を感じます。せっかく期待感を煽る登場をしてくれたわけですから、もうちょっと活躍させてほしかったですね。  なんか不平不満を並べてしまいましたが、それもこの作品がそれなりに面白かったからこそですので、悪しからず。全然面白いですよ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-23 16:42:40)
70.  フロム・ダスク・ティル・ドーン2 《ネタバレ》 
 前作よりもストーリーに一貫性があってこちらのほうが好みです。ヴァンパイアになっても銀行強盗を決行するストーリーが面白い。人間であってもヴァンパイアであっても結局やることは同じなんかい!って感じで、なんかほほえましい。人外の者が、変に人間臭い一面を見せると、そのギャップに好感が持てるのかもしれないです。  序盤で一人一人襲われるシーンは、極端に怖くはないですけど、ホラーとしてそれなりにドキドキ感を楽しめると思います。バックが銀行を脱出してからは完全にアクションに移行。決してアクションとしての出来は悪くなく、小粒ながら小技が各所に効いていてなかなか楽しいです。  モンスターVSポリスもしくは軍隊のフルメンバーってのは、ありそうで実は少ないと思うんですよね。それをあえてがちんこ対決にしたのが個人的には凄い良かったです。  エンターテイメント性の高い映画としてそれなりに評価されても良い作品だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-18 04:19:46)
71.  ブロークン・アロー 《ネタバレ》 
 はじけるヘリコプター。とびちるヘリコプター。全部で4台、きれいに大破。1本の映画でこんなにヘリの爆破を見るとは思いませんでした。更にはヘリのテイルローターを使ってのアクション、覚えているだけで2回。この異様なまでの「ヘリ」へのこだわりはいったい・・・。  まあ、何はともあれ、個人的には爽快なアクションで、最初から最後まで飽きることなく楽しめました。『娯楽作品にはつっこまない』というマイルールがあるので、あとはもう楽しいか、楽しくないか、それだけなんでございます。そこだけで評価させていただきますと、本作品は楽しい作品ではないでしょうか。隠れキャラのように強い公園の監視員。良いじゃないですか。もっと強くても良いくらい(笑)。  そして何と言ってもクリスチャン・スレーター。なんか知らんけど、この人めっちゃ好きなんですよ。この作品でも個人的には最高に輝くアクションしてくれていて、とても良かったです。練習の時には負け続けるライリー・ヘイル(スレーター)。でも実戦では、ディーキンス(トラボルタ)をしのぐわけですよ。これを見せるための、いや、魅せるためのラストの殴り合い。もう僕一人大興奮です。  まあ、でも7点ですかね。動機が弱くて、緊迫感もちょっと足りなかったと思います。 舞台を戦闘機、車、銅山、列車といろいろ変えてくれるサービス精神が良いです。悪役たちの個性もなかなかにGOOD。個人的に好きだったのは、核の設定いじっているメガネのおっちゃん。セリフもしっかりあるんです。「エンジニアはひ弱ってか?俺はもと工作員だ」って、細かいキャラ設定が超スキ。 
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-03-23 02:01:13)
72.  ブレイブハート 《ネタバレ》 
 映画として、エンターテイメントとして、非常によくできていると思います。見るのは二度めですが、一度目は10代のときに見たので、その時のほうがより感動が大きかった気はします。年とともに、感情移入できる作品の種類が確実に変わっていることを認識できました。ちなみに、当時の印象ではなく、今回鑑賞した際の感想と点数を投稿させていただきました。  話自体は実はそれなりに複雑で、微妙な人間心理が幾重にも交差しているのですが、それを感じさせないほどわかりやすいストーリーになっております。だから映画として素直に面白いし、スケール、迫力、臨場感、サウンド、どれをとってもトップクラスではないでしょうか。脇役や敵役の人達の個性も確立されていて、登場人物のキャラ分けは完璧とも言えるくらいです。  ただの爽快アクション活劇かと思っていたら、中盤辺りから徐々に、ウォレスをとりまく不穏な空気が作品を支配し始めます。