1. ボーン・アイデンティティー
非凡と平凡の間くらい。言語面とか無駄に凝った作りだが、秘密組織とか人物設定とか肝心の部分に甘さがあり、サスペンスやスパイ物といった要素の部分が雑で、大雑把なアクション映画になってしまっている。まあアクション部分は良いから駄作ではないけど、もっとサスペンスやスパイ物特有の展開とかに面白みが欲しかったなあ。女の性格が悪いからという理由による、無理やり展開の無駄なピンチが多すぎでしょ。 [地上波(吹替)] 6点(2012-09-20 16:51:57)(良:1票) |
2. 北北西に進路を取れ
ヒッチコックの真髄はスリラー要素にあるが、この作品はアクションに振れすぎかなあ。当時の水準では他に類を見ないどうやって撮ったのかもわからないアクションシークエンスは意欲満点さすが大物監督という感じで楽しめるが いかんせんストーリーの散漫さと冗長さ、そしてスリルの欠如が作品の完成度を落としている。 まあ先駆者の難しさかね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-18 08:09:54) |
3. ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
《ネタバレ》 アメリカのB級あふざけコメディ並にシュールなギャグを連発しながらしっかり見所のあるサスペンスになっていて、仕上げはアメリカンマッチョではなく英国紳士なジジイやババアが大暴れするアクションシークエンス!バカバカしいことを真剣にバカだとわかってやっているシュールさ。そして全員ターミネーター並の生命力。喉を貫かれても死なねえよこのジジイやババアども。映画なんだからこまけえこというな、面白けりゃいーんだよという80年~90年代のハリウッドのポリスアクションを痛烈に皮肉るパロディ映画 [DVD(字幕)] 9点(2012-04-27 00:01:33) |
4. 炎のメモリアル
アメリカ同時多発テロ事件の際に命がけの救助を行った消防士達へ敬意を表して制作された作品ということらしい。消防士という職業を選んだ人々の人生を描くアメリカ万歳ならぬ消防士万歳ムービー。普段平和に生活してると見落としがちだが本当に消防士という職業の過酷さは、こういうプレゼントが贈られてもいいと思いますね。ストーリーとかプロットではない映画の作り、これが彼らの現実なのでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-19 06:17:48) |
5. ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>
毎回、新作のたびにかつてのミスターダマーやメリーに首ったけのような作品を期待しながらも裏切られ、最近は特に迷走している感のあったファレリー兄弟だが久々にウリである下ネタを生かしつつも面白い縛りとストーリーとしてきっちりまとまった作品を見た気がする。兄弟の作品としては近年流行りのトレンディ(死語)な都会派ホームコメディに寄り過ぎな気もするが良かった。久々に良かった [DVD(字幕)] 7点(2012-04-09 07:22:17) |
6. ボーダー(2008)
名優2人を使った取り留めの無い刑事サスペンス。2人のイメージがあるからまだ見れるが、しかし2人とももう刑事役でバリバリアクションする年齢じゃないでしょ…この脚本はむしろ普通の俳優でやったほうが評価されてたのではないか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-12-31 15:46:36) |
7. 火垂るの墓(1988)
リアリズムとヒューマニズムを追求してるのはわかるがやりすぎで伝わってくるのはノスタルジーのみ。ほれ悲惨だろ、ほれ泣けという態度がありありと見えて辟易。戦時下のリアルな暮らしというものを実写では再現できないクオリティで描いたという存在意義こそあるがそれだけ。まあ原作がストーリー的につまらないということだろう。 [DVD(邦画)] 5点(2011-09-28 20:44:15) |
8. ボーイズ・オン・ザ・ラン
「日常」の「アンダーグラウンド」とも言うべきか。善と悪の二極化が明確で貧乏人が救われる映画ばかり見てるとこのリアリティは心地よい。恋愛に福祉無し、弱肉強食。常に努力が報われるわけでもない。しかしそもそも勝とうと思わないと勝てないんだよねこの世の中は。 [DVD(邦画)] 7点(2011-05-30 07:04:54) |
9. 炎のランナー
