1. フラガール
方言丸出しの地方女子が前向きに生きる姿を描いた作品はいろいろあるが、こちらは決して笑いをとることでお茶を濁すことなく、しっかりとしたドラマを見せてくれる秀作。ベタだけど何回か涙した。松雪泰子はあまり好きじゃなかったがハマリ役をしっくりと演じていて見る目が変わった。そして何と言っても蒼井優がいい。ただ可愛いから好きだったのが、いつの間にか心から尊敬する大好きな女優になってしまった。彼女の魅力だけでプラス1点。フラもタヒチアンダンスも露出度はさして高くないとは言え、超ナイスバディの女子が踊ったら別の映画になってしまうだろうが、バレエダンサー系ボディのリーダーを中心に、ごく普通ボディの炭坑女子が懸命に踊る姿がなんとも清々しく、華やかさと爽やかさを備えたステージになっていた。それがそのまま作品の好印象にもつながっているような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-16 15:23:53)(良:3票) |
2. ブリジット・ジョーンズの日記
イギリス物の笑いは自分にとって当たり外れが大きいのであまり期待せずに見たが、面白かった。主人公に共感こそしないものの、こんな人が友達だったらすごく愛せると思う。男優二人はハマリ役で、ヒュー・グラントが嫌いな自分は思うさま罵れてスッキリした。もはやレネーに関しては言及不要か?このまま女デニーロの道を邁進していただきたい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-01-27 14:57:12) |
3. ブラック・スネーク・モーン
《ネタバレ》 一歩間違えば猟奇変態もののシチュエーションなのに、激シブな演出でしっかり骨のあるドラマとして成り立ってるのが面白かった。これまであまり聴いてなかったブルースも、映画という料理の味付けとなってその魅力がじんわりと伝わってきた。画としてはラザラスとレイの身体を張った人間綱引きのシーンが最高。変に甘ったるいエンディングにしなかったのも正解だと思う。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-14 21:46:44) |
4. フライトプラン
サスペンスにしてはあまりに雑な作りでツッコミどころ満載。まるで自分のプロモーションビデオみたいな薄っぺらい作品に何故フォスターが出演をOKしたのか疑問に思ったが、マンフロントさんのレビューを読んで納得。モンスターペアレントの暴走になぞらえて米国のお家芸「我こそは正義」の滑稽さと危うさを表現しているのだとしたら、フォスター演じる主人公の誇張された「強い母」像にもうなづける。レビューを読んでいて、自分の正義を全うする為ならどれだけ他人を侮辱し恐怖に陥れようともお咎め無しの主人公に疑問を感じる人がこれだけいるということに、日本人としてちょっとホッとした。あえて駄作を作った制作陣の真意を信じて8点献上。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-07-21 13:33:59) |
5. プライド(2008)
《ネタバレ》 原作未読ながら、他の一条作品は何作か読んでいるので期待して観たところ、果たして期待以上に楽しめました。情や金のからんだ嫉妬や憎しみ、裏表のある強かなキャラクターなど、女同士のブラックな戦いがこれでもかと描かれているものの、意外にもお子様とも安心して一緒に観られる内容。はっきり言って手放しで好感を持てるキャラが誰一人出てこないんですが、面白かった。「女って、コエェー!!」とかギャーギャーツッコミを入れつつ、家族揃って楽しく観ました。華奢な身体ながら怖い女が似合う満島ひかりの演技力が光ってる! [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-30 14:46:16) |
6. プライドと偏見
こういう凜とした女性の生き様を描いた話は大好き。が、残念ながらダーシー役のマクファディンが今ひとつフェロモンを感じないタイプだった(スネイプ先生かと思った)ので今ひとつロマンスに感情移入できず若干気持ち引き気味に冷静に鑑賞。それでも舞台となるイギリスの郊外のお屋敷の雰囲気を堪能できたのは良かった。一番好きなキャラはベネット氏だな。いいパパだ。ここで好評のBBCのドラマ版が非常に気になる。あと、この作品を踏まえてもう一度「ユーガットメール」を観てみるのも一興かと。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-10 16:45:08) |
7. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
《ネタバレ》 痛い人間ばっかり出てくるが、登場人物それぞれの痛さが突き抜けているのが妙に爽快な映画。姉が陽の強烈さなら妹は陰を極めていて、より凄惨。肉親のバラバラ死体を見たトラウマをバネにホラー漫画家デビューするだけあって、壊れている姉に翻弄されつつも、冷徹にその姉のキャラとしての価値を見定めているプロ根性がすごい。面白かった。キャスティング大成功のようだが、澄伽が「素?」と思えるほどハマリ役の佐藤江梨子の今後が楽しみ。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-05-06 14:35:37) |
8. 不都合な真実