ハッピーエンドを疑っていなかった前半が嘘のようです。とりわけ仲間の貴族たちが発する嫌な空気がたまらないです。まるで薄氷を歩き続けているかのような空気。いつ割れるかもしれない不安感。  しかし、その不安を拭い去るかのような戦いに、一瞬は安堵するのです。敵歩兵部隊と握手を交わし、攻勢に転じる名シーンがあって、正直ほっとします。ところがほっとしたのも束の間、優勢に戦を進めていたにも関わらず、ここできちゃうか、貴族の裏切り。この一連の流れはフィクションであることを忘れそうになるくらいの完成度で、この戦のシーンだけでも観る価値のある映画でしょう。  思いつく限りの名シーン、名場面を出し尽くしているかのような作品で、そりゃあ面白いに決まっているのですが、当然この手のジャンル、この手のストーリー展開に好き嫌いはつきもの。しょうがないですね。私自身、このストーリー展開はどうしても好きにはなれません。ただそれをふまえても面白かったと、ちょっと感動したと、素直に思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-10 06:53:48)
73.  不機嫌な赤いバラ 《ネタバレ》 
 前半30分がイライラしっぱなしです。大統領からのクレームの電話以外に、これといって面白いエピソードもなくてつまらないのです。ただそっから先が面白いんです。  テスという人物の本質を端的に表すエピソードが二つ。一つめが息子の願いを断るシーン。もう一つがダグが泣いている一瞬を巻き戻して見ているシーン。表面上はただのわがままお婆さんに見せかけて、実は、物事と人間の本質を見抜いていらっしゃるのです。そして、テスがダグになぜこだわったのかもよくわかるんですよね。  そして後半になると、前半の無意味にも思えたわがままエピソードのひとつが、意味を持ち始めるくだりもあります。「いい話があるの。」→①「私には脳腫瘍がある。」②「スカッドミサイルを買ったわ。」③「オペラに行くわ。」→「どれが本当だと思う?」すでにダグと3年過ごしていて、でもダグから嫌われているテスは、もしかすると自分の病気の悩みを打ち明けようとしたのかもしれないです。でもつい、①でやめずに、②、③の選択肢をつくっちゃった挙句に、問題形式にしてしまうんです。素直になれない彼女の気持ちがよく表れています。ダグは当然③だと思っちゃうわけです。だからきっとオペラに行く気なんかなかったのに、オペラに行く予定を入れてしまったんじゃないでしょうか。結果、オペラで寝てしまうテス。あきれるダグ。ダグも私たちも、いつものわがままだと思ってしまうんです。なにしろ、それまでのわがままエピソードで、テスはそういう人物だと刷り込まれているから。これが本当だったら、よく出来ている脚本ですねー。ただよく出来すぎていて、なかなか気付かないですよね。  まあ何にせよ、心温まるドラマであり、ちょっと笑えるコメディである上に、刺激的な事件まで用意してくれているサービスいっぱいの映画でした。  でもつま先撃っちゃうのはちょっとやりすぎ。本当に撃ったからびっくりした。この作品のテイストにはあってないな~。
[DVD(字幕)] 7点(2014-01-06 02:48:08)(良:1票)
74.  ブローン・アウェイ/復讐の序曲 《ネタバレ》 
 爆弾ムービーっていうのは、わかっていてもハラハラする独特の緊張感がありますね。爆弾を解除するまでの緊張感もさることながら、どこに爆弾が仕掛けられているのかわからないっていうのも思っていた以上に怖い。正直見るまでは多少地味な映画を想像していたものですから、予想以上に面白くて良かったです。  以前本格的に爆弾を解除する映画を見たことありますが、こちらの映画は解除そのものには力を入れていない感じです。むしろ、いろいろな仕掛けで楽しませてくれる、と言ったら不謹慎でしょうか。ギャリティー(トミー・リー・ジョーンズ)が楽しそうに爆弾づくりにいそしむものですから、見ているほうもなんかつられて、どんな爆弾ができるのか期待してしまいます。  ただそれでも、ラストの車内での爆弾解除はさすがに適当すぎて笑ってしまいました。まだなんか続きがあるのかと思ったら、アントニー(フォレスト・ウィッテカー)がなんか良いこと言って締めにはいって、ほんとにそのまま終わっちゃいました。ラストだけはやや拍子抜けしましたが、テンポが良く、誰もが楽しめる良作ではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-17 14:19:39)
