1. 武士の一分
《ネタバレ》 ほぼ原作どおりの展開、というところにホッとしました。キムタクの演技も結構良かったし。注文を付けるとすれば2つ。まずは「修練」について。原作では落ちてくる木の葉を気配だけで狙い打つという描写がありましたが、これは是非入れて欲しかったですね。キムタクは剣道経験者ということもあってか、木刀の扱いは結構サマになっていたので、制作サイドにその気があれば十分に描ききれたと思いますし・・・。もう1点は最後のシーンですね。原作では妻が家に帰ってきたことを主人にははっきりとは伝えずにあえて「飯炊き女を雇った」という風にしておいて、主人は主人で離縁した妻が帰ってきたことを何となく気づきながらも、その女がつくった飯を口にして「この女の飯はうまいな。これかもずっとこの家にいてもらおう」みたいなことを言い、それを聞いた女(妻)はたまらず台所へ身を潜め、うれし泣きの声を悟られまいと必死に声を殺す・・・という感じだったと思います。たしかに少しわかりにくいかもしれませんが、やはりこっち(原作)の方が観た人はグッとくると思うんですけどね。「語らずともわかるだろ?」っていうのは大事だと思いますよ、ホントに。最近は洋画邦画問わず、「分かり易すぎる描写」にこだわりすぎだと思います。商業的にはそっちの方がいいのかもしれませんが、それでは作品に奥行きが無くなってしまう。実にもったいない。「わからん奴らは放っておけ」ぐらいの傲慢さもときには必要かも。 [地上波(字幕)] 6点(2008-02-28 02:01:50) |
2. ファーゴ
《ネタバレ》 もうずいぶん前に一度観ただけですが、印象的なシーンが多かったからか、いくつかの場面を思い出します。・・・見渡す限り一面の雪景色、目撃者を追いかけてアクセルを踏む凶悪犯人の表情、死体を裁断機へ詰め込んでいるところへ妊婦の警官が駆けつけ逮捕、パトカーの中で諭す場面などなど・・・何というか、救われない映画です。これを見て希望が湧いたり、幸せな気分になることはまず、無いでしょうね(笑)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-24 02:15:59) |
3. プレッシャー/壊れた男
《ネタバレ》 あー、よかった。ここのレビュー見て安心しました。この映画見てチャーリーシーンの方に多少なりとも同情してしまう自分はヤバイのかな、とか思っちゃったもので・・・。もちろん、私は子供を殴ったり、奥さんを殴ったり、ましてや隣人の子供を怖がらせたりは絶対にしませんけどね。ただ、自分の息子が隣家の窓をラジコンで壊したりしたら、何よりもまず、息子を引っ張って隣家へ赴き、親子共々、土下座して謝りますけどねえ。どう考えてもこの「被害者家族」の考えは異常でしょ(笑)。約10年前の映画なので、制作者が意図的にこうした演出(被害者家族にも非はあるということの表現)にしたのかどうか微妙ですが、いずれにしても今の時代に観ると「一粒で二度おいしい」作品なのかもしれません(?)。内容的には多少ありきたりで無茶な表現とかもあったけど、結構楽しめたので8点献上。 [地上波(吹替)] 8点(2007-01-24 01:56:34) |
4. ファイナル・カウントダウン
ゼロ戦VSトムキャットの戦いは弱いものイジメをしているみたいでかわいそうでした(笑)。戦争が舞台となっていますがメッセージ性は無いので、完全な娯楽SF作品と割り切って見た方がおもしろいと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2006-09-16 23:49:14) |
5. ファイナル・ミッション(1984)
子供の頃に日曜洋画劇場で観た懐かしい映画。これって、たしか”怒りの野獣戦士”っていうサブタイトルがついてませんでしたっけ?内容の方ははっきり言って「ランボー」のパクリですが、ちょっとエロいシーンがあったり、主題歌が格好いいハードロックの曲だったりで、どこか物悲しい雰囲気のランボーとは対照的な感じもします。主人公が機関銃を手にしてからの熱い戦闘シーンの連続はなかなかの出来だと思います。 [地上波(吹替)] 7点(2006-09-16 22:44:55) |
6. ブラックホーク・ダウン