単純に面白さと洗練度合いで言うならば、APPLE社CEOスティーブ・ジョブズのドリームスピーチ>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>アル・ゴア氏の大金をかけたハリウッド風味のプレゼン映画。それでも、彼のような立場の人間が地球環境問題について、とりわけ米国の政治とその関連について声をあげたことには大きな意義があると思う。ただしアメリカさんの誠実さにはかなり懐疑的な私としては、フランスかイギリスあたりの人がこの映画のパロディを作ってくれたら面白いのにと思ってしまう。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-30 12:00:55) |
9. フィクサー(2007)
後半物語が加速的に動き出してからは面白かったが、そこに行き着くまでが冗長に感じてちと疲れた。渋い題材を上手にまとめた佳作という印象だが、裏社会に生きる男の悲哀を演じるには、クルーニーはやっぱり善人面すぎるような。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-26 00:01:40) |
10. プロジェクトBB
十数年ぶりにジャッキー映画を見たが全然老けていないのでビックリ。というか昔から老けていて変わらないのかも。ストーリーは単純だが安心して子供と一緒に観られるアクション映画としては秀逸。肝心の赤ちゃんは私がこれまで観た映画の中では文句なく一番可愛い子役ちゃんで、リアルで反抗期まっただ中の育児をしている身には思わぬ癒し効果があった。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2009-03-18 02:07:30) |
11. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
ようやくここまで辿り着いていきなり終了かよ!ってな置いてきぼり映画。キャサリンが父親を看取るまでの5年間の重みが断片しか伝わって来ないのが残念だった。この役者二人の演技が素晴らしかっただけにもったいない。姉は自分のことしか考えていないし、ハルもどこか信頼しきれない軽さがあって、どこへ希望を持ったらいいのやら最後まで曖昧で、スッキリしないし疲労感の残る作品だった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-13 13:55:04) |
12. ブレス
《ネタバレ》 一言もしゃべらずにあそこまで表現できる美しい瞳のチャン・チェンに危うく惚れそうになるが、全体的に痛い映画だった。笑って良いんだか分からないシーンで、血迷った中年主婦の音痴な振り付きの歌を何度も聞かされるのは正直苦痛だった。ただし、ラスト近くのありえないラブシーンは露出が少ない割に妙にそそられるので、途中で見るのをやめなくて良かったと思った(笑) [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-30 22:10:13) |
13. ブタがいた教室
《ネタバレ》 一生懸命演じたであろう子役達が可哀想だが、美しくまとめたつもりらしい無責任なエンディングに反吐が出た。もっともらしい食育論を語るくせに、結局行き当たりばったりで結果的に子ども達に辛い選択を強いておいて「これこそがいのちの授業だ」なんて勘弁して欲しい。はっきり「最後に食べようと思います」と言って連れてきたのだから、むしろ最初から「ペットとして可愛がるのではなく『食べるために肥育』する」その違いについて子ども達と考えて、覚悟させるべきじゃなかったのか。生き物を慈しむ心を育てるのと、人の営みとして肉食の業を自覚させるのとを混同してしまうのは、あまりにも酷ではないか。星先生のキャスティングもなぁ・・・妻夫木ではいかにも新任の思いつき先走り教師に見えてしまって、高邁な教育理念を語る姿が痛々しかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-03-06 09:08:12)(良:1票) |
14. ブラインドネス
《ネタバレ》 バニック・ホラーとしては設定に無理があって突っ込みどころ満載。そこに宗教的な意味を見いだせるなら、話の流れの荒唐無稽さにも納得できるのかも知れないが、そういうバックグラウンドを持たない自分には展開毎のクライマックスシーンで登場人物の行動に必然性が感じられずぶった切り感があった。集団レイプとそこに至る展開がひどすぎるので2度と見たくはないが、スーパーの地下倉庫のシーンで、観客にも失明を疑似体験させる演出には感心した。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-11-02 21:37:33)(良:1票) |
15. ファム・ファタール(2002)
バイクに乗ったバンデラスが初代仮面ライダーに見えて仕方がない(^^;) 彼の役は、個人的にもうちょっとナイーブなイメージの俳優をキャスティングしてほしかったです。冒頭の針金衣装にも笑った。スリルもサスペンスもなく、私にとっては小綺麗なコメディ映画でした。 4点(2004-10-08 12:39:53) |
16. ブロークン・イングリッシュ
外国人の友達が絶賛していたので期待しすぎてしまったか。アメリカ人がフランス映画の雰囲気を出したくて頑張ったらこうなっちゃいました、という中途半端な印象。盛り上がりどころがどこなのかよく分からなくてイライラした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-04-18 16:40:29) |
17. フォーガットン
景気よく吹っ飛びます。途中まで引き込まれた私の期待感も一緒に・・・。拉致といえば隣国を連想する日本人が多いと思うが、アメリカでは真っ先にこっちを想定する人が多そう。なんだかなー。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-05-11 02:07:29) |