75.  ブラック・サンデー 《ネタバレ》 
 不謹慎ではありますが、いつの間にかテロリスト側の作戦成功を心のどこかで願っている自分に驚きです。この映画の最大のポイントは、テロリスト側を完全な「悪」と断じていないことでしょう。テロリストの主犯の二人は、まるで被害者のような描かれかたなんです。戦争の被害者です。ダーリアが黒い9月に所属するまでの経緯や、マイケルが戦後味わった苦汁を考えれば、一心不乱にテロ計画を進める二人に同情の念と共感を覚えてしまうのです。  ただし、テロ行為そのものは、やはり「悪」なのでしょう。どんな境遇であっても、無差別殺人が許されるはずがありません。だからこその、あの結末なのだと思います。   また、あれだけ作戦決行までの準備に時間を費やす場面を映しながらも、映画が冗長になっていないところも素晴らしいです。電話爆弾。身代わりになって殺される友人。テロ計画の実験。街中の銃撃戦。いちいち目が離せません。そして各エピソードが挿入されることで、この計画自体がいかに困難なものであるかということをいちいち実感します。するとほーら、いつの間にかテロリストの二人を応援しちゃうんですよ~。反省。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 03:28:23)
76.  ブロンクス物語/愛につつまれた街 《ネタバレ》 
 一人の少年カロジェロ(通称C)と、彼を愛する父親ロレンツォ(デニーロ)、もう一人の父親的存在ソニー(パルミンテリ)の三角関係のような人間ドラマに心温められる映画でした。  カロジェロにとってソニーは憧れであり父親のような存在です。ただその一方で、カロジェロは実の父親であるロレンツォのことも信頼しています。  ソニーとロレンツォのカロジェロに対する教えってのは、真逆のようでいて、その根底にある「カロジェロにまっとうな人間になってほしい」という願いはまったく同じ。ただお互いの生きる世界も違えば、価値観も全く異なるため、ぶつかりあっちゃうのでしょう。  例えば、ロレンツォはカロジェロの友人関係に口出しはしません。一方ソニーはCと友人達を引き離しにかかります。結果、カロジェロは命を救われるわけです。かたぎであるロレンツォには気づくことができなかったカロジェロの友人達の危険性、若者特有の危うさってのをソニーは敏感に感じ取っていたのかもしれません。  ロレンツォとソニーはカロジェロをめぐってまるで恋敵のように反発しあう一方で、お互いのことを認め合っている風でもある。それはラストではっきりするわけですが、なんといってもそのときのロレンツォからソニーへの最後の一言が感動します。何気ない一言なのですが、まるでけんかばかりしていた親友に贈る手向けの言葉のようで、なんともあたたかい気持ちにさせられる一言でした。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 14:31:17)
77.  [Focus]/フォーカス(1996) 《ネタバレ》 
 いわゆる『オタク』という枠にカテゴライズされる人達っていうのは、普段スポットライトを浴びたことがないので、ふいにそういう機会に恵まれると、虚栄心や自尊心というものが本当に子供じみたかたちで現われることが多いんです。  そういった意味では、浅野さん演じる『金村』は、非常にリアルでかつ『ありがちな』オタクの、ひとつのモデルを見事に体現してくれていたとおもいます。それは手撮りの臨場感に更に拍車をかけることになり、見る人によっては一緒に車の中に乗っているような錯覚さえ覚えてしまうかもしれません。  個人的には白井さん演じるレポーターや、音声のヨーコさんもかなりリアルな演技をされていて、時折はいってくるカメラマンの声にいたってはもはや演技とは思えません。  日常から少しずつ非日常へと変化していく様子、そして一線を踏み越える瞬間まで不自然さを感じさせないストーリーも、単純ながら素晴らしいの一言。  一線を踏み越えてしまったあとからは、多少ありがちなサスペンスものなってしまいましたが、一線を越えるまでは、『いつ何が起こるかわからない』という不安感や緊張感を常に感じさせていて、見終わった後には徒労感と何とも言えない後味の悪さしか残りません。  冷静に考えれば、白井、おまえが一番悪いんだよって言いたくなる。  金村君とヨーコさんは、個人的には犠牲者にしか見えないです。
