1. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 ふつうにクイーンの楽曲を聞いたところで、ボロ泣きすることはない。しかしこの映画を観て、ラストのあのウィーアーザチャンピオンを聞くと、ボロ泣きする。 あの「We」とは、クイーンだけでなく、クイーンの周りの人々、クイーンの歌を聞く人々、さらに、この映画を観ている僕たちひとりひとりを全員包括した一人称複数形であったのだ。 そしてフレディマーキュリーは、そんな僕たちを、チャンピオンを讃える。 この映画は、クイーンの史劇に留まらず、WeのWeによるWeのための「人生の勝利宣言」である。 でも後日よく反省すると、僕はチャンピオンと名乗れるほどの生活してねえ。 [映画館(字幕)] 9点(2018-12-27 23:06:26)(良:2票) |
2. ホーホケキョ となりの山田くん
《ネタバレ》 世間的にはこの映画は、コケたと評価されている。確かにスタジオディブリの『もののけ姫』の次の映画と言われちゃえば期待されちゃうだろう、そのハードルに対して、この映画を差し出したのだから、コケるだろう。 確かに見応えはない。映画を観た、という気にすらならない。僕は新聞を読まないが、朝日新聞を見かけた時は必ずののちゃんを読む。僕はののちゃんが大好きだ。あのテキトーな感じがたまらなくあこがれる。僕のように、ののちゃん好きな人にとっては垂涎ものの映画だったろう。 視点を変えてみると、高畑監督にとって、この映画は『かぐや姫の物語』を完成させるためには必要な過程だったことだろう。冒頭かぐや姫としてののちゃんが現れるあたり、すでにこの頃から『かぐや姫の物語』への工程を踏み始めているんだなと分かった。つまり『山田』は、『かぐや姫の物語』を完成させるためのいわば“習作”。という意味で価値がある。 [DVD(邦画)] 6点(2015-03-04 00:54:05) |
3. ボルト
《ネタバレ》 すばらしい。なんら目新しいストーリーでもなく、映像ももはや驚くことはなくなった。けれどもやっぱり観てよかったと心から思える。 ポラロイドカメラでとられた写真っというアナログなツールが、CGで満たされたスクリーンに映える。またワッフル屋さんのチラシに載ってるアメリカの地図の上を移動するモンタージュが秀逸。 [映画館(吹替)] 9点(2009-08-11 12:35:33) |
4. 僕の彼女はサイボーグ
《ネタバレ》 「支離滅裂」もしくは「破綻」という言葉を映画にしたらこんな感じ。 [DVD(邦画)] 4点(2009-05-25 01:03:49) |
5. ホステル2
《ネタバレ》 前作には共感出来たが2はどうか。チェコスロバキアでは外国人を誘拐拉致して、拷問殺人死体損壊愛好家に売り渡す秘密組織があって、そこに売られる人々とそれを買う人々らの狂気を覗く映画。タランティーノ監修だそうだがタランティーノならではのセリフ回しはナシ。 日本でも星島や宮崎勤といった拷問殺人死体損壊愛好家はいるし、以前から述べている通り男は生まれながらにして拷問殺人死体損壊を愛好する生き物なわけであるから、人間を拷問殺人死体損壊目的でオークションで競り落とす彼らの気持ちは良く理解できる。当然こんな気持ちを認めるわけにはいかないのだが、このホステルという映画はそういう人間の残念な快感構造を肯定的に表現する数少ない映画。だからこそ不愉快極まりない映画。 けれどもご安心、監督はきちんと被害者に加害者に復讐をさせてあげる。だからラストは爽快。そう、人間には応報感情というのもある。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-27 01:11:15) |
6. 放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人
《ネタバレ》 『放送禁止』シリーズは大好きで、この映画もとても面白いと思う。食卓の真実とかは笑ってしまうくらいよくできている。まるでソウだ。 だが後半、ドキュメンタリーの雰囲気がなくなり、まるでつくりもののドラマみたいになってしまっているのが残念。まあ、ああするしかないか。 [映画館(邦画)] 8点(2009-01-26 00:54:35) |
7. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 今のところ今年度ナンバーワン。確かに著作権違反は悪いことだ。だが、「面白いものをつくる」というのは、映画屋すべてに当てはまる「初心」なのではないか。初心のみずみずしさ、若さ、勢い、向こう見ずさ、そういったものをとても感じる。そしてVHSへのノスタルジーと絡めた過去の名作へのリスペクト。まさに『ニューシネマパラダイス』を髣髴とさせる映画愛にあふれるエンディングに涙が止まらなかった。ありがとう。 [映画館(字幕)] 10点(2008-10-30 19:50:06) |
8. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 イギリス映画の笑いはどうもタンパクで、神経質で、力んでて、下品で、僕は嫌いだった。だがこの映画は、もちろん笑わせようとするところでは怒りがこみ上げるのだが、お話は大変面白かった。許す。 [映画館(字幕)] 9点(2008-10-30 19:38:14) |
9. ホステル
《ネタバレ》 人間が本来的にもっている、暴力性というか、暴力欲というか、そういうのって社会ではみんな隠しているが、その隠蔽を引っぺがし、ほしいままに暴力を行うってのが、怖いんだけれど見ててこっちが爽快だった。もちろん脱出と復讐のカタルシスも心地良いんだが、あのてこのてでモルモットをいたぶる会員メンバー達の気持ち良さもよくわかる。そして会員メンバー達が感じるような快感を、肯定的に見ることができる映画は少ない。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-03 23:54:43) |
