1. マスターズ・オブ・ホラー(2018)
《ネタバレ》 予備知識なしで鑑賞したので、1話目の映画館のシーンとのつながりがどうなるのかワクワクしながら観たのだが、そんなのどうでもよくなるようなどんでん返しっぷりに「おお!」って期待度かなり上昇。数十年前に観た「トワイライト・ゾーン」とか「クリープショー」的なオムニバス作品なのね。 自分の将来が見える映画館?で、支配人はほぼレスラーのミッキー・ローク。 1話目はとにかく意外過ぎる展開で〇。それは完全に予想外。 4話目の徐々に人物や背景が崩れていく描写も薄気味悪くて〇。 あとの話は評価が分かれそうかな。 [インターネット(字幕)] 5点(2022-10-01 12:06:08) |
2. マローボーン家の掟
冒頭から映画の中に引き込まれる。 ただ怖いだけの映画ではなく、ただ哀しいだけの映画でもなく、観終えてから「これいいよ」って人に勧めたくなる映画だった。 一切の予備知識なく鑑賞されることをお勧めしたい。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-08-17 08:57:25) |
3. マチネの終わりに
《ネタバレ》 「洋子さんは、記憶のことを言ってるんじゃないかな」 自分のことを理解してくれる人に出会えたら、どんな状況にあっても恋に落ちる。 二人にはいろんな壁が立ちはだかるけど、魂で欲している相手を見失うことはない。 一度しか無い二人のキスシーンが、火の出るほど熱く、美しかった。 そしてラストの邂逅。 微笑みを交わす二人にもはや言葉は必要ない。 ここ何年かで観た映画の中でも、最高のラストシーンだった。 [インターネット(邦画)] 9点(2021-11-07 18:31:56) |
4. マネーボール
《ネタバレ》 統計でチームを強くするって息巻いたんだけど、監督の協力が得られず、なかなか結果が出ない。 次の就職口のこともあるから、俺は実力で起用すると文句を言う監督は、なんだか生々しくてアメリカ的。 それならと敢行するトレード作戦で物語は最高潮に。 ここは盛り上げ方が上手い。 クリス・プラットがバッターボックスに入った時には、知らず知らず祈ってたもんなあ。 ここで終わってたらスッキリだったんだけど、元々は野球の常識を変えるって話だから、ワールドシリーズまでいって優勝しないといけなくて。 結局他のチームに革命を横取りされて、それでもアスレチックスで頑張ってるって文字で終わらせる作戦。 球界の改革とチーム愛がなんだか両立してない感じがするのが多分モヤモヤの原因かと。 でも、相変わらずブラット・ピットはカッコいいから許せる感じ。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-26 20:34:50) |
5. マイ・プレシャス・リスト
《ネタバレ》 IQが高いだけでなく、他にも色々個性的な女の子。 嘘が嫌いで真っ直ぐな所は、扱いづらそうだけどやっぱり好感度大。 幸せの形は様々だけど、誰かとつながっていることもその一つ。 父親役のガブリエル・ヴァーンは流石の威厳。映画のラストを締めるにふさわしい演出。 そしてきっちり伏線回収。 いや、常套手段だけど、ここまでのキャリーの頑なな姿勢が効いてるから、見事にはまった。 やるね、サイラス。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-17 22:25:01) |
6. マイル22
《ネタバレ》 作戦の前に辞表を書くルールがあるらしい。 警察にも知られてはいけない隠密部隊。 最初に始末したロシアの若造がポイントなんだけど、時間軸が行ったり来たりするので少し複雑なんだけど、肉弾戦もガンアクションもキレキレで小気味いい。 まあ、レイドのあの人なんだからその点は当たり前。 マーク・ウォールバーグのいっちゃった演技も面白い。 22マイル先の空港までの怒涛の展開は確かに面白かった。 でも、でもね、やはりローレン・コーハンは『ウォーキング・デッド』で売れ過ぎたことが仇になっちゃいないかい。 彼女が銃持ってると、いや、彼女が出ているだけで、そこはもう『ウォーキング・デッド』の世界。 早めにドラマ辞めて、映画に専念した方が役者人生としてはいいんじゃないかと勝手な心配。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-24 22:34:04) |