1回しか観ていないからかもしれませんが、ひじょーーにわかりづらい。印象に残っているのはヘリの勇敢なパイロット?2名とトム・サイズモアの苦悶の表情のみ。感じるものは多少あったので点数は甘めですが、もう1回観たら多分、大幅に変更すると思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-03 03:18:07) |
7. PLANET OF THE APES/猿の惑星
オチはまあ、良かったと思います。オリジナル版ほどではありませんが、まあ、あれなら・・・でも、それ以外は全然ダメでした。 [地上波(吹替)] 3点(2006-09-03 02:31:36) |
8. フェイス/オフ
この映画にはとても感謝しています。もうかなり前のことになりますが、デート代がなく、途方に暮れていたとき、たった300円のレンタル代で2時間強、彼女共々たっぷりと楽しませていただきました。今となってはこういう完成度の高い、娯楽エンターテイメント・アクション映画にも珍しさは感じなくなりましたが、当時としては貴重だったという印象です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-18 02:03:24) |
9. ブラック・ダイヤモンド
格闘アクションあり、カーチェイスあり、銃撃戦あり・・・という、いたって普通の定番ハリウッド映画です。数的にある程度、映画を観ているという方々には全くおすすめできません。暇つぶしぐらいにはなりますが。 [地上波(吹替)] 5点(2006-05-27 03:14:44) |
10. ブレックファスト・クラブ
20年以上も前の”青春映画”ということで、どうしても古臭さを感じるものの、テーマ自体は割と不変的なものなので”生きている映画”のひとつだと思う。 [地上波(字幕)] 6点(2006-05-04 01:57:47) |
11. フォーン・ブース
《ネタバレ》 ラストのどんでん返し?は最近の映画のお約束なのか、無理矢理な感じがした。どんでん返し自体が悪いとは言わないが、この作品の場合ほとんどの人が「真犯人」の存在に薄々気づいていたと思うので、その点はあえてぼかしたままにしておいた方が良かったと思う。全体的に軽い雰囲気で「毒」を感じないところが△。 [DVD(字幕)] 5点(2006-01-10 00:07:22) |
12. ブルー・ストリーク
思わず声に出して、腹を抱えて笑ってしまったのをおぼえています。字幕版は観てませんが、吹き替え版の出来がすごくいいのでこだわりがない人にはこちらをオススメ。 [ビデオ(吹替)] 8点(2005-12-11 23:01:41)(良:1票) |
13. ファイト・クラブ
やや哲学的に話を進めておきながら、後半はやたらと迎合的で底が浅い感じがしました。制作側が「守り」に走ってしまったような印象があります。その「守り」も無惨に突破されているように思えますが・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-15 01:48:13) |
14. プライベート・ライアン
この映画以降、戦争映画には必ずスプラッター並みのグロい描写が伴うようになったという点では記念碑的な作品と言えます。ストーリーそのものやドイツ軍の描き方、アメリカ万歳的なところに批判も多いようですが、映画は小説と違って「画」で魅せるもの。この映画を観て「戦争は怖い」、「戦場には行きたくない」と思った人も多いことでしょう。そういう点では十分、反戦映画だと思います。最初と最後の星条旗がゆらめくシーンは(製作者側の意図とは違うかもしれませんが)、私には自虐的に感じられました。 [DVD(字幕)] 9点(2005-11-08 00:38:25)(良:1票) |
15. フルメタル・ジャケット
前半の「訓練所」でのシーンがとにかく凄い。Born to Kill・・・取り返しがつかないほどの改造をやっておいて結果はこのザマ。今、イラクにいる米兵ってどうなんだろ?ちょっと心配。アメリカという国(政府?)の問題を突いた鋭い作品。音楽も○。 [DVD(字幕)] 10点(2005-11-05 02:18:19) |