1. ファインディング・ニモ
《ネタバレ》 ピクサーの連中、どうも小生の「泣きのツボ」を知り尽くしているような気がしてなりません。最愛の妻を失い、その形見であるニモを大切に育ててきた父、マーリン。これだけでもう涙ぼろぼろ。オープニングからいきなり泣いてしまった作品はこれが初めてです。安全第一だったマーリン、そんな人柄(魚柄?)からはとても信じられないような冒険談が大海原に広がってゆくところにもう、涙腺全開。親の愛は海より深し。世界がどんなに腐っても、これだけはきっと変わることはないでしょう。音楽も秀逸。今回もトーマス・ニューマン節が炸裂です。そして、なんといってもドリー最高! 口や頬やヒレが、いちばんよく動いてます。いい味出してます。煮込めばコクのあるダシが…(←違う。) ピクサーのCGアニメーションは、時として実写よりも雄弁に語りかけてくる気がします。それはキャラクターの「こころ」であり、「いのち」ではないでしょうか。卵をすくい上げるマーリンのやさしいヒレから、「慈愛」と「誓い」があふれています。声優の演技や質感が優れているCGアニメは他にも多々あるでしょう。しかし、キャラクターの心情をも饒舌に描き出すピクサー、やはりこの分野では一歩リードしている気がします。 9点(2004-07-02 20:50:03) |
2. プッシーキャッツ
う~わ~ レイチェルが可愛い~ 内容はティーン向けなので万人にはオススメできないのが残念。レイチェル好きにはかなりオススメ。劇中で流れてたプロモビデオが凄く良くできてたのが印象的。DVDのジャケ写のレイチェル、目つきがかなり怖いのも印象的(汗)。タラ・リードは声まで可愛い。彼女達にプラス1点! 8点(2004-05-08 03:15:51)(良:1票) |
3. 普通じゃない
脇役に到るまで、皆さん演技が達者なので、かなりイってる世界が構築されています。愛がテーマなので、ダニー・ボイル独特の毒成分は控えめですが、「間」のとりかたはまぎれもなくヤツです。ユアン・マクレガーもいきいきしてます。電話ボックスで叫ぶキャメロン・ディアスも可愛い。レインコートのデルロイ・リンドウ&ホリー・ハンターにも爆笑。でも、隠れ家の隣人連中が強烈! かなりイってるので必見の価値アリですよ! 7点(2004-01-22 18:36:00) |
4. プレデター
プレデター強ぇー。レーザー、医療キット、擬似透過迷彩(?)等、小道具に魅せられっぱなしでした。対するコマンド部隊の連中も負けず劣らず重武装。おとこ心をくすぐられないわけがない! あの回転式の機関砲も印象的。こういう映画は、やはりアメリカの独壇場ですね。スリリングな音楽も効果抜群。後半、格闘戦メインになるのが少し物足りないのですが、まあ、シュワルツェネッガー映画ですし、ね。「1日1回は脱いどけー」みたいなもんでしょーか。 7点(2004-01-20 18:16:28)(笑:1票) |
5. ブラックホーク・ダウン
アメリカの自問自答、もしくは自己批判ともとれる今作には非常に意義があるといえる。上層部のエゴに付き合わされた若い兵士達の奮闘。彼らにはエゴイズムやイデオロギーはなく、自衛の為に銃を撃ち、仲間を守る為に戦った。ひねくれた見方ではなく冷静に見れば、彼らは野戦規定を遵守し、無用の殺戮は行っていない。(その描写自体がエゴだ、という意見があれば、それはもうこの映画云々を超えたハナシになってしまうが。) 戦争映画における「敵」の描写は相対的なものですし(歴史の教科書内では、あってはならんことですが)。キャストが豪華でチョト嫌味があったのかもしれませんね。誰も置き去りにはしないという、男達の強い結束を描いた映画として素直に評価します。 7点(2004-01-20 13:44:40)(良:1票) |
6. プレデター2
《ネタバレ》 ただの敵ではなく、プレデター種族の背景などに広がりをもたせ、前作とは違うアプローチをしているところに、前作のファンとしては嬉しい限り。もちろん単品で楽しめるあたりも間口が広く、出来のよい証拠だと思います。小道具も増えたばかりか、騎士道精神を重んじる誇り高き連中だったなんて、いやあ、ファンの心をわかってますねぇ~。ラストの銃も衝撃的! そんな昔から来てたのね。色々と勉強になった「2」でした。 6点(2004-01-19 19:18:06) |
7. フォレスト・ガンプ/一期一会
アメリカ激動の時代を飄々と生きたガンプに、言葉では言い表せない魅力を感じてしまう。彼をとりまく人物達にも強い個性があり、物語を引き立てている。アメリカ文化史と良質のファンタジーを、説得力ある映像でうまく融合させた、お手本のような作品。トム・ハンクスの演技力のすばらしさは、いまさら書くまでもない。「アメリカ文化」に拒否反応を示す人は観ないほうがいいだろう。 8点(2004-01-18 07:12:18) |
8. プライベート・ライアン
矛盾した救出命令にどうして従うのか?当然、兵士の口からも不平が出る。様々な戦闘や仲間の死を乗り越え、理由は異なるが、各々の答えを見つけだしてゆく。とかく数でかぞえられる兵士達だが、彼らはまぎれもなく、名前を持ったひとりの人間であり、それぞれのストーリーがある。フランス人の子供を助けようとする者、神に乞うて引き金をひく者、勇敢なベテラン兵士や立ちすくむ新米兵士…。また、膨大な数の墓標に刻まれた名前のそれぞれにもストーリーがあったはずである。彼らは最期のその時まで「生きた」。大切なことは生きることであり、人生は尊いもの。この、当たり前すぎるが日常では忘れがちなテーマを、戦争を通して頭ではなく心で理解させてくれる、壮大なヒューマンドラマである。 10点(2004-01-17 03:33:20)(良:2票) |