7. マーシュランド
《ネタバレ》 事件の舞台が湿地帯ということもあってか、終始ぬるっとした居心地の悪さが拭えない。 捜査を担当する刑事二人も、なんだか得体の知れない過去がありそうで、感情移入する対象が見つからないまま中盤。 そこからの展開は少しあっさりし過ぎるものの、観ているものを引き込むどす黒さに溢れている。 普段聞かない言語であることも、底の知れない薄気味悪さを際立たせることに一役買っていた。 まあこれは日本人の感想。 ラストを考えさせる伏線がいろいろあったんだろうけど、それを確かめるためにもう一度観る気にはなれないかな。 1980年を描いた映画ってことで、登場する車はエンスーにはたまらないラインナップかも。 しかし、ラスト近くのマリナと名乗る女の子のスタイルは反則。そこまで築いてきたストーリー全部持ってっちゃったよ。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-15 23:09:41) |
8. MAMA(2013)
《ネタバレ》 設定の発想が普通ではない。 小泉八雲の「飴を買う幽霊」の話を思い出した。 日本びいきのギレルモ監督のことだから、きっとこの怪談を知っていたに違いない。 それにしても、人間が四つ足で歩くだけでこんなに恐怖を覚えるものかと、演出に脱帽。 怖いだけで終わらせない、異常ではあるけれど、人間の情を描く脚本は嫌いじゃない。 そしてジェシカ・チャステイン。 ボディラインも母性を感じさせて、つい見入ってしまった。 好きなタイプの女優さんじゃなかったんだが、観る本数を重ねるとどんどん魅力的になって来た。 そこに加点。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-11 02:55:03) |
9. マッド・ナース
期待して観なかった分、ラストの怒涛の展開はなかなかなもの。 伏線もちゃんと拾ってくれて、意外な誠実さも見せる。 ただ、お仕置きが本来の目的なのに、無辜の民を殺戮するのは、ちょっといただけないかな。 でもまあ、観る人少ないだろうから、気になったら観ても損はそんなにしない映画。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-06-20 20:58:09) |
10. マザー!(2017)
《ネタバレ》 観た映画は褒める、が私の希望だが、この映画は観ていて苦痛、不快で仕方なかった。 ラストですこし救われたのでやっとこの点数。 最近の配給会社の紹介CGが凝りすぎていて、映画のワンシーンなのか配給会社なのかわからないことがあるが、この映画はまさにそれだった。 それもラストでわかったので、胸のつかえは取れたかも。 [DVD(字幕)] 4点(2019-01-13 00:40:08) |
11. マーサ、あるいはマーシー・メイ
《ネタバレ》 出だし好調。 得体の知れない集団からの脱走はドキドキで、この先どうなるんだって期待感大。 …だっただけに、中盤からの展開が残念な感じ。 そもそもあの集団の目指すところもわからなければ、主人公がなぜそこにたどり着いたのかも描かれないので、ただただマーサがワガママな印象になってしまった。 しかし、現実の壊れ具合は実はあのくらいが適当で、そんなに破滅的な破綻を迎えることの方が難しいのかもしれない。映画的には淡々とし過ぎているけど、リアリティは逆にある。 マーサ役のエリザベス・オルセンの演技が透徹していて怖いほどだった。 衝撃のラスト、とかなんとか、宣伝はあんまり欲張らない方がいいんじゃないかな。 [DVD(字幕)] 6点(2019-01-03 17:46:18) |
12. マンチェスター・バイ・ザ・シー
《ネタバレ》 マンチェスターの風景が心にしみる、いい映画だった。 でも、そんな懐かしい故郷も、リーにとってはつらすぎる過去とともにある街。 心優しい友人や、かわいい甥っ子がいても、そこで暮らすことはできない。 乗り越えられないものを背負って、ほかの街で暮らすしかない。 現実を受け入れることも、生きていくための手段なら、元妻が幸せになることで、リーは少し、荷物が減っただろうか。 エンドロールまで、穏やかな波を感じさせる、静かな映画。 [DVD(字幕)] 10点(2018-09-24 14:18:35) |