1. フィラデルフィア
《ネタバレ》 本作品のテーマであるHIV、同性愛は、私の身近にはありません。受け売りの情報により、異質なもの、特殊なものとしか判断していないので、私の心の中にはそれらの人々に対して、偏見があります。勿論、他の方々と同様に、表面上では普通にしていますが、内の内には偏見がくすぶっています。デンゼル・ワシントン演じる弁護士のミラーと同様に、です。ミラーは、ベケットと接しているうちに、その偏見に対する自分の姿勢、考え方のようなものがミラー自身の中で変化していきます。その過程を見ているうちに、私も考え方が改まってきました。勿論、リアル社会で同様な局面に会った場合に、1%の偏見も無しに接することができるかどうかなんて、少しも自信がありません。でも、ほんの少しだけでも、私の中の何かが変わったような気がしました。トム・ハンクスの壮絶な演技、デンゼル・ワシントンの人間味の有る演技が、とても際立っていました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-06-11 21:26:34) |
2. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 長丁場なので休憩しながら鑑賞しました。戦闘シーンの臨調感は、他の戦争映画とは一線を画します。さすがスピルバーグ、戦争映画でも十分に通用する才を持ってるんですね。トム・ハンクス演じるミラー大尉の性格が好感持てました。冒頭に出てくるおじいさんは、てっきりミラー大尉だと思っていたので、意表をつかれました。この映画を見て、つくづく戦争は嫌だなと思いました。加えて、戦争を美化するアメリカも嫌だなと思いました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-07 00:53:09) |
3. フェイス/オフ
《ネタバレ》 とんでもなく高度なエンターテイメントです。完璧なシナリオじゃないとは思うけど、粗探しする暇を与えてくれません。むしろここまでくると、粗探しなんて愚の骨頂ですね。ジョン・トラボルタとニコラス・ケイジの演技が、もうノリノリで・・・素晴らしいです。「竹中直人の笑いながら怒る人」に勝る、「ニコラス・ケイジの泣きながら笑う人」が見れます。あれは名演技です。最後は、あれしかないだろうってくらいベストな締めくくり方で申し分無いです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-20 20:24:00) |
4. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 ドブ臭く汗臭く男臭く血生臭い映画です。自分は物欲が多いので、タイラーの言葉が自分を批判しているように感じました。非生産的で本能に任せた生き方を推奨するかのようなテーマは、少々カッコ付け過ぎで恥ずかしい感じがしますね・・・。まぁ単なるキ○ガイのエピソードですから、真に受けるような事じゃないのでどうでもいいですがw でもデヴィッド・フィンチャーの退廃的な構築が自分の気質に合っているようで、見てて面白かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-23 23:12:20)(良:1票) |
5. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 普通の人よりも少し知能指数が低い「フォレスト・ガンプ」の、幼少期から一児のパパとなるまでを、思い出を辿るように綴っていくお話。最初はフォレストのことを阿呆扱いしていた周りの人達は、次第に人生のレールから脱落していくが、フォレストは脱落どころか着実に好転していきます。それは無意識のうちに徳を積んでいる、フォレスト自身の心が清らかなお陰なんです。ただひたすらにアメリカを走るフォレストの姿が、まさに人生そのもの。フォレストが愛したジェニーは、事あるごとにフォレストの元から出て行って、その自由奔放さに腹を立てて見ていましたが、鑑賞後に何となくジェニーの気持ちが分かったかもしれないです。フォレストの近くにいると、情けない自分とフォレストを比較して辛かったのかもしれません。でもフォレストには悪気はなく、とても優しい心を持っているから、ママも、ババも、ジェニーも、小隊長も、みんなフォレストが好きなんでしょう。そしてフォレストも、そんな自分の周りの人達を心から愛しているんでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-07 01:17:48) |
6. ブレイブハート
《ネタバレ》 スコットランドとか英国の過去の事情に関しては無知なので、どっちに肩入れとかは無く鑑賞しました。事あるごとに大げさな演出と音楽で盛り上げることに必死で、それが目障りに感じてしまいました。ウォレスの妻の死が、とにかく可哀想。ウォレスがちょっかい出さなければ殺されずに済んだし、多くの犠牲も出ずに済んだんじゃないの?長いものに巻かれるっていう選択肢の方が、楯突くよりも勇気が必要だったりする場合もあります。大長編な映画ですが、見てるうちにどんどんウォレスにイラついてきました。最初は自由を勝ち取ろうなんて思ってなくて、女の尻ばかり追っていたのに、その女が殺されたからって「自由」を謳い文句にし始め、自由を勝ち取ろうとしない同胞を蔑んだ目で見るようになるウォレス・・・。選択肢が無く、やられたらやり返す、それだけ。そんな単純だから、周りも寝返ったりしちゃうんだと思います。最後の拷問シーンは見てて辛かったけど、これもまた演出で英雄を奉ろうとしていてゲンナリ。 [DVD(字幕)] 3点(2009-01-23 20:41:28) |
7. フリーマネー
何とも煮え切らないコメディです。ややシュールな笑いを狙ったんでしょうか。インパクトが薄い映画です。 3点(2004-03-15 17:55:00) |