《ネタバレ》 以前大学の授業で書いたレポートです(笑) ○2人のランナーの「走る」ことについての意味 「炎のランナー」は2人のランナー、エリック・リデルとハロルド・エイブラハムズの物語である。2人は五輪に優勝し、世界で最速のランナーになるという「目標」こそ同じであったが、その走る「目的(意味)」は違っていた。 まずリデルのケースである。宣教師である父を持ち、自身も敬虔な伝道師である彼は自身の足の速さを「神から授かった才能」として捉え、その俊足を発揮することこそ主を讃えることだと考えた。 そして「神の御名」により走ったのである。だからこそ彼は、自分の才能のままに自然体で走り勝敗は神の意である考えている。最も象徴的なのは「日曜日のレース事件」の場面である。日曜日にレースに出場するのは神の教えに反すると、彼は目標としていた五輪での勝利すら諦めようとしたのだ。彼の走る目的は「神から授かった才能を最大限に活用すること」であるから、神の意に反する場合は走ることは意味を成さないのだ。 一方でエイブラハムズのケースを考えてみる。彼は英国に帰化したユダヤ人である。ケンブリッジ大学で学び、エリート階層に食い込み彼自身もエリートであった。しかしユダヤ人に対する偏見に悩まされる。「水辺に行っても水は飲めない」という彼の言葉が象徴する。 表面的には差別的な態度を取る人間はおらず、周りの英国人も彼の能力は認めている。しかし深層で差別はあるのである。 エイブラハムズはユダヤ人に対し偏見を持つ者を見返すため、自らの俊足を「武器」に走ることを選んだ。だから彼にとっては走る目的は「勝利」なのだ。勝敗は神の意であるというエリックとは対照的だ。 エリックに敗戦したエイブラハムズが言ったように「勝てないなら走る意味がない」のである。だからこそ彼は自らの「走り」を科学的に徹底研究し、トレーニングで向上させることに努めた。プロのコーチを雇い、五輪で勝つためだけに科学的トレーニングを続けた。ここも自らの俊足を神からの才能と受け取り才能をそのまま発揮させようとしたエリックとは対照的である。 これらを纏めると、エリックにとっては「神の御名」に応える手段、つまり走ること自体が意味。一方でエイブラハムズにとっては「人種的偏見」に抗う手段、つまり走り勝利することまでがその意味であることがわかる。これらが2人の走る意味と相違点である。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-27 05:22:44) |
10. ホテル・ルワンダ
ルワンダ大虐殺を扱った映画だが同じ題材のルワンダの涙と比較すると残酷な表現などが抑えられ、更にプロットに拘っているため(映画として観やすくはなっているが)やや閉鎖的な視点な感がある。ルワンダの涙を見て大きな概要を理解した上でこれを見るとなおわかりやすいと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-30 18:40:19) |
11. ポセイドン・アドベンチャー<TVM>(2005)
元々はパニック映画の歴史にその名を刻む傑作。ストーリーの出来の良さは約束されているのだから、リメイクとなると期待されるのはテクノロジーの発達を生かした映像的発展なはずだが、まさかのストーリーを含めた改悪。一体何のためにリメイクされたのか。ポセイドン~史上最悪のリメイク。 [地上波(吹替)] 4点(2006-10-16 00:12:29) |
12. ポリスアカデミー2/全員出動!
今思えば今や全国区のハードゲイというジャンルを知ったのはこの作品でだった。遂にメンバーが「警察官」としての職務を見せるために町へ繰り出す。アクションが増えた分笑いの面では前作よりややパワーダウンの感じは否めないが、この作品を見るときに構えて見る人なんて居ないので大して不満にも思わず十分に楽しめるだろう。もちろん合う人はだが。本作で最も印象に残ってるのはマイケル・ウィンスローのヘリコプターとパトカーの「音」。あれはスゴイ [DVD(字幕)] 7点(2005-12-17 06:56:40) |
13. ポリスアカデミー5/マイアミ特別勤務
安定して面白いシリーズ。相変わらずのベタベタワンパターンコメディだがキャラの個性がしっかり確立されてるのでそれでも笑える。さすがに5作目ともなるとレギュラー陣は演技がこなれて生き生きとしているし、強盗団も含めて出演者が皆いい味出してます。後の2作を見ると、シリーズ当初からのメンバーがまだしっかり残っている(マホニーこそ消えたけど)本作は良いですね。ボートチェイスは2か3で見た気もするが。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-17 06:49:07) |
14. ポリスアカデミー'94/モスクワ大作戦!!