10. ほしのこえ
《ネタバレ》 設定は興味深いのだが、監督としていいたかったことって、この設定を思いついたことではなく、離れていく二人の想いのはずである。もっと沢山のせりふ、それも映像に勝るとも劣らない美しいセリフで男の想いを語ってほしかった。 [DVD(邦画)] 6点(2008-01-03 23:43:10) |
11. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 たしかに映画は、日本人のはしくれみたいな俺にも、ルワンダの悲劇を伝えてくれる。 でも映画鑑賞をするには、あまりにも事件が最近過ぎて、笑えない。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-25 01:04:19)(良:1票) |
12. 星になった少年 Shining Boy and Little Randy
スマトラ島沖の地震で、津波の予感を察した象たちが鎖を断ち切り人間たちを鼻でかっさらい、丘の上まで避難させたという。この話を聞いて、僕は象が大好きになりました。象っていい動物ですよ。だからこの映画も見ざるを得なかったというわけです。 で、象の活躍をもっと見たかったなあといいうのが僕にはありまして、滝から落ちかかる少年を救助するときとか、あの鼻明らかに作り物じゃねえか?そんなんじゃなく本当の象のすばらしさを見せてほしかったです。曲芸だってもっと、葬列に混ざる象はもっと観客を泣かせることができただろう。映画なんだからそれくらい象にもがんばってもらわないと。 少年が中央に描かれすぎた感じもある。かのショーシャンクの空にみたいに、客観的なモーガンフリーマンの解説みたいな感じで少年を追いかけていっても良かったと思う。少年がひとりで悩むシーンとか、見せすぎだったと思う。たとえば両親の目線で映画を進めるとか、「私のクラスメイトには、こんな男がいました・・・」とか、でもいい話。 [映画館(字幕)] 8点(2005-08-20 16:07:32) |
13. ホーリー・スモーク
おっとそういえばこのレビュー書いてなかったー。今となってはみんなから忘れられている作品です。残念。 誰がなんと言おうとケイトウィンスレットは僕の憧れ。だから一人で池袋シネリーブルに観にいきました。入ってから気付いたのが『R18指定』だったということ。期待と恐怖が入り混じる。でもそんなにそんなではなかった。一瞬ケイトのヘアが映るだけ。 それにしても気色の悪い愛です。女装がとにかくこの映画の性格を決定しているのでしょう。でもある日、最愛の娘が不気味な宗教に入っていたら、イジでも引き戻したいと思うでしょう。そこに本人の幸福は加味されないのでしょう。 7点(2005-01-17 01:15:15) |
14. ホーンテッドマンション(2003)
TDLが好きなら許せると思います。だから意外と許せるし、すばらしいハッピーエンドが心地良いです。ラストの「愛は最後に勝つ」みたいなメッセージはちょっと説教がましく浮いてた気もしますが、ディズニーだからよし。『アザーズ』みたいな冷たい恐怖感がもっと渋く欲しかったと思います、が、ディズニーだからよし。 6点(2004-05-22 23:54:41) |
15. 火垂るの墓(1988)
この戦争映画に限っては戦争(戦闘機や軍服)を直接描かずに、理不尽にもぼろぼろになってゆく兄弟の様子のみを淡々と追いかけてゆくというスタイルがふさわしいと思った。「戦争はよくない!絶対にしてはいけない!」というメッセージは火垂るの墓では不要である。「どうしてこんなんになったんやろ?」という兄の疑問のみで十分。その答えを求めようとしなくてよい。ましてや現代日本の夜景を俯瞰しなくてよい。たとえば、妹の悲惨さを表す為に、栄養失調でやせ細った哀れな体をみせるよりも、下痢便を直接みせる方がこの映画には似合うと思う。母を包帯でくるまず、ただれた母を見て呆然とする兄の姿。観客はそれらソドムの市を観て、そこから自由に戦争の悲惨さをイメージしてくれればよい。そして結論、「戦争は絶対にしてはならない!(マイク水野byシベ超)」 8点(2004-03-13 03:21:30)(良:1票) |
16. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
広末がどうしても浮いている。しかたない。雪国に突然現代っ子が落ちてくる。でも、異界の存在としての雰囲気は出ている。しかしぽっぽやにはずれる。ファンタジー過ぎるからアニメだといいんじゃないかなぁ 6点(2004-02-26 02:12:02) |
17. ボーイズ・ドント・クライ
こりゃひどいよ。あの男二人組がいつまでも許せない、というか理解できない。殺害ってかれらにとって何なんでしょうか。あいつらを殺したい、そうおもっている僕も殺害衝動。一緒。みんなみんな0点 0点(2004-02-16 01:36:55) |
18. ボウリング・フォー・コロンバイン
映画として映像になった以上、どんなに事実だとしても、ドキュメントだとしても、我々がいつも観ている「映画」と同じ土俵に乗るわけです。(これは実話ですという映画よくあるけど、それも映画を盛り上げるための演出効果でしかありません。そうでないと映画が映画でなくなります)この映画も映画としてみます。本物の事実や全米ライフル協会やマリリンマンソンを使った本物の作り物(=映画)。そう考えて、ラストの会長の、質問に答えずいなくなっていく後ろ姿はオスカーものだと思います。 8点(2003-12-16 14:24:40)(良:2票) |
19. 北斗の拳(1995)
ここの平均点ワーストランキングで知り、シベ超と共に、観てみました。連続で駄作を観て思ったことは、映画を撮るって、難しいことなんだなぁって思いました。 1点(2003-12-12 10:01:35)(笑:2票) |