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-16 12:08:21)(良:2票)
78.  プリティ・ウーマン 《ネタバレ》 
 ストーリーがシンプルなサクセスストーリーなだけに、役者さんの演技とキャラクターが随所に光り、いつの間にか物語にのめりこんでいる自分がいます。  「娼婦」という設定だけが初めは受け入れられなかったのですが、ヴィヴィアンの告白シーンで街角に立つまでの経緯を知り、初めてお客さんを取った夜は涙がとまらなかったというエピソードに触れたときには、「娼婦」という設定が逆にヴィヴィアンという女性の本質を印象づける結果になり、より一層ヴィヴィアンに共感するようになりました。  また、小さく挟み込んでくるエピソードがどれも良い感じなのもこの映画の魅力かもしれません。例えば、ロデオ・ドライブという店でヴィヴィアンがドレスを買いに行くと全く相手にされなかった一方で、ホテルの支配人は、警戒心を抱きつつも、ヴィヴィアンを一人の女性として扱い、敬意を払う対応を見せました。ヴィヴィアンが変貌を遂げるたびに、温かいまなざしを向けるその表情、こういう支配人のような一流の人間になりたいと思わせるのに十分な魅力を発揮しています。ディナーに呼ばれたヴィヴィアンが、じぶんからテーブルマナーの教授を願いでたことも素晴らしければ、それに丁寧に対応したホテル支配人もまた素晴らしい。この映画の中で一番好きなワンシーンです。  正直言うと、ヴィヴィアンがもう少しビジネスに関わってくるものとばかり思っていたので、そこがあまりリンクしなかったのは残念でしたけど、(とは言え、エドワードの考え方には大きな変化をもたらしたわけですが)人として大事なことに気付くことができる温かい映画だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-04-22 17:05:12)
79.  プロムナイトII 《ネタバレ》 
わかりやすいホラーでとても良いです。バランスが良いです。テンポもちょうど良いです。人が襲われちゃうネタも多種多様でよかったです。  ぶっちゃけ、一番怖かったのは主役の女の子が体を乗っ取られる前まででしたね。突然、周りの景色が古いものに変わる。日本のホラー映画なんかで使われそうなこの演出が個人的に一番恐怖心をかきたてられます。あのおどろおどろしい雰囲気がたまらなく好きです。  もちろん体を乗っ取られてからも、クライマックスまで犠牲者がどんどん出てくるので飽きません。なかなか楽しめるB級映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2013-01-31 14:00:25)
80.  フォー・ザ・ボーイズ 《ネタバレ》 
 過去から現代に至るまでの、伝記のようなストーリー。  序盤は戦時中ながらも、ディクシーが一躍人気者になっていくそのプロセス、演出がなんとも言えず爽快。  ですが中盤あたりから、すっかりスターになったディクシーの、傲慢で高圧的な態度には、興ざめする人もいるかもしれません。  表面上では絵に描いたようなスター気取りのディクシーも、家族に対する愛情や、人を大切にする気持ちは失っていません。ですので最後まで、何か魅力のあるキャラクターに仕上がっています。  中盤以降は反戦メッセージが強くなります。  涙腺がゆるくなってしまうシーンも。  前線にいる夫との感動の再会シーンから一転。前線の息子のいる隊の前で話し、歌い、みんなを感動させているシーンからまた一転。  そのコントラスが効いていて、胸に響いてくるものがあります。うまい演出だなぁ。  長めの映画ではありますが、その長さを感じさせないオススメの一本です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-01 14:32:09)
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