笑いのツボが今までの作品と違い今ひとつ盛り上がりに欠けた。もともと馬鹿映画なので極端に評価を落とすことは無いが、全体的におとなしくこれまでほど突っ走ってない。ウィンスローの人間効果音やタックルベリーが暴走したりというシーンが控えめで、ハイタワーなど居なくなってしまった人間の穴を埋めきれていない。校長が主役を張ってるようじゃあ…とはいえ別に見る価値はない映画だがシリーズを見てきた人はしょうがないんで最後まで付き合ってあげましょうや [地上波(吹替)] 6点(2005-11-02 23:39:16) |
15. ポリスアカデミー
典型的ベタベタアメリカンコメディですが自分には笑いのツボが合ってシリーズを全部見てしまった。主人公が一番地味なくらい脇役勢のキャラが立っていていずれも感情移入できます。特にガンマニアタックルベリーと、マイケル・ウィンスローの人間効果音が好きでしたね僕は。この手の映画は合うか合わないかですからね。合う人には良質のコメディと思いますよ [DVD(字幕)] 8点(2005-08-29 09:20:00) |
16. ボーン・コレクター
猟奇的事件が連続して起こるホラーサスペンス。どこまで規制があるのか知らないがこのシナリオならもっとグロテスクな所まで映像で攻めるべき。そうでもない限り高得点はない [地上波(吹替)] 4点(2005-08-29 09:19:02) |
17. ホーム・アローン
小学生の頃に見た時はとんでもなく面白い映画だと思ったが今見てみると面白いものの意外とあっさり終わってしまったので子供向けは子供向けなんだろう。正直10はつけすぎだと思うが小学生の頃見た時の面白さもあり、コメディ映画を見る際常に基準として思い出す映画なので10をつける。コメディはこれくらい「やりすぎた」ほうが笑える。昔見たときはジョー・ペシなんて気にも留めなかったが、グッドフェローズなどを見た後に改めてこの映画を見るとまた違う面白さがある。 [DVD(字幕)] 10点(2005-08-29 09:18:13) |
18. ボーイズ・ドント・クライ
とにかく重い実話物ブラックドラマ。これはもう見た後で各々自分なりの結論を出す為のデバイスとして捕らえるべきでしょう。とにかく後味は悪いが、誘う女のような黒いだけのドラマではなく自分で考える余地を残している。ブラックサスペンスの理想系。ヒラリー・スワンクオスカー当然ですな [DVD(字幕)] 7点(2005-08-29 09:17:09) |
19. ボウリング・フォー・コロンバイン
マイケル・ムーアの作品にしては毒がない。突撃取材も中途半端でテーマがシリアスとはいえ笑えるギャグなんかも1回も無かった。銃と日々接してる国の人間には底を衝かれるような良いドキュメンタリーなのだろうが、映画でもあるように人口比で考えて銃被害者が驚異的に少ない日本人にとってはそもそも実感が無いテーマなだけに、特別優れたドキュメンタリーとは思わないだろう。この作品の一つのテーマとして簡単に権力の思想支配にかかってしまう米国民というテーマがあるが、この程度の映画に殊更に迎合してしまう人間こそ最大の被害者候補であるということは皮肉だ。 [DVD(字幕)] 2点(2005-08-14 15:00:37) |
20. ホーム・アローン4<TVM>
少年対泥棒戦もそのトラップも激減。かつての面白さが微塵も無く、昔の遺産を食い潰しているだけで何も評価する点が無い。ホームアローンの冠をつけるべき映画ではなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2005-08-01 19:54:20) |